AUX
「AUX」とは、音声を入出力するための端子のことを意味する英語表現である。
「AUX」とは・「AUX」の意味
「AUX」は、音声信号のやり取りをするための端子である。何に使うかというと、スマートフォンやウォークマンのような再生機器と、スピーカーなどのオーディオ機器との接続である。小型端末に搭載されているスピーカーは、音質が良くない場合が多い。また、音量も小さい。そのため、AUXの端子を使用して、より大きく良質な音を出せるオーディオ機器と接続し、音楽や音声を再生する形だ。「AUX」は、「補助」という意味の英単語「auxiliary」を略したものだ。補助という意味の通り、主となる接続方法が使用できない場合に用いる。AUXには、出力と入力があり、出力に対応している再生機器と、入力に対応しているオーディオ機器、その2つを繋ぐケーブルが揃って初めて使用可能となる。出力端子は、再生機器のイヤホンジャックや充電口と、兼用になっている場合がほとんどである。オーディオ機器側の入力端子は、他の種類の入力端子と並んで、専用のものが設けられている。
AUXは、音をまとめる機器である、ミキサーを使う際にも活用される。ミキサーには、複数の機器から音が送られ、全てが同時に再生される。そのため、特定の音のみを聞くことができない。そこで、メインとは別にAUXでの接続を確保し、個別の音を聞けるようにする形だ。
また、AUXは、カーオーディオでも使用されることが多い。そして、小型端末の音楽を車内のスピーカーで聞くだけではなく、スマートフォンを使ったハンズフリーの通話もできる。bluetoothに対応した専用のトランスミッターをAUXに取り付け、bluetoothでスマートフォンと接続する。そうすると、スマートフォンをポケットやカバンに入れた状態でも、通話が可能となる。自らの声はトランスミッターのマイクが拾い、相手の声はカーオーディオから聞こえる形である。
ただ、カーオーディオの中には、AUXが搭載されていないものも数多くある。そのようなものにAUXを取り付けるためには、カーオーディオを取り外して配線を組み替えるなどの作業が必要となる。技術力があれば、使用者が自ら作業をして、AUXを取り付けることは可能だ。車種によっては、AUXを取り付けるためのキットも市販されている。また、AUXは搭載されていないけれども、RCAやHDMIといった端子がある場合、アダプタを用いればAUXが使えるようになる。アダプタを介しながら接続すれば良いだけであるため、配線を触るような大掛かりな作業は必要ない。
AUXは、フランス語の単語でもある。日本語の「~の」に該当する単語だ。フランス語の前置詞である「à」は、後ろに男性名詞が続いた場合「au」と変化するが、複数形の名詞が続いた場合には「aux」に変わる。
「AUX」の熟語・言い回し
AUX入力とは
「AUX入力」は、AUXを使用して、オーディオ機器に音声信号を送ることを指す言葉である。また、オーディオ機器内の、AUXの入力端子がある場所を、AUX入力と表現することもある。
AUXケーブルとは
「AUXケーブル」は、AUXの端子に対応しているケーブルのことである。両端が凸型となっていて、音声を発する機器と、オーディオ機器を繋ぐ目的で使用する。そのため、一方は必ず、AUXに対応している。もう一方は、3.5mmステレオミニプラグに対応しているものや、ステレオプラグがないスマートフォンに接続するための、USBやLightning規格に対応しているものなどがある。
AUX端子とは
「AUX端子」は、AUXの正式名称である。そして、オーディオ機器において、AUXに対応しているケーブルを接続する部分を指す。AUX端子は、一般的なスピーカーの他に、車のカーオーディオに設けられている場合も多い。いずれの場合も、AUX端子は凹型になっているため、凸型のケーブルを差し込むことで使用可能となる。ただ、AUX端子には、標準プラグの他に、マイクロプラグとミニプラグ、JEITAバランスプラグなどの種類があり、それぞれ直径が異なる。そのため、使用するAUX端子に対応しているケーブルを選ばなければならない。
iPhoneやウォークマンなどから発せられる音を、オーディオ機器で出すための方法は複数ある。その中でAUX端子には、簡単に接続できるというメリットがある。ケーブルを繋ぐだけで、すぐに使用可能となり、複雑な設定は必要ない。また、有線で繋ぐため、無線での接続よりも音質が良くなりやすいというメリットもある。
.aux
A/UX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 07:31 UTC 版)
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開発者 | Apple |
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OSの系統 | UNIX、System V |
開発状況 | 開発終了 |
ソースモデル | クローズドソース |
最新安定版 | 3.1.1 / 1995年 |
カーネル種別 | モノリシックカーネル |
ライセンス | プロプライエタリ |
A/UX(エーユーエックス)は、Appleにより開発された、68kMacintosh向けのUNIXである。
特徴
A/UXは、System V Release 2.2をベースに、System V Release 3、同Release 4、4.2BSD、4.3BSDの成果を取り入れている。加えて、エミュレーション機能によりMac OS向けのアプリケーションが動作し、この点が本OSの最大の特徴である。
