過去最大級の3776ワールドが接近中! 新アルバム『歳時記』&WWWワンマンで見せる至極の景色
富士山ご当地アイドル3776から『3776を聴かない理由があるとすれば』以来、約4年ぶりとなるフルアルバム『歳時記』が届いた! これまで「歳時記シリーズ」を4巻に渡ってリリースしてきた3776。その集大成とも呼べる今作だが、このアルバムは前作を超える衝撃的な内容となっている。
「歳時記シリーズ」とは?
富士山ご当地アイドル3776と共に四季折々の日本を味わうシリーズ。
歳時記 第1巻には、師走(12月)の章「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」、睦月(1月)の章「正月はええもんだ」、葉月(8月)の章「盆唄音頭」が収録。
歳時記 第2巻には、皐月(5月)の章「八十八夜」、水無月(6月)の章「ほたる来い」が収録。
歳時記 第3巻には、如月(2月)の章「2037年のバレンタイン」、卯月(4月)の章「さくらさくら」が収録。
歳時記 第4巻には、文月(7月)の章「リピーター」、霜月(11月)の章「秋祭り」が収録。
のこりは弥生(3月)、長月(9月)、神無月(10月)の章だが……?
また、歳時記・第1巻と第2巻を、オトトイにてWWWワンマンまで大放出フリー配信。もうすぐ発売するニュー・アルバム『歳時記』がどんなものになったのかに想いを巡らせながら、しっかり予習をしておいてほしい。
そしてニュー・アルバム『歳時記』が最も早く聴けるのは8月15日(木)の渋谷WWWのワンマン・ライヴ。これを逃すとリリースの28日までお預けを食らうことになるので、いち早くチェックするためにもワンマン・ライヴへ足を運ぼう!
2019年8月28日より『歳時記』ハイレゾ配信開始!
INTERVIEW : 3776 × 石田彰 (3776プロデューサー)
石田Pから新アルバム『歳時記』を受け取った。曲名を見た。12ヶ月分の和名、拍数(テンポ)、調(キー)が記載されているだけだった……。これまでリリースされた「歳時記シリーズ」に収録されている楽曲の名前はどこにも記載されていないじゃないか!!!
ちなみに『歳時記』に記載された曲名はこちら……。
3776ニューアルバム『歳時記』
2019年8月28日発売
¥2,500 (税抜¥2,315)
1.睦月一拍子へ調
2.如月二拍子嬰へ調
3.弥生三拍子ト調
4.卯月四拍子嬰ト調
5.皐月五拍子イ調
6.水無月六拍子嬰イ調
7.文月七拍子ロ調
8.葉月八拍子ハ調
9.長月九拍子嬰ハ調
10.神無月十拍子二調
11.霜月十一拍子嬰二調
12.師走十二拍子ホ調
いったいこれはどういう事だ? 再生した。3776がカウントする1月1日からの日付と十二支の名称が、楽曲とともに流れ続ける。まるで別々のアルバムが同時に再生されているような展開が12ヶ月分、73分12秒の間繰り広げられる。
すぐに、ライターの南波一海氏に連絡した。 「ダメです! 僕のキャパを超えましたので、南波さん助けて!」
このくだり、『3776を聴かない理由があるとすれば』と同じ流れなのだが、そのスピード感が前作以上だったw。 (※今回もオトトイの配信にて、南波一海氏のライナーノーツ付属決定!)
そんな僕の混乱を尻目に、ふたりにインタビューする日時は迫って来ちゃったので、とにかく恐れながらインタビュー……しました……。
ワンマン・ライヴ開催を記念して歳時記・第1巻&第2巻のフリー配信が開始!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文・構成 : 伊達恭平
写真 : 宇佐美亮
最高の神アルバムだと思ってます
──新しいアルバム、とんでもないですね。
井出ちよの(以下、ちよの) : ヤバイですよね。レコーディングも大変だったし、最高の神アルバムだと思ってます。
石田彰(以下、石田) : DJミックスみたいな作品を作りたいと思ったんですよね。今までの作品でも、曲が終わったらすぐトークを入れたりしていて、アルバムは基本的に楽曲同士をつなげたいって思いがあって。今作はそれを積極的に取り入れています。
──ちよのちゃんが今作を神アルバムという理由はどういう部分にあるんですか?
