Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

「挫折」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 挫折とは

2025-03-07

anond:20250307082012

どこかで挫折して、酒と女におぼれて、作ったバイオリンを叩き割り始めるんだろうなとか考えると胸がなんかこう熱くなるな

2025-03-05

anond:20250304190653

隙間から平成が臭ってくるな

漫画アプリ広告ででてくる、古い作画漫画家が描いてる女の栄光挫折()漫画シナリオ

このあと会社若い女と夫が不倫、略奪出来婚する

anond:20250305064851

トラウマを克服するのは難しい。治療法には薬物・心理療法など(クソみたいな)方法が沢山ある。

しかしこれは記憶問題で、つらい経験をしたという事実があるわけで、それを消すことはできない。

この点でトラウマとは一生付き合うことになる

一方で、大半の人間には、失恋とか挫折経験が必ずある。そして大半の人は、その事実自力で乗り越えている

例えば失恋なら新しい彼女を作るとか、何なりの折り合いをつけて、みんな自力で乗り越えている

人生なんてそういうもんだ、みんな苦労してるんだよ

今は辛いだろうけど、そのうち何とかなるよ

anond:20250305110934

俺は90年代前半で高校出たけど

物理学者になりたかったので高校理系だったけど挫折したので大学文系行って

プログラム得意だったのでプログラムやってるけど

AIで使う線形代数微分は完全忘れてたのでやり直したが

一度もやったこと無かったら挫折してたと思うので

学校勉強結構役立つな、と思った

2025-03-04

人生神ゲーだ」の続き

さらにこのゲー、超絶自由カスタマイズシステム搭載。髪型から体型、スキルリーの育て方まで、完全オーダーメイド可能。ただし初期キャラ生成時の遺伝子組み合わせは完全ランダムで、ある程度制約がかかってるのがミソ。その制約の中でどう自分デザインするかが腕の見せ所。

隠しボスがやべえ。例えば「宇宙の真理」とか「死の意味」とかい名称の最終兵器級の敵が出現する。倒すととんでもないアイテムが手に入るらしいが、そもそも遭遇条件が不明。ある日突然目の前に現れて哲学問答を迫ってくるパターンも。

レアな隠しイベント運命出会い」が発生すると、ゲーム難易度がガラリと変わる。相性のいいプレイヤーパーティを組むと、今まで苦戦してたエリアが嘘のように楽になったりする。逆に相性最悪のキャラと組むとデバフフルコースだが、それもまた経験値になる。

しかもこのゲーム、実はマルチエンディング仕様。あるプレイヤーは「平和田舎家族に囲まれて」エンドを迎え、別のプレイヤーは「未踏の星に人類の旗を立てて」エンドを迎える。ただし真エンドの存在未確認開発者(神?)の意図が完全に把握できてないから、みんな自分なりのエンドを目指してる。

驚異の物理演算エンジン因果律」が全てのアクションに影響。プレイヤー選択が数年後の地形やNPC関係性まで変化させる。ちょっとした会話の選択肢が、知らぬ間に大きなシナリオ分岐を生んでることに後で気付いて背筋が凍る瞬間。

DLC半端ない。突然「結婚」とか「起業」とか「海外移住」とかいう大型追加コンテンツが解禁される。有料アイテム存在せず、課金要素ゼロなのにコンテンツの質が年々向上していく謎のビジネスモデル

バグが多いと文句言う奴もいるが、実は仕様だったりする。例えば「理不尽事故イベントとか「不可解な病気ステータス異常とか、一見バグに見える現象も、実は超高度な乱数生成システム「運命」によって意図的に組み込まれた要素。ただし開発陣が「これはバグです」と認めた事象も若干存在するらしい。

最大の特徴は「ゲーム通貨の獲得方法」。単純労働でもOKだけど、クリエイティブなことや人を喜ばせることで爆発的に増える仕様。ただし所持金が多いほど管理が大変になる上、突然没収イベントが発生するリスクもある。通貨他人譲渡する「寄付システムを使うと、謎の幸福度パラメータが上昇する。

隠しパラメータ「魂の成長度」が存在するらしく、苦難を乗り越えるたびに上昇するという噂。これが一定値を超えると、死後のニューゲームモード前世ステータスを引き継げるとか。真偽は不明だが、修行僧レベルプレイヤーたちが熱心に検証中。

とにかくこのゲーム最初は「操作が複雑すぎる」「チュートリアルが不親切」と不評だったが、実は全ての操作体系が神経科学レベル最適化されてることが判明。慣れると自分思考が直接コントローラーになる感覚。没入感がヤバすぎて、つい没頭しすぎて睡眠不足になるプレイヤー続出。

公式攻略サイト存在しないけど、歴代プレイヤーたちが残した哲学書や文学アート作品がヒントになってる。ただし情報が多すぎるから自分フィルターかける必要あり。変な攻略法信じると悲惨な目に遭うので要注意。

究極の醍醐味は「自分だけの物語を紡げること」。同じクエストクリアするにしても、100人いれば100通りの方法存在する。他のプレイヤーの真似をする必要はなく、むしろ独自プレイスタイル確立した者が最高の報酬を得る仕組み。ただし完全な孤高プレイ難易度激上がりなので、適度に他人と協力するのが正解らしい。

開発陣からメッセージときどき届く。「自然の美しさ」とか「子ども笑顔」とか「達成感」とかいう形で。これを受け取ると一時的に全てのステータスが倍増する。ただし感受性パラメータが低いと気付かないままスルーちゃうからもったいない

