超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズネオ(チョウセイメイタイトランスフォーマービーストウォーズネオ)とは1999年に放送されたTVアニメーション作品である。ロボットアニメ「トランスフォーマー」シリーズの作品であり、前番組「ビーストウォーズⅡ超生命体トランスフォーマー」に続いてテレビ東京系列で制作、放映された番組、およびそれを原作とするマンガ作品。アニメーション制作は葦プロダクション。全35話。
現在、ニコニコチャンネルのフルアニMAXにて公式配信中である。
OPテーマソングは 大内義昭の「Love For Ever -君を守るために-」、EDテーマソングは又紀仁美の「手の中の宇宙」
概要
「ビーストウォーズII」の続編。ライオコンボイとライオジュニアによってカプセル状に封印されたアンゴルモアエネルギーを巡り、サイバトロン新米部隊とデストロン独立部隊による宇宙規模のいつもの抗争が今、始まる。
(前作では名前すら出てこなかった)ベクターシグマや(同じく前作で存在が全く語られなかった)ユニクロン(新規デザインによる玩具も企画され、原型も公開されたが商品化には至らなかった)、戦艦マキシマスのそっくりさん、スタスク病感染者等、G1時代のファンが反応するようなファンサービスも随所にある。
前作よりも作画が安定しており良作画の回も多いが、前作同様スケジュールがギリギリで、第一話の時点でOP、ED画像未完成、変身バンクもロングラックとガイルダートのみ(ブレイクは決めポーズがまだ)という有様だった。しかしながらその分完成したバンクは気合が入りまくっており、レギュラー陣はもとより一話限りのゲストキャラにも差が無いバンクが用意されている。
最終回のエンディングでは「II」のキャラクター達も全員登場し、サイバトロンとデストロンの両軍は協力してセイバートロン星の復興を行い、ラストシーンは前作のキャラクターも合わせてのメッセージで締められた。なお、「バリアの影響でライオジュニア以外には姿が見えない」という設定だったはずのアルテミスとムーンが普通におり、「II」のトランスフォーマー達や本作のトランスフォーマー達にも見えている模様(何故、普通に居るのかは不明(描写がないが、「II」最終回でネメシスの爆発と同時にドームが破壊された為、バリアが解除された可能性がある)。また、ラストシーンでは「II」の最終回で消滅したはずのガルバトロン(本編のガルバトロンはユニクロンの仮の姿)も登場した。
トランスフォーマー作品の中で、唯一DVDされていない作品だったが、2012年9月26日にDVD-BOX発売が決定!!
マンガ版『ビーストウォーズネオ』
アニメ版を原作とするコミックボンボン掲載のコミカライズ作品。前作のマンガ版同様作者は今木商事。全1巻。
かなりオリジナル要素が多く、特にビッグコンボイや他のサイバトロン戦士、そして今作のデストロン誕生秘話が描かれているのが特徴。詳しく書くと、ライオコンボイは「Ⅱ」の最終決戦後にマンモスの「ビッグ」に助けられるも、ビッグはアンゴルモアエネルギーによって恐竜達が変化し生まれたマグマトロン達の攻撃によって瀕死に陥ってしまう。そこで彼の命を救おうとしたライオコンボイからエネルゴンマトリクスとアンゴルモアエネルギーを与えられ、ビッグコンボイに生まれ変わる事となった。また他のサイバトロン戦士達もそれぞれ別々の場所でそこに棲んでいた動物をトランスフォーマーに変化させたようである。 短い話数ではあるがとても内容の濃いシリアスなストーリーが展開されており、終盤にてビッグコンボイがマグマトロンのマグマブレードを手にユニクロンに立ち向かうシーンは非常にカッコイイ。
玩具でみるビーストウォーズネオ
玩具の大半は日本で新規に作られたもの。サイバトロン側は主に現存する動物、デストロンが古代の恐竜や生物、甲殻類に変形する。変形構造は複雑で、アシンメトリーな連中がやたらと多い。
