登録日:2023/09/06 Wed 17:54:41
更新日:2025/02/13 Thu 17:50:57
所要時間:約 12 分で読めます
KINGとは、
北斗の拳に登場する架空の集団のひとつ。
概要
南斗孤鷲拳の伝承者
シン率いる武闘集団。
南十字星を象った赤い十字「
ブラッディクロス」を組織の紋章として用い、主要構成員はそれぞれ
トランプのマークの名を名乗る。
KING(キング)とは、その頂点に君臨するシンの二つ名でもある。
大都市「サザンクロス」を拠点に世紀末の関東一円を支配しており、近隣の村々で殺戮と略奪を繰り返し、
時には村人を奴隷としてサザンクロスに拉致してきては強制労働を課すなど、悪行の限りを尽くしている。
後に登場した
ラオウ率いる拳王軍や
サウザー率いる
聖帝軍といった他の軍閥が、同じく暴力を用いながらも「乱世の統一」を目的としていたのに対し、
この組織は「QUEEN」たるユリアの望みを叶える事を目的に活動しているのが特徴。
ただしそれはあくまで「街や宝石を与えればユリアは喜ぶ
はずだ」というシンの
独り善がりに過ぎず、
ユリア自身は「自分のため」という名目で大勢の人々が苦しめられる現実に終始胸を痛めていた。
そしてアニメ版ではこのユリア至上主義が一部の幹部の反発を招き、クーデターが勃発する事態となった。
原作は(連載漫画ということもあって)元々短期で打ち切られる可能性もあったことから、手っ取り早く盛り上がりどころを用意するために登場させられたようなフシがあり、「関東一円を支配する大組織」という設定の割には序盤のみの出番で終わったが、
テレビアニメ版ではストーリーの再構成に伴って活躍時期が大幅に引き伸ばされ、第一部(1話~22話までの約2クール分)全編に渡って
ケンシロウの前に立ち塞がる主要な敵となる。
それに伴い原作描写より組織も巨大化。
元々シンとは無関係の野盗グループも傘下に加えられた他、毎話個性豊かなアニメオリジナルの
イロモノ敵キャラも登場。そしてそれを打ち倒すケンシロウのヒロイックな活躍もあって番組を盛り上げた。
……が、製作スタッフが世紀末をどう解釈したのか、
明らかにネタとしか思えない奴らも多数登場する。
かの有名な
南斗人間砲弾もその一つであり、それ以外にも拳法とは思えない奇天烈な技を使う奴が居たり、
文明崩壊後の世界であるにもかかわらず現役の近代兵器を多数擁している事もよく突っ込まれる。
結果として
第3クール以降は原作サイドが介入するようになったのは有名な話。
良くも悪くもアニメ版北斗の拳の大らかさ、破天荒さをよく表した集団と言えよう。
主な構成員
CVはテレビアニメ版のキャストを記載。
また下記ではアニメ
オリジナルキャラ及び、原作とは立場が異なるキャラも併記する。
組織のボスであり、ケンシロウの幼馴染にして強敵。
上記の通り「南斗孤鷲拳」の伝承者だが、彼自身は他にも複数の流派を習得しているため「南斗孤鷲拳のシン」ではなく「南斗聖拳のシン」と呼ばれているという後付け設定が存在する。
CV:山本百合子
「QUEEN」。ケンシロウの許嫁
でありラオウに執着されトキにも惚れられてる魔性の女だが、シンに誘拐され組織の絶対的存在として祭り上げられている。
KINGとは実質的に彼女一人のために作られた組織であり、ゆえに配下の
モヒカン達も彼女には逆らえない。
……しかしあのラオウにも情けをかける彼女に
「あなたに好かれてると思うだけで死にたくなる」とまで吐き捨てるほど嫌われるとは、シンは一体過去に何をやらかしたのやら。
まあシンもシンでそれを聞いて「ますます好きになる」とか興奮してるけど。
