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フレイル/モーニングスター

登録日:2019/08/31 Sat 23:04:13
更新日:2024/12/01 Sun 02:13:21
所要時間:約 8 分で読めます





Flail(フレイル)とは、鈍器の一種。
柄の部分に鎖で打撃部が接続された独特の形状をした鈍器。
ここでは、フレイルとごっちゃになって非常にややこしいことになっている「Morning star(モーニングスター)」及び近年ファンタジーの「ボール・アンド・チェイン型フレイル、モーニングスター」も同時に解説する。


フレイルについて

和名は「連接棍」。
通常の棍棒に比べて遠心力がかかりやすく、威力も高くなるのが長所。
その反面、取り扱う難易度は通常の棍棒に比べて高くなる。

元となったのは「殻竿(からざお)」等の名で呼ばれる農機具。
遠心力を利用し、穀物の殻(特に硬い一番外側の殻)を叩いて剥く為のものである。
の上からでも有効な打撃を与えられる利点から、農民による反乱等の際に対人武器として使われたのが切っ掛けとなり、やがて純粋な武器として発達していった。

殻竿の絵や写真を見るとわかるが、史実におけるフレイルは持つ方の棒が無茶苦茶長く延びたヌンチャクという様な表現が近い代物*1
軍事的に使われたものはどちらかと言えば長柄武器である事も含め、後述の近年ファンタジーにおけるフレイル(およびモーニングスター)とはかなりかけ離れた形状をしていると言っていい。
ちなみに対象に当てる打突部は「殻物(からもの)」と呼ぶ。



モーニングスターについて

「明けの明星」という華やかな名前に反して、トゲトゲが大量に生えた丸いヘッド「星球(せいきゅう)」を持つ棍棒という禍々しい形状をした武器、ぶっちゃけメイスの一種
ドイツ語読みで「Morgen stern(モルゲンシュテルン)」と呼ばれることも。
単純にメイスとして高い殺傷力を持ち、多くの国や地域で使われた由緒正しい武器。第一次世界大戦ぐらいまでは近接戦用武器として用いられていた。
インドでは球の部分に豪華な装飾を施した物も作られていた。
ちなみに現代社会でも釘バットは割とこれに近い形状をしている。

刃物を持てない僧侶などの聖職者が持っていたこともあったらしい。
その場合「ホーリーウォータースプリンクラー」と言うブラックな名前で呼ばれることも。
要は、罪人の頭を殴ったら綺麗な聖水がスプリンクラーのごとく上がるというわけである。
他の説として、名前通りの「聖水撒き棒」という儀式用器具に似ているからというものもある。



近年ファンタジーにおける「ボール・アンド・チェイン型フレイル、モーニングスター」について

柄に星球が長い鎖で接続された片手武器」という、本来のフレイルともモーニングスターとも異なる武器として認識されている。

一応史実ではフレイルにトゲを生やした物や、「ボール・アンド・チェイン」と呼ばれる物(殻物部を比較的小型の重く硬い鉄球にし鎖で繋げている)等も過渡期には使われていたようだが、それにしても鎖の長さはごく短いものであり柄の長さを超えない。

実際のところ、ボール・アンド・チェイン型の武器は現存数がほとんどなく、本来のタイプのフレイルやモーニングスターと比べてどの程度戦場で使われていたのかは謎。
見た目に威圧感はあるので示威用に使われていた可能性はないではないが。
このボール・アンド・チェインタイプのフレイル、モーニングスターがどの程度使われていたのかは歴史マニアの間でも割と意見が分かれ、「単なるファンタジーの産物」から「を回避して打撃を与えられる優秀な武器」という意見まで散見される。
それでもフィクションにおけるこのタイプの武器の様に一抱えもある様な長い鎖と鉄球が接続されたものはさすがになかったようだが。そんな重いもの振り回せないし

また、「鎖分銅」というタイプの武器は長い鎖の先端に錘が付いていて一見ボール・アンド・チェインに似ているが、明確な違いとして分銅部分は鎖を操る際にコントロールしやすくするための単なる錘であり敵に叩きつけるための部位ではないという差がある。
どちらかというと鎖分銅系の武器は捕縛具の側面が強かったようだ。

