登録日:2009/11/24 Tue 18:50:52
更新日:2024/07/27 Sat 11:47:42
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画像出典:© 円谷プロ ウルトラシリーズ放送開始50年 思わず「シェアッ!」したくなるウルトラ豆知識50 ●No.33(中級編)
「ウルトラの星」「ウルトラの国」とも呼ばれ、「
Z95星雲・ピカリの国」のように、ウルトラマン毎に違った出身地も設定されているが、基本的には
ウルトラマン達の故郷。
後述する理由で
太陽はない代わりに地下に設置されている900台の原子力発電所で作られているプラズマスパークエネルギーを使用している。
銀河どころか星雲の定義にもギリギリなのは少々意外かもしれない。
近年改めてまとめられたウルトラシリーズにおいては、
マルチバースの一つ「
M78ワールド」内の
地球から300万光年離れた暗黒宇宙の裏側に存在する銀河・M78星雲に存在する6900万個の一つで、
地球の約60倍の大きさを持つ、人口が約180億人ほどの惑星「ウルトラの星」。
この300ほどの都市を有する惑星の別名が「光の国」で、最大規模の都市が『ウルトラの国』。
使用通貨は『ウラー』で、科学技術に関しては先述のプラズマスパークや数々の
変身アイテムに、新しい技術の部類ながらそれに付帯する「特定の人物や怪獣の能力をカードやコインにプリント、必要に応じて使用者に追加される能力として呼び出す」機能、極めつけに
命の固形化及びそれによる蘇生などトップクラス。
初代ウルトラマンによると感情面では地球人には劣るものの、『
ウルトラマン80』
第3話の
矢的猛の思い出話から、アルバイト制や音楽などの文化もある。
学校では地球文化の授業もあり、地球人の
絆といった重要な概念はもちろん、決断に困った時は
じゃんけんをするといった派遣中時に知っておくとよい社会通念までさまざまなことを教えている。
本人の数々の行動から、メビウスが座学の授業を受けていた時期にはなかった科目ではないかとする解釈もある。
個人や個体と言う概念こそあるが、初代『
ウルトラマン』
第1話の時点では『名前』という日本語の概念がなかった(ただ、『生命』という日本語についてはすんなり理解していたので、
バルタン星人よりは地球人と文化面では近い様子)。
近年ではこれも地球から持ち込まれた文化・概念と説明されることもあり、例えば光の国のシーンなのに「セブン」「エース」、あるいは「メビウス教官」や「ヒカリ」などと地球でついた名前で呼んでいるのも文化的背景から「自分の名前・相手の名前」の考え方が薄く、地球人から「呼び方」を贈られたことを最大の名誉のひとつと見なすようになったことから、一般会話における敬称として定着した、と説明されることがある。
ただしそれから時間が過ぎたころでは「我が子に名前をつける」文化がある程度定着しており、実際にタイガは実の親たるタロウがある経緯から自分で命名したことが語られている。
約100万人が
宇宙警備隊員を務めるが、
宇宙「警備」隊の本拠地なのによく侵入されるのでファンからは「ザル警備」と言われることも。
とはいえ、これは光の国は元々善人しかおらず、
ウルトラマンベリアル以前は犯罪者が全く現れたなかった事が原因。
現在でも明確に犯罪者扱いの人物はトレギアが加わっただけで、かなり大きな過ちを起こしたと明言されているゼロですら改悛・成長が認められれば警備隊入隊が認められたなど、やらかす人はいても十分更生できる者がほとんどすべてと推測される