幹部
ボウガンと
斧を扱う
ハゲ野郎モヒカンで、ケンシロウが初めて対峙したKING幹部。
種籾を村に持ち帰ろうとする
ミスミ老人を集団で追い回していたところをケンシロウに妨害され、ボウガンで威嚇した結果
「二指真空把」によって矢を返され右目を失う。
そこで大人しく引き下がっていれば良かったものを、あろうことか逆恨みしてミスミの村を襲撃。
村人達を全滅させた挙句にミスミをも殺害したことで
「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」と完全にケンシロウを怒らせてしまう。
取り囲ませた手下を次々に倒されて、ようやく自分の手に負える相手ではなかった事に気付くももはや後の祭り。
「北斗残悔拳」を食らって3秒後の死を宣告され、命乞いも空しく上半身が真っ二つに裂けて死亡。
断末魔は
「死に、たわっ!」。
本編ではただの雑魚に過ぎない彼だが、「
北斗の拳 イチゴ味」では元々サッカー選手だったという過去が語られている。
貧しい村の出身だったが、ある日ゴミ山でサッカーボールを見つけた事がきっかけでサッカーの才能に目覚め、その後多くの困難を乗り越えながらも世界的選手としての名声を手にし、故郷の村に学校と井戸を建てる夢を叶える。
……が、その矢先に核戦争が勃発。灰塵と化した村を見て全てがどうでも良くなった彼は、世紀末の悪党として非道に走るようになった。
その他、シンの誕生日パーティーでケーキをナイフで
ザァーン!!!していた。
隈取りの棒術使い。ちょっと
ゼノン和尚入ってるかも。
身の丈を超える鉄棒を軽々と振り回す怪力と、自身の口ほどもある石をガリゴリと嚙み砕く強靭な顎の持ち主。
スペードを倒した七つの傷の男(ケンシロウ)を探す傍ら、暇つぶしとして近隣の親子を捕まえ、
父親に首吊りの縄をかけた状態で肩車で娘に支えさせるという非道なゲームを強要した。
その現場に現れたケンシロウに対し自慢の棒術で挑み、本編で
初めてケンシロウを傷付ける。
スペードのやられっぷりを考えれば、
超かすり傷とはいえ流血させたのも凄い気がしないでもない。
しかし最後は「あくびが出るぜ」とケンシロウに酷評された上であっさり見切られ、
「交首破顔拳」で顔面を引き裂かれて死亡。
断末魔は
「これがうわさにきく北斗神拳か…」(原作)、
「ひ~で~ぶ~~~~!!!」(アニメ)。
「イチゴ味」によると本名は島村たかしらしい。
KING結成後は、シンの誕生日会でケーキを用意するほか前述の石噛み砕きを一発芸として披露していた。
CV:戸谷公次
両腕に鉄の
鉤爪を装備した痩せ型モヒカン。またの名を
カマキリ男。
「修行」と称してサザンクロスに連れてこられた奴隷達を虐殺しまくり、「一瞬でも俺の身体に触れたら自由にしてやろう」などと言っておきながら、
実際に触られたら触られたで「家畜の分際で俺の身体に触りやがったな」と難癖を付けて殺す卑劣漢。
もちろんそんな「修行」の成果をケンシロウ相手に発揮できるはずもなく、
「五指烈弾」で両手の指を吹き飛ばされた上に
秘孔「命門」を突かれる。
残り1分の命を宣告され、死の恐怖に耐えかねてKINGの情報をベラベラ喋って命乞いするも
「お前は一度でも命乞いしている人間を助けた事があるのか」と自分の所業を突き返された直後に背骨が真っ二つにへし折れて死亡。
断末魔は
「死にたく……」(原作)、
「はべ、べ!」(アニメ)。
「イチゴ味」によると本名は島谷こうへい。
核戦争前は、ダイヤこと島村たかしと売れないヘヴィメタルバンドを組んでいた。