主な登場人(?)物(人物評はアニメ版に準拠)
サイバトロン
新米戦士で構成されているサイバトロン。時間の経過とともに成長していく。
- ビッグコンボイ(CV:井上純一)
マンモスに変身する。数々の戦いを一人で勝ち抜いてきた猛者であり「ワンマンズアーミー」と呼ばれていた。とにかく強い。第一話の要塞惑星の戦いで、一人で弾幕を掻い潜り内部に侵入、マグマトロンにでかいのぶっ放してアニメ開始三分で締めの一枚画に入ってしまった程。作戦指揮能力も高く、作戦が上手くいったこともある。本編中はビーストモードになることが少ない。本編より先に4話EDでビーストモードが初登場。本編初登場は5話、変身バンクは6話という異例の遅さ。また一人称は「俺」、本編中(主に部下たちの前で)は「私」を使うことの方が多い。ちょっと天然が入ったツンデレでもある。
エネルギーを吸収してしまうユニクロンを倒すため、自身も崩壊の危険性があるビーストモードの超振動波「マンモスダイナマイト・フルパワー」でユニクロンを消滅させようとするが、ブレントロンが自らユニクロンに吸収されることにより阻まれてしまう。その後、ベクターシグマと融合してしまったユニクロンを破壊するため、生徒達を脱出させ一人でユニクロンに挑もうとするが結局生徒達は自らの意思で戻ってきてしまった。
マグマトロンの尽力でベクターシグマと分離したユニクロンに対し、エネルゴンマトリクスとライオコンボイ、そして生徒達の力を結集して放った「マトリクスバスター」により遂にユニクロンを消滅させ、G1シリーズ初代から続くユニクロンとトランスフォーマーとの因縁に終止符を打った。 - ロングラック(CV:植本潤)
ビッグコンボイに副官に任命されたキリンに変身するトランスフォーマー。士官学校を主席で卒業しておりエリート意識が強い。 最初はドジを踏むことも多いが後に成長していく。
ベテランのマッハキックが加入後は、自分の立場を奪われないよう副官アピールをする場面も見られた。別にマッハキックは副官のポジションを奪うつもりで行動しておらず、ちゃんとロングラックを副官として見ているが、マッハキックが優秀なためロングラックが意識している。 - コラーダ(CV:植木誠)
コブラに変身する陸上戦闘員。一人だけ爬虫類なため浮いている。単独行動を好むアウトローで、ブレイクとよく衝突する。 ビーストモードでは蛇のくせに火を噴くことも出来る。本編中良く災難に合う、というかトラブルに巻き込まれやすい。
15話の新OPに変身バンクが間に合わなかった不幸な人その1。 - ブレイク(CV:竹内順子)
- ペンギンに変身する局地戦闘員。短気で熱血な性格の少年兵。寒い場所は好きだが暑い場所は苦手。なぜかこれでもかというくらい災難にあうことが多い。
- スタンピー(CV:石橋美佳)
ウサギに変身する偵察員。かなりの臆病者で序盤で、第1話でいきなり捕まったり、その後も恐怖のあまり物陰に隠れたりとあまり役に立たなかったが戦いの中で成長していった。サバイブがピンチになったときには、誰よりも早く助けに行こうとしている(ただし失敗)。慣れていくに連れ、サイバトロンらしく口が悪くなりつつある。大きな耳を使った情報分析が得意な少年兵。
新OPに変身バンクが間に合わなかった不幸な人その2。 - ハインラッド(CV:家富ヨウジ)
狸に変身する時空調査員。おっとりした性格だが時を止める能力タイムフリーズが使える。初期の変身バンクは煙に包まれて一瞬でロボットモードになるという、かなり手抜き感漂うものとなっている。どこか訛ったような口調が特徴的である。
実はベクターシグマから直接の任務を受けている特殊な存在なのだが、そんな重大な秘密を総集編であっさりと喋った。時々素の口調がでていたり、ブレントロン登場からはシリアスな雰囲気を出すことが多くなっている。