【種族や生態など】
◆
シルバー族
超能力に優れる種族。光線系の技に特化している。所謂、テクニック系。体色は主に
銀。
ウルトラ兄弟内では
ウルトラマン・
ゾフィー・
ジャックなどがこの種族。
◆
ブルー族
戦闘よりも研究に向いた種族。体色は主に
青。
設定自体は初期からあったが、実際に登場したのは『
ウルトラマンメビウス』が放送されてから。
ウルトラ兄弟内ではその『メビウス』で初登場した
ウルトラマンヒカリが該当する。
ヒカリの姿に戻ってからもメチャクチャ強いけどなあの人。
この他、児童誌ではホワイト族、グリーン族などが紹介されているが、少なくともグリーンについては映像作品に未登場の為か現在はなかったことにされている模様。
またホワイト族は
ウルトラマングレートが該当すると紹介される事もあるが、公式に言及された事はない。
セブンの息子である
ウルトラマンゼロはレッド・ブルーの両種族の特徴を併せ持った姿をしているが、レッド族とブルー族のハーフなのか、そうではない特殊な種族なのか、後述のように塗っているのかは不明(そもそもゼロの母の設定自体が「研究部署の人との職場結婚らしい」程度でほとんどない)。
能力に関してもゼロ本人は高い戦闘能力を持っているが、種族としては何に向いているのかなどは不明。
しかし、種族と得意な事の関係性はあくまで向き不向き程度で、日本でいう
血液型程度の認識でしかない模様。
実際、御存知の通りセブンはウルトラ兄弟でも有数のウルトラ念力の使い手であり、一応見た目はシルバー族同士のケン(父)と
マリー(母)からレッド族であるタロウが生まれる、
ブルー族もヒカリのように偉大な功績を成し遂げた科学者でありながら宇宙警備隊でも活躍している文武両道の者、
『ウルトラ銀河伝説』で登場した宇宙警備隊の施設にて多数訓練を受けている青い
ウルトラマンも存在するなど、体色で生まれ付いての全てが決まるような事はない。
どちらかといえば全くの未経験時にどれが得意か、というもので、トレーニングで簡単に埋まってしまうものなのだと思われる。
ただし職業選択等の検討材料にする者はいるようで、ライブステージや『ギャラファイ』に登場したソラはブルー族かつ明確に戦闘は不得意である。
児童誌によれば後から塗り替える事も出来るようである。
『
空想科学読本』においては
「シルバー族は股間だけ赤いから実は赤い部分は服で、地球でいう暴走族がいち種族じゃないのを踏まえるとシルバー族とかレッド族は種族的なものではなく、ただのファッション用語なのでは?」という結論に至っている。
実際、レッド族のセブンは寒がりなので割としっくりくる結論だが、掲載されたのが「科学で解けない謎」がテーマだった(デスノートの仕組みとか)ので半分はネタだと思われる。
また、一般市民でもある程度の超人的な能力を持つM78星雲人もさすがに幼少期はか弱い生命体なので、生体カプセルの中で守られながら育てられる。
長寿な種族で長い時間を生きるが、人間の年齢に換算すると2000歳のウルトラマンボーイが10歳に相当し、
5000歳の
ジャンヌが中学生、5900歳のゼロが高校1年生位(18歳~20歳という説も)に相当するらしい。
また、
ウルトラマンメビウスが大体社会人1年生、80が矢的先生時と大体同じ感覚の年齢換算らしい。
その後大体
ゾフィー、ヒカリまではわりと人間の年齢と比例してくれるが、とある夫妻がその比例関係をぶち壊しにしてくれる人生を歩んでいる。
