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新帝国ギア

登録日:2016/06/06 Mon 17:49:19
更新日:2024/10/16 Wed 11:49:59
所要時間:約 10 分で読めます






フォア・ザ・マン!オブ・ザ・マン!バイ・ザ・マン!



新帝国ギアとは超電子バイオマンに登場した敵組織


- 目次

【概要】

「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と叫び、地球支配を企てる天才科学者ドクターマンが創設し率いる機械の帝国。
構成員はその大半が、「メカ人間」と呼ばれるドクターマンが開発したロボットの類で占められている。

南極に位置する前線基地「ネオグラード」を拠点として戦闘員や幹部、怪人に相当する巨大ロボ「メカジャイガン」「ネオメカジャイガン」を出撃させ、人類に攻撃を加えている。

大幹部から戦闘員まで、ドクターマンを称える仕草として拳を握った右腕を回転させ、頭上に突き出すポーズを取り項目最初のコールを叫ぶ言動が見られるが、このコールは話数が進むにつれて「フォア・ザ・マン!」で統一された。

第1話で世界中の科学者が集まる研究施設、テクノトピア21にメイスン&メッサージュウ、メカクローン軍団、メラージュ戦闘機、カブトカンスで襲撃し
施設を次々に崩壊させ、世界中から集まった科学者たちを無差別に殺害していった。


キャラクターデザインは出渕裕が担当。

余談になるが、黒と銀がチームカラーであり構成員にはどちらかの色が使われている。



【構成員】

◇総統

演:幸田宗丸、土師孝也(蔭山秀夫時代)

新帝国ギアのゴーマ十五世総統を務める天才科学者。
ネオグラードから幹部を始めとするメカ人間の開発、作戦の立案まで全て一人で完成させている。
ロボット工学のみならず電子工学や材料工学の類にも秀で、タンパク質合成で造られた生体コンピューター、新種の熱病を発症する細菌兵器や特製エキスで急成長するお化け蔦、果ては異星の技術すら自力で解析し、それを改良した物を作り上げる技術を持つ。
詳細は個別項目を参照。


デザインは天本英世岸田森が演じる事を想定して考案されたとの事。


◇ビッグスリー

新帝国ギアの大幹部を務めるメカ人間。
主にメカクローンやジューノイド達を率いて前線指揮を任されている他、ネオグラードに待機しているメンバーはメカジャイガンの出撃などを担当する。
途中でドクターマンが人間であることを知り、真のメカ人間によるギアを樹立すべく第28話でビッグスリー全員でクーデターを起こしたが、
反乱を起こされる事を読んでいたドクターマンに先手を打たれて失敗。ビッグスリー全員が拘束されて記憶操作による徹底した忠誠心を植えつけられた。

  • メイスン
演:中田博久

ビッグスリーのリーダー格を務める中年男性の姿を有したメカ人間。
ビッグスリーの中で「最高の頭脳」を持つ反面ドクターマンの作戦を自分で立案したかのように振る舞う高慢さから、ファラやモンスターからは嫌われている節がある。
人類には無慈悲に攻撃を加える一方でドクターマンの機嫌を取るべく黄金を盗んでくるなど、どこか人間臭い一面も見せる。
街中に侵入する際にはスーツ姿の怖そうな紳士の姿に扮していた。
手に持った武器から光線を発射して攻撃する。

自身の知性に自信を持ちプライドの高い野心家な性格ではあるが、28話でクーデターが失敗し拘束された際には畏怖の表情を見せながら拷問と記憶操作を受けることとなり屈服。
第32話からはサイゴーンと共に改造手術を受け、機械が露出した頭部と全身に武器を内蔵した強化形態となる。
右腕には小型ミサイル「メイスンミサイル」、右手を変化させてガトリング砲「メイスンバルカン」に、胸からはレーザーを発射できるようになった。

第50話にて満身創痍になりつつもシルバを阻止すべく彼に立ち向かい、両胸にシルバニードルを刺されて力尽きた。


  • ファラ
演:飛鳥裕子

ビッグスリーの紅一点である女性型メカ人間。
ビッグスリーの中で「最高の残酷さ」を持つがプライドが高い上に嫉妬深く、ファラキャット以外の者を信用していない。
ジュウオウが31話でメタルメガスの砲撃に伴って行方不明の状態になっても「スクラップにでもなったんじゃない?」などと、無慈悲な陰口を叩くほどである。
しかしその一方で時限爆弾を用いた作戦をバラして作戦の失敗を招いたこともあるなど、詰めが甘い点を見せることもある。