最終回にてベクターシグマとタメで話せるくらいの年寄りであることが判明する。プロトフォームの概念ができたビーストシリーズではハッキリしていないが、少なくとも初代シリーズでは意思を持たぬ只のロボットにベクターシグマが命(スパーク)を吹き込むというプロセスを経てトランスフォーマーは誕生していた。と、いうことはそんなベクターシグマとタメなハインラッドはかのアルファートリンと同世代、またはそれよりも年上の可能性が無くもない。すごいぞ狸。長生きってレベルじゃない。
ちなみに玩具は目覚まし時計機能が内蔵されており、値段が高めかつ目覚まし解除のために変形させる必要がある。後に「トランスフォーマー カーロボット」の1話にてこの目覚まし玩具が登場している。 - マッハキック(CV:小川輝晃)
馬に変身する高速連絡員。レギュラー陣を差し置いて完成した変身バンクを引っさげて登場。第一話の要塞惑星の戦いで壊滅した「サラブレッド部隊」の生き残りで、その際にビッグコンボイの戦いぶりに感動し共に戦うためにガンホーにやってきた。なお、第一話開始早々要塞惑星の攻撃に吹っ飛ばされているサラブレッド部隊員を確認できる。
立場上は新兵部隊の更に新入りのため格下だが、第十五話が終わる頃には兄貴分としての地位を確立した。これ以降、実質マッハキックが副官っぽくなっていく。 - NAVI(CV:田上香織)
アンゴルモアカプセルの探知や部隊発進時の操作などオペレーション全般を行う。前作のナビちゃんと同型ボディを持っており、最終回のエピローグではナビちゃんとの共演を果たしている。いつも明るい声でオペレーションを行なっており、とても可愛らしい。 - ベクターシグマ(CV:平野智恵)
サイバトロンの母星であるセイバートロン星の「神たるコンピューター」。女性人格であり、G1時代とは違い青い球状の外観をしている。「ベクターシグマの鍵」というキーアイテムも出てこない辺り、他のシリーズと差別化されているのかもしれない。
ビッグコンボイを新兵の教育係に選んだ張本人で、ビッグコンボイの私らしくない教訓は、彼女がビッグコンボイを通じて新兵に伝えているものである。
ユニクロンの復活、そしてその真の目的を察知したベクターシグマはサイバトロン全艦隊をもってユニクロンの撃破を試みるが、及ばず艦隊は全滅、そして自身も融合させられてしまった。
余談だが、ビーストウォーズリターンズに出てくるコンピューター「オラクル」は、ベクターシグマへの外部アクセス装置のようなもの。 - ライオコンボイ(CV:郷田ほづみ)
前作主人公であるサイバトロンコンボイ部隊司令官。どうやったのかは分からないが前作の最終決戦の後、惑星ガイアにアンゴルモアエネルギーを巡るデストロンとの戦いの記録を残しており、後に惑星ガイアにやってきたビッグコンボイ部隊に宇宙に飛び散ったアンゴルモアカプセルの回収を託した。
惑星ガイアがサイバトロン本部と完全に音信不通だったこともあり、現在ではライオコンボイを含むコンボイ部隊は全員行方不明ということになっていた。
が、実はネメシスの爆発の衝撃により時空の穴に飲み込まれ、かつてのデストロンの母星「惑星ダイナソア」に辿り着いていた。しかしそこで見たものは今まさに星を喰らい尽くさんとしていた超巨大トランスフォーマー「ユニクロン」であった。アンゴルモアエネルギーの正体とユニクロンの関係を知ったライオコンボイは、エネルゴンマトリクスの導きにより自分の所にやってくるであろうサイバトロンを待ち続けていた。同じく過去に飛ばされてきたビッグコンボイ部隊に真実を告げた後、ビッグコンボイ達を元の時代に帰す為に自身はダイナソアに残った。
その後ユニクロンとの最終決戦の土壇場で過去世界から帰還し、マグマトロンの残したマグマブレードを用いてユニクロンと戦闘し、マトリクスバスターを放つ隙を作った。戦後は新たなグレートコンボイに任命された。なお、アパッチやライオジュニアを始めとする前作のサイバトロン達は全員無事で、最終回ではセイバートロン星に帰還している。
変身バンクはII本編で利用された後期バージョンのマイナーチェンジ。ライオコンボイにスポットが当たった29話のアイキャッチは前作からの流用で、IIのロゴがネオに変わっただけ。ロゴの出方もIIと同じ。IIファンが大いに歓喜する演出となっている。 - ロックバスター(CV:松山鷹志)
