林鄭月娥・香港行政長官、再選不出馬を表明
香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日の定例記者会見で、5月8日実施の行政長官選挙への不出馬を表明した。「家族の意向を重視した」と述べた。
現地メディアによると林鄭氏は1日に広東省深圳市で中国政府高官と会談し、選挙対応を話し合ったもようだ。香港警察出身で民主派への厳しい姿勢で知られる李家超・政務官が出馬する見通しだ。
林鄭氏の任期は6月末まで。行政長官選挙は当初3月に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5月に延期された。
中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が制度を見直した結果、香港の行政長官を決める選挙委員(定数1500)には親中派の推薦を受けた「愛国者」のみが立候補できる仕組みとなった。立候補から選挙結果まで習指導部の意向が強く反映される。
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