0. 目次
節電のために「電源プロファイル」を自動的に切り替える(2) - Process Lasso の IdleSaver につづく。
1. アイドル状態になったら、自動で節電モードにしたい
PC を操作しているときは「パフォーマンスを優先」し、アイドル状態になったら自動的に「節電モード」に移行してほしい。
Process Lasso の Energy Saver を利用すると、「電源オプション」をアイドル状態と経過時間により、自動的に切り替えられる。
この機能は、以前より実装されていたが、PC の挙動が不安定になったので利用していなかった。最近のバージョンでは問題ないようだ。
これまで、電源オプションを切り替えるには、手動で行なっていた。
設定方針
次のような運用をしたい。
- PC を操作中
- CPU を 100% 活用。
- スリープしない。
-
- アイドル状態
- CPU の動作を半分に抑える。
- 早目に画面を消し、スリープ状態に移行する。
- ただし、「休止状態」に入るまでに時間は長めに設定する。
2. 電源プランの作成
高パフォーマンス
「高パフォーマンス」の設定は、OS に標準で用意されている。
- コントロール パネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション
から「高パフォーマンス」の「プラン設定の変更」を選び、「詳細な電源設定の変更」を確認する。
CPU の動作を抑えたプラン : 50%
アイドル状態の設定を作成方法は、「電源プランの作成」を参照。
電源オプションの名前を「50%」と名付け、以下の詳細設定を行った。
- 「プロセッサの電源管理 > 最大プロセッサの状態」: 50%
- スリープ >
- 次の時間が経過後スリープする : 10 分
- 次の時間が経過後休止状態にする : 1440分
スリープまでの時間を短くし、休止状態に入るまでを長くしたのは、通常はすぐに PC を操作できるスリープ状態で運用したいから。休止状態を設定したのは、PC の電源を切り忘れたときの対策。
スリープを解除するときにパスワードを求められないようにする
スリープした後に、「パスワードの入力」を求められないようにするには、
- コントロール パネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション
における左側のメニューにある「スリープ解除時のパスワード保護」より、
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする。
- 「パスワードを必要としない」を選択する。
この機能の代わりに、離席する時は「ロック」を行うと良い。そのためには、スタートメニューより、「コンピューターをシャットダウンするときに押すボタン」の中から、「ロック」を選択する。
ショットカットキーで素早く行うには、Windows キー + L を押す
3. Process Lasso の Energy Saver の設定
Process Lasso で「電源オプション」の切り替えを自動的に行うには、
- メニューより、Options > Configure Enegy Saver…
を選択する。
- 通常の設定
- Force this power profile when the PC leaves the IDLE state: にチェックを入れる。
- Currently Active Power Profile : で「高パフォーマンス」を選択する。
- アイドル時の設定
- Enable Enegy Saver にチェックを入れる
- When my PC is idle for: で 60 secons を選択する。これにより、アイドル状態が 10秒続くと、電源オプションが切り替わる。
- Switch to Power Pfofile: では、先ほど作成した「50%」を選択。
Power Saver を有効にするには、
- タスクトレイにある Process Lasso のアイコンを右クリック > Energy Saver Enabled
にチェックを入れる。
追記(2014/5/8): Currently Active Power Profile : で「高パフォーマンス」を選択していると、なぜかスリープ後にプロファイルが切り替わらないことがある。この設定を「高パフォーマンス」から「バランス」に変更した。
プロファイルが変更されるまでの時間を調整する
追記(2013/05/30): プロファイルが変更される時間を変更した。
When my PC is idle for: の値を 10 secons から 60 secons にした。頻繁にプロファイルが切り替わると、Firefox の応答が悪いような気がする。
スリープから復帰したときの設定を確認する
追記(2013/10/23): スリープから復帰したとき、省電力の設定のままになっていることがある。
PC の動作が遅いと感じた場合、タスクトレイにある Process Lasso のアイコン > Active Power Profile で現在の「電源プロファイル」を確認すると良い。
4. 極端にメリハリをつけた運用
追記(2014/3/26): PC をオーバークロックして運用している。この際、悩みなのは夏に近づくにつれ、CPU の温度が上昇すること。
そこで、PC を触っているときはレスポンスをできるだけ良くし、いじってないときはすぐに節電モードになるようにした。
Configure Enegy Saver… の設定で以下のように設定した。
- 通常の設定
- Currently Active Power Profile : で「高パフォーマンス」を選択する。
- アイドル時の設定
- When my PC is idle for: で 3 secons を選択する。
- Switch to Power Pfofile: で、先ほど作成した「50%」を選択。
後は、できるだけオーバークロックして、安定運用できるように調整する。
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