蟹に変身する遊撃隊員。かつてビッグコンボイとコンビを組んで戦っていた。再びビッグコンボイとコンビを組もうと誘いにやってきたが、すっかり教官が板に付いてきた彼に断わられてしまった。
ビッグコンボイとマグマトロンの一騎討ちを見届けていたが、マグマトロンのセコイ作戦を看破して乱入し、ビッグコンボイと燃える惑星を脱出しようとしたが、自分を迎えに来るであろう新兵達を信じて残ろうとするビッグコンボイの意を汲み飛び立って行った。 - ランディー(CV:小和田貢平)
イノシシに変身する突撃員。怒涛の6週連続ゲスト回のトップバッター。自然保護観察の単独任務についており、そのおかげかそれとなく動物と意思疎通ができている。言動と行動が前作のビッグホーンそのまんまである。
曲がったことが嫌いで曲がった物も嫌いなため、コラーダをデストロンと決め付けてサイバトロンであることを否定していた。無理ないけど。
惑星の動物の子供を人質に取られてしまい、デストロンにアンゴルモアカプセルを渡そうとするが、ビッグコンボイ部隊により事なきを得た。
ちなみに、本編では岩に体当たりして岩を粉砕してストレス発散していたが、彼の玩具は非常に脆く、変身させようとすると壊れるという、トランスフォーマーの玩具としてどうなのそれ?って感じの出来だった。 - バンプ(CV:竹本英史)
アルマジロに変身する物理学者。惑星タスモで鉱物を研究していたが、例によってアンゴルモアカプセル争奪戦に巻き込まれる。かなり頑固で研究のためにシーガルのパーツを無断拝借する等、性格に難がある。(彼に限った話じゃないけど。)
今にも中身が漏れそうなアンゴルモアカプセルのエネルギーをもう一つのカプセルに移すという、地味にとんでもないことをやってのけるあたりはさすが物理学者。しかしもう一個のカプセルをどうやって用意したのか、どうやって中身を移したのか全く説明されなかったが。
ゲスト登場回は所謂玩具宣伝回であるのだが、彼のロボットモードの登場時間は一分も無かった。アイキャッチは変身バンクと逆バージョン(本編未登場)と優遇されてはいたが、いいのかそれで… - シャープエッジ(CV:近田英紀)
ノコギリザメに変身する深海攻撃員。参謀総長じゃないよ。強い酸性を持った海の惑星「アクエリアス」にて一人修行していた。荒波崩しという、役に立つんだか立たないんだか分からない必殺技を編み出しており、同じサイバトロンであるビッグコンボイと戦いたいという願望を持っていたところ、そこをアルカディスに利用されビッグコンボイと戦った。
ビッグコンボイのビッグキャノンを用いた脅迫必死の説得により真実に気づき、アルカディスに荒波崩しをお見舞いした…が、避けられた。ほんと役に立つんだか立たないんだか… - サバイブ(CV:永野善一)
熊に変身する攻撃指揮官。あのビッグコンボイを鍛え上げた教官で、狸が怯えるくらいとてつもない脳筋スパルタで有名。っていうかビッグコンボイも心なしか声が震えてた。既にコンボイだった者を訓練するってのもおかしな話だが突っ込まない方がいいんだろうか。
本部からの余計なお世話命令で、新米部隊の成果の確認をするためいきなりビッグコンボイ部隊を全員集合させた。不甲斐ない部隊を見て自らデストロンを利用した訓練をしたが、デストロンも分かってて付き合ってるとしか思えないグダグダっぷり。自分が得意とする脳筋戦法体当たり戦法を部隊全員に強要して無駄に苦戦させ、部隊が飛び道具を使うと「命令違反だ言うことを聞け」と戦闘を妨害し、それでも命令を無視されるとじたばたと駄々をこね、敵の飛び道具には対抗できず苦戦し、見るに見かねたビッグコンボイが横から部隊へ指揮を出され、その判断はサバイブよりもはるかに的確だったという始末。なんでこんな人が教官なの。
