治安とは、社会の安寧秩序が保たれていることである。
一般的に「治安が良い」(犯罪が少ない・起きづらい)のように使われる。
概要
一般的に国家の秩序の状態を表すもので、これを保持することを治安維持という。
治安維持は、安全保障と並んで国家の最低限の仕事の一つと考えられており、
国家の側から見れば反乱の予防としての側面も持っている。
独裁国家では、治安の維持を名目に反政府勢力の弾圧がおこなわれることも。
治安の良し悪しの判断は、犯罪発生率などの統計に基づいたものから、体感治安などの感覚的なものまでさまざまで、特に人々が肌で感じる体感治安は、マスコミによる事件報道の過熱などにより大きく左右される。
治安の適用範囲
国家の秩序を示すものではあるが、国内の地域に対して用いられることも多々ある。
治安の良いと言われる国であっても危険な地域や危ない人物はいるため
華美な装飾品、肌の露出が多い服装、歩きスマホといった不用心は避け危機管理を心掛けたい。
治安の悪い地域の人からすれば、性善説で平和に浸かってきた日本人は「絶好のカモ」である。
治安悪化の理由
治安が悪い=犯罪が起こる理由としては様々だが
日本の治安
日本はしばしば治安のいい国だといわれており、凶悪犯罪の件数は統計的にも減少しているが、
人々の体感治安は悪化しているという。
これには、残虐さ・変質さの高い犯罪が発生していることや、マスコミによるそうした犯罪の過剰な報道が影響しているという意見も。
イギリスのエコノミスト紙が144カ国を対象に、各国を24の項目ごとに分析、どれくらい平和なのかを相対的に数値化した、世界平和度指数2015によると、日本は8位にランクインしている。(アジアの国では唯一のTOP10入り)
銃器の所有を法律で禁止していることや殺人発生率の低さ、テロ発生の危険性の低さなどが高く評価されたとのこと。
ちなみにTOP3は、アイスランド・デンマーク・オーストリアとなっている。