はてなキーワード: 昇竜拳とは
2-3 なにが起こってるのかわからん
格ゲーお嬢様が初心者向けの格ゲープレイングの基本を解説しますわぁでも解説されている通り、相手は動作フレームやガードフレーム中にコマンドを作っているので「なにが起こってるのかわからん」になる
ガードとコマンドで一挙両得な方向キー操作があるので、上手いプレイヤーは攻められたときはガード、攻められるときは便利な通常技や必殺技を出してる
1. 前歩き(→)して相手に近付く
2. ガード(←)動作
3. 相手が何もしてなければ↙↓か再び前歩き
4. 相手との距離が近ければ中K(↓中Kで屈中Kになる)で相手の前歩き狩りを狙う
5. ↘→+Pで波動拳か、相手がジャンプしてたら→↘+Pで昇竜拳
→・←↙↓中K↘→+Pという一連の操作で距離詰め・ガード・下段通常技・波動拳まで準備している
本田の突進対策も前歩き(→)から即座にガード(←)を置いて、本田が釣られて飛んできて自キャラがガードモーションに入ったら↙↓中K↘→+Pで屈中K波動のコンボになるし、中K↘→+K+Kで屈中KからOD足刀して昇龍拳とかのコンボへ繋がる(→・←↙↓中K↘→+K+K・→↓↘+P)
もちろんコレらの動きはモーション中の先行入力が可能なのでボタン連打などを駆使してコマンド成立の確度を上げることも出来、↓中K↘→+K+Kで屈中KからOD足刀のモーションに入ったら属座に→を入れておいて準備して待つことで、タイミングを見て↓↘+Pで昇竜拳を余裕を持って入れられる
本田側は突進をガードされてしまうことが増えているはずなので今度は百貫を狙うものの、コチラ側は前歩き(→)からの←↙↓を作っているので→↘+Pで昇龍対空できる(→・←↙↓→↘+P)
格ゲー上級者の配信を見てると→←で前後にビクビク動いているのはガードしつつコマンドを作るチャンスを狙っているから。一瞬しゃがんだりするのも下段ガードを狙いつつ←↙↓を作っているから
スマブラ勢の悪い癖として前後に大きく動く(起き攻めを軽視しがち)、フレーム中にコマンドを作らない(先行入力を知らない)という特徴があるから注意してね
スマブラはシールド(ガード)ボタンがあって、コマンドという要素もスト6よりも薄いから、スマブラの感覚のまま操作すると即座に使いたい行動が出なくて爽快感がなくストレス貯まるかもね
あ〜・・・初心者あるあるですわ!大丈夫!アナタ様だけじゃないですの!結論を言いますわ、アナタ様のキャンセルコンボが出ない理由はズバリ・・・
「はぁ?」と思いますでしょう?「方向キーなんて上下左右斜めに押すだけですわ!」とお考えでしょう?
違うんですの!実は格ゲー中級者以上は必ず意識していること、出来ていること、知っていることをアナタ様は知らないで格ゲーをプレイしているんですの!!!キャンセルコンボ出ないの当たり前ですわ!!!!!
スト6のリュウには足刀という必殺技がありますわ。何ならスト3からありますわ。コマンドは【←↙↓↘→+K】で、OD版は【←↙↓↘→+K+K】ですわ。
この足刀、スト3から慣例的に強Pからコンボで繋がるようになっていましてコマンドは【強P←↙↓↘→+K】ですわね。
はっきりと言ってしまうと、こんなん毎回しっかり入力するの無理ですわ。マジで無理、プロですら"しっかり"入力なんてしていないのはプロのトレモ配信やスト6の試合アーカイブを観ればわかることですの。
真面目なアナタ様は「しっかりコマンド入力していなくて足刀出るわけ無いですわっ!」とお考えでしょうが、格ゲーには先行入力という仕様があるんですの!
実は強Pからの足刀は【強P←↙↓↘→+K】以外にも、強Pと←を同時押しする【強P+←↙↓↘→+K】や、順番を入れ替えた【←強P↙↓↘→+K】や【←+強P↙↓↘→+K】でも出ますわ!
なぜ出るのかと言えばコマンド入力猶予フレーム内で【←↙↓↘→】が成立しているからなんですの!
※コマンド入力猶予フレームは入力猶予フレームとかコマンド猶予フレームとか様々な呼ばれ方をしてますが指していることは同じ。正式名称は知りませんわ。統一表現がないと思いますわ。
そしてセンスの良いアナタ様はもしかしたら気付いたかも知れませんわね・・・。
「これ【←↙強P↓↘→+K】や【←↙↓強P↘→+K】からも出るんじゃないかしら?」と。
本ッ当に!素晴らしいですわッッッ!おっしゃるとおりですのッッッ!!!足刀は屈強Pからも繋がるようになっていて【←↙強P↓↘→+K】や【←↙↓強P↘→+K】でも出ますわッッッ!!!!!
これお気づきになりまして!?格ゲーお嬢様同士によるいわゆる読み合いが発生しますのッッッ!!!
上段強Pから足刀にするか対空性能のある屈強Pからの足刀にするか?という読み合い・・・なんだか格ゲー上級者っぽいですわぁぁぁ!!!!!
考えてみてほしいですの【←↙↓↘→】というコマンドを。この【←↙↓↘→】のあとにPを押したらどうなるとお思いですか?つまり【←↙↓↘→+P】ですわね。
そう、波動拳が出ますわ!シリーズによっては灼熱波動拳(ファイヤー波動拳)が出ますわ!これスゴイことじゃありませんこと!?
この【←↙↓】というコマンドまでは足刀なのか波動拳なのか確定していないんですの!なんなら【←↙↓→↘+P】だと昇竜拳が出ますの!!!
更に【←↙↓中K↘→+P】だと屈中Kからの波動拳コンボになりますし【←↙↓中K↙←+K】なら屈中Kからの竜巻旋風脚コンボになりますわ!!!!!
あぁぁ!足刀なのか屈中Kなのか波動拳なのか昇竜拳なのか竜巻旋風脚なのか!?読み合い!!!読み合いが発生してますわぁ!!!!!
それでもキャンセルコンボが出ない人も居ると思いますの。これ当たり前ですのプロでも毎回ジャストで入力なんて出来ねぇですわ!
どうするとキャンセルコンボが出るかと言えば前述の竜巻旋風脚コンボ【←↙↓中K↙←+K】であれば、実際には【←↙↓中K↙←+KKKK...】ですの!
格ゲーのすべての動作には消費するフレームがありますわ。つまり竜巻旋風脚コンボの屈中Kの動作消費フレーム中に↙←を入力し、更に屈中Kの消費フレーム中に最後の一押しのKを連打することで確実にコマンドを成立させるという力技のテクニックですわ!!!
※この連打はアケコンだと複数の指でボタンを弾くように押すピアノ押し(またはピアノ撃ち)と呼ばれますの。詳しくはYoutubeで「格ゲー ピアノ押し」で検索してみると実際の連打が観られると思いますわ。
「ぶっパなしじゃねーか!」「絶対運だろッ!!!」と格ゲーお嬢様の心の漢が思わず出てくるくらいの衝撃を受けると思うんですの。
でも実は大半の場合は違うんですの・・・真実はパなしであって欲しいアナタ様が見ている幻想ですの・・・アナタ様の気持ちはすごくわかりますわ・・・。
そして、ここで注目するのは再び足刀で、足刀の【←↙↓↘→+K】というコマンドの強さは前述までの解説で何となく察して頂いたかと思いますが、実は【←↙↓↘→+K】というコマンドはメチャクチャ強いんですのよ!
何故なら2D格闘ゲームって←がガードであることがほとんどだからですの。
【←↙↓↘→+K】というコマンドは上段ガードからはじまり、下段ガードを経由して、下段基本攻撃からの、必殺技へ繋がるコマンド!ものすごくヤバいコマンドですわッッッ!!!!!
そうなんですのアナタ様の攻撃が超反応ガードされる様に見えるのは相手の格ゲーお嬢様が【←↙↓】を作っているからなんですのッッッ!!!
アナタ様のジャンプが必ずと行って良いほど超反応迎撃されるのは【←↙↓→↘+P】ですのッッッ!!!!!!!!!!!!!!
相手の格ゲーお嬢様はずっと【←↙↓←↙↓←↙↓←↙↓】と作ってるだけなんですのッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
アナタ様が攻撃してきたらガードから確反を取って、飛んだら見てから昇竜、離れたら波動拳を撃ってるだけなんですですのッッッ!!!!
しかも【←↙↓】は動作消費フレームの多い強攻撃や中攻撃や飛び道具の動作モーションの中で作っていたりしますのよッッッ!!!!!
相手キャラの見た目じゃわからないので、キーディスプレイログの存在を知らない、見ない、見方をわからない初心者じゃ気付きにくいんですのッッッ!!!!!
ここまで方向キー【←↙↓】の強さ、そして怖さを知ったのであれば、自分の操作キャラクター、そして対策するキャラクターが【←↙↓】からどんな動きができるのか知っておくべきですの。
例えばスト6のランクマ低ランク帯でなぜエドモンド本田が無双するのか?と言えば、スーパー頭突きや百貫落としが本質ではなくて、後ろタメから必殺技が出る=ガードから必殺技が出ることが低ランク帯無双の本質なんですわ。
スト6で格ゲーお嬢様となったモダン勢がなぜ特定のランクで突如伸び悩むか?と言えば、ワンボタンの負の側面としてコマンドへの不理解=【←↙↓】の強さの不理解=ガードから必殺技が出る強さを知らないからなんですわ。
・新しい上司はど天然
なんとなく見始めて結局最終話まで視聴。悪くなかった。
ほんわかとしたコメディで、男でも楽しんで観れた。
天然ボケの癒しは良かったし、あと杉田演じる上司がウザ絡みしかしてなくてワロタ。
・アンダーニンジャ
予想外の展開ばかりで先が読めず、世界観の設定も想像以上に緻密な感じ。
終盤の展開は賛否両論ありそうで、個人的にはあまり良くなかったと思う。
奇をてらい過ぎていてアングラ感も著しい。
ほぼ何も知らずに視聴し、最終話まで。
あとアンディが男前で、これは男にも好かれるタイプの主人公だわ。
物語としては伏線らしきものが多く、未だ明かされていない面が多いといった印象。
シリアス、ギャグとバランスよく感じられたもののマンネリ感も否めない。
それでも最終話はやはり熱い。
王道スポ魂漫画のような作画の迫力は印象的で、観客同様熱くなって観れた。
良作。
・陰の実力者になりたくて! 2nd season
一期目を見ていたので続けて視聴。
正直他のなろう作品とあまり変わらないように思えていたけれど、ジョン・スミス編は想像以上に良く出来た話だった。
ただ基本的には俺TUEEEの極致を行く作品なので戦闘シーンは逆に退屈だったりする。
所々のボケが快く、ツッコミに真・昇竜拳(スト6そのまんま)を使っているのにはワロタ。
主人公は彼女を不安にさせないため常に正直者で居続けるのだけど、正直だからといって誠実であるとは限らないことを教えてくれるアニメでもあった。
人気小説らしい。
ミステリー系ながら謎を解くことを第一の目的にせず、謎を解いた後の状況を考慮して行動する点が良い。
個性的なキャラクターも皆魅力的で、人気あるのも納得の作品だった。
それにしても最近急に後宮を舞台にした映像作品が多くなったような気がするんだけど、なんでなんだろう。
一応最後まで視聴。
ふーん。
なので何も知らない状態で視聴。
基本的にはフルダイブ型VRゲームを題材とした作品で、しかしながらリアルの部分もちゃんと描いていたのが印象的。
クソゲーマニアの主人公が神ゲーに挑戦することで主人公らしいイレギュラーを起こしていくのは王道的ながら安定して面白い。
世界観の創り込みも特徴の作品らしく、作品内で登場するゲームは他にも色々とあるらしい。
ただちょっと調べるとファンの熱量がすごくてちょっと怖かった。
面白かった!
SF、特にタイムリープ系の作品が好きなので期待して視聴していた作品。
中盤に見られた旧パソコンでの技術はロストテクノロジー的な感じで、面白かったし勉強にもなった。
後半につれて規模が大きくなり、これ…広げた風呂敷をちゃんと畳めるのか?
いやーっ、面白かった。でじこも出たし、最後まで観て良かったです!
コノハチャン、カワイー!!
非常に面白かった。
ストーリーが良いのはもとより、アクションシーンが本当に凄かった。
劇場アニメ並みの戦闘シーンばかりで、よくこれを週間で作れたな!?と驚愕するレベル。
というか今のアニメの戦闘シーンって、こんなに凄いんだ…と実感できる作品。
あとストーリーも非常に良い。
原作読んでないので、今期の中では続きが一番気になった作品だった。
・Dr.STONE 第3期
好きな作品なので一期からずっと視聴していて、この3期目も視聴。
感想としては…うーん、どうなんだろうね。
頭脳戦的な見どころは多かったものの、”裏の裏をかいている”というよりは最初から結末を用意していて、それに向かってただ真っ直ぐに進んでいる予定調和的な感じも否めず…。
みたいな、最初の方に比べて驚きが少なくなったような気がする。
あと科学を謳いながらも、結果的には超人的なマンパワー頼りになるのはどうなんだろう。
好きな作品で期待していた分、辛口になってしまったかもしれない。
後半は作画が怪しい箇所が多く、ネタ枠になってしまったのが残念。
それでもジェスだけは作画崩壊なかったように思えるので、制作側の熱い拘りが伺える。
・僕らの雨いろプロトコル
妹ちゃん回だけ視聴。
ここを主題に据えていれば覇権もワンチャンあったかもしれない。
特に表情が秀逸だった。
・ミギとダリ
これは予想外に面白くて、想像以上によく出来た作品でびっくり。
おすすめ。
https://anond.hatelabo.jp/20230105180645 の続き
カフェレーサーというのは1960年代にイギリスで流行ったロッカーズという街道レーサー達の乗っていた改造バイクで、ハンドルを下げて前傾姿勢にしてロケットカウルを付ける。因みに当時の英国ではモッズという改造VESPAやランブレッタスクーター乗りのもいて、両者は反目して喧嘩ばかりしていた。モッズとはmodern+sである。
カフェレーサーで使われるロケットカウルはセパレートハンドル、通称セパハンとの組み合わせが前提だ。フロントフォークの上に付く一本バーハンドルを取っ払って両方のフロントフォークに直接短いハンドルを付けて高さを下げるのがセパハンだ。
このロケットカウルを族車ではプレスライダー由来の上向き絞りハンドルと組み合わせてしまう。
すると、カウルのハンドルの逃げの切り欠き位置が合わないのでハンドルが切れない。
そこでハンドルの逃げの位置が合うようにカウル高さを上げる→族車の珍奇なデザインの完成だ。
珍奇とは他と違うという事だから、所属を表す象徴の作用が出てきて、要するに「カウルがより高い方が暴走族的である」という文脈が出来てくるんである。「過剰」の意味付加である。
これはバックミラーを鬼のように付けたモッズのベスパも同じだな。歌舞伎のすみとりとか戦前の祭りの山車の高さとか豪華なのに耐火性が消えたうだつとかもそうだ。実用や元の文脈から切り離されると非実用的であることが意味を持つので「過剰」が持て囃され時には粋の評価がされる。
一方で上り龍のようにとんでもない高さにカウルを上げる族車バイクもあるが、これは実は実用の問題が絡んでいる。
カウルの真ん中にはヘッドライトがあるので、ある程度の高さまでカウルが上がると前が見えなくなるんである。当たり前だ。
だから更に上げたい場合は前が見えるように目の位置より上にヘッドライトが来る高さまで上げるって事である。
あんな高い所にカウルとヘッドライトがあったら、スラロームしたら慣性が凄そうなんだが、スラローム中に取れちゃったりしないんですかね?ハリボテエレジーの悲哀再びである。
車両からは離れるんだが、google:image:コルク帽とかコルク半と呼ばれるヘルメットについて。被ってると暴走族に狩られるってやつ。
これは確か昔、増田かどっかで詳しい説明のエントリがあったはずだが忘れてしまった。
もともとレースでの保護帽というのは革帽子だった。保安性は余りなく、頭を強打すれば脳がやられて死んでしまう。
次に出来たのが半帽で、半球型のプラスティック保護帽に革の耳当てと顎ひもが付いたもので、1950年代~60年代のバイクレースで使われた。クロムウェル(Cromwell)というメーカーが有名だ。ヤマハSRなどに乗る人らに好まれている(危ないから使うべきではない)。
これは内装材がコルクだった。発泡スチロールが普及する前の製品だ。
次に保護面積が大きくなったジェットヘル→フルフェイスと進化してきて、内装材は発泡スチロールと発砲ウレタンになった。
現在ヤンキーの間でコルクと呼ばれているのは、半帽にツバ(前バイザー)がついて端をビニールテープで巻いてあるという簡素な製品(但し端部の始末はクロムウェルなども同じ)で、元々主婦向けである。
1968年に富士重工がラビットスクーターをディスコンにし、イタリアのランブレッタも1971年にディスコンになるとスクーターはベスパ以外製造されない時期が続いた。
ホンダはここにバイクと無縁な主婦の市場があると見抜き、1976年にラッタッタでお馴染みのソフトバイク、ロードパルを開発した。因みにラッタッタというのはエンジンスタート用のゼンマイを足でキックして巻く動作の事で、軽量化と低価格化の為にバッテリーを搭載せず、キックスタータより楽な始動方法としてゼンマイスタータを採用したのだな。足でゼンマイを巻いてハンドル部のボタンでリリースする。
この当時、原付にはヘルメット装着義務はなかったが、広告などでは安全の為にヘルメットを被る写真が使われた。当時はすでにジェットヘルが一般的だったがそれだと軽快感がない。気軽に乗れます、バイクとは違うものですってイメージにならない。
そこで採用されたのが「70年代の半帽」だったのだ。50~60年代の半帽と違うのはポップでツバ付きになってる事。更に旧型品なので安価。どういうのかについては1972年発売のカワサキマッハⅢの広告を見てもらった方が早い。
http://captain-alfred.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-6b6e.html
歴史上のバイク広告で一番カッコいいんじゃないかこれ。モデルは小川ローザだ。
それで主婦層が乗るソフトバイクの激安ヘルメット=このタイプの半帽というイメージが出来た。主な販売場所はスーパーや自転車屋であってバイク屋ではない。内装はナイロンベルトやプラスティックと布、発泡スチロールなど。
ヤンキー層はその頃はノーヘルやフルフェイスを使っていてこのタイプのは使われていなかった。
1986年に原付もヘルメット義務化されるとノーヘルだったヤンキー層は一番安くてノーヘルに近い効果のこの半帽を被らずに首の後ろにぶら下げて走るというスタイルになった。
こんな安全性が無くて昔の主婦向けのダサいヘルメットを被るのなんて暴走族やヤンキーしかいない。なのでまた所属の象徴化である。それで90年代にはヤンキーや暴走族を象徴するアイテムになった。
だからロードパルが発売されて主婦向けマーケアイテムとして流行した頃から10年以上経っている。「ダサい」が一回りして肯定的意味が出る現象の一つなのだ。
更にこのヘルメット内装にはコルクは使われていない。使われていたのは60年代だ。呼称は60年代を借用して実体のオリジナルは70年代にある、という錯綜した現象なんである。
ついでなんだが、マッドマックス1の暴走族が被ってるようなフルフェイスヘルメットをgoogle:image:族ヘルという。今のものと違って下側の首回りが丸くすぼまっていなくて寸胴になってるのが特徴だ。
70年代末~80年代前半の暴走族もフルフェイスを被っていたので、バイク免許実技試験参考書(大型は教習所では免許が取れなかった)などには「フルフェイスは暴走族的なのでジェットヘルにしましょう」などと書かれていた。安全性より暴走族的でない事の方が重要だったのだ。
このタイプのデザインは今でもレトロアイテムとして人気があるが、危ない代物である。下側がすぼまっていないので、高速で下や後ろを確認すると風圧でヘルメットが浮き上がり、顎ひもで引っかかって脱げ掛かった状態になってしまう。デザインが変更されたのには理由があるのだな。
暴走族が振り回す旗やステッカー見ると、○○レーシングみたいな峠ドリフト小僧的チーム名と○○聯合のような画数が多い漢字の名前と分かれている。
これは前述の通りに街道レーサーチームから変化してきた名残で、別にレースしなくてもレーシングという名前や峠小僧的なカタカナの名前を使う。
一方、時代が下るにしたがって硬派=学ランや右翼に傾倒してきて、軍国主義モチーフや漢籍的な名称が好まれるようになる。夜露死苦とか漢籍じゃない訳なんだがそこは偏差値の問題である。
街道レーサーから右翼標榜へと変化した為に、時代が下るに従ってメカ音痴になっていったという面もある。初めは自分でエンジンも改造してその技術も先輩から後輩へと受け継がれていたが、やがて改造は外見に留まり工具も持っていない、という風になっていく。
こういう風に族車デザインは当初はスピードの象徴であったものが文脈から切り離されて過剰になり、「過剰」それ自体が価値を持つという現象である。
特に大きい影響を残したのがバイク便の前身で「PRESS」や新聞社旗をはためかせてすり抜け爆走していたプレスライダーだった。
カウル昇竜拳みたいなデザインも組み合わせ不可のプレスライダーとロケットカウルを組合わせ、その珍妙さがそれ自体意味を持つようになった為である。
こんな珍奇な族車だが、実は日本のキッチュを好む人々というのは世界中に居て暴走族もその一つとして愛好されているのだ。
試しに「google:image:bosozoku」で画像検索してみて欲しい。多数がヒットするばかりか、自国でBosozokuカスタムをしている変態愛好者もいる。しかもその竹槍出っ歯の車がランボルギーニだったりするのはいかがなことなのか?
日本でも一時流行った巨大フルエアロパーツ、フェイクファー敷き詰め、巨大スピーカー搭載で浜崎あゆみを流すハイエースもBosozoku Vanとしてカスタムカーの一ジャンルになってる上に、タイでは社会現象に近いくらいのブームになっている。バンコクのあちこちが大黒パーキング状態なんである。というかタイ人は日本のキッチュ大好き国民なんじゃないかな?
更にebayで探せばBosozoku刺繍特攻服もわんさか出てくる。 https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=bosozoku
出品&発送元が中国企業のケースが多い。日本の暴走族ファッションを中国で作って発売して世界中に出荷しているというビジネスだ。色々とおかしい。レディースの特攻服風着物が特に人気のようだ。
そういう訳で、英語が出来る人らは是非海外でBosozoku愛好してるトンチキ変態さんらに、デザインの源流が報道の爆走バイクである事やシルエットフォーミュラの事などを教えてあげて欲しいと思う。