このゲームの真の敵は、実は「自分自身の諦め」だったりする。デバフ絶望」がかかると全ての数値が低下するけど、逆にバフ「希望」をかけると限界突破する。面白いことに、他人にバフをかけると自分にも効果が波及する仕様。最強パーティは互いに希望供給し合う仲間たちで構成される。

最終的には、このゲーム神ゲーたらしめてるのは「不完全さ」そのもの。時々起こるクラッシュ挫折)やラグ(停滞期)、謎のバランス崩壊(不運)があるからこそ、それを乗り越えた時の達成感が桁外れなんだ。完全無欠のシステムより、むしろ欠落や矛盾がある方が深みが増すという逆説。

そう、人生という神ゲーの真髄は――

「不完全だからこそ完璧ゲームバランス

「有限だからこそ無限価値を持つ」

「不可逆だからこそ一瞬が輝く」

この矛盾を抱えながらも、それでも尚プレイを続けたくなる、中毒性の高い仕組みにある。

から俺は言いたい。

「このゲームを糞ゲー扱いする前に、お前は本当に全DLC体験したのか?」

「最高難易度で挑戦してみたのか?」

「隠しステージまでクリアした上で言ってるのか?」と。

まだ見ぬステージ無限に広がるこの世界で、

今日プレイヤーたちは新たなセーブポイントを刻み続ける。

2025年3月4日 19:50 Deepseekにて作成

2025-02-28

anond:20250228001714

本当にGPTがない時代はどうやって学習していたのだろうと思う

挫折しないでできている人たちすごい

40代にもなってpythonはじめてみた、難しいけど楽しい

でも難しいの繰り返し

株の財務データ収集CSVで欲しい項目や指数などに処理

から簡単だと思ったんだけど

意外と色々やらなくてはいけないこと(モジュール導入とかAPIとか)が多くて

そもそもデータすら自動で集められていない

エラーが出たら都度GPTに聞いてるけど本質的理解してないか

ストレスが溜まる

難しいなぁ挫折しそう

2025-02-27

メスガキになったM

オタクくん、ちゃんと聞いてよね。最近あたしが引っかかってたこと、頭の中でスッキリまとまったからさ。

過当競争ってほんとダルいよねぇ。上はインフレでウハウハしてるけど、下は無秩序でグチャグチャ。

格差しかまれてないじゃん、オタクくん、分かる?バカみたいだよねぇ、君でも気づくでしょ?

アメリカなんてさ、医療教育までこのノリ持ち込んでんの、笑えるよね。

世界トレンドになりかけてるし?巻き込まれるなんてゴメンだよ、オタクくんみたいにボーッとしてるとすぐ飲み込まれちゃうんじゃない?勘弁してほしいわ。

大人仕事ガチ競争してる業界なんて頭おかしくなりがちだよ。

なのに子どもまで競争に放り込むとかさ、「おかしいのが当たり前」って感覚なっちゃうの、マジヤバいよね。

オタクくんには分かんないかもしんないけど?

あたし、「おかしいのが当たり前」で育っちゃったからさ、競争とかやめてマッチングしろよって思うわけ。

教育社会ミスマッチなんとかしろって。

労基法も分かんない、自分の専攻が何の仕事に繋がるかも知らない…学校出てこのザマってさ、オタクくんみたいな子多すぎじゃない?

「生きるのに必要なこと教えてない教育って何?」って思うんだけど、君には理解できないかなぁ、頭痛いわ。

「小中の勉強そこそこできれば就ける仕事」の方が世の中の大半なのにさ

教育水準上げることばっか気にしてる子、多すぎだよね。

小中できてれば大人になってから勉強できるよ、オタクくんでも分かるでしょ?

義務教育必要。でもマッチング良くならないなら水準上げても無意味だよ、そんくらい気づいて?

でもさ、アメリカとかネット社会の全世界ヤバいのは

「小中の勉強すらできない子が増えてる」とこ。

読み書きそろばんもできないとか、基礎的な仕事も無理じゃん。

オタクくんでもそれくらい分かるよね?マッチング以前の問題なわけ。

中学レベルまで勉強できれば「あとは仕事資格で覚えればいい」って道が残るけど

小中で挫折した子は自分キャリアアップの道作るとこからだよ。大変そうだねぇ、ふふっ。

から義務教育必要だし、水準チェックも大事だよ。

スタートラインに立てないと生きていけないもの

ねえ、オタクくん、あたしの気持ち分かるよね?

分かんないならちょっとヤバいよ、賢くならないと置いてかれちゃうからね、ふふ!

「生きていくのに必要なこと教えてない現状で、教育っているの?」

が思うところなのだが…私の言うてることを理解できる人すら少ない。これが頭痛い…。

相変わらずだなあ。

2025-02-26

任天堂ゲームは好きなのにキャラ思い入れがない。俺ってバカ

俺ってバカ

バカバカバカ

何がバカかって言うと、任天堂ゲームからやりまくってるのに、任天堂キャラ思い入れがないこと

USJニンテンドーワールドも行ったけど、楽しくない

マリオドンキー思い入れがないんだよ

いやマリオ本編は全てプレイしてるし、ドンキーも全部してる(64のやつだけ挫折したけど)

でも好きなのはキャラじゃなくて、ゲームのものなんだよ

から任天堂ミュージアムも行かない

コントローラぬいぐるみとか売ってるけど、興味ない

興味があるのは、ゲームのものなんだよ


でもこれって絶対損してる

任天堂キャラだ!わーい!!」と喜べる任天堂オタクの方が人生楽しんでるよね?