シンの誕生日会では鉤爪でケーキを切り分けており、見た目より器用なのかも知れない。
丸々と太ったブタ巨漢。
普段は温厚で紳士的だが、ひとたび自分の血を見ると錯乱して暴れまわる狂乱の屠殺人。
原作では事実上のナンバー2であり、そのインパクトから他メディアでも他の幹部とは別格の扱いをされている事が多い。
むしろ主のシンより目立っていたり。
ケン「やっぱりブタか…ブタはブタ小屋へ行け!」
ハート「ブヒブヒヒ…君が北斗神拳とかをつかう男かね!?人をブタ扱いするとは良い度胸じゃないか!」
など、ケンシロウとのやり取りもキレッキレである。
断末魔の「ひっ!! ひでぶっ!!」はあまりにも有名。
「イチゴ味」でも原作同様シンの副官として登場。出番は少ないものの随所で存在感を見せている。
またその前身はアルフレッドという資産家の御曹司の美少年。それがどうしてああなった。
アニメオリジナルキャラ。アニメ版におけるシンの副官で、自身も「南斗翔天拳」の使い手。
卑劣漢と暴漢ばかりのKING軍にあって唯一といって良いほどマトモ(悪党には変わりないが)な人物であり、シンからの信頼も篤い。
なおハート様ら上記4人とは会話シーンがないので、序列に関しては不明。
CV:加藤精三
アニメオリジナルキャラ。KINGの大将軍。
泰山寺拳法の一つである「妖鬼幻幽拳」を体得しており、同時に鋼鉄以上の強度と豪語するほどの頑強な肉体を有する。ちなみに兜の下はハゲ。
当初こそ決起集会で配下の軍団に号令を出し、打倒ケンシロウを呼び掛けるなどシンに忠実な素振りを見せていた。
…が、ユリアへの気遣いで略奪や強姦を禁じるようになる彼に次第に反感を抱き、第一部終盤で遂にクーデターを起こす。
自ら部下を率いてシンを急襲するついでにユリアをさらにNTRとするもまるで敵わず、繰り出した奥義すらも見切られてしまい、
最期はシンの奥義「南斗飛龍拳」で「鋼鉄以上」と称した肉体をバラバラに打ち砕かれた。
普段から傍で見ているだろうに何故勝てると思ったのか。
しかしこの粛清劇の最中に残っていたモヒカンも軒並み死ぬか逃亡し、ケンシロウのサザンクロス到着を待たずして組織は崩壊の一途を辿る事となる。
なお彼の死後に
南斗五車星がサザンクロスにやって来た際、リハクの口からクーデターを唆した黒幕がラオウである旨が示唆されている。
バルコムが使う拳法も「泰山寺拳法」とされるが、拳王軍のリュウガと
ウイグルとヒルカも泰山流の武術を使っており、同門の可能性がある。アニメ版では特に、ラオウ配下に泰山流の拳士が多く在籍していた。
とはいえ、ユリアを奪うためにしてはやり口がまどろっこしい上に彼女が巻き込まれて死ぬリスクが大きく、また反逆前後の会話と嚙み合わない部分もあるので真偽は不明。
何せ言ってるのがあのリハクだしなぁ……。
ちなみにこいつは読み切り版「北斗の拳」第2作に登場する敵キャラの金峰梅軒がモデル。
同じく南斗飛龍拳も、霞拳四郎がトドメに繰り出した「北斗百裂弾」のオマージュであり、南斗聖拳には珍しい打撃技なのはそのため。
CV:大林隆介
アニメオリジナルキャラ。KINGの幹部の一人。
バルコムが生き残った幹部連中を集めてクーデターを呼びかけた際、「KINGがいなくなれば我々は身内で食い殺し合いをする野犬の世界に逆戻りしてしまう」として幹部の中で唯一クーデターに反対する。
かといってシンに対する忠誠心が篤いわけでもなく、「KINGに告げ口する気はない」と会合から退席しようとするが、自分に逆らう者を許さないバルコムに襲われる。
先端に熊手が付いた流星錘やナイフで応戦するが、バルコムの肉体には傷一つ付ける事ができず絞め殺されてしまった。
