
どれがぴったり?モンベルの傘「全11種」を徹底検証!人気の折りたたみ傘も
登山でも傘をさして歩く姿をちらほら見かけるようになりました。その傘をよく見ると……「mont-bell」のロゴが。モンベルの傘を使う人が多いことに気付きます。それもそのはず、モンベルの傘は長年培ってきた登山のノウハウを活かして作られ、様々なシーンで活躍してくれるのです。全11種とラインナップも豊富!しかし11種もあると一体どれを選んでよいのやら……。そこで全種類を実際に手にとって徹底検証。あなたのベストな傘選びをサポートします。
2023/12/26 更新
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目次
アイキャッチ画像撮影:筆者
見た目は似てるが機能はそれぞれ!頼りになるモンベルの傘

画像提供:mont-bell 作成:筆者
一見すると同じに見えるモンベルの傘。サイズ違いの他、それぞれ違う機能を持っています。とはいえ機能は違えど基本的な作りは同じ。モンベルの傘に共通する、一度使うとやみつきになる使いやすさの秘密がこちら。
とにかく軽い!そして丈夫

撮影:筆者
傘骨の素材はカーボン繊維強化樹脂やグラスファイバーを使用。生地は非フッ素の撥水加工を施したポリエステルやナイロン、極細の高強力糸で作られたバリスティック エアライト® ポリエステルなどを採用。
モンベルの技術を活かし、十分な強度を備えながらも抜群の軽量性と薄さを実現しています。
扱いやすいデザインでストレスフリー

撮影:筆者
折りたたみタイプの傘は自動ではなく自分でポキポキと開閉する仕様。濡れている面が内側になるように折りたたむ構造で、収納後に雨が滴ることがないようになっています。骨が軽いながらも1本1本がしっかりとしているので、骨どうしが重なりにくく折りたたみやすいのも嬉しいポイントです。

撮影:筆者
傘全商品の先端にはループが付いています(※商品タグ付け用の紐ではないのでハサミで切らないように注意!)。閉じたときに手で持ったり、フックに引っ掛けて乾かしたりと何かと便利。小さな工夫が大きな効果をもたらしています。
もちろん修理も可能!長く愛用できます

提供:mont-bell 作成:筆者
折れた骨の交換や生地の張り替え、糸切れなど……モンベルではほぼ全てのパーツの修理・交換が可能です。全国の店舗で修理・受け取りができるので、山の帰りにA店で預け、修理完了したら自宅近くのB店で受け取る、ということも◎。手厚いサービスが嬉しい限りです。
※傘の状態によっては修理ができない場合があるので、事前に必ずモンベルのHPを確認してください。
選ぶならどれ?全11種類をチェック!
登山なら「トレッキングアンブレラ」、旅行なら「トラベルアンブレラ」、日よけなら「サンブロックアンブレラ」と、モンベルの傘はシーンに合わせたラインナップを用意。タイプ別に分類し、それぞれの特徴をまとめたのがこちら。
タイプ | モデル名 | 商品画像 | 特徴 |
---|---|---|---|
軽量・ 丈夫な 8本骨 | トレッキングアンブレラ 50 | ![]() | 登山やトレッキングに適した スタンダードなロングセラーモデル (骨長:50cm、使用時の直径:86.5cm) |
トレッキングアンブレラ 55 | ![]() | 登山やトレッキングに適した スタンダードなロングセラーモデル (骨長:55cm、使用時の直径:95cm) | |
トレッキングアンブレラ 60 | ![]() | 登山やトレッキングに適した スタンダードなロングセラーモデル (骨長:60cm、使用時の直径:103cm) | |
ロングテイル トレッキングアンブレラ | ![]() | バックパックまで覆う、 背中側の生地が長いモデル | |
リフレック トレッキングアンブレラ 55 | ![]() | 光を反射するリフレックインクをプリントした、 夜でも高い視認性があるモデル | |
サンブロックアンブレラ 55 | ![]() | 日射しを反射するシルバーコーティングを施した 晴雨兼用傘 | |
カモワッチアンブレラ 55 (※) | ![]() | 自然になじむカモフラージュ柄。 バードウオッチングや野外観察などを楽しめる | |
O.D.アンブレラ 60 | ![]() | 開閉しやすく、折りたたまずに使える シンプルな長傘 | |
超軽量な 6本骨 | トラベルアンブレラ 50 | ![]() | ラインナップの中で最も軽量なシリーズ。 コンパクトなサイズ (骨長:50cm、使用時の直径:88cm) |
トラベルアンブレラ 55 | ![]() | ラインナップの中で最も軽量なシリーズ。 コンパクトなサイズ (骨長:55cm、使用時の直径:97cm) | |
トラベル サンブロックアンブレラ 50 | ![]() | 裏面に遮熱効果のコーティングを施した 晴雨兼用傘 |
※「カモワッチアンブレラ 55」は「プリント トレッキングアンブレラ 55」にモデルチェンジしています
大きく分けてアウトドアに適した丈夫な8本骨モデルと、日常で持ち運びしやすい6本骨モデルがあります。全て6,000円前後と手に取りやすい価格も魅力。使いたいシーンに合った最適な傘を見つけていきましょう。
登山、トレッキングにおすすめ!軽量・丈夫な8本骨モデル
軽さと丈夫さを兼ね備えた、8本骨のモデルから紹介していきます。
THE・スタンダード「トレッキングアンブレラ 50、55、60」