それでもなんだかんだでかつての教え子を信じており、キラーパンチの戯言にも耳を貸さず、最後はビッグコンボイ部隊を認め敬礼で見送った。新手のツンデレだろうか。
デストロン
前作とは打って変わって真面目なデストロンだが、天然なところがあり時々素でボケる。
- マグマトロン(CV:流山児祥)
アンゴルモアエネルギーの奪取により宇宙の征服を目論む今作のデストロン破壊大帝。ビーストモードでは3体の恐竜、「ランドサウルス」、「スカイサウルス」、「シーサウルス」に分離し、3体合体で合体恐竜「マグマサウルス」となる。性格は獰猛だが知性的で、「スリング、行ってくれるか」と言った部下思いな言葉もちらほら。殆どの活動を部下に委ねており、失敗を叱責することはあるが殆ど罰を与えることもなく、何度も任務を与えている。結構ノリがいいのか付き合いがいいのかD-NAVIの「○○って呼んで」な無茶振りにも素直に応じている。6話では慌てていた状況にも関わらずしっかりと日替わりネームを呼んでいた。
三体の恐竜による変形合体というどこぞのスーパーロボットのような変身バンクは他の追随を許さない派手さであり、決めポーズの止め絵は誰よりも豪華。しかしバンクは第6話でマグマサウルスが出て以後、15話からの後期OP映像に変身バンクがチラッと出る程度で、本編初登場は28話ととてつもなく遅く、登場回数もそれぞれ3回のみ。
第1話で二度もビッグコンボイに敗れているためあまり強くないように思えるが、ビッグキャノンビッグコンボイが強すぎるだけで彼自身も十分強い。
元々マグマトロンの目的はアンゴルモアエネルギーを集め自身の力とし、万一ユニクロンが目覚めてもそれを打ち倒すためであった。そのためブレントロンの正体、そして背後にいるユニクロンの存在にいち早く気づき部下や自身を犠牲にしてでも復活を阻止しようとした。しかし全くと言っていいほど前線に出ることが無く、部下に対しても割と甘かったマグマトロンの突然の豹変は今まで付き従ってきたガイルダート達に不信感を与える結果となってしまった。
復活したユニクロンとの戦いに敗れ、時空の歪みに飛ばされてしまったが、ユニクロンがベクターシグマと融合した辺りで元の世界に帰還する。転送装置でセイバートロン星の中枢に進入して大暴れし、ベクターシグマとユニクロンを分裂させるという影のMVP的な活躍を見せる。再び一騎打ちでユニクロンを倒し破壊大帝の貫禄を見せ付けた…と、思いきやまたしても復活したユニクロンにエネルギーを吸収され時空の歪みに封じられてしまった。しかし全てが終わった後、さも当然のように復活した。マグマトロン様不死身大帝すぎる。 - ガイルダート(CV:金子はりぃ)
トリケラトプスに変身する恐竜参謀。真面目な副官でマグマトロンへの忠誠心とデストロンとしての誇りは強い。スタスク病には感染していないが、副官病に感染している疑いがある。
アルカディス登場から次第にキャラが崩壊しかけており、副官にやたら拘ったり、悪戦苦闘しながらも人質の子守を懸命にしたりしている。(案外満更でもなかった模様)
アルカディス達とは違い、かつて自分達の祖先が作り上げた星を破壊したユニクロン側に付くのを善しとせず、ダイナソアから追放されてしまった。しかし密かにダイナソアに戻っており、転送装置を使ってアルカディス達を妨害しサイバトロンにユニクロン打倒を託した。
死体に擬態する「デッドフェイクモード」も備えている。 - セイバーバック(CV:矢尾一樹)
ステゴサウルスに変身する幻惑兵。幻惑と言ってもホログラムを使ったものであるが、本人は魔法と主張している。しかしサイバトロンは毎度その幻惑に引っかかっているため効果は高い。
物事を「美しい」「美しくない」で判断しており、とにかく連呼する。さらに、第7話の予告では演じる矢尾の名台詞である「やってやるぜ!」を言った事があった。 - トラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態にも変形できる。
- デッドエンド(CV:水谷誠伺)
