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ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

登録日:2009/12/02(水) 20:59:42
更新日:2024/10/17 Thu 11:44:59
所要時間:約 6 分で読めます





最後まで諦めず、不可能を可能にする


それが、ウルトラマンだ!!


宇宙最大の敵 復活!


迎え撃て、永遠のヒーローたち!


2006年9月16日に松竹で公開されたウルトラシリーズ劇場版。
脚本は長谷川圭一、監督は小中和哉が担当。
ウルトラシリーズ40周年記念作品である『ウルトラマンメビウス』の劇場版であり、神戸を舞台に(当時の)新ヒーロー・メビウスが昭和ウルトラマンと共闘する。


【概要】

本編に先駆け、昭和ウルトラマンの人間体を含めた客演を実現した。
ちなみに本編における客演は3クール目以降に集中している。

主題歌はKIYOSHI(氷川きよし)の「未来」(DVDシングル)。但しなぜかメビウス関連の一部アルバムには収録されても、氷川本人のアルバムには未収録・電子配信も2023年時点で無しと微妙に幻の曲となりつつある同じ日本コロムビアなのに…
氷川は映画の中でも顔見せ程度に登場する。

当時のダンの姿が写っているセブンの変身シーンを使うわけにいかなかったのか、今作ではセブンを含めてウルトラ兄弟の変身シーンが新規に作り直されている。
しかし再現度がイマイチだったためか、次回作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の変身シーンはセブン以外再び作り直されている。

空中戦では『ULTRAMAN』に引き続き、板野サーカスが使われている。

映画不振や『ウルトラマンネクサス』の打ち切りで予告が出されたにもかかわらず中止された『ULTRAMAN2 requiem』で舞台になるはずだった神戸を舞台にしている。

また、「ウルトラ特撮の原点に還る」を合い言葉に、着ぐるみ同士のアクションや人形爆破・ミニチュア破壊にも力が入っており、特撮面での評価も高い。
反面、三日で突貫したらしいUキラーザウルスネオ戦のCGレベルは板野サーカスはすごいが出来はかなり悪い。(ほかのCGはかなりリアルに作られている)

なお本編はGUYSメンバーが写るシーン以外はすべてメビウス本編前にすべて作られている。
そのため時系列的な意味で本編と多少矛盾しているところやヒビノミライ役の五十嵐隼士氏の演技に若干本編との差異がある。

ゲストキャラも登場しており、前述の氷川きよしやニセメビウスの街破壊に逃げ惑うお笑いコンビのアメリカザリガニ。
また、ポートライナー内のシーンでは松永神戸市長として堀内正美、コウダ助役として布川敏和、ミドリカワ秘書として山田まりやが出演している。
3人とも小中監督がメイン監督を務めた『ダイナ』と『ネクサス』のレギュラーである。
ちなみに松永市長の携帯電話の着信音が『ネクサス』のナイトレイダーの出撃BGMだったりする。


【ストーリー】

『メビウス』本編から20年前。
月面にて、ウルトラ兄弟(ウルトラマン、セブン、ジャック、エース)とヤプールの究極超獣“Uキラーザウルス”の激しい戦いが繰り広げられていた。
激闘の末、Uキラーザウルスを「ファイナルクロスシールド」で神戸沖の海底に封印するが、そのために4人は光エネルギーを使い果たしてしまうのだった。

そして現在。
ミライ(ウルトラマンメビウス)は、異変を感じて調査に訪れた神戸で、海洋学者のジングウジ・アヤと弟のタカトに出会う。

一方、地球には4人の宇宙人連合が侵入。その内の1人テンペラー星人が現れ、街を破壊し始めた。
星人を倒したミライの前に、人間として暮らすウルトラ兄弟達(ハヤタ、ダン、郷、北斗)も姿を見せ…



【メインキャラクター】

ヒビノ・ミライ/ウルトラマンメビウス
演:五十嵐隼士

ウルトラ兄弟に憧れて宇宙警備隊に入隊したルーキーウルトラマン。
地球では人間の姿で防衛隊・CREW GUYSに所属している。
トラウマを抱えたタカトに「今度メビウスが闘いに勝ったら、君にVサインを送ってくれるよう頼んでおく」と約束するが…


ジングウジ・タカト
演:田中碧海

過去に怪獣と遭遇し、愛犬(※健在)を助けられなかった事を悔やんで心を閉ざしている少年。
以前はGUYSやウルトラマンに憧れる明るい性格だった。
ちなみに水族館の会話でミライの「一番強いウルトラ兄弟は誰か知っている?」という質問に「ゾフィー」と答えている。

ジングウジ・アヤ
演:いとうあいこ

タカトの姉の天才海洋学者。
14歳の頃にGUYSライセンスを取得している。ヤプール絡みの本編43・44話にも登場。
実は最近までプテラノドン4人と協力して世界を救ったばかり