名前は関連書籍で判明。
傘下の組織
いずれも原作ではKING壊滅後に登場。
ゴッドアーミー
原作の「GOLAN」。
アニメ版では彼らの崇める神がシンとなっている。
CV:矢田耕司
ゴッドアーミーの総帥で、核戦争前は元特殊部隊「レッドベレー」の隊長だった。
「南斗無音拳」の使い手であり、シンを現在の世界を征する神として崇める。
ケンシロウに追い詰められた後、戦いの場に現れたリンに槍を投げつけ殺そうとしたものの身を挺して防がれ、先んじて突かれていた秘孔「瞳明」で視力を奪われる。
最期は「北斗壊骨拳」を受け、全身の骨を背中から吹き出しながら死んでいった。
断末魔は「へげぇっ!」。
原作ではシンよりも後に登場した南斗聖拳の使い手でありながらそれなりにケンシロウを苦戦させた難敵だったため、
「こいつ自身は普通の南斗聖拳の使い手のはずなのに下手な六聖拳の使い手よりもケンシロウに善戦してないか?」
としばしばツッコまれるのだが、アニメ版ではシンよりも明確に格下な扱いに収まっている。
CV:西村知道
原作では無名だったチョビ髭の隊員で、硬質ワイヤーを武器にしていた奴。
ドラマ版で子役の少女にトラウマを植え付けた男でもある。
実働部隊を率いて女狩りを指揮していたが、ケンシロウに見つかったのが運の尽き、
「繰筋自在脚」で自分で自分の首を撥ね飛ばすよう仕向けられた。
アニメでは絵面が残酷過ぎたからか得物が鞭、死因も絞殺に変更。
CV:田中康郎
新兵の訓練を担当する下士官。
原作では細い筒を刺して血を噴出させ失血死させる
NEEDLE KNIFE、アニメでは
サソリの
毒を塗った
ナイフを得物とする。
アニメ版限定の描写だが、(わざと捕まって本部に潜り込む作戦だったとはいえ)
ゲリラ戦でケンシロウを一度捕縛するという何気に凄い事もやっていたり。
彼の断末魔
「たわば」は「ひでぶ」「
あべし」と並び北斗三大断末魔として知られ、アニメでも健在だった。
CV:渡部猛
アニメオリジナルキャラ。最高警備隊長。
アニメ版ではNEEDLE KNIFEは彼とその部下が使用したが、原作同様にケンシロウには通用しなかった。
ゴッドアーミー本部でケンシロウを奇襲するも「交首破頭拳」で玉砕。強敵じゃない悪党には珍しく、潔く敗北を認めながら死亡。
ウォーリアーズ
原作では無名の野盗集団。
アニメ版では大刑務所「ビレニィプリズン」にブラッディクロスの旗を掲げている。
CV:加藤正之
ウォーリアーズのリーダーで「南斗爆殺拳」の使い手(?)。
「KINGの傘下」に過ぎない立場なのでジョーカーには敬語。
しかし内心ではパシられる事に鬱憤が溜まっていたようで、デビルリバースを手懐けた際には「これでもうKINGにペコペコする必要はねぇ」と下剋上を仄めかしていた。
劇場版ではジャギの手下扱いで、素顔を見たせいで殺された。
CV:戸谷公次
ジャッカルの副官。「跳刀地背拳」の使い手。
殺人狂ぶりは相変わらずだが、「人を殺したら小便がしたくなる」は流石にアニメではカットされました。
劇場版ではジャギの手下で、原作のノコギリザコの代役。
「北斗断骨筋」を食らい「あべし!」の名断末魔を遺した元プロボクサー。
残念ながらアニメ版には未登場だがまあ一応書いておく。
「あんた(ジャッカル)の首を七つの傷の男に差し出してやる」と発言した奴。
名前が出た直後に腰抜けと罵られながら首を撥ねられ、遺体は南斗爆殺拳で残りの仲間達もろとも火葬された。
アニメ版では左目に赤い化粧(痣?)がある。
ビレニィプリズンの牢番。名前は「イチゴ味」にて判明。
