映画雑感23 (2019年7月~9月)
① 蜘蛛の巣を払う女
制作国: イギリス・ドイツ・スウェーデン・カナダ・米国
制作年: 2018年
監督 : フェデ・アルバレス
主演 : クレア・フォイ
面白さ: ☆☆☆
感想 : 「ドラゴン・タトウーの女」に続く物語。「ドラゴン・タトウーの女」のリズベットが、アメリカ国家安全保障局(NAS)から核攻撃プログラムを取り返してほしいと開発者に依頼される。核攻撃プログラムの争奪戦が始まる。16年前に別れた双子の姉妹カミラが、父から遺されたマフィア組織を率いて、リズベットの前に立ちふさがる。寒いスウェーデンの雪の中で物語が進行する。タトウーだらけのリズベットは反体制の象徴なのかもしれないが、頭が冴えているという印象はないが、打たれ強いという印象がある。
② レイチェルの結婚
制作国: 米国
制作年: 2008年
監督 : ジョナサン・デミ
主演 : アン・ハサウェイ
面白さ: ☆☆☆☆
感想 : 姉の結婚式のために麻薬治療の矯正施設から出て実家に戻った妹。実家には姉と父とその再婚相手の後妻がいる。後妻は黒人。そして姉が結婚する相手も黒人。離婚した母もやってくる。母の再婚相手は白人。崩壊した家族の間の葛藤はすさまじいが、自宅で行われるパーティーと黒人たちが主導する音楽とダンスの盛り上がりは実に楽しい。「花嫁の父」では黒人と結婚する白人の娘はたくさんの障害を乗り越えなければならなかったが、60年以上たったこの映画では、だれ一人、違和感を持つ人も、反対する人も現れない。しかし、本当だろうかと思ってしまう。
③ レインマン
制作国: 米国
制作年: 1988年
監督 : バリー・レヴィンソン
主演 : ダスティン・ホフマン トム・クルーズ
面白さ: ☆☆☆☆
感想 : 父の遺産を全部相続することになった自閉症(サヴァン症候群)の兄とその後見人に対して、初めて兄の存在を知った弟が怒り、財産の半分かあるいは自分を後見人にするように要求する。そのために兄を病院から連れ出し、ロスアンゼルスの弟のうちに連れて帰る。その旅で兄の人柄と特殊な能力に目を瞠る。
トム・クルーズが若い。