M78星雲人が一時的に人間(地球人類型ヒューマノイド)に擬態して活動する場合、種族を問わず皮ジャケットを着用した姿になっていることが多い。
一定期間人間に溶け込んで活動する場合は普通の人間と同じような身形になるか、人間と一体化する場合もある。
飲食なども地球人がokのものはすべて可能で、上述したメビウスの好物は「地球ではじめて食事をしたときのメニュー」という理由でカレーライスである、タロウが光太郎が当然知っているであろう餅や野菜漬け、白酒の知識を疑いなく持っているなどこれに由来する描写や設定も多い。タロウのそれは往々にして怪獣対処の最終手段として使われたんだが。
娯楽などに関しても見る限り地球人と同様の感性を備えているため適応力・必要な場合の擬態能力は高い者が多い。
先述したメビウスですら教わった・正体を明かして以降は配慮として説明を受けたものに関してちゃんと身に着けている。
【歴史】
本来、この星の住人は地球人と同じ姿をした種族であった(星そのものも地球とよく似た環境であったらしい)。
26万年前、太陽が大爆発を起こし、ウルトラ長老を初めとした科学者によって人工太陽「プラズマスパーク」が開発された。
しかし、プラズマスパークが発した「ディファレーター線」は星の住人達の肉体を強化し、様々な超能力をもたらした。
これが現在のウルトラ族にあたる。
その23万年後、
エンペラ星人が光の国を襲撃する
ウルトラ大戦争(ウルティメイトウォーズ)が勃発。
長き戦いの末、数々のウルトラ戦士達の活躍とウルトラベルの奇跡により怪獣軍団を撃退する。
この大戦争を機に宇宙警備隊が結成された。
以降も外敵から狙われる事も多く、映像作品でも稀に襲撃されている。
特に、内山まもる氏やかたおか徹治氏の著作を始めとする漫画媒体ではしょっちゅう危機に陥っている。
このように繁栄はしているものの、太陽爆発による自然へのダメージは大きく、地表には荒野が広がり、植物は苔のような物程度しか生えていない。
つまり、星としてはほぼ死んだ状態。
そのため、ウルトラ族以外の固有生物は全て絶滅しているとされる事もあるが、ドックンやラビドッグなど光の国出身の生物も登場しており、実際の所は曖昧。
また、コントロールされた人工太陽で温度が均質化されている事により季節の変化も存在しないため、基本的に寒さ、取り分け氷雪などの冷媒が多い環境に弱い者もおり、
上述のセブンのように冬が苦手な者も存在する(ウルトラ戦士が日本に来る理由の一つに四季があるからというものがある)。
ただし、夏は
なんとなく泳ぎたくなるらしい。
ウルトラ族の居住する都市等も地表ではなく地下に建造されており、まだ惑星の完全復活には程遠いという現実を物語っている。
▽帰ってきたウルトラマン
バット星人が光の国に侵攻。
防衛のためにジャックが地球を去った。
ベリアルが光の国を襲撃。
なお、ヒビノ ミライが太陽爆発を「27万年後」と語っていた事から、『メビウス』の時代から最低でも数千年が経過している模様。
【内部組織】
宇宙の平和を守るべく作られたウルトラ戦士の組織。たまに
ウルトラ警備隊や宇宙整備隊と名前が間違われる。
ウルトラの父が初代隊長を務め、現在の隊長は
ゾフィーとなっている。
その中で地球防衛に当たった歴戦のウルトラ戦士は「ウルトラ兄弟」という称号を持つ。
宇宙警備隊の上層部のウルトラ戦士に
セブン上司が存在するという公式設定もあるが、
セブン上司の存在自体が忘れられているのでこの設定も曖昧。
……というか
セブン上司は恒点観測員のお偉いさんという訳じゃないのか?