デビルリバースを解放しないために牢の鍵を飲み込むという常識的な判断をするも、結局真っ二つにされて無理矢理鍵を取り出された。
「イチゴ味」によると核戦争前は考古学者として活動しており、ビレニィプリズンの関係者からデビルリバースの処遇について相談を受けていたがその直後に核戦争が勃発。
以降はその関係者と共にビレニィプリズンの牢番として生きる事となった。
その責任感の強さの結果があの最期とは浮かばれまい。
CV:蟹江栄司
「過去700人を殺し死刑執行されること13回!だがそのことごとくを生き延びた!」
実は生物兵器なのでは?と、近年
スピンオフで囁かれたりしている「羅漢仁王拳」の使い手。
アニメではコイツの解放はジョーカーの入れ知恵。
原作とは逆にジャッカルは当初乗り気ではなかったものの、「俺の命令に逆らえばケンシロウとKING軍両方に追われる事になるぞ」と脅され承諾した流れになっている。
配下の軍団・刺客
以下は全てアニメオリジナルキャラ。
CV:鳳芳野
山間部の村を支配する女幻術師。北斗の拳全メディアを通しても極めて珍しい
女の悪役。
自身の居城周辺の湖の水を使わせてやる代わりに村から若い女性を差し出させ、モヒカン相手のオークションで人身売買していた。
ケンシロウに城まで乗り込まれた際はドラゴンを幻術でサポートするが、自身の水晶玉で目を潰された上に、ドラゴンの炎を誤って浴びて焼死。
CV:亀井三郎
パトラと共に人身売買の元締めをしていた、ギリシャ風の服装の大男。
表面上は丁寧に振舞うが内心ではシンへの下克上を企てており、一度はケンシロウも仲間に誘うもすげなく拒絶され、口封じに殺しにかかる。
戦闘では口から龍の形をした炎を吐く「南斗龍神拳」を駆使する。
対ケンシロウではそこそこ善戦するも、えらく使いどころが限られてそう、というか咄嗟に思いついたと思われる奥義「烈火逆流拳」で自身の炎を体内に逆流させられ爆死。あえなくパトラの後を追った。
CV:玄田哲章
悪徳警官風の恰好をした「南斗百斬拳」の使い手。風貌といい、技を繰り出す前のポーズといい、スタン・ハンセンがモチーフか。シン曰く「俺と共に南斗聖拳を学んだ男」とのことで、それなりに信頼されている様子。
実際、怒りMAXのケンシロウに膝をつかせるくらいには強い。
自分が殺した男の死体にキスをする男色家。しかも「俺達とダンテ様は血以上の濃い絆で結ばれている」という部下の発言からして、どうもそういう関係の部隊らしい。
とある村で医師をしている元部下・デュランを脅迫し、ケンシロウ抹殺に利用しようとするも失敗。
最後はデュランを殺したのがケンシロウの逆鱗に触れ、超ストレートに「死ね」と告げられた末に脚の秘孔「具足」を突かれ自ら溶岩にダイブさせられた。
シンを神と呼ぶ「南斗暗鐘拳」の使い手。瓶底眼鏡。
教会に設置された巨大な鐘を鳴らすことで、人間に催眠術を掛けたり死体を操ったりすることが出来る。……それはもはや拳法ではなく呪術ではないだろうか。
自分の支配する町にケンシロウ一行がやって来たため、リンや町人たちを操って殺させようと目論む。
しかし自分が鳴らした鐘の音によって逆に居場所を突き止められ、最期は「北斗百烈拳」を叩き込まれて鐘に叩きつけられ、段々とミイラのように萎びていきながら、突如発生した稲妻に打たれて鐘もろとも砕け散り、教会もそれで崩落した。やっぱり世界観おかしい。
巨大なアフロヘアーはカツラ。
なおコイツが操っていたゾンビ兵にトドメを与えた「命奪崩壊拳」だが、闘将ラーメンマンでも同じ技が存在している。
制作会社は同じとはいえ大丈夫だったのだろうか。