という訳で史実での存在は謎なボール・アンド・チェイン型フレイル、モーニングスターだが、それでも見た目がカッコイイためか、創作においては鈍器系の武器の中では人気は非常に高い。
長い鎖によるトリッキーな高リーチと鉄球の破壊力を両立しているハイレベルな武器として扱われる。
また、なぜか美少女(それもロリ)が体格に見合わないモーニングスターをブンブン振り回す絵面も最近ではよく見られるようになってきた。

ややこしくなっている原因は
  • 片手武器型の『フレイル』
  • メイス型の『モーニングスター』
  • ボール・アンド・チェイン型の『フレイル』or『モーニングスター』
それぞれが存在し、更にそれぞれの呼称が(特に日本では)非常に曖昧なことが主要因と思われる。
中にはただのトゲ鉄球を「モーニングスター」と呼称するものすらある。
他にも「フレイル 武器」とか「モーニングスター 武器」とかで画像検索すると本来のものに加えボール・アンド・チェイン型があたかも「フレイル」「モーニングスター」であるかのように表示されるのも一因か。
また史実に存在した「長柄武器型の『フレイル』」が創作においてさっぱり存在しないことも話をややこしくしている原因の一つ。



フィクションにおけるそれぞれのタイプの武器の使い手

フレイル使い

片手武器か長柄武器は問わず、柄にごく短い鎖が接続され柄頭が星球ではないタイプのものをここに分類。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ」始めTRPG系列では「僧侶は鈍器系の武器しか使えません」とされており、ダンジョンズ&ドラゴンズの影響が強いウィザードリィなどもこれを受け継いでいるのがフレイル使いの僧侶の伝統の走りと思われる。
なお、その後日本のファンタジーにおける僧侶はほとんどがメイスかモーニングスター(両タイプ)に走ってしまい、フレイルを使う僧侶キャラは滅多にいなくなった。

珍しくフレイルタイプの武器しか使わない僧侶キャラ。最強武器もビショップやネクロマンサーの場合、モロにフレイルタイプのデザインである。
ちなみに初期装備は上記のルーツにもある「からざお(殻竿)」。これでラビやマイコニド程度は本当に殴り倒せるので何気に凄い。
元が僧侶キャラだという点もあり意図的なものかは不明だが、「幼女+フレイル」という組み合わせはかなり先駆的。
フレイルを魔法で巨大化させて、空から思いっきり敵の上に落とす必殺技「でかでか」も覚える。

フレイルと双頭刃を組み合わせたような形態の、まったく重量級な武器「双頭錘」を操る。
見た目は柄の両端に巨大な重りをぶら下げたようなものであり、7での無双乱舞2「組手」を見る限りかなり重そうだが、彼女は非(常に怪)力なので…。
8では別の武器に持ち替えたがDLCで似たような武器である昊転錘(コウテンスイ)が登場。
こちらは鎖がなくなってモーニングスター(メイス型)の形態になった代わりに鉄球同士に特異な連動ギミックがついている。

  • 仙道(我間乱 -修羅-)
江戸幕府の秘密部隊「限界天兵」の一人。自身のフレイルに砕けぬものはないと豪語していた……が、人間離れした身体能力を持つ平松忠家にあっさりと素手でへし折られてしまった。

モーニングスター(メイス型)使い

柄と星球の間に鎖およびそれに類するものが接続されていないタイプをここに分類。

2』で登場したまほうつかい系の最高ランクモンスターで、両手にメイス型のモーニングスターを持っている。ただしFC版『2』では物理攻撃はしてこないので単なる飾り。
SFC版以降はそこそこの攻撃力で殴ってくるようになった。
ちなみに『7』に登場する奴は普通の

  • ホークマン/ホークガール(DCコミックス)
反重力効果のあるNthメタル製のザナガー式星球メイスを主要武器とするヒーローとヒロイン。

足長おじさんからもらった「兇眼の杖」という目玉のある星球付きのキモイで殴ってくる色物少女。
必殺技にはドイツ人らしく「モルゲンシュテルン」と入っている。

イマジンと呼ばれる怪人の1体。
手に持つモーニングスターは、星球から火の玉状のエネルギー弾を打ち出すことも可能。

マンゴーアームズや極アームズで使用可能な「マンゴパニッシャー」が該当。カットマンゴーを模した星球を備えた大型モーニングスター。

  • イゾルデ(黙示録の四騎士)