本編より20年前の戦いでヤプールを封印し、力を使い果たしている。
ヤプールを監視するため、神戸空港の空港長として地球に滞在。
今作では、顔が似ているゾフィーやジャックとの差別化を図るために見慣れたCタイプではなく、Aタイプのデザインで登場している。



ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市郊外の牧場で働いている。



ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市内のサーキットでトレーナーとして働いている。
それは、恩師・坂田健の遺志を継いでのことであろう。



ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市内のホテルでオーナーシェフとして働いている。
パンの宅配運転手から、オーナーシェフとは出世したものである。
メビウスが危機に陥った際、真っ先に助けに向かおうとする直情型。
ヤプールの恐ろしさを知るからこその台詞も用意されている。
高峰氏は1998年に所属事務所を退所以来の映像作品となったが、俳優に復帰したわけではなく以後の作品でも「ウルトラマンエース」限定で出演するスタンスを貫いていると明かしている。


光の国では宇宙警備隊の教官に。
本編とともに、昭和ウルトラマンで唯一人間体の登場が実現しなかった。
オファーはしたものの、篠田三郎氏が舞台で忙しかったためらしい。
残念である。


宇宙警備隊隊長。
無難な活躍をする。



【敵キャラクター】


怪獣を超える「超獣」を操る異次元人。
空間が歪んでいて視認し辛いが、よく見ると巨大ヤプールの姿をしている。
しつこさに定評があり、昭和シリーズの頃から何度も怨念の力で蘇っている。
今作では、20年前に怨念の力で究極超獣を生み出し、その瞳に宿っている。
映画が公開された同日の本編(24話)で蘇り、終盤までメビウスを狙う。

究極超獣 Uキラーザウルス
ヤプールの怨念が生んだ超獣。
U(ウルトラ)キラーの表す通り、その力はウルトラ兄弟4人を相手に善戦するほど強力。
戦いの末にヤプールもろとも神戸に封印されたが、20年の間に怨念を溜め込み、更なる進化を遂げている。

極悪宇宙人 テンペラー星人
CV:郷里大輔

宇宙人連合は皆デザインが近代的にリメイクされているが、特にコイツは変化が顕著。
タロウ特有のもっさりした着ぐるみから一転、スリムでシャープになっておりムチャクチャ格好いい。
だが、役回りはメビウスにあっさりやられるかませ犬

凶悪宇宙人 ザラブ星人
CV:青野武

変身能力でニセウルトラマンメビウスに変身。
初代『ウルトラマン』当時と同じく、青野武が声優を担当した。
なお、『ウルトラマン』の時は声だけでなくスーツアクターも青野氏がやっていたが、
流石に本作では声の出演だけとなっている。

分身宇宙人 ガッツ星人
CV:ピストン西沢(本業はラジオDJ)

ナックルと2人でウルトラ兄弟4人と渡り合う強者。

暗殺宇宙人 ナックル星人
CV:中尾隆聖

かつて郷の恋人とその兄を殺害した、ド外道宇宙人の同族。中々に強い。
中の人補正なのか、宇宙人連合の実質的なリーダーだったり、連合の中で最後まで生き残っていたが、
ヤプール復活を達成後は、死亡フラグなセリフの途中でヤプール(Uキラーザウルス)にあっさり殺された。
『帰ってきたウルトラマン』ではスーツにボールがくっついているだけだった体がかなり肉感的になり、目が小さくなっている。
しかし、ソフビには「『帰ってきたウルトラマン』に登場!」と書かれたタグが付けられていたため、
どう見てもタグの写真と姿が違う、まるで詐欺みたいな絵面を呈していた。



【余談】

劇場作品の前作『ULTRAMAN』は、内容としては良作でファンからの評価も高かったにもかかわらず、『ウルトラマンコスモス』主演者逮捕騒動が尾を引く中「こんな路線では客が入らない」と松竹・広報が極小的に宣伝したため興行収入が振るわなかった。
そして本作は前作と違って当時の現行ウルトラマンであるメビウスの劇場版なのだが、今度は松竹も広報も「今回はほっといても客が入るだろう」とやる気を見せなかった。
ただでさえウルトラシリーズは「ネクサス」「マックス」と不調続きで放送枠も縮小される憂き目にあっていたため、
客行きも不安視されたが、ウルトラ兄弟の登場と氷川きよしの熱心なPRによって爆死は免れ、そこそこのヒット作となった。
特にウルトラ兄弟の登場に関しては、子どもにせがまれて映画情報を見たらリアルタイムで見ていたウルトラマンとその変身者の登場を知り、
子どもに付き合って行くどころか、むしろ自分から行きたくなったお父さんが続出した…らしい。

松竹ももう少し自社看板映画を大事にしてほしいものである。



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最終更新:2024年10月17日 11:44