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2011年8月17日水曜日

ブルースクリーンの原因は無線LAN子機だった

1. 再び BSOD が頻発

近頃まで、割と安定していた PC 。オーバークロックしても大丈夫なように BIOS を調整していた。

しかし、最近、また動画の再生中に、突然ブルースクリーンになることが頻発するようになった。

以下の対策をしたけれど、どれも効果なし。

  • オーバークロックをやめて、定格で運用。
  • Flash Player を再インストール。
  • グラフィックボードのドライバを、最新のものから、安定していると言われるバージョンまでを各々インストール。
  • Flash や Firefox のハードウェアアクセラレーションを切る。
  • デフラグとハードディスクのエラーチェック

 

2. BlueScreenView で BSOD の原因を探る

BlueScreenView を使うと、BSOD の原因を探ることができる。

ブルースクリーンで強制終了した原因を解析して教えてくれるフリーソフト「BlueScreenView」 – GIGAZINE によると、
大体どのドライバが原因でクラッシュしたかがわかるので、あまりにも何度も同じドライバが原因でブルースクリーンが起きる場合には、そのドライバをアンイ ンストールするか、アップデートして最新版にするか、あるいは旧バージョンで安定したドライバに置き換えるとたいていの場合、その問題が解決します。ピンク色になっているのがおそらく原因と思われるドライバです。

より、ダウンロードしてインストール。

BlueScreenView で調べた結果、

Caused By Driver

の列に何度も記載があるのは、以下の2つ。

  • nwifi.sys
  • ntoskrnl.exe

nwifi.sys は無線LAN に関係しているようだ。

 

3. 無線LAN子機が怪しい

自分が使っている無線LAN の機器は、BUFFALO の WLI-U2-KG54L

調べてみると、同じ無線LAN子機を使い、ブルースクリーンになる状況が自分とよく似ている人がいた。

6月20日のWindowsアップデート直後からブルースクリーン連発。。。

  • ブルースクリーンの発生は、100%がブラウジング中。
  • IE9またはFirefoxを起動、4~10ページブラウジングすると、急に回線が不安定になりだす。
  • 「あれ?Webページが開かなくなったぞ?」と思ったら、その10秒後くらいにブルースクリーン発生。
  • 自分の場合は、ブルースクリーンになる前、ブラウザの動画がおかしくなる。そして、マウスを動かしたときの感触から、直前に

    「ブルースクリーンの画面になる…!」

    ということがわかる。同じ型の無線LAN子機をもう一つ持っているが、同じ現象が生じる。

    上記のブログによると、

    無線LAN機器を新調したら、通信環境が驚くほど改善しました。

    と書かれていた。

     

    4. 新しい無線LAN子機にしたら、ブルースクリーンにならない

    価格.com - 無線LANアダプタ を確認すると、WLI-UC-G301N が価格が手頃で、評価も高く、売れ筋だった。

    このまま BSOD が続くようであれば、マザーボード、CPU、メモリを変えるしかない。それに比べれば、無線LAN子機を購入するだけなら出費が少なくて済む。

    半信半疑で無線LAN子機を購入。

    その結果、ブルースクリーンに全くならなくなった。複数の動画を同時に再生しても、何の問題もない。 ^^

    あまりにも劇的な変化に驚いた。ブルースクリーンの原因は、メモリかマザーボードにあると思い込んでいた。まさか、USB に接続していた無線LANが問題だったとは…。 (@_@;

     

    5. オーバークロックしても問題なし

    定格でブルースクリーンにならないので、再びオーバークロックすることにした。

    その結果、以前よりも低い電圧で、高いクロック周波数で動作させることができるようになった。

    BIOS の設定

    PC で利用しているパーツは以下のもの。

    BIOS の Advanced 設定。

    • Ai Overclock Tuner : Manual
    • CPU Ratio Setting : 9.0
    • FSB Strap to North Bridge : 400MHz
    • FSB Frequency : 420
    • PCIE Frequency : 100
    • DRAM Frequency : DDR2-840MHz

    CPU, DRAM, North Bridge の電圧。

    • CPU Voltage : 1.275V
    • NB Voltage : 1.40V

    ( cf. とりあえず基礎知識を, DRAM Frequency の設定に気をつける )

    上記の設定でもブルースクリーンにならなくなった。

    ただし、メモリのレイテンシと電圧を設定した方が動きが良いようだ。

    DRAM Timing Conrtol : Manual
    • CAS# Latency : 6 DRAM Clocks
    • RAS# to CAS# Delay : 6 DRAM Clocks
    • RAS# PRE Time : 6 DRAM Clocks
    • RAS# ACT Time : 20 DRAM Clocks

    (cf. メモリに無理をさせない設定

    • DRAM Voltage : 1.95V

    ( cf. メモリの電圧を少し上げる )