撮影:筆者
まだトレッキングで傘が使われていなかった時代に、レインウェアだと蒸れるし公共交通機関でも迷惑になるし……という悩みから開発された「トレッキングアンブレラ」。1988年の誕生以来、改良を重ねながら進化し続けてきたロングセラーモデルです。丈夫な8本骨、片手でも持ち続けられる139~166gという軽さで、雨の日の登山に大活躍してくれます。
登山はもちろん日常でも使いたくなる!

撮影:筆者
実は筆者、「トレッキングアンブレラ」を日ごろから愛用。丈夫で軽量なので登山の傘はこれ一択です。最新モデルを試したところ、前のものより格段に折りたたみやすくなっていました!使いやすいので普段使いも◎。登山でも街でもおすすめです。
撮影:筆者
50、55、60と3サイズ展開。スタイルや好みに合わせて選ぶことができます。身長155cmの筆者は55が好きなサイズ感でした。筆者よりも背の低い人やコンパクトに使いたい人は50、背の高い人や大きめのバックパックを使うときは60のサイズが良さそうです。
バックパックを雨から守る「ロングテイル トレッキングアンブレラ」

撮影:筆者
トレッキングアンブレラと同じ仕様で背中側の生地が長い「ロングテイル トレッキングアンブレラ」。背負ったバックパックを濡れから守る画期的なモデルです。長時間雨の中を歩くならこちらがおすすめ。
気になる背中浸みもカバー

撮影:筆者
雨の山行で1番気になるのがバックパックと背中の間の水の浸み込み、という方が多いのではないでしょうか。筆者はまさしくその1人。そのストレスを解消してくれる「ロングテイル トレッキングアンブレラ」は嬉しい一品です。
背中側の生地が長いことに伴い、傘骨もその分長いので、長さに差があります。従来の均等な骨の長さに慣れていると折りたたむときに若干の違和感がありますが、慣れてくれば気にならなくなりそうです。
光を反射して安全に「リフレック トレッキングアンブレラ 55」

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模様が入っている部分に光を反射するリフレックインクをプリントした、夜でも高い視認性があるモデル。やや大きめの直径98cmの作りで、体やバックパックをすっぽり覆ってくれます。

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暗闇で車のライトなどが当たるとこのように模様が反射してくれるので、夜道を歩くときでも安心です。
視認性の良さと可愛さに惹かれる

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登山では暗い中歩くことは正直あまりないと思いますが、日常での夜道を歩くには抜群の安心感があります。和を感じる模様が可愛く、アクセントにもなるデザイン。「トレッキング」と名の付く他モデルに比べて大きく、172gと少し重めですが、見た目の良さでこちらを選ぶのもありです。
夏や高所での強い日射しをシャットアウト「サンブロックアンブレラ 55」

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日射しを反射するシルバーコーティングを施した、晴雨兼用の「サンブロックアンブレラ」。こちらも大きめの直径98cmの作りで、日陰になる面積が広いのが特徴です。内側を黒くすることで光を吸収して反射を抑え、見えやすい視界を保ちます。
日射しも雨もスタイリッシュにカバー

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炎天下の夏や、森林限界を超えて遮るものが何もない稜線歩きで活躍してくれること間違いなし。大きく200gとやや重めですが、かっこいいシルバーカラーで持っていく価値がありそうです。
自然に溶け込む「カモワッチアンブレラ 55」

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自然になじむカモフラージュ柄をプリントし、バードウオッチングや野外観察などを楽しめるモデルです。70デニール・ナイロンが採用され、他モデルよりしっかりとした丈夫な生地感です。
※後継モデルの「プリント トレッキングアンブレラ 55」では、より軽量な20デニール・ポリエステル・リップストップを採用
カッコよさがアクセントになる頼れる傘

撮影:筆者
カモフラージュ柄が自然となじみ一体感が生まれます。ミリタリーテイストも感じられ、普段使いにもおすすめ。コーディネートのアクセントになってくれます。
プリント トレッキングアンブレラ 55
骨数 | 8本 |
---|---|
重量 | 150g |
直径 | 95cm |
骨長 | 55cm |
収納サイズ | 【折り畳み時】25cm 【傘袋収納寸】27cm |
カラー | - |
カモワッチアンブレラ 55の後継モデル。
唯一の長傘「O.D.アンブレラ 60」

撮影:筆者
モンベルの傘で唯一の長傘タイプ。開閉しやすく、折りたたまずに使えるシンプルなデザインです。
やっぱり使いやすい!