戦闘ではビームを発射可能な細身のや、変装で街中に飛び込むなどの戦法を駆使しており、第33話以降からは強化形態として口から炎状のエネルギー弾を吐き出す「ファラビームストーム」や火炎弾の「ファラフレイム」、投げキッスで光のナイフを発生させる「ファラキッス」を使用できるようになった。
また装甲も強化され、胸元の露出は無くなってしまった。なんでや…。←と書いてあるが、キャラクターデザイナーの出渕裕によるとメカ人間を強調するために生身の部分を少なくしたとのこと。

第49話にてバルジオンに搭乗してバイオロボと闘うもコクピットへの攻撃で致命傷を負い、命からがらネオグラードに帰還したがドクターマンの前で力尽きた。


  • モンスター
演:ストロング金剛(現・ストロング小林)

プロレスラーを思わせる巨漢なスキンヘッドのメカ人間。
ビッグスリーの中で「最高のパワー」を持つ怪力自慢であり、重量物の投擲や「モンスタートマホーク」と呼ばれるを駆使して戦う。また壁を体当たりで突き破れるほどの頑丈なボディを持つ。
元々パワーだけに重点を置いて造られた為、他の幹部よりも無教養な点が目立つ。直球に言えばバカ。

残忍な性格を思わせる描写は無く、むしろジュウオウと同様のお笑い担当で積極的にボケるムードメーカー。
幼稚な部分まであり一人称は「僕ちゃん」になることもある。
非常に人間臭い所があり、3話では自分の出番を無視され「僕の出番は、どこいったんでしょう」とすねることもあった。
また、28話でメイスンらにを渡されドクターマン暗殺を指示されたときには躊躇する一面もあった。40話では置手紙を残しジュウオウやメカクローンを引き連れ、無断でネオグラードを抜け出てパワーアップについてあれこれ考えていた。
一方でドクターマンへの忠誠心はビッグスリーの中で最も高く仲間想いでもあった。
中盤で起きたドクターマンへのクーデターも当初は難色を示しており、子分のジュウオウがメタルメガスの攻撃でバラバラになった際には巨大なU字型磁石を使い部品をかき集めてドクターマンに修理を懇願するほど。
第34話にてジュウオウと共に強化され、右腕が
  • 巨大なトゲ鉄球「ビッグアイアン」
  • 刃物状の「ビッグカッター」
  • 巨大な掌の「ビッグハンド」
  • 鎖のついた巨大フックの「ビッグフック」
に変化し、さらに「モンスタービーム」を発射する機能が付与された。
そのためモンスタートマホークは使わなくなった。
なお改造の際に、「メイスンやファラのようにカッコよく」とドクターマンに懇願したが特に外見が変更されることはなかった。

第48話でネオメカジャイガン・スーパーメガスにジュウオウの亡骸を抱え搭乗してバイオロボに挑んだが、戦闘の過程で致命傷を負い、脱出するも倒れた。
だがその身が爆発する前に、スーパーメガスの両腕を射出する腕ロケットで捕縛したバルジオンを、通信機でネオグラードに向けて発進させ、ドクターマンのもとに送り届ける事に成功。ドクターマンもジュウオウ共々これを称えた。


◇ジューノイド

幹部相当の地位が与えられている、ドクターマンが開発した生体兵器。
前線に出るのは各話一体程度だが、劇場版など場合によっては五体全員で出撃する機会もある。
等身大の怪人が登場しない本作における、主要な等身大戦闘役。

「ジューノイド五獣士」と称されているが、31話でメッサージュウとアクアイガーの退場に伴って「ジューノイド三獣士」となった。
残った三名は第32話以降から各々が「新合金ミラクルG-X」を用いた強化改造が施されたが、全員が終盤に幹部を庇う形で爆発する最期を遂げた。