昭和シリーズ当時の雑誌設定には「入隊したものは体の色を赤く塗る」という設定があったがが、現状の公式に反映されているかは不明。
『メビウス』で青い体を持つブルー族というだけでメビウスがツルギを宇宙警備隊員でないと判断していた描写はあったが、
『ウルトラ銀河伝説』では普通に訓練生にブルー族もいたり、以降の作品で『メビウス』以前の時系列に当たる場面でも青い体の宇宙警備隊員が確認できるので微妙なところ。
訓練を終えて制式採用されると塗られるのか、ヒカリが特別扱いなのか、ヒカリの入隊後にブルー族の入隊者も増えたのかはいまだに不明。
一応『
トレギア物語/青い影』にて、ブルー族である
ウルトラマントレギアが宇宙警備隊試験を受けた際にフィジカルの低さが一因となって落ちている描写があるなど、現状の公式では「本来ブルー族は戦闘(≒宇宙警備隊の任務)にはあまり向いていない」とされているらしく、
前述したメビウスの発言は「体を塗っていない」ではなく「ブルー族の隊員はいない or 珍しい」という意図だったとも解釈できる。
地球人に自身の正体を知られてしまったら、光の国に帰還しなければならないというルールが存在し、このルールは学校の
テストに出てくるぐらい大事な掟らしい。
ただし、セブンはカミングアウトした後もちょくちょく地球にやってきている事から、「知られたら二度と地球に行けない」
というわけではない模様。
また、メビウスのように
正体を知った周囲の人間が黙認する形で、正体露見後もしばらく地球に留まる事ができたレアケースも存在する。
中でも長男~六男は『ウルトラ6兄弟』として宇宙警備隊の中でも伝説扱いされており、ウルトラの父から与えられたブラザーズマントを纏う資格を持つ。
なお、ウルトラ兄弟は一ヶ所につき、3人以上になると実力を発揮できないという致命的な欠点があった。
その理由は互いに庇い合って自分で自分の足を引っ張るためだったのだが、時代が経つにつれて連携の練度が上がったのか、6兄弟が揃って強敵と戦う場面も増えた。
▽勇士司令部
宇宙警備隊中のエリート部隊。セブンの父親が最高司令官。
ウルトラマンネオス等が所属している。
▽宇宙保安庁
▽宇宙情報局
宇宙警備隊の情報収集を担当。
永らく設定上だけの組織だったが、『
ウルトラマン列伝』第35話で初めて
ゾフィーの口から言及された。
宇宙情報局が別宇宙の邪悪なエネルギーを感知したとのこと。
別宇宙の出来事もキャッチしたという何気に凄いことをやっている。
なお邪悪なエネルギーは
ゼットンに近いということで
ゾフィーとゼロが巨大ウルトラPADで歴代の
ゼットンの戦いを振り返るという流になっている。
その他、恒点観測員という部署もあり、セブンは元々そこに所属していた。今もこの設定が残っているのかは不明。
●宇宙科学技術局
科学者の組織。光の国のテクノロジーの大半はここが出所。
ヒカリが所属し、命を固形化する技術を開発している。
この技術で
ウルトラマン達の不死身を可能にしたが、
バット星人襲来の引き金にもなっている。
トレギアもこの組織に属していた経歴があり、タイガスパークに関わる技術を提唱していた。
また、ジードライザーやウルトラゼットライザーもここで開発された。
内部部署として「資料館」という名の倉庫があり、ここでは過去の遺物などを管理している。
『
ウルトラマンタイガ』の『
トライスクワッド ボイスドラマ』に登場したフィリスはここの責任者。
CREW GUYSから贈られてきたメッセージ入りのトライガーショットもここで重要アイテムとして保管されている。
●銀十字軍
医療部隊。隊長は
ウルトラの母が務めている。
ついでに
ウルトラマンの姿になる前(今の人類と同じ姿)に銀十字軍に所属していた者は全員ヒーリング能力を持っている。
●文明監視員
他の惑星の文明の調査を担当する組織。
ウルトラマンマックスや