使う武器の中に「タコヤキラー」がある。

脳人の一人で、「六棘棒サンゼンコン」を武器に使う。


ボール・アンド・チェイン型使い

作中の呼称は問わず、鉄球の柄頭に長い鎖が接続されたタイプをここに分類。
ここで紹介するボール・アンドチェイン型の武器の中には、柄の付いていない鎖鉄球だけのタイプや球にトゲの無いタイプも含まれている。

中盤ぐらいの武器として頻繁に登場する。
現在は「敵1グループを攻撃できる系の中堅武器」というポジションが定番だが、設定の固まっていなかったFC版4では単体武器だった。
なぜか5ではフローラの初期装備だった。お嬢様なのに……。
男の子も装備しているが、すぐに天空の剣に取って代わられる運命。

また、はかいのてっきゅうという敵全体を攻撃できる最強クラスの武器もある。
クリア後にならないと手に入らないが、伝説級の武器に匹敵するぐらい強い。何で出来ているんだろうか?

  • まどう兵系(ドラゴンクエストシリーズ)
モーニングスターを武器にする人型の魔物。名前の通り魔法と物理攻撃で攻めてくるが、モンスターパークでは、なぜかオネエ
雑魚としては地味だが、見た目が汎用的で使いやすいためか主に人型ボスのグラフィックとしてよく使われている。
また同シリーズには「オーガ」系という鎖付き鉄球を操るモンスターがいるが、こちらは一般的なモーニングスターのイメージからは外れて両端に鉄球が付いている独特なデザイン。攻撃モーションでは投げるときもある。

「ダイターンハンマー」という鎖付きハンマーを装備している。たぶんモーニングスター型の武装をした巨大ロボットの最初期。
ただし柄は付いておらず、鎖のもう片方の端は分銅状になっている。長さも機体と比べて短め。
手に持って直接ぶつけるだけでなく、投擲することもある。
全高120mの機体が持つハンマーなので、食らえばひとたまりもないだろう。

武装の一つが「ガンダムハンマー」。宇宙空間用なので鎖はものすごく長い。
見た目からただの長い鎖がついた鉄球にも見えるが、一応柄がある。ぶっちゃけガンダムの装備の中では空気。
一応ビームライフルビームサーベルの間を補う中距離射程武器というポジションだが、その両者が強力過ぎるため出番はあまりない。
加速用ブースターを仕込んだ強化型の「ハイパーハンマー」もあるが、ゴッグに受け止められてしまった。
元々が玩具用の見栄えのする武器を、というスポンサーのクローバー社の都合から生まれた武器であり、質量武器は作画が大変(ダメージ描写として凹んだり潰れた装甲を描く必要がある)であるため、劇中であまり活躍できなかったのも仕方ないか。

数えきれないほど存在する歴代ガンダム系機体の中でも、これを受け継いでいるのは
ぐらいである。白兵・格闘戦の主武装が鈍器中心である鉄血のオルフェンズの世界ですら、この手の武器は殆ど登場しなかった。

ただし、その空気っぷり含めて盛大にネタにしている『SDガンダム スカッドハンマーズ』では史上最もガンダムハンマーを活用したガンダムを見ることができる(何せ、このゲームのガンダムにはハンマー以外サーベルもライフルもバルカンも何も付いていないので)。
というか、ゲーム作品だと異様に優遇されることが多い武器だったりする(Gジェネ:かなり長い間全機体通しても珍しい長射程の格闘武器だった。 スパロボ:作品によってはガンダム/G3ガンダムの最強武器)

由利元来博士が初めて開発したブロッカーで、マシーンブラスター隊結成時には主人公の飛鳥天平が操縦する。
両膝部には「パルダーチャック」という鎖付き鉄球が内蔵されており、状況に応じて連結したり投擲することも可能。
サイズはヌンチャクほどの大きさで、先述のダイターンハンマーに比べるとやや小ぶり。