CV: 戸谷公次
スコルピオ軍団の隊長。
巨大な双頭の斧を振り回す「南斗風車斬」の使い手。
スネーク軍団のジャンクとは非常に仲が悪く、とある町の覇権を巡って争っている間柄。
「力を合わせてケンシロウを倒せ」というジョーカーの命令にも従わず、むしろケンシロウを抱き込んでジャンクを倒そうと企む。
……もっともそんな魂胆はケンシロウにはお見通しで、逆に決闘のために集まったところを一網打尽にされてしまった。
CV:幹本雄之
スネーク軍団の隊長。
鞭を生きた蛇のように操る「南斗蛇鞭拳」の使い手。
ケンシロウとの戦いでは彼の身体に鞭の打撃痕を残したがすぐに見切られて蹴りの一撃を受けてしまう。
「おめぇがボスでいい!取り分は全部お前でいい!」と懇願するがケンシロウはのらずヤケクソでパンチしかかるも、最期は
「繰筋自在拳」で突かれた秘孔の効果で、よりによってバロンと互いに強く抱きしめ合いながら
二人仲良く爆死した。
ケンシロウ「似合いのカップルだ」
ブルドーザーやクレーン車を運用する壊し屋軍団の隊長。
鉄球付きのクレーンでジーナの村を破壊してケンシロウを誘き出そうとするが、この時代では非常に貴重であろう重機を次々に破壊されて部下も全滅。
追い詰められて火炎放射器を取り出すも、あっさり躱され「北斗残悔拳」で爆死。
CV:渡部猛
全員が元スピードレーサーだという
サンダー軍団の隊長。
ウルフが敗れた後、武装した
バイクの集団でケンシロウを襲うが呆気なく返り討ちに遭い、
奥の手として
「世界でたった一台しかない」戦車を繰り出す。もちろん砲撃も可能。
これには流石のケンシロウも目を剥いたが、結局北斗神拳の前には通じずに戦車は大破。
急いで出てきた所で秘孔をつかれて鉄の棺桶として戦車の爆破に巻き込まれた。
CV:矢田耕司
武装バギー軍団の隊長。ゴーグルを付けたモヒカン。
総集編で初登場した際は白人だったが、何故か再登場時は黒人になっていた。ついでにモヒカンの色もピンクから緑に。
サザンクロスへ向かうケンシロウ達の行く手を遮り、バギーから振り落とされたリンとバットを殺そうとするも、背後から現れたケンシロウに秘孔を突かれて爆死。
CV:玄田哲章
小型ヘリの編隊から成る
ブラックバード軍団の隊長。
正直世界観的に人間砲弾よりアレな気がする。
制空権という概念すらも失せた世紀末では圧倒的なアドバンテージを誇り、空中からの爆撃でケンシロウを襲う。
しかしこの手のバトル漫画でそんな近代戦の常識が通じるはずもなく、あっさりヘリに飛び乗ってきたケンシロウに
秘孔「頭亜」を突かれ、
案内役として乗り回されて他のヘリの撃墜のサポート役としてこき使われた挙句ヘリごとゴールドウルフ軍団のド真ん中に墜落させられた。
なおヘリ自体は後にトウダとバルコムも使用しており、KING内では割と普及している兵器の様子。
CV:野田圭一
ゴールドウルフ軍団を率いる
「南斗人間砲弾」の考案者。防塵用と思しきマスクが特徴。
良い家の出なのか、食料の確保にすら苦労する世紀末にあって食事の時間や作法にやたらと拘る男。本人曰く「まずはスープ、食後には
コーヒーだ」。
どう見てもギャグとしか思えない人間砲弾だが、一応「上空から兵力を送り込む」という意味では一定の使い出があり、
ウルフとゴラスが攻め落とせなかったジーナの村を奇襲で制圧するという活躍を見せた。
だが当然ケンシロウ相手には無力であり、返り討ちにされた挙句
人質の子供たちを乗せた気球を撃ち落とす弾として利用される。
最期は、自分の技が人助けの役に立ったという喜びに打ち震えながら(?)爆死。
巨大列車砲「