     

    6. その他、変わったこと

    以前は、USB セレクティブ サスペンドの設定を無効にしないと、スリープから復帰できなかった

    無線LAN子機を変更してから、この設定を「有効」にしても問題なくなった。

    CPU は、Core 2 Duo E8400 を使っている。CPU の使用率を観察していると、以前より各々が独立して動いているように見える。

    マウスの動きも少し良くなった気がする。

    2011年4月10日日曜日

    CPU のオーバークロック (3) - メモリに無理をさせない設定、Core 2 Duo E8400

    1. オーバークロックしたら、ブルースクリーンが頻発

    BIOS でオーバークロックの設定をした後、PC に負荷がかかると、突然ブルースクリーンになる。

    特に、動画を再生中によく落ちる。そのため、最新の Flash Player をインストールして様子を見た。しかし、Flash Player はブルースクリーンと関係ないようだった。

    そこで、BIOS でオーバークロックの設定を見直すことにする。

     

    2. まずは PC 内部のホコリをチェック

    最初に、ブルースクリーンになる前の CPU の温度を確認しておく。

    ブルースクリーンになる直前、 CPU の温度を見て異常に高いときは、BIOS の設定をする前に PC 内部の掃除を行うこと。必要に応じて、冷却方法を考える。

     

    3. メモリの設定

    次に BIOS でメモリの設定を行う。

    ASUS のマザーボードでは、メモリのアクセスに関する設定は、

    • Advanced > JumperFree Configuration > DRAM Timing Control

    で行う。使用しているメモリに適した値は、メモリ本体に貼られたシールに書かれている。

    自分が使っているメモリは 2 種類あり、以下のように記載されていた。

    • 555-12
    • 555-13

    マニュアルには「同じ種類のものを使え」と書かれている。当然、メモリのアクセスのことを考えると、同じ種類のメモリを使うのが普通だろう。これが原因で BSOD が頻発しているかもしれない。

    そこで、なるべく メモリに負担がかからない設定を試みた。

     

    a. メモリのアクセスタイミングの調整

    上記のメモリに記載されている数字は、メモリのアクセスに関する数値。

    ASCII.jp:メモリモジュールオーバークロック指南|Windows 7で行なうオーバークロック によると、

    メモリアクセスの手順に必要な時間(クロック数)を表している。4つの数字は順に「CAS# Latency」「RAS# to CAS# Delay」「RAS# Precharge」「RAS# Activate to Precharge」(マザーボードによってそれぞれの表記は異なることがある)を表しており、数字が小さいほうが、メモリアクセスを開始してから、実際にデータの転送が行なわれるまでのレイテンシ(遅延)が小さくなる。 …

    通常は自動設定にしておけば問題はないのだが、メモリのバスクロックを定格よりも上げると(オーバークロック)、SPD情報の設定ではアクセスタイミングが短すぎて、間に合わなくなることがある。その場合、手動でアクセスタイミングを設定して、その数を増やす(レイテンシを増やす)ことで、動作が安定する場合がある。

    (装飾は引用者による)

    そこで、メモリのアクセスタイミングを、メモリ本体に書かれていた数値よりも大きい値に変更した。

    777-19

    メモリの設定を Auto にしていると、マザーボードがメモリの設定を読み取ってくれる。この時の値は、

    5-5-18

    だった。上記の設定は、この値よりも大きく設定した。

    その他、DRAM に関する設定は、Auto にしていたとき、

    3-52-6-3-3

    と表示されていた。 PC が安定しないときは、この値も、Auto にしたときよりも、大きな値となるように設定しておく。

     

    b. Transaction Booster

    Transaction Booster の設定をして、アクセスタイミングを調整する。

    DOS/V POWER REPORT | Impress Japan によると、

    「Transaction Booster」は、メモリの詳細なアクセスタイミングを高速化する設定。Enabledにするとメモリのデータ転送速度が向上するが、安定性やオーバークロック耐性の点では不利となる点に注意は必要だ。

    安定性を優先させるため、

    • Advanced > JumperFree Configuration > Transaction Booster

    の値を Disabled に変更。

    Transaction Booster と伴に表示される値の設定については、以下を参照した。

    ASUSTeK Computer Inc. -Support- FAQ P5K-E FAQ BIOS の「Transaction booster」について

    Transaction booster はASUSが開発したメモリレイテンシ調節機能です。
    Booster Level: 有効にした場合の設定範囲は 0 ~ 1 です。「1」を選択すると、レイテンシが小さくなりメモリのパフォーマンスが上がります。
    Relax Level: 無効に設定した場合の設定範囲は0 ~ 3 です。高く設定するほどレイテンシの範囲が高くなり、メモリの安定性が増します。