デンジ星で作られた巨大ロボで、「デンジボール」という鎖付き鉄球を装備している。ただし柄に相当する部分はメリケンサックのような形状をしている。
それにしてもこの辺の時期モーニングスター持ち巨大ロボ多いな(ブロッカー軍団IV マシーンブラスター:1976年、無敵鋼人ダイターン3・機動戦士ガンダム:1979年、電子戦隊デンジマン:1980年)。

ダイナイエローは、腕輪から伸びた鎖の先に星球が付いている「チェーンクラッシャー」を両手に装備して振り回す。
ダイナロボは、巨大ハンマーの柄に鎖付き巨大星球が付けられた「ビートハンマー」という珍しいタイプの武器を使う。ケンダマかな?主に鎖で相手を引き寄せてハンマーで攻撃する。

「黒ゴルリンハンマー」を武器に使う。

鎖付き巨大星球の「イカロスクラッシャー」を使う。
巨大次元獣に直撃すると電流が放出される。

ドーラフランケ巨大化時に使用。

鉄球がモチーフのバルバンの魔人で、自身もモーニングスターを武器に使う。

グッと時代は下って2000年代戦隊。亀の形をした鎖付き星球「トータスハンマー」を武器にする。
ちなみに普通の金槌(ハンマー)型の武器は「ゴートクラッシャー」。名前が逆の方がわかりやすいような気も……。
この2つを合体させるとケンダマ状の「ゴートハンマー」になる。

冥府五武神の一柱で、「マグマ烈火棍棒」に鎖に繋がれた巨大な「マグマ烈火球」を使う。

ゲキイエローは激獣エレファント拳のエレハン・キンポーで修行後、ゲキハンマーという鎖付き鉄球が個人武器になるが、スーパーゲキイエロー化は使う機会が少なくなった。
ゲキエレファントージャはゾウ型ゲキビースト・ゲキエレファントの鼻と鉄球が合体した「エレハンマー」を武器に使う。

ブンパッキーは尻尾にモーニングスターを装備、キョウリュウジン・カンフーは左腕がそのブンパッキーが変形した「ブンパッキーボール」になっている。

敵怪人フクショーグンの一人で、左腕の「テッキュウ」を武器に使う。

バカ力怪力自慢のリュウソウピンクは「オモソウル」というリュウソウルを使うことで右腕部を竜装する。
超重量級の鉄球を生成し攻撃するだけでなく、短時間だが重力操作で相手の動きを封じることも可能。

「ローリングハンマー」に変形するダンゴムシ型ガーディアンウェポン。

普段は素手で戦うことが多いが、RPG作品である本作では「ワンワン」「トゲワンワン」という意思を持った鎖付き鉄球を操って戦うことができる。その後の作品においては「ペーパーマリオスーパーシール」で投げられたワンワンをカウンターで返すことで高HPのクッパを場外に落として倒すという展開がみられる。なおワンワン投げであるため攻撃の流れは鎖を振り回し砲丸投げのように放つ。

両手に装着された拘束具という珍しいポジションの鎖付き鉄球を操る。
ぶっちゃけ本人としても外したいのだが、諸事情あって仕方なくこれで戦っている。使っている内に妙な愛着も湧いているらしい
なお、武器を変更すると鉄球部分が差し替えられる。外せるじゃん

本人曰く、護身用

メイスナイトはメタナイツの一角。どちらも鎖付き星球を投げて攻撃してくる。雑魚の中ではそれなりに強い方。
なお、残念ながら飲み込んでも「スカ」。ハンマーなどはコピーできない。
メイスナイト(他のメタナイツのメンバー共々)は『あつめて!カービィ』のサブゲーム、マッシャーは『ロボボプラネット』のサブゲームにてボスに昇格している。
『ロボボプラネット』では共演しているが差別化のためかマッシャーの方はメイス型に変更されている。
ちなみにマッシャーはアニメでは魔獣の中では(特にパワードマッシャー)は最強クラスの一角。

エアライドマシンの一種「デビルスター」を乗りこなす魔獣
第96~97話に登場した個体はボール・アンド・チェインタイプのモーニングスターが武器で、星球を直接ぶつけるだけでなく、カービィ&ジェットスターに巻き付けた鎖を引くことでカービィを独楽の如く回転させる技も使った。