南斗列車砲(通称「ジョーカー・バルコム」)」の砲術長を務めるシルクハットの小男。
ついでに廃戦艦を改造して作り上げた要塞をも所有している物持ちの良い男である。
当時しばらくケンシロウ一行と行動を共にしていたオリジナルヒロインのジェニファーを抹殺するも主人公補正には敵わず、
砲弾の一発もケンシロウに命中させられないまま要塞まで追い詰められて敗れた。
自らの武術ではなく後方からの指揮と策略で戦うという意味では、後の
コウケツに通ずるところがあるかも。
その他
CV:雨宮一美→柴田由美子
ユリアの侍女として付けられた少女。恐らく奴隷狩りで連れて来られたと思われる。
ユリアに甲斐甲斐しく仕えており、彼女とケンシロウの事情を知ってからは何とかサザンクロスから脱出させようと協力するように。
結局脱出には失敗するも、彼女がユリアの心の支えになっていたという理由により、サザンクロス崩壊前にシンによって故郷の村へと送り返される。
KING壊滅後もサザンクロス跡地を訪れ、定期的にユリアとシンの墓参りをしているらしく、そこでなんとリュウガと邂逅する一幕が描かれた。
CV:
田中秀幸
サキの兄。
妹と同じくユリアに同情し、ケンシロウにサザンクロスの場所を伝えるべく脱走。
モヒカンどもの追撃を受けながらもケンシロウと対面でき、彼に「緑の大地、悪魔の目」というヒントを伝えて息絶えた。
シン「スペードが規制された!?」
モヒカン「はい……」
シン「なるほど……それでお前達は申し立てもせず逃げてきたというわけか……」
モヒカン「え!そ、それは……お許しをKING!」
シン「追記・修正を忘れた者は死ねぃ!!」
- 似合いのカップルオチは個人的に人間砲弾並みに好き。この後にもツインテヒャッハー、泰山水泳部、コグレ様、長槍騎兵とか笑えるから腹筋に悪い -- 名無しさん (2023-09-06 18:19:58)
- 皆南斗の中、バルコムだけ拳王軍に多い泰山だったからラオウの送り込んだスパイ説を押す -- 名無しさん (2023-09-06 18:55:34)
- ちょうどyoutubeでこの辺観れるから中々タイムリー。みんなも余裕のある時に拝もう(宣伝) -- 名無しさん (2023-09-06 19:22:57)
- バルコム反乱のシーンは無双するシンが見られて好き 原作で少なかったアクションシーンを見られるからアニオリも時には良いよね! -- 名無しさん (2023-09-06 20:15:25)
- 南斗列車砲は南斗聖拳が保有してる列車砲って事なんかな -- 名無しさん (2023-09-06 20:28:28)
- ケンシロウにこいつからコロしていいのかって言われたあべしの人って名前あったっけ -- 名無しさん (2023-09-06 20:53:31)
- バルコムは読み切り版北斗の拳に登場した梅軒のオマージュなのか使う必殺技や身体を鋼のように固くするところが同じ。北斗百裂弾で倒した拳四朗に対し、シンも似たような南斗飛竜拳を使っていたり演出が凝っていたな -- 名無しさん (2023-09-06 21:01:10)
- マハリのオートジャイロはマッドマックスだからまだセーフ(何 -- 名無しさん (2023-09-06 23:59:19)
- 人間砲弾と列車砲は爆殺拳と違って「拳」を使ってないから南斗聖拳のKINGにあやかって命名したと考えればそこまで不自然ではない。ジョーカーバルコムも先に列車砲があってそこから幹部二人のコードネームに使われた可能性もある -- 名無しさん (2023-09-07 00:33:58)