ウルトラマンゼノンが所属しており、
ウルトラマンリブットも元々はここの所属だった。
文明の進化を監視し、それが他の文明と友好的な関係を結べるかどうかを見守るのが主な役目とされる。
また、文明に限らず惑星が不自然な衰退や滅亡を起こした場合、その原因の調査及び対処も任務のひとつ。
マックスの行動から察するに、「文明それぞれが自然な成り行きで発展・衰亡するよう監視する」部署の模様。その関係上メンバーの実力が抜きん出て高い。
寄生生物セレブロの「文明自滅
ゲーム」はまさにここのメンバーが対処すべき事案の一つであった(ただし、監視員のスタンスとセレブロの手口の関係上、外から見破る事は不可能に近い)。
宇宙警備隊との関係性は不明だが、『大いなる陰謀』でマックスが発した「宇宙警備隊に報告するんだ!」というセリフから別組織である可能性が浮上している。
ただし、前述の台詞は「本部に報告しろ」というニュアンスの台詞だった可能性も十分考えられる上、リブットの台詞から彼自身がタロウの生徒だった=宇宙警備隊の訓練校出身である可能性も極めて高いため、現状では別組織とも言い切れない部分もある。
犯罪が無いので、星の住人を取り締まる警察は存在しない(これは
ウルトラマンの力を得る前から)。
その歴史の中で唯一の
例外とも言える明確な犯罪者はベリアル、別宇宙で悪行を繰り返している存在としてはトレギアがいる。
正史の世界では彼ら2人程度であるが、レベル3バースにおいては
もう一名(そちらの世界にも宇宙警備隊が存在する可能性は極めて低いが)、漫画作品において
もう一名存在する。
【建造物】
●プラズマスパークタワー
光の国の人工太陽「プラズマスパーク・エネルギーコア」を収めた、ウルトラ一族の生命線。
エネルギーコアが奪われるなどして喪失すると、途端に国全体が凍りついてしまう。
その事もあってか、コアに手を出す事がウルトラ族の間では禁じられており、それを破ったベリアルとゼロは光の国から追放されてしまった(なお、ゼロを拘束する際に
ゾフィーが「お前はM78宇宙警備法を破った!」と口にしている)。
なのにベリアルもゼロも入るまでは普通に出来てしまうガバガバセキュリティ
●ウルトラタワー
エンペラ星人との大戦争に勝ち抜いた記念として建てられた塔。
ウルトラベルが納められており、ともすれば「ザル警備」とも言われてしまう光の国の設備の中でも
例外的に異様にセキュリティが万全な場所。
普段は悪意のあるものを焼き尽くす『命の炎』、通過する者に正しい心があるかどうかを探る『正義の炎』、ウルトラベルを護る『平和の炎』という3つの炎で守られており、
並みのウルトラ戦士では入っただけで焼失してしまい、6兄弟が一体化した
スーパーウルトラマンタロウでも1分と生きられない。
▽ウルトラベル
ウルトラ長老が作った奇跡の鐘。
神秘的な力を秘めており、普段はウルトラタワー内部で命の炎に守られている。
●第2ウルトラタワー
ウルトラキーが納められた塔。
『レオ』本編では
ババルウ星人の鎖分銅を食らって倒壊してしまった。
●ウルトラクリニック78
光の国にある病院。
ウルトラの母を始めとした銀十字軍が勤務している他、ライブカプセルという治療用ユニットが設置されている。
光の国の医療技術は他の星と比べても群を抜いているため、異星の人々もやって来ることがあるらしい。地球で言う大学病院のような役目もあるのだろう。
●ウルトラ小学校 / 宇宙情報センター
光の国に存在する、
小学校と情報センターを兼ねた施設。
地上135階・地下20階にも及ぶ施設で、5万人もの人々が働いている。
全宇宙のあらゆる情報を集め、その情報は宇宙警備隊に送られる。
ウルトラサインの伝言発信サービスもある。
●クリスタルタウン
映画『
ウルトラマン物語』で初登場した、透明感溢れる建造物郡で構成されている光の国の都市。
ウルトラ族の人々のための生活空間も存在する。