UIに関しては、Finder 24bit、Finder 32bit、コンソール、X Window Systemの四つのモードが存在し、標準インタフェースの32bit Finderモードは当時のMac OSと同様のGUIを備えており、同時期のUnix系OSとは一線を画していた。また、Finder上のアプリケーションとしてXサーバアプリケーションMac Xが提供されており、FinderモードでもX Window System向けアプリケーションを実行できた。
歴史
A/UX 1.0は、1988年2月のUniforumの会議で、スケジュールの7ヶ月遅れでアナウンスされた。当初の目的は、大学や付加価値再販業者(VAR)などの既存のUnixの顧客であった[1]。サードパーティのソフトウェアは、システムの最初のリリースとともにアナウンスされ、これにはIngresデータベースや、StatView、開発者向けツール、そして様々な生産性ソフトウェアのパッケージが含まれていた[2]。
これは、AT&TのUnix System V2.2に基づいており、BSDから追加の機能が加えられていた。ネットワークサポートは、UniSoftによって開発されたTCP/IP、AppleTalk、NFSの実装が含まれていた[3]。ベースシステムは、GUIを持っておらず、コマンドラインからのみ使えた。このシステムは、System 6のインターフェースを使って、単一のMacのプログラムを一度に実行することができたが、動作するMacのソフトウェアは10%程度のみであった。
1989年にリリースされたA/UX 1.1は、Finder、Chooser、デスクアクセサリ、コントロールパネルなどのSystem 6の基本的なGUIを提供した。これはUnixに12 POSIX標準のドラフト、X Window System(X11R3)のGUIを提供するものであり、ローエンドのSunワークステーションに比べると全体的にスピードが改善されていた[4]。
1991年初頭にアップルコンピュータジャパンがA/UX 2.0の販売を開始、対応機種はSE/30、II(別売のPMMU68851が必要)、IIx、IIxc、IIci、IIfx[5]。
その後、1991年11月には、AppleがA/UX 3.0をランチし、A/UXとSystem 7のリリーススケジュールを同期化させることを計画した。このとき、1993年か1994年にリリースされることが予期された、A/UX 4.0を会社はプリアナウンスしたが、これは、IBMのPOWERやPowerPCのハードウェア、そして、AppleのPowerPCベースのハードウェアで実行できるようになることを意図していた。
1992年4月、C2レベルのセキュアなバージョンのA/UXがリリースされている[6]。その後、A/UXの最後のリリースであるバージョン3.1.1は1995年にリリースされている[7]。
開発の終焉
A/UXは1988年に登場し1990年代まで開発が続けられたが、1990年代半ばにAppleがプロセッサを68kからPowerPCに切り替えた際、PowerPCへのポーティングはされずその歴史に幕を下ろした。この間、一時AIXベースのプラットフォーム構想も提唱され、AIX標準搭載のApple Network Serverも発売されたが、1年未満で販売終了した。その後、Mac OSとUNIXが再び交わるまでにはNeXTSTEPベースのMac OS X Server 1.0を待たねばならなかった。
関連項目
脚注
出典
- ^ Flynn, Laurie; Patton, Carole (February 22, 1988). “Apple breaks into Unix market with A/UX”. InfoWorld: p. 31
- ^ Flynn, Laurie (February 22, 1988). “Developers Eager to Display Programs Run Under A/UX”. InfoWorld: p. 32
- ^ Keefe, Patricia (March 2, 1987). “Apple brackets Unix, Ethernet”. Computerworld
- ^ Mace, Scott; Patton, Carole (August 8, 1988). “Apple to Support X Window in A/UX”. InfoWorld
- ^ SuperASCII 1991年4月号, p. 44.
- ^ Gillooly, Caryn (April 13, 1992). “Apple unveils secure A/UX for Macintosh networks”. Network World: p. 13
- ^ A/UX FAQ
参考文献
- 「SuperASCII 1991年4月号」第2巻第4号、株式会社アスキー出版、1991年4月1日。
A/UX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 01:55 UTC 版)
Apple Computerが開発した、SVR2ベースのMacintosh用OS。X11やコンソールのほかに、Mac OSによく似たインターフェイスのウィンドウシステムを備えていた。当時のMacintoshはMac OS以外をブートできないため、いったんSystem7が起動する。
※この「A/UX」の解説は、「UNIX」の解説の一部です。
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