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千葉繁(声優)

登録日:2010/01/26 Tue 20:40:46
更新日:2024/11/28 Thu 15:03:28
所要時間:約 5 分で読めます


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本名:前田 正治
生年月日:1954年2月4日
熊本県菊池市出身
所属:81プロデュース


概要

昭和の頃から活躍する俳優・声優
数々のアニメ・ゲーム・TV番組のナレーションなどを担当する大ベテランであり、誰もが一度は彼の声を聞いたことがあるだろう。

友人の付き合いで劇団フジのオーデションに参加。実はこの際オーデションに参加してはいなかったが、審査員として来ていた昭和の名悪役・成田三樹夫がトイレに行くところで偶然遭遇。ミーハー気分で「すげー」と言っていたところ、成田本人に「せっかく来たなら受けなよ」と声をかけられ、自分も受けることに。
結果として友人が落ち、自分が受かることになってしまったという

テレビドラマデビューを果たすも、おみくじで「今の仕事は大凶」と出たため、それに従って辞表を提出してすぐに辞めてしまう。
その後バイトを転々としてからスタントマン募集の広告を見て入団する。
さらに後述するポルノ映画に出るなどしてリアリティ追求をしていた後、劇団東芸に入団し、テレビドラマに再出演していく。
こういった流れの先で声優業と出会い、徐々に声優業がメインとなっていく。

声優として活動していく中で、語りの仕事をしていた期間があり、この時出会ったのが巨人の星の星一徹役で有名だった加藤精三であった。
加藤の下で7年間厳しく指導された千葉繁は、語りの奥深さを知ったといい、今も加藤精三のことを語りの師匠としている。
後に同じ名前の、しかも縁のある役であるメガトロンを演じることになるとは思わなかっただろう。


人物像

上京した時に洋式トイレの使い方がわからず、フタと一緒に便座も上げてしまった。そのまま座ったところケツが便器にハマって外れなくなり、20分程動けなくなった事がある。

大のヘビースモーカーらしく、禁煙を試みたときに蚊取り線香を吸ってしまい大変なことになったという。

主役やメインキャラをやるのが大嫌いだという。
奇面組で一堂零を演じた際は「主役ってわけではない」ということで説得されたが、後で見ると自分がド頭に記載されており「騙された!」と思ったとか。
しかし一堂零役は結果としてやって良かった役としており、かなり気合を入れて演じていたと証言されている。

だが、今でも主役やメインは出来るなら避けたいとし、脇役や雑魚役をむしろ積極的に受けている。
そのためかこれだけのキャリアがありながら捨てキャラや新人がやるような役を演じていることもある。

なお、本人はあくまで俳優であり、専業声優になったつもりはないと語っている。
この年代の人たちにとって、「声優は売れない俳優がやる副業にすぎない」というのが共通認識であり、千葉もまたその一人なのである*1
多くの先輩声優と同じように「俳優としての地盤がなければ声の仕事は成り立たない」と考えているため、
人に教える時は俳優業に近い「体を使った芝居」をしっかり勉強してから声優の仕事をやってみろと言っているという。
千葉自身も声優専属ではなく、舞台は勿論俳優業もしばしば行っている。
実際の姿を見ればよく分かるのだが、顔出し出演でもその役者としての芸がブレることはなく、声だけ聞いてると顔出しか声だけの出演か区別できないレベルである。

体操部のキャプテンだったという事もあって身体能力も高く、『深夜秘宝館』というバラエティ番組で声優とスーツアクターを兼任した際にはアクションを前提としていない着ぐるみでバック転をするという離れ業を披露した事も。
なお、若い頃は自身の芸を見直すために「自分は一度身も心も裸にならなくてはならないのではないか」と考えて、ポルノ映画で童貞の役も演じてた。
その際、明らかにポルノ映画慣れしていない千葉はすぐ見抜かれ、相手役の女性に相当気遣われたとか。


千葉流のアドリブ

そんな彼を語る上で欠かす事の出来ないのが、

ア ド リ ブ

……である。

彼のアドリブのフリーダムさは業界に広く知れ渡っており、アフレコ台本の彼のセリフの所には、

「千葉さん、お願いします。」
「やっちゃって下さい。」

……等と書かれているとか。
ビーストウォーズに至っては「アドリブありきにしないと日本でウケない」とした音響監督の岩浪美和(実質的な日本版の責任者)から肝のキャスティングと称された。
なんでも当時は
「いきなりぶち壊すとスポンサー(恐らく当時のタカラ)が怒るから、千葉さんがシロアリみたいに少しずつ蝕んで雰囲気を変えて欲しい」
とお願いされたという。
そのオーダー通り千葉は初回から千葉は結構飛ばしており、当初はスポンサーが後ろのブースでザワついていたが、
やがて監修していたスポンサーも見ながら思わず笑うようになり、見事千葉は己の話芸でスポンサーを丸め込むことに成功した。