一つ目の鬼のような、一本の角が生えた頭と身体とが鎖でつながっているというユニークなデザインをしたモンスター。
そのつながれた頭を振り回し、「シレン2」以降は数マス離れた先からでも殴りつけてくる。酷い時には他のモンスターを殴り倒して勝手にレベルアップしプレイヤーの肝を冷やす。
そしてこの頭、シリーズによっては「アイアンヘッドの頭」としてドロップするので、こちら側で使うことも可能なのが面白い。
ちなみに罠で劣化したりする際、腐る。

「クラウンシールド」というの才牙を使える。攻撃時は鉄球型に変形させて鎖を伸ばして攻撃する。
なお、本来はゼノン戦士団のクルスの才牙であり、彼は才牙なしでも鎖付きの盾を自在に操って攻撃する(こちらは鋭利な盾のエッジを活かした切断武器)。

右腕がモーニングスターになっているテンタクル最後のアンドロイド兵士。

中盤から「チェーンハンマー」という武器を使用できる。
ハンマーとついているものの、星球に鎖がついただけとかなり無骨かつ物騒なアイテム。
こんなものを頭上でぶんぶん振り回せるリンクの筋力はどうかしてる。
本来は中ボスであるハンマーナックの武器であり、こいつを倒す事で入手できる。
ゼルダ無双』ではパワーグローブ系とセットで使用。星球部分がより大きくなっており、必殺技では文字通りに天地をひっくり返す。
また、同シリーズでは「鉄球兵士」という敵キャラが登場することもある。こちらは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』が初登場である。やはり鎖付きの星球を振り回す。

吸血鬼を討つための「ヴァンパイアキラー」が代々受け継がれている。
初期状態は革紐の所謂「革の一条鞭」で、強化されると鎖付きの星球を振り回すようになる。
近年の作品では強化済みの鎖を持っていることが殆どなのでこちらのイメージが強い人も多いだろう。
FCSFCのグラフィックでは少々わかりづらいが、アーケード版やシモンとリヒターが新規参戦した『スマブラ』がわかりやすい。
後者は鎖と星球を振り回すのにふさわしいガチムチっぷりもポイント。

  • ブラックタイガー(ブラックドラゴン)
カプコンのアーケードゲームの主人公。ではなくフレイルが得物という主人公も珍しい。
お金(単位:ゼニー)でより強力なフレイルを購入しながら戦いを進めていく。

SFC『スターフォックス』のレベル2「セクターY」のボス敵である機械生命体。
プラズマ砲を装備した触手ヒドラを思わせることからこの名称がついたとされている。
弱点はこの触手…なわけだが、触手を破壊すると今度はモーニングスター付きの隠し腕を出現させ、回転しながらアーウィンに叩き付けてくる。

両手が鎖付き星球になっている巨大宇宙人
ただし本編では「分銅」と呼称されていた(両手が分銅だからフンドー星人というわけである)。
こいつに苦戦したシルバー仮面こと光二は、弟の光三にハンマー投げ用のハンマーを2つ持たせて振り回させ、フンドー星人の鎖鉄球を躱す特訓をした。

もう一人のヨロイ軍団暴魂であるチューボがを武器とするのに対し、こちらはとモーニングスターを武器としている。
その名のごとく非道な彼は、モーニングスターを武器としてだけでなく、ネロス帝国の逃亡者の妻子を脅迫するためにも使用している。

「エナジーメイス」というエネルギーで構成されたモーニングスターを使用する。ただし柄は無く、腕から直接鎖が伸びる形である。
本編では2話でコンボイのエナジーアックスに対抗して使用したきりだが、日本ではこのシーンがOPで使用されているために認知度が高い。

銃とモーニングスターが一体化した「デステーラー」を振るいサイバトロンに襲い掛かる。
アイキャッチでも、サイバトロンエンブレムを粉砕しデストロンエンブレムを出すSDデスザラスの姿が印象的。

冴羽リョウの制裁用に様々なハンマーを所持する彼女は、「こんぺいとうシリーズ」と呼ばれる鎖鎌の付いた巨大星球も所持している。

ライダーマンは右腕が「カセットアーム」と呼ばれる義手であり、状況に応じたアタッチメントを装備できるようになっている。その中でも「スイングアーム」はロープの先端に小さな星球が付いた武器で、拘束・遠距離打撃・ロープを縮めた状態での星球パンチ等、様々な戦法に使える。
ライダーマンの右腕を奪った張本人・ヨロイ元帥はデストロンの大幹部で、左腕に鎖付きの星球を装備している。