ちよの : 曲のキーとかテンポを変えてこだわっているのもそうだし、あと個人的にはメインの曲の合間に入っているわらべうたが好きだったんです。わらべうたを編曲している「お月さんいくつ」(※)とかもおもしろいなと思っていたので。
(※) 「お月さんいくつ」 : 『歳時記』M8.「葉月八拍子ハ調」にて流れるわらべうた
石田 : 多分ちよのの知らない曲ばっかりだったと思うけど、「お月さんいくつ」とかは富士地方で歌われていた曲ですし、地元で昔から歌われてきた曲を現代のちよのが歌うみたいな部分もおもしろいと思います。
──ちよのちゃんの声がいつもと違うように聴こえる曲もありましたよね。
石田 : そうなんですよ。さっきのDJの話にも繋がるんですけど、DJって曲を繋げるためにテンポを変えたりとか、キーも変えたりするじゃないですか。はじめて曲を聴くひとはわからないと思うんですけど、「八十八夜」に関してはテンポもキーも変えてるので、この曲が好きな人はちょっと残念に感じるかもしれません(笑)。ただ、11月3日にそれぞれの曲が独立した状態のアナログレコードが『3776カレンダー』というタイトルで発売されるので、そっちも聴いてもらえれば良いかなと思います。
──ちよのちゃんはどういうレコーディングをしたんですか?
ちよの : 事前に送られて来た音源をだいたい覚えてからレコーディング、みたいな感じでした。かなり練習したので、そんなにモタつかなかったですよね、石田さん?
石田 : そうだね。結構量が多くて大変だったのはあるけどね。
──キーを変更したのは、ちよのちゃんは苦戦しなかったんですか?
石田 : 「八十八夜」はキーがあってないから下げたりしたんですよね。歌いやすいキーに変えたけど「まなこ雲」(※)とかはそれでも低かったですね。「ニ長調」っていう半音くらいだったら機械的に下げてもいいかなって思ったんですけど「盆唄音頭」なんかは1音下げたりしてます。
(※) 「まなこ雲」: 『歳時記』M10. 「神無月十拍子二調」にて流れるオリジナル楽曲
──それはもともとの曲を下げたってことですよね?
石田 : 原曲のキーがDだったんですけど、八月は「ハ調」でCに下げないといけなくてっていう……。音を変えるのは音質とかの部分も含めて少し迷ったんですけど、そこはやっぱりコンセプトを重視しました。
ポップでキュートで、“THE IDOL”って感じです!
──コンセプトの方を重視されているのが凄いですよね。コンセプトにアーティストの方を合わせて行くっていうのはかなり大変なんじゃないかなと。
石田 : そこはもうDJの思考でやっちゃえば良いかなと思って。普通にそのままの音で聴きたいって人はいるだろうし『3776を聴かない理由があるとすれば』の時はそこを両立させた部分もあるんですけど、今回はガチガチなコンセプトでやりましたね。
──メインの曲の合間に入っている曲は全部わらべうたなんですか?
石田 : 1曲だけ「宿題」っていうオリジナル曲が入ってます。わらべうたも、『3776を聴かない理由があるとすれば』の延長というか、メインの曲をインターバルが繋げる、みたいなイメージですね。
──なるほど。新曲の収録はどうでした?
石田 : 今回タイトルに何拍子何調と付けているので、全部ではないですけどその月にその拍子の曲を絶対入れてて。7月のわらべ歌を7拍子のアレンジにした曲とかは難しかったよね。
ちよの : 全然出来なかったです……(笑)。 ボイトレにも通ってるんですけど、先生にこれ練習したいですって言ったら「私出来ないから無理です」って断られちゃって(笑)。
──それ高校3年生の女の子が挑戦することなんですか……?(笑)
石田 : でもコンセプトの前にできた曲もあったので(笑)。「ほたる来い」(※)なんかは6月の曲なんですけど、たまたま6拍子だったんですよ。
(※)『歳時記・第二巻』に収録されている6月のわらべうた。今作ではM6. 「水無月六拍子嬰イ調」にて流れる。
──ちよのちゃんがアルバムの中で日付を喋ってますけど、これってもしかして1月1日から12月31日まで全部言ってるの?
ちよの : 全部言いました。これめちゃくちゃ大変でした!