アンモナイトに変身する破壊工作兵。戦うことに生きがいを持つ生粋の戦士。手柄に興味は無く、戦いこそが我が生きがいと言い切り、誇り高きデストロンの戦士として卑怯なことを嫌い、極寒の地での任務にもグチ一つ言わないという、武人の鑑のような男である。デッドエンド△と言わざるを得ない。
ビッグコンボイ並にロボットモードでいることが多い。 - スリング(CV:モンスター前塚)
ディメトロドンに変身する突撃兵。単純な力馬鹿であり細かい作業などは苦手。D-NAVIの日替わりネームを覚えられず、母艦転送(回収)のとき一番ひどい扱いを受けるのがお約束。一番最後に転送されたり、置いてきぼりにされかけたり、実際に置いてきぼりにされたり…。トラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態へも変身。漫画版ではデストロン側唯一のギャグキャラだった。 -
日替わりニックネーム一覧 3話 アナスタシア 6話 ジュネディーヌ 7話 ジョセフィーヌ 9話 デストロン小町、ジョセフィーヌ、エカテリーナ 11話 カトリーヌ 13話 オードリー 16話 ドロシー 18話 カレンスキー 20話 ブリリアント・クイーン 25話 ス・モンロー 26話 エメラルダ姫 27話 ジャクリーン 28話 ジョディ 29話 マリリン 32-34話 カトリーヌ
デストロンのサポートナビゲーター。名前のDはDevilの頭文字。気まぐれでタカビーで敬語を使わずマグマトロンすら呼び捨てというかなり個性的な性格をしており、サイバトロンのNAVIとは正反対である。しかし、ナビゲート自体は真面目にやっている。
自身が本名を呼ぶまたは相手に本名を呼ばれるのが嫌いで、毎回日替わりニックネームというものがあり、その名前で呼んでもらえないとスルーするので、メンバー達からは呆れられている。或いは変な場所に転送する。ある意味デストロン一の権力者。記念すべき第一回目のニックネームはアナスタシアだが、スリングに「お前の何処がアナスタシアなんだよ!」と突っ込まれた。最終回のラストシーンにおいても、相変わらずニックネーム(カトリーヌ)で本作を見てくれた視聴者にメッセージを送った。
終盤ではガイルダートといい雰囲気になり、一生懸命ヨイショして頭を下げるアルカディスよりガイルダートの指示を優先していた。
彼女が毎度行っている転送は戦艦ダイナソアに搭載されている機能であり、超生命体(つまりトランスフォーマー)しか転送できない。そのためアンゴルモアカプセルを持ったままのセイバーバックを転送できなかった。 - アルカディス:(CV:田村連)
始祖鳥に変身する制空戦闘兵。マグマトロンに召集されて部隊に参加した。曰く「デストロン一狡賢い」
レギュラー陣を差し置いて(ry。初期はオネエ言葉だったり普通に喋ったりとキャラが安定していないが、次第に普通に喋っていた。
今作のスタスク枠と言えるキャラだが、マグマトロンに変わって自分がトップになるという考えでは無く、保身のための行動が主なため、スタスク病に感染しているとは言い難かったりする。
ユニクロン側に付こうとしたのも強いものに付くという考えからではあったが、ビッグコンボイの首を要求されるもガイルダートの妨害もあり失敗。ユニクロンの強大な力を見て考えを改め、以降は傍観していた。ダイナソアに文字通り鷲掴みにされていたので動けなかったとも言う。 - ハイドラー(CV:内藤玲)
プテラノドンに変身する空爆兵。銀河の辺境に左遷派遣されており、そこで自作の要塞惑星「ボーキュパイン」を用いて、近くを通る宇宙船を拿捕解体して惑星に取り込むという作業を繰り返し、デストロンの領域拡大をしていた。
ガイルダートとは同期だが、彼に何度も騙されてきたためかなり仲が悪く、惑星に侵入したサイバトロンそっちのけで喧嘩していた。最後はガンホーを狙った戦艦ダイナソアの一斉射撃の直撃を喰らい、ボーキュパインの爆発の衝撃で宇宙の彼方へ吹き飛んでいった。