- ↑4 元ボクサーの彼はスコルピオというらしい。なぜかアニメに出れなかったけど -- 名無しさん (2023-09-07 01:23:24)
- アニメだとシンとの戦いの次の話が牙一族編で、強敵と最愛の人を亡くしたケンシロウが新たな南斗聖拳の使い手と、ユリアに似た女性に出会うという展開がなんか運命的で印象に残っているな。ユリアとマミヤって似ているか?というツッコミは無しでw -- 名無しさん (2023-09-07 21:35:32)
- 個人的にはこの頃のケンシロウって復讐と恋人の奪還がメインだったから悪役を沢山出してヒロイックな展開を増やしたのは正解だったと思う。原作漫画に近づけて全部カットした劇場版とかだとどうしても殺伐さが強すぎて救世主には見えなくなってたしね -- 名無しさん (2023-09-08 02:40:47)
- ハート様のインパクトが強すぎて正直他の幹部連中の印象とかほとんど残ってないよね… -- 名無しさん (2023-09-08 13:51:00)
- 原作でもナイフのジャグリングやってるだけの南斗双斬拳とか出てるのに、アニオリに対して原作サイドが介入した話とか本当かよ…?としか疑わざるをえない -- 名無しさん (2023-09-08 14:18:01)
- クラブは一応、ラオウ外伝にも登場しているが、相手がリュウガだったせいで酷い勢いで瞬殺されるっていう。ここで殺しておけば…… -- 名無しさん (2023-09-08 23:57:37)
- ↑2、実はKING編の頃まではメインライターとしてあの上原正三さんがメインライターでいたんだけど、それが2部以降一切でなくなってしまったのがアニオリをやり過ぎて首になったと思われて以降は原作に近くなってるから原作側の監修がついた説ができた感じですね。因みに上原さんが抜けたのは単に自分には合わないなと思ったことや子供受けを配慮して描いたアレンジが不人気だったので他作品に行っただけだったりします。 -- 名無しさん (2023-09-09 04:04:01)
- 言わずもがなのハート様と有名回のメインヴィランのスペードは別格として「くまどり野郎」というインパクトのある罵倒を受けたダイヤが印象は一歩リードしてるイメージ -- 名無しさん (2023-09-09 11:50:43)
- ↑2 あの頃の上正さん、シャイダー全話書いてたり、マシンマンやらレザリオンにも参加してて多忙な身だったしな -- 名無しさん (2023-09-09 11:57:54)
- 出来たばかりだったのかこの記事! お疲れ様です -- 名無しさん (2023-09-10 01:38:04)
- 序盤の敵集団だからしゃーないけど。なんかシンとハート以外パっとせぇへんメンバー -- 名無しさん (2023-09-10 17:46:07)
- アニメ版はよくも悪くも印象的だったよ。人間砲弾やら戦闘ヘリやら列車砲やら…。 -- 名無しさん (2023-09-10 22:17:06)
- ハート>>ダイヤ≧クラブ>スペード、ってとこかね? クラブはダイヤより強いようなことも言ってたけど、一応ケンシロウに流血させたダイヤのが上だと思うな。 -- 名無しさん (2023-09-11 23:28:27)
- アニメ辺に関しては、その組織の規模と兵力と保有している武器のすごさは後のどの組織よりも凌駕している。その気になれば、拳王軍よりも天を狙えていたかもしれない。 -- 名無しさん (2024-06-25 20:47:19)
最終更新:2025年02月13日 17:50