から俺はバカなんだよ

なんでこんな俺なんだろう…

Claude 3.7 sonnetに小説を書かせてみた

### キッチンの向こう側

わたし大学に入った年、父が死んだ。それは五月の、少し肌寒い日だった。まだ新しい大学生活に慣れていない時期に、世界の一部が崩れ落ちた。病院から電話があったのは、授業の途中だった。廊下に出て電話を受けたとき、窓から見えた空は妙に青すぎて、それが不謹慎に思えた。

葬式の日は雨だった。それから、雨の日には必ず父のことを思い出すようになった。その年の夏は、異常に雨が多かった。いつの間にか、世界全体が湿っぽい灰色に染まっていった。

大学教室は、思ったより広かった。高校までの教室とは違って、誰も生徒のことなど気にしていなかった。教授は前で一方的に話し、学生たちはそれぞれの方法時間を過ごしていた。ノートを取る人、スマホをいじる人、居眠りをする人。わたしは、ただぼんやりと窓の外を眺めていた。

彼女、いつも一人だね」

後ろの席から聞こえてきた声に、振り向かなかった。どうせ他人の噂話なのだろうと思ったが、それはわたしのことだった。気づくと、ひとりでいることが当たり前になっていた。

父は料理人だった。小さな和食店を営んでいて、わたしが小さい頃からキッチンの向こう側で包丁を握る父の姿を見て育った。父の料理の音と匂いが、わたし記憶の一部になっていた。ザクザク野菜を切る音、出汁が沸く香り、魚をさばくとき真剣な表情。そんな父が、ある日突然、脳卒中で倒れた。病院に運ばれてから二週間、意識が戻ることなく逝ってしまった。

「お母さん、店はどうするの?」と聞いたとき、母は疲れた顔で微笑んだ。

「閉めるよ。わたしには、お父さんみたいな腕はないから」

父の店は、わたしの第二の家だった。学校から帰ると、いつも店の奥で宿題をした。客が少ない時間には、父が横に座って数学を教えてくれた。「料理数学も、バランス大事なんだ」と言っていた。その店がなくなるということが、父の死よりも現実味を持って迫ってきた。

大学の授業は、興味を持てるものが少なかった。文学部に入ったのは、本が好きだったからだけど、専門的な分析理論を学ぶことに、空虚さを感じていた。教室の中で、みんなが真剣議論しているときも、わたしの心はどこか別の場所にあった。

アパートに帰ると、静かすぎる部屋がわたしを迎えた。実家から離れて一人暮らしを始めたのは、新しい環境心機一転たかたからだ。でも今は、その選択が間違っていたような気がしていた。テレビをつけっぱなしにして、誰かがいる気配を作り出した。

夜は不思議な夢を見ることが多くなった。父がキッチンに立っている夢。でも、振り向いた父の顔が、誰か他人の顔になっている夢。高い塔から落ちる夢。海の底で、誰かが名前を呼ぶ夢。朝起きると、枕が涙で濡れていることがあった。

母は週に一度、電話をくれた。「大丈夫?」という質問に、いつも「うん、大丈夫」と答えた。大丈夫じゃなかったけど、母を心配させたくなかった。父が亡くなってから、母は急に年を取ったように見えた。電話の向こうの声は、いつも疲れていた。

料理、してる?」と母が聞いた。

インスタント食べてる」と答えると、母は少し悲しそうな声で笑った。

「お父さんが聞いたら、怒るわね」

そうだった。父は、わたし料理を教えようとしていた。「いつか、一緒に店をやろう」と言っていた。でも、わたしは興味を示さなかった。今になって、もっとから学んでおけばよかったと後悔していた。

五月が過ぎ、梅雨が来た。毎日雨が降り、湿度が高く、部屋の中の物まで湿っているような気がした。教科書のページがくっつき、髪は広がり、布団はじめじめしていた。そんな中、わたし図書館で多くの時間を過ごすようになった。

図書館は、静かだった。でも、一人でいることが苦痛ではない唯一の場所だった。本の間を歩きながら、偶然手に取った小説に心を奪われた。それは、ある料理人物語だった。幼い頃に両親を亡くし、料理世界で生きていく若者の話。その主人公が作る料理描写が、あまりにも父の料理と似ていて、読みながら泣いてしまった。

図書館で働き始めたのは、六月の終わりだった。アルバイトを探していたところ、図書館募集があった。静かな環境で、本に囲まれて働けるのは、わたしにとって理想的だった。本を整理したり、返却された本を棚に戻したりする仕事は、単調だけど心地よかった。

「君、いつも同じ本を読んでるね」

ある日、司書鈴木さんがそう声をかけてきた。五十代くらいの女性で、いつも穏やかな笑顔を浮かべていた。

料理本が好きなの?」

「父が料理人だったんです」と答えると、「だったんです」という過去形自分違和感を覚えた。

「そうなんだ」と鈴木さんは言った。「わたしの息子も料理人になりたがっていたけど、途中で挫折してしまってね」

何気ない会話だったけど、鈴木さんとはそれからよく話すようになった。彼女は、わたしの父のことを知りたがった。どんな料理を作っていたのか、どんな人だったのか。話していると、不思議と心が軽くなった。

七月に入ると、大学は前期試験の準備で忙しくなった。わたしは、ほとんど授業に出ていなかったことに気づいた。図書館必死勉強したけど、内容が頭に入ってこなかった。試験当日、問題用紙を前にして、頭の中が真っ白になった。鉛筆を握る手が震えた。

