本条鎌足とは、漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である。
CV:竹内順子(1996年版アニメ)
演:屋敷紘子(実写映画版)、奥野壮(ミュージカル版)
概要
男。嘉永4年(1852年)生まれで、登場当時は紀尾井坂の変があった明治11年(1878)なので26歳。
志々雄真実の配下。
十本刀に数えられるほどの強さを誇り、その得物から「“大鎌”の鎌足」との異名をとる。
コンセプトは「オカマの鎌使い」(当時アシスタントだった尾田栄一郎の提案)。
外見のモデルは『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ユイ。
他の十本刀と共に葵屋襲撃に参加し、神谷薫・巻町操と2対1の勝負となるが、最後は薫柄の下段・膝坐」によって左膝の関節を砕かれ敗北。戦闘不能になったことで自決しようとするが、操に首へ当て身をされて気絶させられ、阻止される。
志々雄真実には恋心をもって従っており、駒形由美とは互いにライバル視する間柄。
しかし男としては瀬田宗次郎、女としては駒形由美に負けるというコンプレックスを抱えてもいる。
それでも志々雄への愛のために戦う姿勢は、敵対した神谷薫・巻町操の共感を得てもいる。
「本条流大鎖鎌術」の使い手で、使用武器は「大鎖鎌」。大鎌の先に鎖分銅が付いた巨大な鎖鎌で、重さは薫の見立ててでは軽く見積もって八貫(30kg)ほどある超重武器。大鎌の破壊力は確かに目を見張るものがあるものの、鎖分銅による奇襲も強力である。
武器を頭上で高速回転させて周囲を攻撃する攻防一体の「乱弁天」、武器が破壊された際に刃の部分だけ飛ばす奥の手「弁天独楽」といった技を使う。
葵屋襲撃の際は、着物の前を割って巻町操に股間の象さんを見せつける(操曰く、翁のよりも大きい)、漢らしい方法で自身の性別を明かした。しかし直後に恥ずかしがっている描写もある。
なお、アニメ版は放送時間のためか、普通に会話の中でオカマと判明する流れになっており、おもむろに象さんを見せつけたりはしない。
再筆版の設定では虚勢済みとのこと。
志々雄一派の敗北後は生きがいを失い、志々雄の後を追うことを考えたが、沢下条張のハッタリによって志々雄の語り部となるべく生きることを決意。その容貌を活かして海外へ女学生として潜入する予定、である。
アニメ版の声優と実写版の俳優は女性が演じている。
ただしオカマということもあってか、海外における吹き替えは男性が担当している場合もあるようだ。
北海道編で再登場。無罪放免を褒賞に劍客兵器の戦力として召集される。討伐による本人が希望するもう一つの報酬は「秘密」とのこと。志々雄のことは相変わらず慕い続けており、三島栄次が彼のことを「糞野郎」呼ばわりした際は即座に大鎌を突き付け、鬼気迫る表情で「もう一度言ってみなさいよ」と迫った。
実写版での鎌足
実写映画版では、容姿が原作と大きく異なっており、女優がキャストとして演じているが、男性なのか女性なのかはっきりと明言されておらず、オカマという設定も触れられていない。