石田 : これは全部、月ごとにテンポが違うんですよ。アルバムの中で流れる「子(鼠) 丑(牛) 寅(虎)〜」の十二支は一定なんですけど、日付は曲に合わせたリズムになってるので、一緒に聴いても違和感ないと思います。だから「丑(牛) 寅(虎)」まではズレてるけど、「子(鼠)」のときだけタイミングが合う、みたいなことが起きてます。
──1月1日から365日分を録って、貼り付けたのかなと思ってたんですけど、そういうことじゃないんですね。
石田 : 曲とリズムに合わせましたね。
ちよの : 後ろの音につられると、どこか分かんなくなっちゃうんですよね。でも「後ろの曲も聴きながらやってほしい」という意見だったので。
石田 : 「子(鼠)」って言った後に日付を言わなきゃいけないんだけど、その「子(鼠)」のうしろのリズムに合わせないといけないからちょっと難しかったですね。もしかしたら凄い時間かかるかなと思ったけど、割と出来ました。
ちよの : ほんとに「やってらんねー!」って思いながら一生懸命やりました(笑)。
──これアルバム聴いた人には絶対読んでほしいですね(笑)。日付は全部の曲に対して流れてるんですか?
石田 : 自分の誕生日を聞きたい人もいると思って日付は全部入ってます。ヘッドフォンで聴けば聞こえるんじゃないかな。ただ、二十四節気に関しては日付じゃなくて「立春」とかって言ってますね。
──これかなり大変ですね……(笑)。
石田 : でもなるべくコンセプトに溺れずに、ポップに聴けるものを作りたいなと思っていて。コンセプトとしてやっただけだと作品として面白くないので、それをポップに聴けるかどうかってところは大事にしました。
ちよの : そうですね。ポップでキュートで、“THE IDOL”って感じです!
──聴いた人からどんな反応があるか楽しみですよね。
石田 : そうですね、こういう話から少しでも興味持ってもらえたら、一回聴いてほしいなと思います。ワンマン・ライヴに来て、買って、もしライヴに興味がない人もCDの為に、という形で来てもらえれば嬉しいですね。
ワンマンに来ることによって、この理解しがたいアルバムを一回予習することが出来ます
──WWWでのワンマンについては、もう何か考えてるんですか?
石田 : アルバムを作るのとワンマンの実施の決定がほとんど同じタイミングだったので、ライヴとアルバムが絡められるものがいいなとは考えていました。あくまで「歳時記・完結編」なので、歳時記というコンセプトでやるのは間違いないです。
──ただ、完全にアルバムと一緒という訳ではない?
石田 : もちろんアルバムと同じようなこともするし、完全な再現では無いけど「歳時記をやる」っていうのは考えています。でも本当に、アルバムとライヴは別の楽しみ方ができるようにしたいなと思ってますね。
──分かりました。めちゃくちゃ楽しみにしてます。ちよのちゃんからはWWWに向けて意気込みとかありますか?
ちよの : ワンマンに来ることによって、この理解しがたいアルバムを一回予習することが出来ますから。ぜひワンマンに来て、アルバムを買って、理解してもしなくても、楽しんでもらえたらいいなと思います!
編集 : 伊達恭平
NEWアルバム『歳時記』も先行購入できる! 3776ワンマンライヴの詳細はこちら!
前回、青山月見ル君想フでのワンマン・ライヴでも圧倒的なパフォーマンスを見せた3776。今度のステージは渋谷WWW。ニュー・アルバム『歳時記』とともに一体次はどんな伝説を生み出すのか!? アルバムの内容からは、正直全く想像がつかないがきっと想像を超える一夜になる! 新たな伝説が生まれる瞬間を見逃すな!
3776×OTOTOY企画 vol.7
〈盆と正月が一緒に来るよ!~歳時記・完結編〉
日付 : 2019年8月15日(木)
会場 : 渋谷WWW
17:30 OPEN / 18:00 START
前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500
チケットプレイガイド : https://eplus.jp
※入場は、整理番号順になります。
特典会
・井出ちよのの2ショットチェキのみ、限定50枚 (一人一枚まで)
・井出ちよのの2ショットチェキのみ、サインなしの販売はなし
・チェキ券は開場より会場内にて販売
・その他は通常の物販(CDやアナログへのサインも可)
過去の3776ワンマン・ライヴの様子もOTOTOYにて掲載中!
●3776が生み出した“ダイナミクス”の世界──衝撃のワンマン・ライヴの様子をハイレゾ音源で配信開始!
https://ototoy.jp/feature/2019042801
●3776、満員の渋谷o-nestでみせた景色〈「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマンライブ東京編〉
https://ototoy.jp/news/89054
●お盆のワンマン・ライヴも大成功! 3776、井出ちよのソロ・デビュー・アルバムをハイレゾ配信!
https://ototoy.jp/feature/20160823000
●3776は時空を越えた! 音楽×演劇で異質なワンマン展開
https://ototoy.jp/news/82977
3776関連音源はOTOTOYにて配信中!