スッテピングモータのon/off制御

maidskyさん、こんばんわ。 私はどちらかというと計測系の人間で、制御、特にモーターの絡んだものについてはそれほど明るくないのですが、参考として御覧ください。 結論から言いますと、on/off制御のできるコントローラーの付属した物を利用するのが手っ取り早いと思います。Ano.1さんが例示したオリエンタルモーターであれば、ARLシリーズのコントローラー内蔵タイプのものが良いでしょう。もしもコントローラーが付属していないモデル(ドライバへ直接パルス信号を入力するタイプ)を既に購入済みの場合は、パルス変換器を利用する方法も無くはありません。 まずは前者から 上で紹介したコントローラーは、事前に複数の位置決めデータを登録しますが、その中に、「順送りモード」というものがあります。これは移動量を設定せず、回転速度だけを設定するモードです。また、コントローラーの入力端子として、「FWD」端子と「RVS」端子があります。これらの端子に入力がなされることで、モーターが実際の運転を始めます。どの位置決めデータを利用するかについても、接点入力で選択することができますので、位置決めデータ選択用入力端子に対して、常に「順送りモード」となるように配線しておけば、後は、FWD端子への入力をonすることで、事前に登録したスピードで連続運転を、RVS端子への入力をonすることで、事前に登録したスピードで逆転をします。ただしこのコントローラーの場合は、脱調を防ぐために事前に加速度・減速度を指定しますので、FWD端子への入力をoffしても、完全に停止するまでにいくらかは余計に回ってしまいます。負荷に対して十分にトルクの大きなモーターを選定しておき、加減速を大きめに設定するか、そもそもの速度を遅く設定するか、いずれかにしてください。 後者について 本来であればステッピングモーターはパルス制御を行いますので、任意の周波数のパルスを出力できるデバイスを持っていれば話は簡単です。ある意味、on/off制御であっても、ものすごく高速かつ正確にon/offを繰り返すことができれば、それはパルス出力そのものですから、ステッピングモーターを任意に回転・停止させることができます。そうは言っても、おそらくmaidskyさんは、onにしたら回転をし、offにしたら停止する制御を望まれていると思います。 電圧の大きさを周波数に換算してパルスを出力する変換器という商品が存在します。ここではエム・システム社を例にあげておきます。 http://www5.m-system.co.jp/Japanese/index_user.aspx?d=1&C=4&S=18 まずは希望するモーターのスピードから必要とされるパルス周波数を割り出し、さらに変換器の仕様から、その周波数の信号を出すために必要な電圧を割り出したら、その大きさの電源をあらかじめ用意します。で、変換器の入力側に、電源－リレー接点側を直列に接続します。最後に制御側出力をリレーのコイル側に接続すれば完成です。onすればリレーが開き、変換器に電位がかかりますので、出力側からパルスが発生します。そのパルスをドライバーが受け取って、モーターが回ります。offすればパルスが止まるので、モーターも止まります。こちらについては、脱調の危険性がより高まりますので、モーターの選定や速度の設定により細かな配慮が必要です。制御側からアナログ信号が出せるのなら言うことはありません。いきなり目的の電圧に上げるのでなく、段階的に電圧を増やしてやることで脱調を防ぐことができますし、回転速度も自由に設定することができます。 変換器を選定する際には、できればデューティーが50のものを選択しておいたほうがトラブルは少ないと思います。 これで回答になりましたでしょうか。