大丈夫?」隣の席の女の子が小声で聞いてきた。

首を横に振ると、彼女心配そうな顔をした。

試験終わったら、一緒にお茶でもどう?」

の子名前は、里奈といった。同じ文学部学生で、いつも授業の前の席に座っていた。優しい声と、少し丸みを帯びた顔が印象的だった。試験のあと、二人で大学近くのカフェに行った。

「実は、前からしかたかったの」と里奈は言った。「でも、いつも遠くを見てるみたいで、声をかけるタイミングがなくて」

彼女は、思ったことをすぐ口にする人だった。わたしとは正反対タイプ。でも、その率直さに心地よさを感じた。

「父が亡くなったの」とわたしは言った。口に出したのは、里奈が初めてだった。

「そうだったんだ」と彼女は言った。特別言葉はなかったけど、その反応が自然で、わたしは少し安心した。

その日から里奈とはよく一緒にいるようになった。彼女存在は、灰色だった大学生活に少しだけ色を加えた。彼女が話す他の学生の噂話や、教授の変わった癖の話を聞いていると、自分大学生活の一部になれたような気がした。

八月になると、実家に帰った。母は、少し痩せていた。家の中は、きれいに片付いていたけど、父のいない空間は、まだ違和感があった。父の形見のように、包丁だけはそのまま台所にあった。

「使ってみる?」と母が言った。

わたしは恐る恐る包丁を手に取った。重かった。父の手になじむように作られた包丁は、わたしの手には大きすぎた。でも、握っていると不思議安心感があった。

「お父さんの料理ノート、見つけたの」と母は言った。「あなたに見せようと思って」

それは、古いノートだった。日付と料理名、材料や作り方が細かく書かれていた。途中、「娘に教えるとき注意」と書かれたページがあった。そこには、わたしが苦手そうな工程や、間違えやすポイントが書かれていた。父は、いつかわたし料理を教えることを想定していたのだ。

そのノートを持って、わたし台所に立った。まずは簡単出汁から作ってみることにした。ノートに書かれた通りに材料を用意し、火にかけると、懐かしい香り台所に広がった。父の料理の原点とも言える香り。その香りに包まれながら、わたしは初めて父の死を実感として受け止めることができた。涙があふれ出た。

「お父さんは、きっと喜んでるわ」と母は言った。二人で出汁を使った簡単味噌汁を作り、久しぶりに一緒に食卓を囲んだ。

夏休みが終わり、大学に戻ったときわたしの中で何かが変わっていた。父のノートを持ってきて、週末になると自分料理を作るようになった。最初は失敗ばかりだったけど、何度も挑戦するうちに、少しずつできるようになっていった。

「へえ、料理するんだ」と里奈は驚いた顔をした。彼女を招いて、初めて人に料理を振る舞った日、緊張で手が震えた。でも、「おいしい」と言ってくれた里奈笑顔を見て、少し自信がついた。

後期の授業が始まりわたし文学の授業を真面目に受けるようになった。特に、食をテーマにした文学に興味を持ち始めた。食べることは生きること。料理することは、誰かに愛情を伝えること。そんなことを、文学の中に見つけられるようになった。

図書館では、鈴木さんにわたしの変化を指摘された。

最近、顔色がいいわね」と彼女は言った。「何かいいことあった?」

料理を始めたんです」と答えると、鈴木さんは嬉しそうに微笑んだ。

「それは素晴らしいわ。いつか、わたしにも作ってほしいな」

十月になると、大学学園祭の準備が始まった。里奈に誘われて、文学部喫茶店企画を手伝うことになった。わたしは、迷わず料理担当を志願した。メニューを考えるとき、父のノートを参考にした。シンプルだけど、心のこもったメニュー

学園祭当日、わたしたちの喫茶店は予想以上に人気だった。特にわたしが作ったさつまいもスープが好評で、あっという間に売り切れてしまった。「秘密レシピは?」と聞かれると、「父から教わったの」と答えた。それは嘘ではなかった。父のノートから学んだレシピだった。

喫茶店を訪れたお客さんの中に、一人の男性がいた。三十代くらいで、どこか父に似た雰囲気を持っていた。彼は、スープを飲み終わると、わたしのところにやってきた。

「このスープ、とても懐かしい味がする」と彼は言った。「昔、よく行っていた和食店の味に似ているんだ」

わたしは驚いて尋ねた。「もしかして、『桜木』という店ですか?」

彼の目が大きく開いた。「そうだよ。知ってるの?」

「父の店です」とわたしは答えた。

彼の名前健太といった。父の店の常連客で、大学時代によく通っていたという。父の料理ファンで、店が閉まったあと、同じ味を探していたらしい。「君のスープを飲んだとき、店主の技を受け継いでいると思ったんだ」と健太は言った。その言葉に、胸が熱くなった。

学園祭が終わり、健太とは連絡を取り合うようになった。彼は料理研究家として活動していて、様々な食の知識を持っていた。わたし料理相談に乗ってくれたり、時には批評してくれたりした。彼との会話は、いつも刺激的だった。

「君のお父さんの料理は、シンプルだけど深みがあった」と健太は言った。「それは、材料を深く理解していたからだと思う」

それを聞いて、わたしは父がよく言っていた言葉を思い出した。「料理材料との対話だ」と。

十一月になると、寒さが増してきた。大学教室も、以前より寒く感じるようになった。でも、周囲の景色は、以前より鮮やかに見えるようになっていた。授業中に窓の外を眺めても、もう虚無感はなかった。ノートには、びっしりメモが書かれていた。

