青森・弘南鉄道、「大鰐線」を27年度末に廃止へ
弘南鉄道(青森県平川市)は赤字が続いていた大鰐線(大鰐―中央弘前、13.9キロ)を2027年度末で廃止にする方針を打ち出した。沿線人口の減少、マイカーの普及などで利用客がピークの10分の1以下に減ってしまった。電気料金の高騰などもあり、今後も収益改善は難しいと判断した。
ピーク時の1974年度に年間約390万人いた利用客は2023年度に約27万人まで減少していた。同社は現在、大鰐線と弘南線(弘前―黒石)を運行しているが、大鰐線廃線後は弘南線に経営資源を集中していく。大鰐線は現在も高校生らの利用客がおり、その足をどう確保していくかが課題となる。
赤字路線が増加、JRの一部路線では廃線の可能性も検討されるローカル線。地域の足である鉄道の維持のための取り組みや地方の鉄道が抱える課題などについてのニュースや解説をまとめました。
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