最近のはてなを見ると、はてなダイアリーやはてなハイクを止めたりはてなキーワードの編集を一時的に止めたりと、守勢に入っているようだ。はてなサービスの利用者は増加しているが、経営陣が技術的負債をなくすことができなくなっていることで、はてなの衰退を感じざるを得ない。
はてなには二つの文化が存在する。一つは、はてなダイアリーを原点としたはてな村、もう一つは2013年以降に出来たはてなニュータウンという。はてなダイアリーと増田が前者、はてなブログとはてなハイクが後者に当てはまる。そこで、それらの文化がどんなものか再確認しておきたい。
はてな村とは正にネット論壇の代名詞であった。お互いが場の「空気」に囚われることなく堂々と意見が交わされることで常に議論が活発に行われた。2ちゃんねらー等の他のネット民がゴシップや下らないネタに明け暮れている時にはてな民は着々と考える力を身につけていったのだ。はてなダイアリーが一世を風靡した理由はそれだろう。増田からは「保育園落ちた。日本死ね」や増田文学百選等世間に影響を与えた名作が数多く誕生した。Amazon echoがちょっといい話として増田を選んだ背景にはそれらの積み重ねがあるのだろう。さらにもう一つ忘れてはならないのは、科学技術を尊重する考えも存在したことだ。はてなブックマークではかつて科学技術的な内容が並んでいた。その中でHagexといったIT技術者等も登場した。
一方ではてなニュータウンでは共同体意識の強さが感じられる。そのことははてなブログのブロガー同士のつながりの強さやハイクの穏やかな雰囲気を見ても分かる。はてなハイクではハイク婚という婚約も起きた。また新規ユーザーを取り入れる柔軟性は村より優れている。しかし、お世辞にも議論が本格的に行われているとは言い難い。ユーザー同士がスターを付け合っており馴れ合っていることが分かる。はてなブログで起きている互助会問題が良い例だ。
はてなダイアリーのブログへの統合を考えると、村はもうすぐニュータウン側に併合されると予測できる。このことの背景には村の過疎化がある。はてな民の中には村を原始人が手斧を投げ合っている過疎地と揶揄する声もある。
しかし私はこのままでいいのかと言いたくなる。確かにはてな村は性格が攻撃的で排他的な雰囲気があった。それ故に怖くなって逃げた人も少なくなかっただろう。だが村が無くなれば、これまで積み重ねられたはてな民の素養や議論の精神は廃れてしまうだろう。そして馴れ合うことだけが残ることで、はてなはの質はAmebaやライブドアと同レベル、いやそれ以下に落ちるかもしれない。現に、はてなブックマークでは低俗な記事が並ぶようになって科学技術との関係が疎遠になっている。そして最終的にはてなそのものが過疎化するかもしれない。
だが何よりも、村側とニュータウン側の分断が深刻化する危険性がある。双方の文化の違いは増田とはてなハイクにて顕著に現れている。今でさえ村とニュータウンの棲み分けが進んでいるようで、少しずつはてなの議論の精神が無くなっているように思える。現CEOの栗栖義臣がはてなダイアリー(村側)で働いてきたこともあって、その精神の喪失が経営陣に暗い影を落としているのではないかと想像できる。それがはてなの衰退の一因のようにも思える。
では、村の文化が生きていくためには何が必要か。そこで私は敢えて村とニュータウンの統合を支持する。ダイアリーで書かれた記事等を全てブログにインポートする。同様に増田とハイクの統合を行うべきだ。私は統合後のサービスをマスダハイクと呼んでいる。このことは過去に書いたので是非読んで欲しい。↓
https://anond.hatelabo.jp/20190206113010
はてな村で培われた議論の精神がはてな民のエートスとして受け継がれなければならない。
そして、はてなで培われてきた全ての文化を包括してはてな民の団結を形成するために「はてな国」を成立させる必要がある。これによって、はてなは議論の精神と新規ユーザーを受け入れられる柔軟性を兼ね備えたより良いネット言論空間として生きるだろう。
今後はてなは、色んな付加価値の高い記事が揃うはてなブックマーク、ダイアリーの後継としての新はてなブログ、はてな民達が気軽にコミュニケーションがとれるマスダハイクの三つを支柱として運営するといい。そして、ネット論壇としての使命を全うして欲しい。はてなが百年後にも残っていることを祈って本稿を終えよう。
(二月八日改訂)
来月の27日にて、はてなハイクが終了することが判明した。 個人的には残念だと思う。あのサービスは文字数制限がなくて気楽に他のはてなユーザー達と連絡を取ることが難しくな...
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うんち
あんな差別主義者のごみ溜めと増田を混ぜるな
よく知らんけど、はてなって1軍エンジニアははてな本体のサービスを開発、インターンなどの2軍エンジニアがはてラボの実験サービスをメンテって感じなのかな?
はてなハイクが潰れた理由は、 スパム対策が打てなかったこと、 Twitterのシェアを奪えなかったこと、 サーバー代を払う予算がないこと、 とかだと思う。 Twitterの牙城を切り崩すた...
はてなには、ハイクのスパム監視やサーバーメンテに割くリソースがないのだろう。 俺ならIPFSを利用したDAppsとしてハイクを再生させると思う。
はてなに限らんけど、日本の技術志向の会社の痛い所は、態度と技術がよければ客がつくと信じてるとこなんだよな 禿をみればわかるけど、技術は二流でも嫌というほど宣伝と接触を繰...