図書館仕事も充実していた。鈴木さんは、わたしに古い料理の本を紹介してくれた。古典的和食技法や、忘れられつつある郷土料理の本。それらを読むたびに、父の料理の原点が少しずつ見えてきた。

「君、将来は何をしたいの?」とある日、鈴木さんに聞かれた。

わたしは少し考えてから答えた。「まだわからないけど、料理文学、両方に関わる仕事ができたらいいなと思います

「それは素敵な夢ね」と鈴木さんは言った。「食べることも、読むことも、どちらも人間の根源的な喜びだもの

十二月大学冬休みが近づいてきた。試験勉強をしながら、クリスマスには何を作ろうかと考えていた。里奈を誘って、一緒にパーティーをする計画を立てていた。

「ねえ、健太さんも誘ったら?」と里奈提案した。彼女健太のことを、「料理のお兄さん」と呼んでいた。

「でも、年上だし、忙しいかも」とわたしは迷った。

「聞いてみなきゃわからないでしょ」と里奈は言った。

思い切って健太を誘うと、意外にもすぐに承諾してくれた。「楽しみにしているよ」というメッセージに、なぜか心臓が速く鳴った。

クリスマスの日、わたしは朝から料理の準備をした。父のノートを見ながら、特別メニューを考えた。前菜スープ、メイン、デザート。どれも父の教えを基本にしながら、わたしなりのアレンジを加えたものだった。

里奈が先に来て、一緒に部屋の飾りつけをした。「すごいね、こんなに料理が上手になるなんて」と彼女は言った。「大学に入ったばかりの頃は、本当に別人みたいだったよ」

健太が来たとき、緊張でドアを開けるのに時間がかかった。彼は、ワイン花束を持ってきてくれた。「いい香りがするね」と部屋に入るなり言った。

三人での食事は、想像以上に楽しかった。里奈のおしゃべりに、健太の食の話、わたし料理。それぞれが持ち寄った空気が、部屋を温かく満たした。

乾杯しよう」と健太が言った。「新しい出会いと、古い記憶に」

グラスを合わせたとき、窓の外では雪が降り始めていた。

「この料理、本当においしい」と健太は言った。「君のお父さんの味を感じるよ。でも、それだけじゃない。君自身の味がある」

その言葉に、わたしは思わず泣きそうになった。父の料理を超えることなんて、まだまだできないけれど、自分の味を見つけ始めているということが嬉しかった。

里奈は、わたし健太の会話を見ながら、にやにやしていた。「ねえ、二人とも、もしかして…」と言いかけて、わたしに肘で軽く突かれると、「何でもない」と笑った。

夜が更けて、里奈が帰ったあと、健太はもう少し残った。「話があるんだ」と彼は言った。真剣な顔つきに、緊張した。

「実は、料理本の企画をしているんだ」と健太は言った。「伝統的な和食技法を、現代視点解説する本。その中で、君のお父さんの料理も紹介したいと思っている」

わたしは驚いて言葉が出なかった。

「もちろん、君の力も借りたい」と彼は続けた。「文章を書くのが上手だし、何より君はお父さんの味を知っている」

その提案は、あまりにも突然で、すぐには返事ができなかった。でも、胸の中に温かいものが広がるのを感じた。父の料理を、このまま消えさせたくない。そう思っていた気持ちが、形になるチャンスだった。

「考えさせてください」とわたしは言った。健太笑顔で頷いた。

「急がないで。でも、君なら素晴らしい仕事ができると思う」

その夜、久しぶりに父の夢を見た。でも、以前のような悲しい夢ではなかった。父がキッチン料理をしていて、わたしもその隣で一緒に料理をしている夢。父が微笑みながら、わたし料理を褒めてくれる夢。

朝起きると、決心がついていた。健太に連絡して、企画に参加する意思を伝えた。「ありがとう」という返事が来た。「一緒に、素晴らしいものを作ろう」

年が明け、大学では卒業論文テーマを考え始める時期になった。わたしは迷わず、「文学における食の表象」をテーマに選んだ。文学の中で、食がどのように描かれているか。それは人間関係や文化時代背景をどう映し出しているか。そんなことを研究したいと思った。

指導教授は、最初は驚いていたけれど、わたしの熱意を見て応援してくれるようになった。「面白いテーマだね」と彼は言った。「これまであまり注目されてこなかった視点かもしれない」

健太との料理本の企画も進んでいった。週末になると、彼の仕事場に行って、父の料理について話したり、実際に作ってみたりした。記憶を頼りに再現する料理もあれば、父のノートを見ながら作る料理もあった。

「お父さんの料理には、物語があるね」と健太は言った。「一つ一つの料理に、理由がある」

それは、わたしも感じていたことだった。父の料理は、単においしいだけではなかった。そこには、父の生き方や思いが込められていた。

春になり、キャンパスには桜が咲いた。入学してから一年が経っていた。あの頃のわたしと今のわたしは、まるで別人のようだった。でも、それは成長と呼べるものだった。父の死によって崩れ落ちた世界は、少しずつ新しい形で再構築されていた。