  • メッサージュウ
CV.八代駿

翼竜や猛禽類を思わせる姿を持つジューノイド。
口からの超音波サイクル砲や両目からの破壊ビーム、飛行能力を活かした空中戦を駆使した戦法を得意としている。
出番は多かったものの、第31話でメタルメガスの無差別攻撃に巻き込まれる形で原形を留めない規模の損傷を受け、退場となった。

草案では彼専用のメカジャイガン・マッハカンスも存在したが登場せず、
また作品からの退場に関しては改造スーツの用意にかかる予算的な問題も起因しているとのこと。


  • サイゴーン
CV.山下啓介

阿修羅像を思わせる三つの顔と不動明王のような体を持つジューノイド。
サイコステッキと呼ばれる眼球状の球体を持つを装備し
念力攻撃の「不動念力」を使用するほか、様々な顔を駆使して火炎放射や冷凍ビームなどで攻撃する万能型。
弱った初代イエローフォーに止めを刺した張本人でもある。

メタルメガスの無差別攻撃で損傷を受けたが第32話にて命からがらネオグラードに帰還。強化改造により生体的な姿から銀色の機械的な姿を持つニューサイゴーンに生まれ変わり*1
  • 不動念力からパワーアップしたサイゴーンホラーキネシス
  • 顔を回転させて緑色の目から「サイゴーンデスビーム
  • 赤い目の顔の口からは火炎弾の「サイゴーンフレア
  • 無人車を念力のホラーキネシスで操る「ゴーストカー
などの多彩な技を操れるようになったジューノイド屈指の芸達者に。
第39話ではホラーキネシスを使い、崖崩れを起こすサイゴーン岩石落としで攻撃した。改造後はメイスン配下となるが、一度だけファラと共に行動した。

最後まで残ったジューノイドではあったが、第50話にてメイスンを庇って爆死した。


  • ジュウオウ
CV.安西正弘

鎧姿で恰幅の良い体格のモンスターの一の子分のジューノイド。
肉体派であり、トゲ鉄球を振り回したり、右手の5本指に仕込まれた機関銃で戦う。またモンスター同様の頑丈なボディの持ち主。
愛嬌のある明るい性格だが、馬鹿力に特化しているのか鈍間な点も目立つ。

メタルメガスの砲撃で右腕と左目に損傷を受け、崖から転落したショックでバラバラとなり機能を停止したが、第34話でネジ一本に至るまでモンスターがかき集め、ドクターマンに懇願する形で修理を許された。
モンスター同様外見上の変化はないが、胸部から十門の砲塔を装備した「バリバリロケット」が使用できるようになった。40話では怪力を活かした「ひねり投げ」を披露した

第47話にてシルバから何度もバイバスターで攻撃されながらも「ジュウオウ頭突き」を繰り出してバルジオンの通信機を奪う戦果も上げる。その後、バイオマンの後期必殺技スーパーエレクトロンからモンスターを庇って「みなさん、さようならー!」と叫びながら爆死。


  • メッツラー
CV.伊沢弘

左腕の鉤爪一つ目のみの頭部が特徴のジューノイド。
レイピアや目から放つ「メッツラービーム」を駆使するほか、姿を消したり「チェンジゴースト」で液状化するなど変幻自在な戦法を得意とする。また「メッツラー分身」で複数に分身する。

メタルメガスの無差別砲撃から命からがらネオグラードに帰還し、強化改造を受けて頭部と右手がメカになった*2後は、メッツラービームの他に幻惑を発生させる「ミラージュビーム」で使えるようになり、相手を翻弄させる戦術を用いる。
また右腕を伸縮させて攻撃する「メッツラーアームストレッチ」も使用できるようになった。
第41話では胸部にドリームウェーブメカを埋め込まれ、街で実験を行った。改造後はファラ配下となるが、たまにメイスンと行動することも。

第49話にてバルジオンを奪還しようとするシルバと戦いバイバスターを食らった後、スーパーエレクトロンからファラとファラキャットを庇って敗退した。


  • アクアイガー
CV.永井寛孝

魚類の頭を持つ半魚人型のジューノイド。
水中を時速550kmで移動可能で、6話ではその能力を使い洞窟に続く水路を使って毒ガス発生装置を運んだ。また水中からの奇襲を得意とする。
  • 水中銃「アイガーガン」、
  • 口から吐く水流の「アクアイガー水竜巻
  • 口から吐く「シャボン玉爆弾
で戦う。モニターに映ったひかるを見て「かわいいですねぇ~」とお茶目な発言をすることもある。