辺境の銀河で「オペ」という名のロボットしかおらず、何千回も同じ駄洒落を言うくらいしかすることがないため考えてみればかなり悲しい境遇である。しかもハイドラーは今作唯一変身バンクが無い(バンクとは言えないビーストモードへの変身を一度披露したのみ)ため、アニメ的にも設定的にも不遇なキャラ。
後に、ゲストトランスフォーマーの中で唯一再登場を果たす。要塞惑星「ボーキュパイン改」でアンゴルモアカプセルを回収し、それをマグマトロンに報告したが間が悪いことに既にブレントロン介入の真っ只中であったため、ボーキュパイン内部でのデストロンとブレントロンの戦闘に発展してしまう。結果ボーキュパインはブレントロンの手により一撃で跡形も無く消滅させられてしまった。
マグマトロンを強く慕っているようで、副官になりたがっていたり、マグマトロンの命を救うためアンゴルモアカプセルを宇宙に放り出したりしている。(結果的には怒られてしまったが) - ハードヘッド(CV:岩崎征実)
パキケファロサウルスに変身する陸戦隊長。一人しかいないのに隊長も何も無いが、きっと以前は部下でもいたのだろう…。ダイノボットやスラストールに似ているのはきっと気のせい。
惑星インテルのあちこちにシールを貼るだけという、前代未聞の領地拡大をしていた。名は体をあらわすを地で行くとてつもない石頭の持ち主。惑星トマソンの戦いでサイバトロンの直撃弾を受けて生き残ったという、超がつくほどのタフ。
頭突きを多用するため物忘れがひどく、マグマトロンが配下にしようとしたが結局しなかった。
彼の変身バンクはゲストの中でも随一のかっこよさを誇る。伊達にやたらとリデコされてない。 - クレイジーボルト(CV:真島敬)
デストロン伝染病に感染した悲運のサイバトロン戦士エリマオイナリン。エリマキトカゲに変身する独立侵攻兵。かつてマグマトロン部隊に所属していた。嘘ばかりついているため誰からも信じられていない。
訓練宇宙船ガンホーに潜入し奪取するという、何気に初の快挙を成し遂げるが、オオカミ少年よろしくマグマトロンに信じてもらえず自力でダイナソアに合流する羽目になったのが運の尽き、ビッグコンボイと船内でバトルという死亡フラグを引いてしまい、見事にガンホーを奪取される。這う這うの体でダイナソアに合流するも、やっぱり嘘だったということで、自分の部下以外には厳しいマグマトロンに粛清されたが、最終回ではバズーカと共にセイバートロン星に帰還している。変身バンクが地味だったため、アイキャッチには採用されなかった。 - バズーカ(CV:駒田はじめ)
デストロン伝染病に感染した悲運のサイバトロン戦士ダルマジロー。アンキロサウルスに変身する要塞守備兵。割と真面目な性格で、クレイジーボルトの行動に呆れつつも共に居るあたり、結構付き合いがいいのかもしれない。作中での行動はクレイジーボルトと同じ。貧乏くじである。ただし変身バンクはクレイジーボルトよりもカッコよく、アイキャッチにも登場している。 - キラーパンチ(CV:宮田靖裕)
スティラコサウルスに変身する情報将校。ガイルダートとよく似ている。顔や体系の割りに声が不釣合いな程にさわやか。
マグマトロン部隊に参加するため、サバイブとビッグコンボイに関する情報を持ってきたが、出鱈目もいいところな情報だっため、ガイルダート達はサバイブの訓練に付き合う羽目になった敗走してしまった。結果自分の部下以外(ryなマグマトロンに宇宙の彼方に転送されてしまったが、最終回のエピローグではセイバートロン星に帰還している。
ユニクロンと眷属
突如現れた第三勢力。シリアス展開への使者
- ラートラータ(CV:斉藤信行)
ミノカサゴ+ハチの合成生物から変身する暗殺忍者。ブレントロンのリーダー格と言える存在。ビッグコンボイ不在のガンホーを襲撃し、訓練生達を圧倒、遅れてやってきたビッグコンボイですら一方的に叩きのめし今までのほのぼの学園ドラマの雰囲気を吹き飛ばした。毒針「ポインズンアロー」、斬撃「ラートスラッシャー」といった攻撃的な武器やバリアまで有している。再生能力まで持っており、ブレントロンは正に存在がチート級と言える。