カマキリ奇械人はブラックサタンに所属する改造人間「奇械人」の一人。右手にはブーメランにもなる大鎌を、左手には鎖付き星球を装着する。
鋼鉄参謀はデルザー軍団に所属する改造魔人の一人で、鎖のついた巨大な鉄球が武器。

ゴ集団の一人のカメ種怪人で、指輪を変化させた鎖のついた鉄球が武器。

上級アンデッドの一人で、「ゾウ」の祖たる不死生物。
武器の一つとして右腕の籠手に三本の鎖付き星球「アイアンボム」を接続させている。打撃だけではなく黄色い光弾を発射することも可能。

ボリビア地方に伝わる民話「ザ・アルマジロズ・ソング」のアルマジロのイメージを元に実体化したイマジンで、左腕に装着した鎖付きの星球が武器。

左手がボール・アンド・チェインになっている。

ガメルが自身にセルメダルを投入することで生み出した重量系ヤミー
大きな鉄球が付いた鎖を振り回す。
ガメゴとちょっと被ってない?

チェーンアレイモジュールが該当。右腕のガントレットから伸びた鎖の先端にモーニングスターが付いている。
作中での扱いはあんまり良くない。

パインアームズ」で使用可能な「パインアイアン」が該当。
持ち手から伸びたワイヤーの先にパイナップル型のモーニングスターが付いている。

「ゴッドクラッシュ」という青いモーニングスターを使用するが、よく敵に奪われる。
またチェーンによる絞め攻撃にも使われるが、チェーンが短くて失敗ばかりする。

関東豪学連の親衛隊長で、の柄に鎖で星球が繋がれた鉄斧双鞭(てっふそうべん)を使う。
本人曰く、中国武術秘伝中の秘。

  • アブゾービングマン(マーベルコミックス)
触れた物体の特性を模倣する能力をロキから与えられた半裸のハゲ。
主要武器としている鎖鉄球は単なる攻撃だけでなく彼自身が手に入れた特性を再現することもできる。

  • サンダーボール(〃)
ロキ由来の魔法の力で強化されたレッキング・クルーの一人で、鎖鉄球を武器とする。
投擲しても彼の下に還っていくという特性付き

手錠につないだ6つの鉄球を振り回す怪力娘。アニメ版だと原作の3倍以上重い。
取り外すと当然のようにスピードアップしてかませ化する。

  • エミリー・ガストン・ラングリッジ(鉄球姫エミリー)
タイトル通り鎖鉄球付きの鉄槌を振り回す、口が悪いヒロイン。
重量級の「輝鉄」製の大甲冑を纏って戦う世界観であるが故の武装。
脚部強化で相手の近接をかわしつつある程度の距離から打ち込むのが基本戦術である。

時の番人としてオリハルコン製の鎖付き鉄球No.VIIIヘイムダルを所持する。
Wiiコン柄で操作する四か所のブースターにて変幻自在に動かせる。
使い手の腕力ではなくブースターの操作が求められるためか、この手の武器の使い手には珍しく神経質そうな細身の男。

彼が振るう斬魄刀五形頭(げげつぶり)」が該当。
斬魄刀というのは、普段は名前通りの刀だが、持ち主が「解号」という言葉と刀個別の名前を発声することで能力を解放し「始解」と呼ばれる形態になる。
五形頭も、大前田が「()っ潰せ『五形頭』」と叫ぶことで始解となり、刀身が長い鎖に、切っ先が星球に変形する。尚、鍔~柄は刀のまま。

  • 虎水ギンタ(MAR)
共に戦うARM「バッボ」は、槌と鎖と鉄球でできたフレイルっつーかけん玉のような構造を持つ。
想像力で創造するという固有の能力にて、各部位の巨大化などの変性が可能。

「オンリーワン」がらい好きなモーニングスター使いらろ。
加入武器も使用武器もモーニングスターな筋金入りれ、「〜らろ」のような舌ったらずな喋り方と鉄球が三つに見えるほど大きなドラフ特有の胸も特徴なんらろ。
豪快な見た目にそぐわず、R、SR共に同じレアリティ帯では飛び抜けた攻撃力を持つんらろ! がおー!

