手賀沼の魚、原発事故に伴う出荷制限解除 基準値下回る
千葉県は、東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で国が定めた手賀沼の魚類の出荷制限指示が解除されたと発表した。手賀沼や流入する河川のギンブナとコイが対象で、県独自のモツゴに関する出荷自粛要請も解除した。今回の解除により、出荷制限の対象となる県産水産物はなくなった。
検出される放射性物質が基準値を安定的に下回っていることを踏まえた。県の検査では、1キログラムあたり100ベクレルとする放射性セシウム濃度の国の基準値をギンブナは2015年以降、コイは16年以降超えていないことを確認している。制限解除後も放射性物質のモニタリングは継続する。
手賀沼では、11年の福島第1原発の事故前はフナが年間約30トン、コイは約20トンの水揚げがあった。