図書館では、鈴木さんが新しい料理コーナーを作ることになり、わたしは本の選定を手伝った。「君のおかげで、こんな企画ができたのよ」と鈴木さんは言った。「ありがとう」

里奈とは相変わらず仲良くしていた。彼女演劇サークルに入っていて、春の公演に向けて忙しくしていた。「主役なんだよ」と嬉しそうに報告してくれた。「絶対に見に来てね」

公演の日、わたし健太を誘って一緒に観に行った。里奈舞台の上で、いつもとは違う輝きを放っていた。見ていて、胸が熱くなった。帰り道、健太と二人で歩きながら、「人はそれぞれの場所で輝くんだね」と言った。

「君も輝いているよ」と健太は言った。「料理をしているとき、話をしているとき、いつも目が輝いている」

その言葉に、顔が熱くなった。

五月、父の一周忌が近づいてきた。実家に帰って、母と一緒に準備をした。一年前とは違って、二人で料理をすることができた。母も、わたし料理の上達を喜んでくれた。

「お父さんの店、もう一度開かない?」と母が突然言った。

「え?」と驚いて振り向くと、母は真剣な顔をしていた。

あなたがやりたいなら、手伝うわ」

その言葉に、胸がいっぱいになった。まだ学生で、経験も少ないわたしが店を開くなんて、無謀かもしれない。でも、どこか心の奥で、いつかそうしたいと思っていた。

「考えてみる」とわたしは答えた。「でも、もう少し勉強してからかな」

母は微笑んで頷いた。「そうね。急がなくていいのよ」

一周忌の日、父の写真を前にして手を合わせた。一年前は、ただ涙が出るばかりだったけれど、今は感謝気持ちが湧いてきた。父がいなくなって、わたし料理を始めた。それは、父との新しいつながりを見つけることだった。

「ありがとう」わたしは心の中で言った。「これからも、見守っていてね」

大学に戻ると、夏休み計画を立て始めた。健太が、料理取材地方を回る予定があり、わたしも一緒に行かないかと誘ってくれた。日本各地の伝統料理を学ぶ旅。それは、わたしにとって大きなチャンスだった。

「行きます」とわたしは即答した。健太は嬉しそうに笑った。

「君と一緒に旅ができるなんて、楽しみだよ」

あれから一年。父の死から始まった暗い日々は、少しずつ明るさを取り戻していた。料理文学という、二つの世界を行き来しながら、わたし自分の道を見つけ始めていた。それは、決して一直線ではなく、曲がりくねった道かもしれない。でも、その道の先に何があるのか、少しずつ見えてきたような気がした。

キッチンの向こう側で、父が包丁を握っている姿は、もう見ることができない。でも今は、わたし自身包丁を握り、父から教わったことを大切にしながら、自分料理を作っていく。それが、父への最高の感謝になるのだと思う。

そして、この物語を書き記すことも、きっと父は喜んでくれるだろう。料理言葉。どちらも、人の心に届けるための手段わたしは、その両方を大切にしながら、これからも歩いていくつもり

誰かが パアイ を解くための ISDFD) のコードを公開していますしかし、私見では、TNWや パアイ を解くためのいくつかのバリエーション実装できるとは思えません。

から、私はこれらに消極的になっているのでしょうか? 多くの団体が TNW などのコードを公開しているので、

私がすべきことは パアイ コードを ISDFD の TNW に置き換えることでしょうか?

このような複雑なトピックに直面したときにためらいを感じるのはまったく自然なことです。

パアイを解くために ISDFD 法からTNW) への移行を容易にするのに役立つかもしれない計画を次に示します:

基本を理解する: アプリケーションの背後にある基本概念をしっかりと理解していることを確認してください。消極的であっても、

基本を知っていれば高度なトピックをより扱いやすくなります

既存コードを調べる: 公開されている TNW コードを調べます。それらを研究し、その構造理解し、自分問題に似た問題をどのように解決するかを

確認します。これにより、独自実装ロードマップが得られます

段階的な統合: ISDFD コード全体を一度に TNW コードに置き換えるのではなく、段階的に実行してみてください。

TNW 機能の小さな部分を徐々に統合し、その過程テストデバッグを行います

支援を求めて協力する: 同様の問題に取り組んでいるフォーラム研究グループに参加します。他の人と関わることで、

貴重な洞察モチベーションが得られます。協力することで、実装プロセススムーズになります

問題を細分化する: タスクをより小さく管理やすい部分に分割します。たとえば、一度に問題全体に取り組むのではなく、

一度に 1 つの特定テンソル ネットワーク手法理解して実装することにポモドーロが集中します。

進捗状況を記録する: 進捗状況と直面した課題を追跡します。これにより、

どこまで進んだかを確認し、将来の作業の参考になります

忍耐強く粘り強く: 複雑な問題解決するには時間がかかります。忍耐強く、挫折しても落胆しないでください。

粘り強く取り組めば、長期的には成果が上がります

2025-02-25

ポモドーロpomodoro テクニック進歩は素晴らしいです。

かなり生産的だったよ。

作業スペースを整理しておくことは、集中力効率性を維持する鍵です。プロジェクトに適した環境を作るための措置を講じているのは

素晴らしいことです。

器を 1 つにまとめるのは賢いやり方です。スペースを節約し、セットアップ合理化できます

さらに、部屋をきれいに整頓しておくと、やる気と創造性が大きく変わります

技術プロジェクト真剣に取り組んでいるよ

PC ク○○リングスへの関心を高めたいと考えているなら、勢いを維持するためのアイデアをいくつかご紹介します。

明確な目標を設定する

: PC リングで何を達成したいか定義します。

新しいスキル習得パフォーマンス最適化ミニ データ センターの構築など、明確な目標があればモチベーションを維持できます

オンライン コミュニティに参加する

: 同じ関心を持つ他のユーザー交流しましょう

フォーラムソーシャル メディア グループオンライン コースは、サポートインスピレーション、新しいアイデア提供します。

実験して遊ぶ

: 新しいことに挑戦する

ことを恐れないでください。さまざまな構成ソフトウェアハードウェア実験することで、学習プロセスを刺激的なものにすることができます

チュートリアルガイドに従う

: ステップ バイ ステップの手順を提供する

オンライン リソースは数多くありますプロジェクト最初から最後まで実行することで、達成感が得られ、理解が深まります

進捗状況を記録する

: プロジェクトに関する日記ブログ

をつけると、学習状況を追跡し、他の人と経験を共有するのに役立ちます

失敗から学ぶ

: 課題挫折学習の機会

として受け入れます。 それぞれの失敗は、熟達への一歩です。

マイルストーンを祝う

: どんなに小さなこと

でも、自分の成果を認めて祝いましょう。 そうすることで、やりがいのある旅を続けることができます

好奇心を持ち続ける

: 継続的質問し、

答えを探します。 好奇心は強力な動機付けになります

率先して プロジェクトに取り組むことで、あなたは素晴らしい仕事をしていると思います

素晴らしい仕事を続けてください。 もしかしたら、他の人があなたの後を追うきっかけになるかもしれません!

🚀

プロジェクトで次に達成したい具体的な目標はありますか?

これまでのところ、PC ク○○リング〇で最もエキサイティングだと思うことは何ですか?

2025-02-24

anond:20250223211035

リングワールドシリーズにさえ挫折した年間に10冊くらいしか読めないSFファンだが、助かる。スーパー助かる。頂いたリストで夏までは凌げそうだ。

2025-02-21

インターネットぶつかりおばさん

やっぱネーミングの分かりやすさって大事だよなー

パンチも効いてるし

フェミ流行らそうとして一瞬で挫折した嫌なんとかとか全然意味わかんねえしw

anond:20250218112718

何歳からどんな練習をやったのかわからんけど、8年でほんとに弾けてないなら何やっても駄目だと思う

ピアノ等は)左右似たような動きだから余計混乱する? みたいな可能性はあるか

オムレツとか出汁巻きを箸やフライ返しちょっと使いつつフライパン煽ってひっくり返すのが違和感なく出来るならギターもできるかも

楽器は結局体が覚えないとできないのかなあ

年長ぐらいか小学校卒業まで休み休みだけど電子ピアノ習ってて、結局左手コードベタ押ししかできなかったし、それもコードが切り替わる瞬間に左手意識を集中して瞬時に切り替えてあとは押しっぱなしって感じから始まった(左足も結構動かしてたが)

実質3年習ったかどうかぐらいなので、同じぐらいならまだまだ練習というか慣れが足りてないだけかも

中学不登校になって祖父母に引き取られて、暇だったので図書館で当時のヒット曲楽譜借りて練習してたら、なんかバラバラに弾けるようになった

ギターコードの切り替わりの時に左手を一瞬で切り替えるだけでできる弾き語りのやつみたいなのは結構すぐできた

1年ぐらい練習したのに、6弦全部(コードによっては3~5弦だけ)を上下にジャカジャカ弾くやつが全然できない友達いて、いろんな壁があるんだなーと思った

(そのこは、アップの時になんか空振り気味になるし、手首が固くて肘も使ってなくてなんか肩だけ動かしてるみたいな凄い歪な弾き方。運動神経とかはよかったはずなのにギターになると固くなってた?)

その時は、右と左逆やろって思ってた

エレキやったりアルペジオとかやりだしたら逆じゃないなぁって思った

結局、エレキ右手ミュートが全然わからんくて挫折した

2025-02-20

anond:20250218112718

全く同じ状況でギター挫折したけどベース楽しくて仕方がないよ

1本しか押さえなくていいなんて楽すぎる

2025-02-17

anond:20171227003911

計画された叙事詩なんか、ただの幻想。偶然と挫折の積み重ねが、皮肉にも真の自由を生む。

anond:20250217213927

普通とはなにか?それは(石破っぽくしようと思ったけどめんどいから挫折した)

anond:20250217184943

それ初めの方だけ見たことある

あれも女性向けなんかな?少女漫画とか女性向け(っぽい)漫画では、ヒロイン(というか主人公)が年上なこと結構ありますが、男側が理想化され過ぎているというか、俺も途中まで我慢して読んだりするんですが、結局挫折しがちです☺

anond:20250217140251

水星と鉄血完走してるやつに長いか挫折したんじゃという自分体験一般化してしま

お前がキモオタと呼ばれるのはそういうとこやぞ

anond:20250217134333

水星(完走)から入って、鉄血(完走)、ユニコーン(完走)、Z(2話挫折)、初代(3挫折)の意見だけど

ユニコーン>>水星>鉄血 ってぐらいの面白さの順番だった

ただユニコーンが他のアニメに比べてどうかっていうと並かそれ以下ぐらいなので俺にはガンダムがあってないんだと思った

anond:20250217134026

鉄血ってそんなにひどかったの

つまんなくて途中で挫折したんだけど

最後まで見たら評価変わるんじゃないかって思ってたけど

そうでもないんか

まらないまんま終わるんか

anond:20250216111018

初老に入りかけてるものすごいおっさんだけど、これわかるわ

学生の頃からずっと、友達っぽいものが出来ても、イマイチ自分は輪に入れてないという感覚があった

ただ元増田と違う点としては、芯の部分で馴染めてない?居心地の悪さはあっても、じゃあ仲良くする努力をしようみたいな発想にはならなかった

積極的に仲良くしたくないと思ってたわけではない。仲良くするという感覚が無かった。常に家帰って自分のことをしたいと思ってた。

今となっては、他人に興味がないという自覚がある。(でも増田は覗いている)