ビッグコンボイのマンモスダイナイト・フルパワーにより消滅しかけたユニクロンを救うため躊躇無く吸収されて物語りから退場した。結局ネオにおいて唯一負けなかったことになる。ユニクロンの敗因は実体を持ったこととブレントロンを失ったことと言えるが、エネルギー体をいつまでも維持していることはできず、ブレントロンを吸収しなければ消滅していたわけなので、ユニクロンの前途はどちらにせよ暗かったんだろう。 - エルファオルファ(CV:金子幸伸)
ゾウ+シャチの合成生物から変身する破壊忍者。溶解液を放つ「キラーシューター」や物質を溶かす毒霧「メルトパス」を放つが、それ以上に空間を素手で叩き割ってワープホールを作るというとんでもない能力を持っている。戦艦いらずである。
ところで、ブレントロンの三体は、ビーストウォーズメタルスのアニメ未登場の海外発売の玩具「フューザー戦士」のリペイントなのだが、このエルファオルファのリペイント元はサイバトロンのトーカである。驚きを禁じ得ない。哺乳類なら何でもいいのか海外…。 - ドランクロン(CV:内田慎二)
トンボ+トカゲの合成生物から変身する処刑忍者。ブレントロンではイマイチ影が薄い。相手の動きを封じ、ミサイルまで迎撃できる「クラップミサイル」、右腕の大型カッター「ドランカッター」が武器。
冥王星の氷より冷たい心を持つ男という、何とも微妙な異名がある。何で冥王星… - ユニクロン(CV:小村哲生)
元々は惑星サイズの超大型トランスフォーマーであり、かつての全宇宙を巻き込んだ大戦争「グレートウォー」にて撃破された。この辺が「ザ・ムービー」やG1シリ-ズとの繋がりを示唆している。
実際は死んでおらず休眠状態であっただけで、自身の眷属たるブレントロンにアンゴルモアカプセルの回収をさせ復活を目論んでいた。アンゴルモアエネルギーとは、ユニクロンのエネルギーそのものであり、惑星ガイアにて封印されていたものだった。この設定は明らかに前作の「アンゴルモアエネルギーは使う者次第で善にも悪にもなる」という設定と完全に矛盾しているが「トランスフォーマー キスぷれ」においてわずかに補足されている。
ガルバトロンの目的も当初はマグマトロンと同じくユニクロンの復活の阻止だったが、自身がそのエネルギーで宇宙を支配するという目的に変わってしまい、結果それが失敗してしまったため、休眠状態だったユニクロンが目覚めてしまったとマグマトロンは推測している。
かつて自身のエネルギーを利用しようとして消滅したガルバトロンの姿で遂に復活し、乗り込んできたマグマトロンを時空の歪みに追放した。
サイバトロンの前線基地を破壊しながらセイバートロン星に接近し、ベクターシグマと融合しトランスフォーマーの神となろうとしていた。ベクターシグマの説得にも耳を貸さず、宇宙最強のサイバトロン艦隊を一人で且つ一瞬で全滅させた。ビッグコンボイ達の抵抗も振り切り遂にベクターシグマとの融合を果たすが、中枢に進入してきたマグマトロンにより分離させられてしまう。再びマグマトロンを時空の歪みに追放した後ビッグコンボイ達を倒そうとするが、マトリクスバスターのエネルギーを吸いきることができず、遂に消滅した。これにより、初代トランスフォーマーから続いたサイバトロンとユニクロンとの戦いはようやく決着を付いた。
ちなみに、ユニクロンはビーストウォーズネオ用の完全新規デザインで登場する予定だったが、諸々の事情によりできなくなったため、ガルバトロンの姿を利用したことになっている。
漫画版ではアンゴルモアエネルギーを吸収し復活。口から大量のブレントロン吐き出したりした。 さらにセイバートロン星をのっとりトランスフォームし巨大トランスフォーマーになりビッグコンボイ達とバトルを繰り広げた。こちらは最終的にマグマブレードを持ったビッグコンボイに倒されたが悪あがきでビッグコンボイを乗っ取ろうとし最終的にエネルゴンマトリクス開放によって自爆したビッグコンボイにやぶれた。