メッサージュウと同様にメタルメガスの無差別攻撃を受け、バラバラに爆発四散するほどの損傷を受けて退場となった。


◇その他の構成員

  • ファラキャット
演:大島ゆかり

ファラと共に行動しているレオタード姿の女性型メカ人間。
ファラから「可愛い小猫ちゃん」と愛されている。
柔軟な身体能力を活かした爪や二刀流ヌンチャクを用いた接近戦を得意としており、サブキャラの立ち位置ではあるが、作中でも特に格闘戦の身のこなしが群を抜いている。時にはファラと共に人間に変装したこともある。

第49話にてファラが殉職した後はドクターマンのボディーガードとなり、最終話にてネオグラード内に侵入したバイオマンにしれっと登場して単独で立ち向かい、イエローフォーとピンクファイブのペアビームを受けて敗退した。

役を担当した大島ゆかりはその後香港やフィリピン等の映画でアクション女優として活動し、現在は専門学校の特別顧問としてアクション俳優の育成を担当している。


  • キャット軍団
劇場版に登場したファラキャットの部下を務める三人組の女性型メカ人間。
全員が二刀流で、1がハンドアックス、2が短剣、3が釵を装備して戦うも、三名ともイエローフォーのバイオアローで倒された。
余談だがその後、軍団役の一人はイエローフォーのスーツアクター(男性)と結婚。結婚式時「新郎が新婦の心を射止めた」シーンとして劇場版での撃破映像が流されたという。

  • メカクローン
本作の戦闘員に相当する量産型ロボット
メカの顔を銀色の仮面で隠しており、両手を上下に振る仕草が特徴。
人語を話すことが可能で斧状の剣と長方形型のマシンガンを装備しているが、バイオマンには通じないことが多い。
攻撃を仕掛ける際にはビッグスリーによる「攻撃、メカクローン!」のコールと共に相手に襲い掛かり、必要に応じて人間に化けて潜入捜査を担当する者も存在する。
44話ではメッツラーミラージュビームでバイオマンに変身した。
なおビッグスリーが暫定の総統に就任した際には「フォア・ザ・ビッグスリー!」と叫んだ。

元ネタは「スーパーロボット レッドバロン」のメカロボ。


  • 新頭脳ブレイン
CV.曽我部和行

第14話に登場した、一つ目のついた脳味噌型生体コンピューター。ドクターマンがタンパク質合成で開発した。
メカジャイガン・アンカーカンスを操り世界各国の人工衛星を地上に落として石油コンビナートやタンカー等を破壊し、国連安保理に挑戦状を叩きつけた。

ところが「人間に近い感情を持つ」といった欠陥が早々に発覚。
バイオマンの挑発に簡単に乗り、ドクターマンの命令に背き抹殺指令が下される*3
終いにはピンクファイブ/桂木ひかると和解した末にアンカーカンスの動きを止めてしまい、バイオロボに止めを刺す機会を作ってしまった。
最期はバイオマン達に看取られながら爆発した。


演:井浦秀智

第19話~20話に登場した、ドクターマンが任命したギアの最高幹部。
密かにドクターマンの教育を受けていた彼の息子だったが、その正体は息子そっくりのメカ人間であることが判明。
再生能力を持つメカジャイガン・グロテスカンスでバイオマン達を苦しめたが、最期はバイオロボ必殺技を受けたグロテスカンスと運命を共にした。

  • メカクローン1号
CV&スーツアクター:岡本美登

第28話に登場した顔からの油漏れを気にしている雑用メカクローン。
老朽化が進んでいる影響か雑用に回されており他のメカクローンからもぞんざいな扱いだがドクターマンが最初に作ったメカクローンでもあり、彼への忠誠心は非常に高い。

クーデターを起こしてドクターマンに襲い掛かったビッグスリーに復讐すべく、脱走して秘密兵器の隠し場所に向かうが
秘密兵器の正体はドクターマンがクーデターを起こされる事を予想して造った罠であり、メカジャイガン・タコカンスの力でバイオマンの5人を吸盤で捕縛する装置しか存在しなかった。
最期は向かってきたタコカンスの攻撃を受けて爆発四散となった。
ドクターマンはビッグスリーの記憶操作の際に「私に忠誠を誓って死んでいったメカクローン1号以上に忠実なメカ人間になるのだ!!」とメカクローン1号に対して哀悼ととも受け取れる言葉を残した。