    • Relax Level を 1

    に設定した。

    とにかく、安定しないときは、メモリのアクセスするタイミングを調整して、レイテンシを増やすのが良い。

     

    c. FSB Strap to North Bridge

    FSB Strap to North Bridge を調整して、メモリの規格にある上限を超えないようにした。

    自分が使っているメモリの種類は、DDR2-800

    DDR2-800とは、DDR2 SDRAMのチップの規格で、フロントサイドバスFSB)のベースクロックが最大400MHzである規格のことである。

    DOS/V POWER REPORT | Impress Japan によると、

    「FSB Strap to North Bridge」では、CPUのシステムバスクロック(FSB)情報を上書きし、メモリクロック倍率やCPU-チップセット間のデータ転送のタイミングなどを変更できる。これはBSEL modと呼ばれるアルミホイルなどでの改造方法をBIOSで可能としたものだ。数値が大きいほどCPU-チップセット間の速度はわずかに下がるが、オーバークロック耐性は高くなる

    (太字は引用者による)

    Advanced > JumperFree Configuration の値を

    • FSB Strap to North Bridge : 400MHz

    にした。

     

    4. 電圧の設定

    メモリ以外に、電圧の設定も行った。

    a. North Bridge Voltage を上げる

    よっちゃんのチラ裏 intel Core 2 Duo E8400 オーバークロック によると、

    OS起動のみでベンチはかけていないですが、
    ノースブリッジの電圧を+0.15V上げないと非常に不安定でした。

    以下のように電圧を設定。

    • North Bridge Voltage : 1.4V
    b. SpeedStep で省電力

    DOS/V POWER REPORT | Impress Japan には、

    SpeedStepテクノロジ(以下EIST)の設定も本メニューに用意されている…

    EISTを利用するにはWindows Vistaの電源オプションにも気を配りたい。「バランス」設定ではEISTが利用されるが、高パフォーマンスに設定するとBIOSでEISTが有効になっていても常に最大クロックで動作する。また、省電力に設定した場合は、負荷がかかっても動作クロックが上がらず、パフォーマンスも常に低い状態になってしまう。そのため、通常は標準設定のバランスに設定しておけば低消費電力とパフォーマンスの両立が可能になる。

    これより、Advanced > CPU Configuration で

    • Intel SpeedStep Tech : Enabled

    であることを確認し、コントロールパネル > 電源の設定で「バランス」を選択。

    c. Windows の電源オプション

    動作がもっさりしてる場合は、

    • コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション

    のプランが「高パフォーマンス」が選択されていることを確認する。

     

    5. その他

    不安定な USB を使わない

    複数ある USB ポートの中に、安定して利用できるものと、そうでないものがある。

    例えば、マウスのレシーバは動くのに、キーボードを挿すと反応がないポートがある。こういったポートを利用すると、システム全体が不安定になり、BSOD になるかも。

    AI Suite を削除

    Windows 上でオーバークロックを行うアプリケーションは削除した。

    マウスのドライバを更新

    利用しているマウスドライバ、SetPoint を最新にした。

     

    関連記事

    2011年1月19日水曜日

    ブルースクリーンを回避するために Flash Player のベータ版を試す

    1. Flash で動画の再生中にブルースクリーンになることが多い

    SnapCrab_No-1203PC を起動したままにしておくと、ブルースクリーンになる。

    SnapCrab_No-1201特に、Ustreamニコ生の動画配信のように Flash Player が実行中に、画面が真っ青になることが多い。

    念のため、オーバークロックの設定を見直したり、ドライバの再インストールをしたけれど、原因か分からなかった。

    追記 (2011.4.26) : CPU の温度を見て異常に高いときは、まずは掃除を行うこと。 

     

    2.  Flash Player リリース候補版を試してみる

    ブルースクリーンの原因が Flash Player の場合、最新版以外のバージョンを試してみると良い。

    ここではベータ版かリリース候補版を利用してみる。

    窓の杜 - 【NEWS】Adobe、次期バージョン「Adobe Flash Player 10.2」のリリース候補版を公開 によると、

    「Adobe Flash Player」v10.2では、ハードウェアアクセラレーション技術“Stage Video”を利用可能。ビデオレンダリングの過程全体でGPUのハードウェア支援機能を活用することにより、動画の再生に必要なCPUパワーを劇的に減らし、よりスムーズに動画を再生できるようになるという。

    より、ベータ版をダウンロードしてインストール。

    SnapCrab_No-1204

    その後、Adobe Flash Player のバージョンテスト でバージョンを確認する。

     

    3. Google Chrome で 外部の Flash Player を利用する

    追記(2011.2.5) : Google Chrome 9 の安定板がリリースされたら、内蔵の Flash Player ではニコ生で日本語のコメントができなくなった。上記のように内蔵の Flash Player から外部のものに変更することによりできるようになる。

     

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