撮影:筆者
折りたたまずに収納できるので使いやすさが抜群。持ち手はトレッキングポールのような形状で握りやすく仕上がっています。バックパックのサイドポケットに入るサイズ感ですが、筆者のバックパックにはちょっと長すぎました……。コンパクトに持ちたいなら「トレッキングアンブレラ」を選ぶのが◎。
普段使いにおすすめ!より身軽に動ける6本骨モデル
続いて、より軽量な6本骨の3モデルをご紹介します。
動きまわりたい旅行やお出かけに「トラベルアンブレラ 50、55」

撮影:筆者
ラインナップの中で最も軽量な「トラベルアンブレラ」。コンパクトなサイズでバッグに入れておいても気になりません。いろいろ行動したい旅行やお出かけに便利です。
驚異的な軽さ!お守りとしてバッグにしのばせたい

撮影:筆者
2サイズありますが50は90g、55は112gとどちらも軽量で、持った瞬間「軽っ!」と思わず声が出たほど。重さゆえに折りたたみ傘を持つことがストレスでしたが、これなら大丈夫そうです。雨が降るか心配なときのお守りとして持っても苦になりません。
日射しからも守る「トラベル サンブロックアンブレラ 50」

撮影:筆者
裏面に遮熱効果のコーティングを施した晴雨兼用の傘。内側を黒くして光を吸収し視界を確保しています。雨だけでなく日射しが気になる方におすすめです。

撮影:筆者
一般的な晴雨兼用折りたたみ傘は200~300gほどの重量ですが、「トラベル サンブロックアンブレラ 50」は130gと超軽量!持ち歩いているのを忘れる軽さです。旅行でもお出かけでもビジネスシーンでも合うシンプルなデザインで、大活躍してくれるでしょう。
折りたたみモデル全部に使える防水仕様のケース

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折りたたみ式のモデルには専用の収納袋が付属されていますが、縫い目に防水処理を施した「アンブレラケース」もおすすめです。濡れた傘をバックパックやバッグに躊躇することなく入れられて、ほかの荷物が濡れるのを防ぎます。モンベルの折りたたみ傘全部に使える嬉しい仕様です。
より長く使うために……メンテナンスが大事!

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丈夫で機能的なモンベルの傘。日頃のメンテナンスで良い状態を保ち、長く使っていきましょう。
簡単にできるメンテナンス方法
基本は濡れるたびに「しっかりと干す」!
雨水には不純物が含まれているので、濡れた状態のまま放置すると生地から臭いが発生することがあります。それを防ぐためにもしっかりと干すことが重要です。
骨や中棒の歪みをチェック
骨や中棒(柄)は使用を繰り返していくうちに、風を受けるなどによる歪みが生じてきます。たたむときにスムーズかどうかをチェックし、必要であれば潤滑剤などを塗布しましょう。それでもスムーズにならない場合は歪みが生じているので、修理でのパーツ交換を検討してみても。

撮影:筆者
撥水性能が落ちてきたと感じたら
干して水分が残らないようにしても、一部の不純物は生地に残ってしまいます。これらが撥水性能を阻害する原因に。撥水性能が落ちてきた際には以下の方法を試してください。
・ドライヤーで生地全体に熱を加える
撥水性能は、熱を加えることで復活することがあります。
・洗剤をつけたスポンジで生地全体を洗い、汚れを落としてから撥水スプレーを塗布する
生地に残っている不純物を洗い流してから撥水スプレーを塗布。こちらも撥水スプレーが乾いた後にドライヤーを当てると効果的です。
※生地に入り込んだ不純物は洗っても取り切れないことがあり、それらの成分と反応して撥水スプレーが乾いた際に生地が白くなることがあります。この白いムラはドライヤーをしっかりと当てることで目立たなくすることができます。
・生地自体を交換
生地全体を交換することで生地を新品の状態に戻すことが可能です。
出典:mont-bell
おすすめのメンテナンスグッズ
自分に合う傘を用意して、雨の日を楽しもう

撮影:筆者
モンベルの技術力を集結させて作られた頼りになる傘。アウトドアでも日常でも使いやすいデザインで、雨の日のアクティビティをサポートしてくれます。使いたいシーンに合わせたモデルを用意して、雨の日を楽しみましょう!
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