  • マグネ戦士/山守正太
演:黒崎輝

第35~36話に登場した根倉山に一人で暮らしている銀河の狼野生児。
ひょうきんな性格でイエローフォーに助けられたことから彼女に一目ぼれしバイオマン6人目の戦士を自称してバイオマン達に協力した。
並外れた身体能力を誇り、ジャンプで木に登る他、「正ちゃんアロー」と称した自作のや巨大な岩を抱えジャンプし相手の頭にぶつける岩石落としなどで戦った。
足手まといになる点もあったものの、岩石落としでメッツラーの体勢を崩し、梃の原理で落とした岩石でネオメカジャイガン・マグネメガスを転倒させたりと地味に活躍していた。

だが36話にてバイオロボのセンサーに反応しなかったことからバイオマンではない事が判明し、バイオロボにもそっぽを向かれてしまった。
その上ジュンに振られてしまい、人間態のファラに「バイオマンより強くなれる」と騙されてマグネ強化スーツの実験台に利用され、第一号マグネ戦士としてバイオマン達と戦う羽目になったが、
マグネメガスの磁力光線でのリモートコントロールが無ければ継続して稼働しない弱点が露呈し、正気に戻った。
マグネ戦士時には人語は喋らず、奇声を発してゴーグルからビームを発射し、素早い動きでバイオマンを翻弄する。

正気に戻った後はギアのアジトに突入し、マグネ隕石の実験施設の破壊に成功する戦果を挙げている。
36話の次回予告では正太が変身ポーズをとっていたが、本編ではそのような流れもシーンも一切無い。

ストーリー上は悪役ながらも、ヒーロー然としたデザインのマグネ戦士は視聴者からの人気が高かった。
また、マグネ戦士の体色はスーパー戦隊のスーツカラーにも使われている黒であり、正太が6人目の戦士と思われたことも含め、6人目の戦士の原型とも呼べるキャラクターだった。


  • ミキ
演:柴田時江

第43~44話に登場したセーラー服姿の少女。
その正体はギアのメカ人間であり、100km先にいるネオメカジャイガン・サタンメガスにエネルギーをワープさせることで、何度でも再生させる能力を持つ。
しかしエネルギーの発信源を割られ、エネルギー放射で車を爆破してしまったことからバイオマン達に勘付かれてしまい逃走。逃げる最中に損傷を受けたが柴田博士に良心回路を組み込まれ、人間の善の心を持ったロボットとして秀一と仲良くなった。
良心回路は死んだはずの人間が開発した物なので、この世には存在しない物とドクターマンは思っていたらしく、さすがの彼もこれには驚いていた。

正体を知らない秀一とまるで本物の人間の男女のように交流したが、ギアに襲われる過程で良心回路の効果により、サイゴーンをエネルギー放射で吹き飛ばしてしまった事から離反者とみなされてしまう。
そして再び登場し、ミキの意思とは関係なく損傷を受けたサタンメガスには勝手にエネルギーが転送された。エネルギーの供給元はミキであり、彼女を破壊しない限りは何度でもサタンメガスは再生する旨がメイスンから宣告された。
何故バラした←と書いているが、これはバイオマン達が絶対にミキを破壊できないことを計算しての発言である。

44話では身を乗り出してサタンメガスに祈りを捧げ一時的に動きを封じることに成功したが、再生能力は良心回路に関係なく作動してしまった。
そのため自分が居る限りバイオマン達は勝てないと判断し、柴田博士と秀一に別れを告げてサタンメガスに特攻し、自爆した。


【運用兵器】

メカジャイガン

本作の怪人に相当する自動操縦ロボット。等身大の姿ではなく最初から巨大化した状態での登場となる。
動物をモチーフとした個体が多く、名称は「○○カンス」で統一。

ネオグラード内の格納庫に様々な種類のストックが存在し、必要に応じてネオグラードの外壁にあるカプセルから発進している。
巨大戦以外にも、姿を消して小判をばら撒いたり、一時的にメカクローンや幹部の装甲を強化したり、各国の原潜を攻撃して核戦争を誘発させることを目論んだりと作戦に応じて戦闘以外の用途にも幅広く使用されている。
第30話のカマキリカンスを最後に登場しなくなり、下記のネオメカジャイガンに出番を譲った。


