2014/07/04 22:32

BiS、ラスト・ソロ・インタヴュー、プー・ルイ編ーーBiSは爆弾みたいだったんで、爆発するんだなって

解散まで、あと約4日。ソロ活動時代、OTOTOYを訪れたプー・ルイが発した一言からはじまったBiSというプロジェクトも、ついに終わりを迎えようとしている。中野heavy sick ZEROでの初ワンマン、メジャー・デビュー、国技館ライヴ、などなど、その成長を追いつづけていたOTOTOYも、もちろん最後まで彼女たちを追いかける。そこで、現6人のメンバーにソロ・インタヴューを決行。7月8日の横浜アリーナでの解散に向けて、毎週インタヴューを公開して、解散への勢いをもり立てていく。いま逃すと、BiSは一生体験できない。少しでも興味を持っていただけたのであれば、横浜アリーナに足を運んでほしい。このグループは必ず伝説になる。

最初で最後のBiSのベスト・アルバム!!

うりゃおい!!!

BiS

¥ 2,037

で買う

BiS / うりゃおい!!!
【配信形態】
mp3 単曲 257円 / まとめ 1,900円

【Track List】
1. Give me your love 全部(FiNAL ver.)
2. BiS(FiNAL Ver.)
3. 太陽のじゅもん(FiNAL ver.)
4. nerve(FiNAL ver.)
5. レリヒ゛(FiNAL ver.)
6. My Ixxx(FiNAL ver.)
7. primal.(FiNAL ver.)
8. IDOL(FiNAL ver.)
9. PPCC(FiNAL ver.)
10. BiSimulation(FiNAL ver.)
11. DiE(FiNAL ver.)
12. Fly(FiNAL ver.)
13. STUPiG 3m35s
14. primal.2
15. FiNAL DANCE
16. ただ泣いて(FiNAL ver.)

INTERVIEW : プー・ルイ

なんと66回も続いた僕らとBiSの連載企画『アイドル・グループになりたかったプー・ルイ』も、後一回、横浜アリーナのライヴ・レポートをもって終了となる。飯田仁一郎が始め、渡辺裕也が追いかけ、西澤裕郎が引き継いだ。BiSと言うグループは、メンバーの最高に輝いた青春であったけれど、僕らにとっても最高の青春だった。横浜アリーナがどんなライヴになるかはわからない。泣きじゃくったって、くっだらなくたって、つまらなくたって良い。最後、彼女達が笑っていれば、それで満足だ。僕らだって、「いつかまたこの場所で」また会いたいと願う。また一緒に、でっかい場所を、光のあたる場所を目指したいと思う。2010年7月に、プー・ルイと渡辺淳之介が、OTOTOYの扉を叩いてくれた。本当にありがとう。夢を見せてくれてありがとう。

インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
写真 : 雨宮透貴

一緒に立ちたい気持ちと、そこに頼りたくない気持ちが混ざってる

ーーはじめて「FiNAL DANCE」を聴いたとき、プー・ルイはどう感じた?

プー・ルイ : 仮歌が届いたときは、歌詞を書くのがイヤでした。〈かけがえのないもの〉とか〈いつかまたこの場所〉っていうフレーズが入っていたので、終わるのか… と思って悲しくなってきて。底抜けに明るいから、逆に切なくて。ギリギリまで書いてましたけど、あんまり考えないようにしていました。

BiS「FiNAL DANCE」

ーー〈いつかまたこの場所で〉って、具体的にその後どうなるかが書いてないから辛いよね。「いつかまたこの場所」に戻りたいと思う?

プー・ルイ : 思いますね。いろんな捉え方があると思うんですよ。一からスタートして、またこの場所に戻って来るっていう考え方もあるし、何年か経って、再結成とは言わなくても、また集まることも可能だと思うし。

ーー歴代メンバーを横浜アリーナのステージに誘ったことについては、どう思っていますか?

プー・ルイ : いろんな気持ちはありますよ。6人で立てないってことは悔しいけど、みんなBiSだから、最後のステージに立ってほしい気持ちはある。ただ、満員御礼の状態で「前のことは忘れて、お祭り騒ぎしようよ」って呼び方ではないので、そのへんの悔しい気持ちはありますよね。いろんな気持ちが混じっているんです。

ーー研究員(BiSファンの呼称)たちが必要以上に大騒ぎしていないのは、最後だし… みたいなのがあるからなのかな?

プー・ルイ : でも、あの日(オトトイの学校 presents OTOTOYアイドル研究室『アイドルのかっこわるい終わり方』)はけっこう騒いでましたよ。ノンちゃんとか特に悔しい気持ちはあると思うんですけど。昔からいる私たちにとっては、一緒に作ってきた人たちだけど、途中で辞めてった人たちでもあるので、一緒に立ちたい気持ちと、そこに頼りたくない気持ちが混ざってる感じですね。

ーー旧メンバーを呼んだのは、一緒にやりたかったからだよね?

プー・ルイ : 突き詰めれば、そこしかないですね。集客の面で考えたら100人増えたらいいほうだと思うし、全員がそろったところで100～200枚増えるのが、いいところだと思うし。1万枚余ってる時点で(※インタヴュー時)、100～200枚はあんまり関係ないので。

最後はいつも通りのライヴがしたい

ーーBiSの状況っていうのは、仙台(2014/2/11 BiS全国ツアー BiS after all@JUNKBOX)以降よくなっている?

プー・ルイ : なってますね。皮肉なもんですよね。事件が起きるたびに状況が変わっていくから。でも、いまが一番いいと思います。

ーーいま一番いいっていうのは?

プー・ルイ : 楽しい。

ーーどんなところが?

プー・ルイ : 全部楽しいですよ。楽屋にいても楽しいし、ライヴをするのも楽しいし、毎日が楽しいです。

ーー良かった！でも、解散が近付いていくに従って、不安は大きくなっていますか?

プー・ルイ : そうですね。どうしていいかわからない、やばいっていうところは漠然とあります。それに、ツアーをやっているなかで、さみしさもありますよ。来れるのが最後っていう人たちもいたりするので。

ーー地方の人とかはそうだよね。「最後だね」って泣いてしまうファンの人も多いみたいだけど。

プー・ルイ : やめろよ! 泣いちゃうだろ! って思います。

ーー(笑)。プー・ルイが終わりを意識したのって、いつ頃?

プー・ルイ : 代々木公園の野外ステージかな。重大発表ができなくなったときに終わりを意識しました。

ーーそれによってBiSのパフォーマンスに変化はありました?

プー・ルイ : 仙台でのことや、いろんな仕事をするなかで、よりしっかり考えるようになりました。お客さんに言われて、気付きましたね。

ーーいまはライヴ毎にメンバーで話し合って、なにをするかを決めてるんだよね。

プー・ルイ : それによって、やり過ぎなときもありますけどね(笑)。BiSの最初期のときは話し合うことはありましたけど、全員でするのは初めてかも。前は自分たちがおもしろいからっていうのがメインだったけど、いまはお客さんを楽しませることが中心になった気がしますね。

ーー横浜アリーナでは、どんなライヴをしようと思っている?

プー・ルイ : 楽し過ぎて泣くっていうライヴをしたいです。解散だから悲しくて泣くっていうのは普通じゃないですか? なにができるかいまはわからないし、集客がなさ過ぎて、モニターがないんじゃないか説があるんで(笑)。ファンの方も終わりに向かって狂気じみてきてて、サキちゃんも「ダイブする」とか怖いこと言い出していて(笑)。なんか起こるんじゃないですかね。

ーー歌も本当に上手くなったよね。だからこそ、ライヴでは、とにかく歌と踊りをがんばってほしいけど、奇抜なこともいろいろやるの?

プー・ルイ : 話し合いの段階では、あえて、そういう話はしてないです。国技館のワンマンでは、真ん中にステージを作ったり、普段やらないことをやってみたので、最後はいつも通りのライヴがしたい。飛び道具に頼ることは頼るけど、普段やっていることをやろうって言ってます。それが研究員も望むことかなって。

胸をはって「またおいでよ」って言えるふうになりたい

ーーメンバーみんなにインタビューしてて、仲がいいし、結束がどんどん強まっていることを凄く感じたよ。

プー・ルイ : 終わるからかもしれないですよ。

ーー解散したあとの不安っていうのは、どう取り除いているの？

プー・ルイ : 解散が決まったからじゃなくて、いつも不安だったなって思います。前に渡辺(淳之介)さんと話したんですけど、赤坂ブリッツのときは不安を感じなかったんですよ。でも、そっちの方が問題だったのかなって。BiSは終わるし、そのあとのことが始まるし、不安なのは当たり前じゃないですか。未来を楽観視してる方が危ないと思うので、不安でいいと思います。不安だから、みんな何かするだろうし。

ーーみんな、前を向くエネルギーはすごかったよ。プー・ルイにとって、BiSってどういう存在？

プー・ルイ : なんだかんだいって、私が一番もぬけの殻になってしまう可能性が高い人物ですからね。4年くらい、BiSに注いできたわけですから。4年間、同棲してきた彼氏と別れるみたいな感じですよ。私にとって、BiSはなんだったんでしょうね…。

ーー研究員さんたちも、どうなるんだろう？

プー・ルイ : あまちゃんが終わったときみたいになるんじゃないですかね。あまロスみたいな感じで、BiSロスみたいな。

ーー(笑)。研究員さんは、どんな存在ですか?

プー・ルイ : 一緒に大きくなってきたと思います。現場を作ってくれたのも研究員だし、感謝してますね。

ーーあんな人たち、他にはいないですよ。

プー・ルイ : いないですよね。もっと自分を大事にしてって思いますけど(笑)。昔からのファンって、昔から知ってるから友達みたいなんですよ。最近ファンになってくれた子が「プー・ルイちゃんに会えて嬉しい」って泣いているのを見て、古参研究員が笑ってるんですよ。そういうところでは、「(古参研究員とは)もはや友だちじゃん！」みたいな感覚もあるんですよ、実際。ファンよりも近いから、より意見されやすいし、影響されやすい。それは弱みでもあるとおもうけど、でも、ここまできたら「ついて来い!」って感じですね。

ーー本当に、そうした関係のまま、アリーナまで行くんだもんね。

プー・ルイ : 普通、ここまで規模が大きくなると、そういうファンの人たちっていなくなるんですよ。でも、なんだかんだ言ってついて来てくれて。結局、BiSのことを好きなんだなっていうのは感じてるんで、何か言われてむかつくこともありますけど、嫌いにはならない。それは今後も変わらないと思います。BiSが終わって最初は来ないと思いますけど、どこかのタイミングで新しい活動も観に来てくれると思うんですよ。そのときに胸をはって「またおいでよ」って言えるふうになりたいです。「また来たい!!」って思ってもらえるようになりたい。BiSの懐古じゃなくて、新しく始めることのファンとして。

卒業なんていいもんじゃないですよ、ただなくなるだけ

ーー解散後、プー・ルイ自身はどういうことをしていきたい?

プー・ルイ : 歌いたいっていうのもあるし、BiSで出来なかった武道館の夢も叶えたいです。

ーーアリーナのほうが武道館より大きいから、ドームとか言っといた方がいいんじゃない(笑)?

プー・ルイ : でも、武道館には思い入れがあるので。ドームをやるにしても、武道館は通る道だと思うんですよ。

ーー歌を歌いたい?

プー・ルイ : できることは全部やりたいです。バンドはアイドルよりやることが限られると思うんですけど、できる限りいろんなことをやりたいなって。

ーー芸能界には興味ある?

プー・ルイ : 音楽が好きっていうよりは、芸能界が好きなんだと思う。歌うのは好きだけど、喋ったりするのも楽しいってことにBiSをやりながら気づいたので。

ーー目標にしている人っていますか?

プー・ルイ : いないんですよね。しゃべっても雰囲気が壊れないような人になりたいです。ただ、いまはBiSが第一なので、今後のことは終わってから深く突き詰めていこうと思います。

ーーこれはみんなに訊いていますが、BiSの中で一番好きな曲はなんですか。

プー・ルイ : いろいろあります。そのときの気分だったりとか、聴くのが好きな曲だとかあるし。ライヴだったら、「FiNAL DANCE」が好きです。

ーー「FiNAL DANCE」をライヴでやると、泣いてるお客さんがいっぱいいるよね。

プー・ルイ : それがおもしろい。こんな楽しい曲なのに、泣いてやんのって。それがうちらの目指してたものだったから。エモくて泣かすんじゃなくて、楽しい曲なのに泣かしたかった。それって多分、この6人じゃなくちゃできなかったこと。楽しくてみんなが前を向いてるのに解散っていうのが、BiSっぽいなって思いますね。やっとまとまってきたときに解散で、続けさせてくれないって、BiSじゃんって。

ーー「いまの状況はすごい幸せだけど、事件とかがあっておもしろいのがBiSだと思う」って意見もあるけど、プー・ルイはどう思う?

プー・ルイ : 私は渦中にいた人物なので、それをいいと思えないんですよ。でも外から見る分にはとてもいいと思います。周りから見てて、そういうところを応援したい気持ちはわかるんで。最初、蜜矢(BiSのマネージャー・渡辺淳之介が手がける男性シンガー・ソングライター)のこと嫌いだったんですけど、がんばっている姿を見て可哀想になってきて、がんばってほしい!! って気持ちになってきたんですよ。そういう気持ちがBiSを支えてきてくれたんで、外から見た側の気持ちもわかるんですよね。あれは理解してやってるわけじゃないんで、今の6人では再現できないと思う。

ーープー・ルイは、本質的にハッピーになることを望んでいたんですね。

プー・ルイ : いつの時代も求めてましたよ!!

ーー確かに、いつ聞いても「私は安定したいんです」って言ってたもんね(笑)。

プー・ルイ : 「いつの時代も求めてましたよ(爆笑)」って書いておいてください。今こういう状況になって、こうなりたかったんだなって思って。目指していたわけじゃないんですけど、辿り着いて気付いた感じです。でも、この状況が単純にいいわけじゃなくて、この状況に解散がくっついているからいいんだと思います。解散がなかったら、私はまた「つまらない」って言い始めて、何か事件を起こそうと悪いことをし始めると思いますね。

ーー結局、プー・ルイが面倒くさい奴だったんだね。安定するとおもしろくないって言い出す女の子いるもんね(笑)。

プー・ルイ : そう、それですよー。めんどい女、メンヘラ女子代表です!!

ーー解散は、卒業?

プー・ルイ : 卒業なんていいもんじゃないですよ。ただなくなるだけ。卒業ってなんだか都合良い気がしちゃって、嫌なんですよね。終わる。解散。爆破。BiSは爆弾みたいだったんで、爆発するんだなって。何回か爆発してますけど(苦笑)。

ーー今回は本当に解体されちゃうんもんね。

プー・ルイ : 解体ですね。そういうイメージです。次に行くって意味では、いままでの脱退より卒業に近い気がしますけど。

ーー最後に。BiSは武道館以外にやり残したことってありますか?

プー・ルイ : 合宿! モーニング娘。になりたかったんですよ。そう考えると、やり残したことだらけですね。だって、全然モーニング娘。じゃないもん(笑)。

>>>ヒラノノゾミへのラスト・インタヴューはこちら

>>>カミヤサキへのラスト・インタヴューはこちら

>>>テンテンコへのラスト・インタヴューはこちら

>>>ファーストサマーウイカへのラスト・インタヴューはこちら

>>>コショージメグミへのラスト・インタヴューはこちら

連続企画カミヤサキのコスプレ連載「2.5次元まで」 Vol.5(最終回)

こんにちは
カミヤサキです！

ついにこの連載も最終回となりました。
最終回は昨年アニメ化で大変話題になったこの作品！

進撃の巨人から、
エレン・イェーガー
ミカサ・アッカーマン

のコスプレを掲載しまーす！！

>>>コスプレ連載の続きはこちらから

これまでのBiSの音源を復習しておこう

FiNAL DANCE / nerve

BiS

¥ 1,069

で買う

WHO KiLLED IDOL?

BiS

¥ 2,096

で買う

STUPiG

BiS

¥ 1,069

で買う

Fly / Hi

BiS

¥ 1,069

で買う

DiE

BiS

¥ 1,528

で買う

BiSimulation

BiS

¥ 1,528

で買う

GET YOU

BiS, BiSとDorothy Little Happy

¥ 1,528

で買う

IDOL is DEAD

BiS

¥ 2,515

で買う

PPCC

BiS

¥ 1,069

で買う

primal.

BiS

¥ 1,047

で買う

My Ixxx

BiS

¥ 1,047

で買う

Brand-new idol Society

BiS

¥ 2,409

で買う

BiSプロフィール

プー・ルイ
BiSのリーダー兼ヨゴレ担当。現在女子大学3年生。中学時代からバンド活動を開始。2009年11月4日に第4回レコチョク新人杯に「限られた時間の中で☆」が最終ノミネートされソロでデビュー。2010年6月23日に自身のファースト・ミニ・アルバム「みんなのプー・ルイ」をリリース。

ヒラノノゾミ
秋田出身。きりたんぽうめえよ。秋田のことなめたらのんのんのん。BiSのマイペース担当。現在のアンダー・グラウンドな音楽情報を貪欲に集めるサブカル・ガール。好きな音楽は神聖かまってちゃん、黒猫チェルシー、FALL OUT BOYとロック、オルタナティブに造詣が深い。また、K−popとMadonnaも好き。

カミヤサキ
BiSのハンサム担当。惑わされるな。目覚めるのだ』。＼サキシード仮面～!／BiSのハンサム担当、サキ様こと、カミヤサキです。

テンテンコ
BiSの殺し屋担当。噂が一人歩きしてるみたいだね。」「あなたは?」「テンテン!ビスの殺し屋担当。テンテンことテンテンコです。

ファーストサマーウイカ
BiSの太鼓持ち担当。三度の飯よりBiSが好き～! よいしょよいしょのウイぽんぽん★ ウイぽんこと、ファーストサマーウイカです。

コショージメグミ
BiSの味つけ担当。しょうゆ? さとう? やっぱり　\コショージ!/　BiSの味つけ担当、メグモンことコショージメグミで」。

ジュンジュン
BiSのマネージャー担当。座右の銘は「だめなこと、きてれつなことにパンチするんだ! BiSのマネージャー担当じゅんじゅんこと、わたなべじゅんのすけです」。

BiS Official Web