悩みや悔しさは全て"勢い"に変えて──ミームトーキョー、今年加入メンバーが語った3つの決意
11月5日に「ROAR」をデジタル・リリースしたミームトーキョーから、2021年に加入したSAE、NENE、MITSUKIの3人にインタビュー!
INTERVIEW : SAE、NENE、MITSUKI from ミームトーキョー
2021年8月にメジャー・デビューを果たし、11月から2か月連続でデジタル・シングルをリリースするミームトーキョー。6人で構成されるメンバーのうち、3人は2021年に加入したメンバーであり、今年になってからミームトーキョーの雰囲気は大きく変化した。そこで今回は、1月29日に加入したSAE、7月16日に加入したNENEとMITSUKIに取材を行った。2か月連続デジタル・シングルの第一弾「ROAR」のリリースを迎えて、今、彼女たちの胸の内に渦巻いているのはどんなものなのだろうか?
インタヴュー&文 : 宗像明将
「これしかない」と自分の中でも決めていた
──改めて、加入する前はどんな暮らしをしていたのか、そして加入したきっかけを教えてください。SAEさんは大学生で、2020年の〈#DSPM夏オーディション〉に合格したんですよね。
SAE : 今、大学4年なんですけど、本格的にアイドルの道を目指したいなって思いはじめたのは大学に入ってからでした。2年生の頃にアイドル活動をしていて、そのグループが解散になった後にコロナの期間に入ってしまったんですが、アイドルを続けるためにいろいろなオーディションを受けていたときに合格しました。
──前のグループが解散したときに、普通に就職したほうがいいんじゃないかと考えたりはしませんでしたか?
SAE : いや、「これしかない」と自分の中でも決めていたので。大学3年生の1年間で結果が出なかったら、諦めて就職活動をしようかなって考えていたんですけど、オーディションの最終近くまで行ったときには「もうこれしかない」と思って、それに賭けてがんばった感じです。去年の10月末に合格の通知をいただいてから、わりとすぐ「ミームトーキョーに入ってもらいたい」っていうメールをいただいて、そこは急展開だったのでびっくりしました。
──NENEさんはソロで活動していたんですよね。
NENE : 芸能スクールにいて、地元のご当地アイドルをしていました。それから、ソロでライブ活動をしてたんです。バイトしながら「ライブさせてください」って電話したりしながら活動をしてましたね。そのときに感じたのは、ひとりでやれることって限界があるな、ってことでした。活動を始めて1年ぐらい経ったとき、ミームトーキョーのお話が来ました。
──その時点でもう沖縄から上京していたんですよね。
NENE : 高3のときに上京してきました。もともと高1高2で専門と高校にどっちも行ける学校に通っていたんですけど、高3は専門がなくて悩んでいたので、「東京に行こうかな」って。まず日本で売れたいって思ってたんです。自分が歌いたいR&Bにしても、まず日本のカルチャーを入れたほうが、海外進出したときにいろんな人が見てくれるだろうなって思って、東京に行くことを決めました。
──そこにYumiko先生(ミームトーキョーの振り付け、プロデュースを担当)からDMが来たわけですね。
NENE : そういう芸能のDMはわりとあって、とりあえず自分に興味を持ってくれた人とは話そうと思ってました。自分が失うものは何もないと思うので、なんか変な人でも話したし(笑)。Yumiko先生とも話してみたら、なんか大人の人達がいっぱいいる感じだったんですよ(笑)。面白そうだなと思って。
──MITSUKIさんは、もともと沖縄の高校生だったんですよね。
MITSUKI : もともとダンスをずっとやっていて、バトルにもバリバリに出る感じで、バイトで店員さんをやりながら、普通の高校生をしていました。
──何の店員をやっていたんですか?
MITSUKI : アイスクリーム屋さんのブルーシールです。
──ブルーシール……というアイスクリーム屋さんがあるんですか?
MITSUKI : ちなみにオススメのフレーバーはウベです。紫色のやつで、粘り気があっておいしいです(笑)。
──アイスクリーム屋に疎くてすみません……。そんな中で、Yumiko先生からDMが来たわけですね。でも、上京するには勇気が必要だったんじゃないですか?
MITSUKI : アイドルも好きだし、将来的には表に立つ人になるか、表に立つ人のサポートができる何かになりたくて。それで沖縄にいるときも、ただの一般人だけど、今SNSっていっぱい使えるから、自分を知ってほしくて、めっちゃ投稿をがんばったり、ちょっとだけオーディションに出てみたり、モデルをしたり。もともと東京には行きたかったんですよ。沖縄って環境が優しくて甘いけど、人間関係が狭い分、コミュニティの狭さが超嫌で。もっといろんな人と出会いたいし、ダンスにしても服飾にしても、東京に行きたいって思ってたんですよ。そのときにYumiko先生から連絡が来たんですけど、なんか怖かったです。「本当に?」みたいな。Zoomで面談したとき、その場では泣かなかったけど、あとで嬉しくて泣いたんです。そしたらお母さんも一緒に泣いてくれて、それでもう「行こう」ってなりました。
──じゃあお母さんは沖縄で応援してくれてるんですね。
MITSUKI : お母さん、やばいですよ。ファンクラブにお母さんもお姉ちゃんも入ってるし、メンバー全員の配信も見逃さないんですよ(笑)。