囚人が付ける様な鎖付き巨大鉄球を振り回して戦う。鉄球の中は実は弁当箱になっている。

バラン・ドバンの乗る機動兵器は、巨大な鎖付き鉄球一つだけで戦場を駆ける漢の機体である。鉄球を用いた技も持つ。

  • キングスリーク(戦いの挽歌)
中ボスの一人で、モーニングスターを振り回して攻撃する。

サヴァ国王の次男。奥の手としてモーニングスターの鎖を伸ばして相手を縛り上げる「大乗南拳秘拳銀流陣」を使う。

  • 伊勢羅門(我間乱-修羅-)
幕府直属の限解天兵の総長で、鎖の両端に錘がついた「流星錘」を愛用。

前編のボスであるオーレン・石井に雇われた女子高生殺し屋。
可愛い顔して刃付きモーニングスターの「ゴーゴーボール」を振り回す凶悪な美少女だが、ザ・ブライドとの決闘に敗れ死亡する。

  • 死神王女/禍原デス美(恋は世界征服のあとで)
世界征服を企む悪の秘密結社ゲッコーの最高幹部にして、かわいいもの大好きな現役JKもモーニングスターが武器。
戦闘時には気になる相手である氷結戦隊ジェラート5のリーダー・レッドジェラート/相川不動との恋愛感情をバラされないために振り回す。素手でも十分強いのは内緒だ。

右手に「ハンマーパンチ」を内蔵。

曹操配下として登場する架空の人物。
上記の伊勢羅門と同様の「流星槌」を使用する(流星錘も流星鎚も表記揺れなだけで違いはない)。

体の一部がモーニングスターになっている。

  • コムライ(蒼天の拳 リジェネシス)

変わり種の使い手


  • 『キングダムハーツシリーズ』のドナルドが使える武器の一つに「モーニングスター」があるが、これは星形の飾りがついた普通の。鈍器型ではない珍しいモーニングスター。

  • FF8』のセルフィ・ティルミットも使える武器の中に「モーニングスター」があるが、モーニングスター(ヌンチャク)という前衛的な代物である。見た目は両端に星球が付いた大型ヌンチャク。
    そして使用方法は片方の棒を持ったまま、鎖を伸ばしつつ反対の棒を投げつけるというもの。色々おかしい。


  • 『仮面ライダーV3』に登場したデストロン怪人・ハンマークラゲは右腕のハンマーをボール・アンド・チェインに変形可能。


  • アクマイザー3』の「ガブラ」は愛用の武器である細剣「ガラード」をモーニングスターに変形させた「デンブル」を使う。デンブルには更に鎖鉄球型と短いメイス型の2形態がある。

ジューノイド五獣士の一体で、ボール・アンド・チェインとモーニングスター系メイスが主な武器。

その他


  • 1968年の映画『ザ・タイガース 世界はぼくらを待っている』では主役バンド「ザ・タイガース」が西洋風ブディックで乱闘になった際、
    ジュリー(沢田研二)やサリー(岸部一徳)らメンバーがレイピアハンドアックス等飾り用の模造武器で戦う中、なぜかギターのタロー(森本太郎)が小さめの鎖付き棘無し鉄球を構えていた。
    …が、他に比べて扱いづらかったのか相手に向けずに手元で回してみるだけで終わった。ならなぜ装備した。



  • 「モーニングスター」で普通に検索すると投資サイトが真っ先に出てくる。武器の方を調べたい時は「モーニングスター 武器」などと入れよう。
    同様に「フレイル」で検索した場合も高齢者介護に関するサイト*2しか出て来ないので、やはり「フレイル 武器」と検索しよう。





追記・修正はフレイルを思いっきり振り回してからお願いします。

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最終更新:2024年12月01日 02:13

*1 ヌンチャクは殻竿から派生したものだとも言われる

*2 「虚弱」を意味し、身体能力や機能が低下し介護が必要になりつつある状況を意味する。英語の綴りも異なる(「frail」、武器のフレイルは「flail」)