非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛」の第9話では、ツー将軍の生み出した巨大ロボットとして、メカジャイガンを参考にした「シーラカンスカンス」が登場した。


ネオメカジャイガン

第31話から登場した改良型のメカジャイガン。
動物をモチーフとしたものがなくなり、名称は「○○メガス」で統一。

装甲には新素材のミラクルG-Xが用いられ、バイオロボ必殺技すらも弾き返す。
唐突にドクターマンによって発進が言い渡され、秘密裏に作られていたのかビッグスリーの面々はその存在を知らなかったが、レッドワンは一目で新型のメカジャイガンと判別した。

第31話のメタルメガス戦ではスーパーメーザーをその装甲で折るほどの頑丈さを見せたが、開いた頭部の駆動部分に折れた剣を刺されて敗退。
第32話以降はバイオロボの新必殺技であるバイオ粒子斬りで装甲ごと斬られて敗退するようになった。

無人でも稼働するが、メカジャイガンと違って有人式の操縦を想定しており、主にビッグスリーの面々が操縦。
敗退後は脱出装置を兼ねたメラージュ戦闘機で脱出する。何故かファラ操縦の物はを持つものが多い。
メカジャイガン同様に戦闘以外の用途にも幅広く使用されており、中には家出したモンスターを助けるために出撃したクラッシュメガスのような例もある。


その他兵器

  • メラージュ戦闘機
メカクローンが搭乗する戦闘機。機首からビームを放つ。
ネオメカジャイガン登場後は脱出機としても使用される。

  • バイオキラーガン
第10話にて登場したドラムマシンガン型の光線銃。
バイオ星崩壊に伴って宇宙に飛散した「反バイオ粒子」を人工衛星でかき集め、ドクターマンが開発した。
バイオ粒子を打ち消す効果のある反バイオ粒子は、バイオ粒子の力で稼働するバイオマンやピーボにとってはまさに猛毒であり、厄介なエネルギーとなっている。ただし高濃度のバイオ粒子に対しては逆に打ち消される作用もあり、後半ではこの方法でバイオマンが反撃に出ている。
無限に湧くエネルギーではないため弾切れになると使えなくなるが、それでも初代イエローフォーを殺害する程の威力を見せた。
なお反バイオ粒子そのものを生産する技術はギアには無く、ドクターマンの頭脳を以てしてもこの問題は容易に解決できなかったのか、終盤でバルジオンのデータを解析することでようやく改良型が登場。キングメガスの装備として実装され、決戦に置いてバイオマンを大いに苦しめることになる。

  • ミラクルG-X
ドクターマンが開発し、第31話に登場した新合金。ネオメカジャイガンの装甲材質、ビックスリーやジューノイドの強化にも使用された。
バイオマンの前期必殺技バイオエレクトロンを受けてもビクともせず、ネオメカジャイガンに至ってはスーパーメーザーすら受け付けなかったが
スーパーエレクトロンやバイオ粒子斬りには耐えられなかった。


【第三勢力】

CV.林一夫

第37話で初登場した、バイオ粒子の戦争利用を危惧した反バイオ同盟が開発した反バイオ粒子を利用して作り上げたクソコテ殺人アンドロイド。
バイオ粒子の平和利用を目的としたピーボとは対極に位置するロボットで、バイオ星崩壊に伴って死んだと思われていたが、ピーボと同様にバイオ星を脱出していた。
詳細は個別項目を参照。
なお制作上、バイバスターはビデオ合成に伴って予算を圧迫させていたらしい。






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最終更新:2024年10月16日 11:49

*1 これは元のデザインが不気味だと不評だったため

*2 サイゴーン同様に不評だったためにデザイン変更された

*3 この性急な決定にメイスンとファラは驚き、モンスターも「ブレインは世界一のコンピュータではありませんか」と意見したが、ドクターマンは「世界一は私だ!」と決定を変えることはなかった。