クリスタルタウンの外れにはウルトラの谷があり、少年時代のタロウが訓練に明け暮れ、小型怪獣ドックンと出会っている。
また同じく外れにあるシルバーグラスの森の奥には、
ウルトラ大戦争で散っていった勇者達の墓が存在している。
『
ウルトラマンマックス』では、瀕死のマックスが故郷であるM78星雲を思い出す際に映像が使用されていた事から、
「彼がこのクリスタルタウン出身ではないか」という考察がなされている。
●宇宙牢獄
『ウルトラ銀河伝説』にて登場した宇宙牢獄。
別名:『ベリアルプリズン』。
光の国唯一の犯罪者であるベリアルの
封印に用いられた専用牢獄であり、キングがベリアルの乱の際に破壊された街の瓦礫を集めて作り出した。
内部には蟹のような生命体が群れをなして這いずり回っており、最奥部の壁に拘束されたベリアルが埋め込まれていた。
住人への戒めとして光の国から見える場所に浮かべてあり、入り口には警備が敷かれていたのだが、
にせ
ウルトラマンに化けた
ザラブ星人の変身を見破った隙を衝かれてギガバトルナイザーで蹴散らされ、最終的にベリアルの脱獄を許す事態に陥ってしまった。
考えてみるとこの牢獄や馬の首暗黒星雲など、同族の犯罪者には予想以上にキツイ牢獄が用意される模様。
ベリアルの脱獄以降、どのような扱いになっているのかは不明。
●ウルトラスペースポート
他の星の人々がやって来た際に唯一行動できる区画。文字通りの宇宙船発着港。
特殊な
バリアで覆われており、プラズマスパークのディファレーター光線を遮断している(地球人等には害が出るため)。ただしなんらかの事情でウルトラヒーローとしての力を身に着けた者であれば、それが異世界由来であっても問題ないらしく、作中ではアスカのみ
バリア外にでてM78星雲側のメンバーに改めての挨拶を述べていた(本人が「
ウルトラマンじゃない人にここの光は強すぎる」として自分がダイナだからこそと言及)。
『ウルトラ銀河伝説』では
ZAP SPACYの面々が挨拶の為に一時訪れており、こういった「ディファレーター光線のせいで光の国の中には入ることができないが、正式に訪れる必要がある」者の窓口の役目も担っているようだ。
●宇宙警備隊本部
読んで字の如く警備隊の本拠。
『タロウ』の時代にはIの字型の建物だったが、『ウルトラ銀河伝説』までに建て直されたのか、現在では空中に浮かぶ多数の菱型状のユニットで構成されたものになっている。
●ウルトラコロセウム
警備隊を目指すウルトラ戦士の訓練施設。
怪獣や侵略
宇宙人のホログラムを用いた光線技の訓練や、組手(背景的に後ろで研修生同士での組手を行っている、は特によく使われる)などが行われている。
●都市の中の主な施設
映像ライブラリーやウルトラ念力を練習する球体などの設備を備える訓練施設。
クリスタルタウンの中で最も高いタワーの最上部に位置する医療施設。
負傷したウルトラ戦士をプラズマスパークの力で治療する。戦いで重傷を負った
ウルトラの父がここで治療を受けた。
『テレビマガジン特製 ウルトラ戦士スペシャルビデオ』で登場した、宇宙警備隊の作戦室と思われる場所。
宇宙警備隊が独自に編み出したプログラムで作られたバーチャルシミュレーションが存在し、地球上での戦いが体験できる。
パイロット版設定のザム星人が異次元空間を通じてこの部屋に侵入し、ホログラム映像のような形でネオスとセブン21(こちらもパイロット版設定)にメッセージを送った。
プラズマスパークのエネルギーに最も満ちた広場。
キングがウルトラ兄弟や
ウルトラマンジョーニアスと話していた場所。
『大いなる陰謀』でも登場しているが(
ウルトラ大戦争の時代から存在していた)、ベリアルにトレギアと、どちらも
闇堕ちした経緯の一部がここで描かれていた。
内部全体が光で覆われ、周囲が観測出来ない神秘の空間。
『メビウス』冒頭において、