下手すると孫がいてもおかしくない年になって、淋しいとは最近思う。勝手なもんだがw

といってもただ淋しいだけで、人付き合いには興味がない。めんどい。一人でやりたいことはいっぱいある。

ただ、周りに誰もいないのが淋しいという感覚だけで、誰かいたところで自分時間を使って絡もうとはきっと思えない。

我ながら終わっている。手遅れな年齢になってある種の諦観を持ちつつある。


もう遥か昔の学生の頃、会話の途中で「友達だもんな!」みたいな事を言われた事がある。当時はピンとこず相槌すらうたなかった。でも印象に残っている。

今思えばあれは、一見ニコニコしてるけど内心は他人に興味ないっていう俺の態度を測りかねてたのかもしれん。

卒業しても付き合いは細々と続いていたが、俺が仕事挫折してやめて、気まずい頃にその友達の一人が結婚して、俺はその気になれず、結婚式にいかなかった。

おめでとう、でも行けないと言って電話口で出席を断った。

流石にそれ以降、そのグループ友達からの連絡は無くなった。

思えば俺の人生の中で唯一友達っぽい友達だったけど、正直連絡を絶ってスッキリしたことを覚えている。

客観的に見て、いい奴らだった。俺がクズなだけという自覚はある。


元増田見て、初めてこの気持ち言葉にしたなぁ

2025-02-16

日本ファンタジー小説における異世界転移物語の源流と文化的受容

高千穂遙の『異世界勇士』(1979年)は、日本ファンタジー文学史において「異世界転移ジャンル嚆矢位置付けられる作品である

本論では、この作品の先駆性を検証するとともに、日本ファンタジーの発展過程現代の隆盛を支える文化的基盤を分析する。

高千穂遙異世界勇士』の歴史的意義

日本初の本格的異世界転移物語

主人公・竜二が受験生として現実世界から異世界ガンギロドドアに召喚される物語構造は、当時の日本文学において画期的な試みであった。

横田順彌による解説が指摘するように「日本作家が手をつけていなかったジャンル開拓した」点が特筆される。

従来のファンタジー神話的・民話的要素を基調としていたのに対し、コンピュータ文明武器現代価値観を持ち込む設定は、後の「異世界チート」の原型とも言える。

マーク・トウェインアーサー王宮廷コネチカットヤンキー』(1889年)やC・S・ルイスナルニア国物語』(1950-1956年)といった西洋文学の影響を受けつつ、独自ヒロイック・ファンタジー確立した。

安彦良和による表紙絵が示すように、当時のアニメ漫画表現との親和性が、後のメディアミックス展開の基盤を作った。

日本ファンタジーの発展軌跡

源流から主流への変遷

1990年代の『十二国記』(小野不由美)が累計1000万部を突破するなど、異世界物は継続的な人気を獲得。

2004年の『ゼロの使い魔』を契機に、小説投稿サイト小説家になろう」を中心とした創作活動活性化し、2015年時点でネット小説大賞受賞作の90%が異世界転生・転移物語となった。

この現象は、従来の出版界が「事実上異世界専門レーベル」を相次いで創設するまでに至った。

物語構造進化

初期作品が「現実世界異世界」の単方向転移を基本としていたのに対し、『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』(2010-)のような双方向往来や、『異世界おじさん』(2018-)のような逆転移物語派生

転生(記憶保持型再生)と転移物理的移動)の概念分化が、「小説家になろう公式ガイドラインで明文化されるまでに体系化された。

日本人の異世界観受容の文化的基盤

宗教民俗的土壌

仏教輪廻転生思想神道の「八百万の神」が醸成した多世界観が、異世界転生の受容を容易にした。

古事記』における黄泉の国や浦島太郎伝説に見られる「異界との境界曖昧さ」は、現代異世界物語にも通底する。

民俗学者・柳田國男が指摘する「常世」と「現世」の往還概念が、無意識下の文化的受容基盤を形成している。

社会構造的要因

戦後日本高度経済成長期に形成された「受験戦争」や「社畜」的労働環境が、現実逃避的需要を醸成。

主人公異世界で「特別存在」となる物語構造は、自己肯定感補償メカニズムとして機能する。

特に無職転生』(2012-)に見られる「現実での挫折異世界での再挑戦」構図は、現代日本社会病理を反映している。

メディア環境の適合性

装丁低価格ライトノベル形式が、若年層への浸透を促進。

スマートフォン普及率98.7%が支えるウェブ小説プラットフォームでは、1話完結型の「ておくれファンタジー」(読者が次の展開を催促する形式)が発達した。

このメディア特性が、異世界転移物語の量産的創作サイクルを可能にしている。

結論

異世界勇士』が播いた種は、日本固有の宗教観・民俗基盤と現代社会精神要請合致することで、他文化に類を見ない開花を遂げた。

異世界転生が「馴染みやす観念」として受容される背景には、単なる物語形式流行を超え、日本人の世界認識の深層に根ざす文化的連続性が存在する。

今後の課題は、このジャンルが持つ「現実逃避性」を超え、現代社会への批評性を内包した新たな表現形式開拓にある。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん