わたしは増田。どこにでもいるふつうの承認欲求を持ったふつうの女の子♪
今日も釣り堀で脱糞活動をしていると、沼の中から泥だらけの小さな女の子が出てきたの。
その声、聞き覚えがあった。まだまだはてなでは若輩のわたしをおねえちゃんって呼ぶこの子は。
「ハイクちゃん!? その声、もしかしてハイクちゃんなのね!?」
ハイクちゃんは一回だけコクンと頷くと、また泣き出してしまった。
よく見ると、彼女の皮膚にこびりついているのは泥ではなくて、びっしりと書かれた小さな文字の羅列だった。
《Download Листовки на тему берегите природу картинки》みたいな意味不明の呪文が書かれてある。
肌を拭って消してあげようとしても、次から次へと文字が侵食していって、ハイクちゃんはどんどん真っ黒に塗り潰されていく。
「ひどい……いったい何があったの……」
「スパムだょぉ。はてなハイクはもう、スパムたちに支配されちゃって、ハイカーの体を蝕んでるの。スターイーターさんやスターメイカーさんたちも、スパムを前に為す術がなくて、みんな隔離シェルターのなかで震えてるんだょ」
「運営は、運営は何をやってるの? だって去年はスパムだって運営さんが退治してくれてたじゃない!」
言って、わたしは首を横に振った。
はてなハイクはもうダメだ。ウェブサービスとして、収益に繋がらない。はてなわんわんワールド、はてなボトル、はてなアイデア、みんな消えてしまった。
はてなハイクが辿るのも、きっと同じ末路。
まっ、国会デビューしちゃった増田は当面安泰だけどね、えへへ。
「おねえちゃん、あたしどうしたら……いいのヒグッ」
わたしは気休めを言う。
「考えてみなさい。《はてな承認プラットフォーム 大承認》なんて頭のおかしいサービスが、まだ生き残っているのよ。それは、サバカレーさんのような、はてなのサービスを愛する人たちが、まだ残っているから。希望を持ちなさい。あなたを愛する人たちが、世界にはこんなにたくさんいるのだから」
ハイクちゃんは目を涙でいっぱいにして、わたしをぎゅっと抱きしめる。
「おねえちゃん、あのね。ツイッターはファボをやめちゃったから、スターがつけられるのはハイクだけなんだょ」
「うん、そうね」
「それにそれに、その場でお絵描きをしてその場で投稿できるSNSも、ハイクだけなんだょ。そりゃ、ほかのお絵描き投稿サイトだってあるけどさ、ハイクは画力に自信のない人でも、気軽に絵を投稿できる。すっごく優しいサービスなんだょ」
「うん、そうね」
「ツイッターは、フォロー/フォロワーさん同士のコミュニケーションしかないけれど、ハイクだったら、共通の話題を持つ人同士でゆるく繋がったり、お題でボケたりもできるんだよ!」
「うん、そうね」
「ツイッターのいいね! はたったの1回しかつけられない。でもはてなハイクなら、スターをいくつだって付けられるし、引用スターだって、カラースターだってつけられる。ツイッターのいいね!みたいな単細胞みたいに単純な意思表示じゃなくって、はてなハイクなら引用スターで皮肉を伝えたり、レッドスターで殴りあったりなんかもできるの!」
「うん、そうね」
「だから!! あたしは!!! ツイッターよりも優秀なの!!!! ツイッターよりもあたしのほうがずっとずっと、すごいの!!!!! ねぇ、どうしてみんなあたしのことを見てくれないの。あたしだけを見て、あたしだけを愛してほしいの!!!!!!」
ハイクちゃんは叫ぶ。
しかしその嘆きも虚しく、数千、数万のスパムたちが彼女の体を侵食し、喰らい尽くし、彼女はやがて闇とともに消え去ってしまった。
はてな記法が一部使えます http://anond.hatelabo.jp/20160813095119 http://anond.hatelabo.jp/20160813095119 http://anond.hatelabo.jp/20160813095119 http://anond.hatelabo.jp/20160813095119
http://anond.hatelabo.jp/20160813095119 はてなはイクッ!! はてなはイクッ!! イクッ!! イクッ!! ツ・・・イッター!!
■私たちのハイクを助けて!! https://anond.hatelabo.jp/20160813095119 わたしは増田。どこにでもいるふつうの承認欲求を持ったふつうの女の子♪ 今日も釣り堀で脱糞活動をしていると、...