――安彦さんは大学時代、学生運動に深く関わり、逮捕された経験もあります。あえて古代史にまつわる分野を描いたのはなぜですか。
学生時代から天皇制への問題意識はありました。やがて学生運動が下火になり、みんな敗北感で挫折していく時に「『内なる天皇制』に負けたんだ」という言い方が流行したんですね。
僕たちにとって天皇制は否定の対象でした。でも、否定したつもりが否定できていなかった。そもそも我々の運動なんて根無し草で、軽かったですからね。社会に根付いてないからしょうがない。失敗するべくして失敗したわけですよ。
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こんな堂々と天皇制否定して逮捕歴もあるのにクリエイターやっていけた時代なんだ。
今だと絶対無理だよね。