ウルトラの父がメビウスを送り出した際の背景がここ。
……というより
『メビウス』ではここしか光の国の描写が出てこない。
『大いなる陰謀』での描写から、一部空間はウルトラの父が要所要所でこの空間を生み出していたのでは?なんて説が挙げられることも。
光の国の固有種である宇宙苔「シルバーグラス」が群生する草原。
病を治すオーロラに覆われており、『ウルトラマンA』において筋力を失ったエースがここでセブンに助けられている。
【関連星】
●獅子座L77星
●キング星
キングが一人住む星。
キング以外は入れないという設定だが、キングの力を持つ
ロイヤルメガマスターが入れるのかどうかは不明。
後に映像作品で描写された際にはレオ兄弟含めた幾人かが入っているため、仮にあったとしても「王宮・御所たる以上無条件で入れるのは主のキングのみ」、すなわち許可制なのかもしれない。
●惑星アルタラ
ウルトラマンスコットなどのウルトラマンUSAの主役3人組の出身星で、M78星雲内に存在する。
「惑星アルタラ=光の国と同一存在」とする説もあるが、現在までUSA勢の故郷として生きている公式設定と考えるとあくまで別惑星だと思われる。
●U40
ジョーニアスや
ウルトラマンタイタスらの故郷であるウルトラの星。
映画『ウルトラマン怪獣大決戦』で共演した事から、U40もM78星雲内であるという説が語られる事もあるが、
公式に語られたM78星雲とU40の関係は、2011年の時点では漫画『
ウルトラマン超闘士激伝』にて両者が友好国であると語られた程度である。
『
新ウルトラマン列伝』
最終回のゼロはジョーニアスを紹介する際、「俺たちとは故郷が違う」と発言していることから少なくともM78星雲とは違う星であると思われる。
タイガ曰く(U40出身の知人がいても)よく知らないケースが普通にあるレベルらしい
傍証として、超人化した源(ウルトラマインド)も時代(100万年前)も違い、一万年前に犯罪者(ヘラー軍団)を出している。
ウルトラマンゼアスやウルトラ出光人のウルトラの星。
光の国が宇宙の平和を守るのに対し、こちらは宇宙の環境を守ることを目的としている。
この星出身のウルトラ戦士はM78星雲出身ではないが、U40出身者同様にウルトラサインを使用することが可能。
Z95星雲出身者であるゼアスは、少なくとも昔から初代ウルトラマンの存在を認知して憧れていた。
このように初代ウルトラマンが知られていることや、星の名前が似ていることなどからM78星雲との関連性を疑う声もあるが、現在まで関係性に関して詳細は不明。
『お正月だよ!
ウルトラマン全員集合』では、ナイスとの漫才においてゼアスが、『ウルトラ銀河伝説』の光の国へのベリアル襲撃について「ウルトラサインで危機を知らせてくれてもいいじゃないか」と語っていた。
●TOY一番星
ウルトラマンナイスの出身地。
明確な設定はほとんど明かされていないが、一応、(どの宇宙なのかは曖昧気味だが)M78星雲内にある星とのこと。
●馬の首暗黒星雲
宇宙の遥か彼方にある暗黒星雲。
レベル3バースにおいて、この暗黒星雲に存在する惑星に、断罪されたとあるM78星人が幽閉された。
ただし、正史であるウルトラ兄弟シリーズの世界においてこの星雲が存在するのか(存在したとして幽閉牢獄として使われているのか)は不明。
ちなみに、馬の首(馬頭)暗黒星雲は実在する天体である。
●メタル星
●バッファロー星
●アニマル星
●K76星
ゼロがレオ兄弟に師事していた星。
何故ここを選んだのかは謎であったが、後に『大いなる陰謀』にてこの星がウルトラ戦士の修練の場になっているという設定が判明。
こちらではマックス救出のためにリブットがグレートと
ウルトラマンパワードの師事の下、3日間の猛特訓を行っていた。
ひょっとしたら、ゼロが修行している間も別の場所で他のウルトラ戦士が修行していたのかも……?