また、アドリブが許されている作品では脚本の段階で自ら何を言うか書き込むといい、
ビーストウォーズで共演した岩田光央は「千葉さん偉いなあ、台本読み込んでて…」と感心しながら見たところ、
書き込んでいる内容が全てアドリブ用に書き換えたものだったらしい。
そのアドリブにNGが出ると、既に書き換えた後なので何が書いてあったかわからなくなることも…。

本人のアドリブに対する姿勢も、ある意味真面目で必ずスタッフの予想と違う事をし、口の中を切っても止めようとしない。
その結果、スタッフからは、余程シリアスな役でない限り任せっ放しにされている。
特にアニメ『北斗の拳』では多くのモブ・モヒカン共を演じ、そのフリーダムっぷりを遺憾なく発揮。
回を追う毎にテンションがヒートアップしていく次回予告と共に名物のひとつとなっている。
やられ声もアドリブで好き勝手やっていたがさすがに「ちばー!」と自分の名前で死ぬのはNGが出た*2
千葉本人曰く、アドリブを入れる前に「自分の名前で死んでいいですか?」と確認して「ダメ」と言われたとのことで「確認してしまったのが失敗だった」としている。

流石に喉の危険を感じて予告を浪花節調に変えたこともあるが、視聴者からのクレームが殺到したため、
スタッフが「千葉さん、死んでくれ」と頼み込んだとのことで、千葉自身も覚悟を決めて元のハイテンションな予告に戻した。

また、声も高いため、今までに累計5本のマイクを壊した事がある。
叫ぶと毛細血管がプチプチ切れる音が体内からすると語っており、そのせいで叫んだ後は壁に寄りかかったりとかなりフラフラなんだとか。
そのため、アフレコの時は必ず端っこのマイクを使うようにしているという。

ちなみに、劇場版パトレイバー第三弾の同時上映作品『ミニパト』の台本を見た時、その台本の長さや時間の短さからどこでアドリブ入れようか困ったとか、
あまりに白熱し過ぎて口の中を切りまくって血を吐いたとか。

スタッフによれば「千葉さんだから、このくらい喋るよね」と、台本を書いたらしい……。
(ただ、千葉さんの常連作の天外魔境シリーズの第四の黙示録には、攻略本でもっとヒドイ(意訳)と言われたアドリブを行った人も居たりする。)

あと、アドリブ抜きでの冷徹、冷酷な悪役からシリアスな登場人物も違和感なく演じることもある。
他にも元々がアドリブ無法地帯の場合逆に真面目にする事もある。


俳優・声優業以外の活動

また、音響監督としても活動しており、現場で他の声優の演技を聞いてからそれらと被らないように声のトーンを決めるなど、声優としての活動にもそのノウハウを生かしているという。
一時期は音響監督に転じて第一線からは退こうとしていたような感じすらあったが、需要が多かったためかすぐに第一線に引き戻されている。
今でもしばしば音響監督を担当しているが、00年代ほどではない。

90年代に入ると、「スタンバイSay You!」「ボイスファンタジア 失われたボイスパワー」などゲーム制作(企画・脚本・監修)にも参入していた。
内容は「千葉繁にはゲームを作らせるな」という一般評価でお察しください*3
声優・音響監督としての参加に専念している。


交友関係等

同じ事務所の後輩の中村大樹とは家が近所だったとか。今は不明。
じーさんと校長が住んでいる町内…賑やかそうで何より。

死去した富山敬や野沢那智から持ち役の一部を引き継いでいる。

【主な出演作品】


<アニメ>


<特撮・ショー>


ゲーム

<ナレーション>
……敬称略


<顔出し出演>
  • 洋食屋の男(あかんたれ)
  • 丸高商店の店員(1978年版白い巨塔)
  • 光陽学習塾の先生(仮面ライダーBLACK RX、23話のみ)
  • 都々目紅一(紅い眼鏡/The Red Spectacles、ケルベロス-地獄の番犬-)
  • 初代キョウリュウバイオレット/ドクター・ウルシェード(獣電戦隊キョウリュウジャー)
  • シバシゲオ(THE NEXT GENERATION -PATLABOR-)


<主な音響監督作品>


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最終更新:2024年11月28日 15:03

*1 千葉氏が若かった時代は、現代のように専業声優という職業が確立しておらず、アニメの地位も低かった時代である。

*2 牙大王役の渡部猛が「わー、たー、べー!」と言った時には何故かOKが出たという逸話があり、こちらは実際にアニメで確認できる。なお劇場版ではNGだった。

*3 ただし、千葉氏がどこまで携わっていたかは明確ではないため、一概の千葉氏だけの責任とは言い切れない点には留意すること。

*4 NGを出してひょうきん懺悔室に登場して水をかぶったことあり

*5 ガブリボルバー/ガブガブリボルバーの音声も吹き替えている