名前の由来は「M78」「L77」から続くアルファベットと数字であると思われるが、『ウルトラ銀河伝説』以降はキングがこの星らしき場所に在中しているため、
実質的に平成以降におけるキング星みたいな扱いにもなっていた。伝説の超人がいて修行に集中できない人がいないことを祈りたい
宇宙警備隊の面々が
スパークドールズと化して漂着した。
正確にはこの星自体ではなく、「ギンガスパーク」と「ダークスパーク」、そして「ギンガスパークに選ばれし者」についての伝承が光の国に存在している。
一方、
ウルトラマンギンガについては全く知られていなかったことを踏まえると、2つのアイテムは過去の光の国に由来する何かだと考えられる。
●『光の星』
映画『
シン・ウルトラマン』に登場するリピアー(ウルトラマン)と
ゾーフィの故郷。
光の国の
ウルトラマン達と非常によく似た種族が居住しているが、文化や価値観は大きく異なっている。
この星と光の国の交流状況は不明なものの、仮に互いに認知していたとしても、双方の理念を考慮すると相容れない関係性になっていると思われる。
ウルトラマン達が地球を優遇しているような気がするのも、同じ姿の種族であることに起因しているらしい。
また、あるウルトラ族と地球人の少年が「兄弟」の約束を交わして以降、星の住人にとって「兄弟」という言葉が特別な意味を持ったという。
【余談】
ちなみにM78星雲という名の星雲は、オリオン座に実在している。天体望遠鏡で見ると淡く青白い光を放っている。
地球とは1600光年離れている。
ただ、このM78星雲に光の国があるのか、
ウルトラマン達がいるのかは、誰も行ったことがないのでわからない。
実在するM78は「反射星雲」と呼ばれる他の星の光を反射して輝いている星雲である。
また、観測によってM78にある星は若いものばかりであることが判明している。
その為、実在するM78に
ウルトラマンのような人類を超える文明を持つ生命体が存在する可能性は低い。
実在するM87は星雲といっても実態は巨大な系外銀河なので、
ウルトラマンのような巨大な生命体の故郷としては小さな星雲であるM78よりM87の方が相応しかったであろう。
ぶっちゃけM78とM87はサイズ比にすればアリと
ゴジラくらい違う。
近年の
ブラックホール撮影成功の件でも知られているが長大なジェットを噴き出しており、そのエネルギー源について1960年代には反物質が無尽蔵に存在する反宇宙への入り口ではないかと
SF者の間では話題になっていたといわれ、
『
ウルトラQ』の没脚本『M87星雲より!』は地球とは何もかもが違う反世界から中性子怪獣ミクラーが来る内容だったという。
何故「M87」となるはずが「M78」になったかについて、初代『マン』第1話の脚本の印刷ミスでM87がM78になり、それが広まってしまったという説が有力である。
その為か、
昭和ウルトラシリーズでは設定に若干の混乱が見られ、『A』の第14話では
北斗星司がウルトラ兄弟を「M87星雲の平和の使者」と言っている。
もしかしたらM78星雲にあるウルトラの国はM87星雲にある
ウルトラマンの住む星からM78星雲に移民してきた
ウルトラマンの開拓団が造った国なのかもしれない。
また、初代『マン』の企画に携わった関沢新一氏が脚本と監督を務めた映画『空飛ぶ円盤恐怖の襲撃』に登場する「M87星雲」に由来するという説も存在する。
乙女座出身よりオリオン座出身という方が強そうだからか結局『A』以後もM87星雲に戻ることはなくM78が定着している。
『
ウルトラゾーン』のコントコーナー「不良怪獣
ゼットン」「怪獣
職務質問」の舞台は、M78星雲をもじった「宇宙区星雲七丁目8番地」である。
以降もコメディ色が強い描写・企画の際に引用されることがあるようだ。
追記、修正はウルトラの星を見た人がお願いします。
最終更新:2024年07月27日 11:47