
【速報】モンベル「2025年春夏の新作発表会」潜入レポート。気になるアイテムがめじろ押し!
今年で創業50周年を迎える日本発のアウトドア総合ブランド「モンベル(mont-bell)」。優れた機能的をもちながらも手が届きやすい価格が魅力で、幅広い世代の登山者に愛され続けています。
そんなモンベルの2025年春夏の新作をチェックしに、新製品発表会に行ってきました!今すぐにでもフィールドで試したくなる注目アイテムの最新情報をご紹介します。
2025/02/17 更新
目次
2025年春夏「モンベル」注目の新作をチェック

「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに、アウトドアの定番アイテムから、モンベル独自のユニークなアイテムまで、バラエティに富んだアイテムの提供を続けているモンベル。新作発表のときはいつも、どんなアイテムが仲間入りするのかワクワクします。
そんなモンベルの2025年春夏の新作発表会にお邪魔して、新作をチェックしてきました!
春夏シーズンはあの大人気ウェアがアップデートしています。さらに登山を快適にする新作アイテムも続々登場。ウェア、ギア、食品など、幅広いカテゴリーから注目アイテムがめじろ押しです!
人気レインウェアが一新!シーンごとに選べる多彩なラインアップに

春夏シーズンの目玉は何といっても、レインジャケットのラインアップ一新!!
モンベルのフラグシップアイテムでもあるストームクルーザー ジャケットのアップデートや、GORE-TEXの新素材を使った新しいレインジャケットが登場。
また、今回のラインアップは機能面でのアップデートだけが目的ではありません。
スーパードライテック®、GORE-TEXの「ePEメンブレン」ともに、環境への負荷が懸念される有機フッ素化合物を含まないサステナブルな素材(PFASフリー)になっています。
抜群の透湿性 × しなやかさを誇る、スーパー ドライテック®

第9世代までモデルチェンジを繰り返してきたモンベルの大人気レインジャケット「ストームクルーザー ジャケット」が、第10世代目にして大きな変化を遂げました。これまでGORE-TEX
を使ってきましたが、モンベルオリジナル素材「スーパー ドライテック®」に一新。フォルムは踏襲したまま、非常に高い透湿性を実現しています。

スーパー ドライテック®は、モンベルが扱う素材のなかでも最も透湿性に優れた素材です。それだけではなく、生地がとても軽くて柔らかいことも特徴。
裏地にはゴワゴワしない高密度ニットが使用されており、「蒸れない」 「軽い」 「ごわつかない」と3拍子揃った快適なウェアなのです。
今回発表されたスーパードライテック®を使用したレンジャケットは全部で3タイプ。
▼スーパー ドライテック®を使用したレインジャケット3種

- ストームクルーザー ジャケット(画像左)
防水性や耐久性など、登山用レインウェアに必要な機能をバランスよく備えたあらゆる登山シーンで活躍する汎用性の高いモデル。 - トレントフライヤージャケット(画像中央)
モンベルのレインウェアの中で最も透湿性の高いモデル。透湿性への自信があるのでベンチレーション機能をなくし、軽量化をはかっています。 - バーサライト ジャケット(画像右)
脅威の薄さと軽さ!モンベルのレインウェアで最も軽量なモデル。下に着用したウェアが透けそうな薄さですが防水性は十分。収納時サイズは7×7×11cmと、今回のラインアップのなかで圧倒的にコンパクトです。

ストームクルーザー ジャケット
トレントフライヤー ジャケット
バーサライト ジャケット
新しいGORE-TEXへ|耐久性への高い信頼感

GORE-TEX社の新素材「ePEメンブレン」を使用したレインジャケットも登場しました。
GORE-TEXといえば、透湿性に加え耐久性への信頼も高い素材。稜線を越えるようなハードな環境で登山する時には抜群の安心感がありますね。
透湿性に加え腋の下が大きく開くベンチレーションがついているので、衣服内を素早く換気することができます。(レイントレッカー ジャケットにはなし)
▼GORE-TEXを使用したレインジャケット3種

- テンペスト ジャケット(画像左)
軽量性と耐久性を兼ね備えたGORE-TEX使用レインウェアのフラグシップ。 - ピークシェル ジャケット(画像中央)
テンペストジャケットの機能をベースに、さらに軽量にふりきったモデル。 - レイントレッカー ジャケット (画像右)
50デニールと太い糸を使い、しっかりとした厚みをもたせ、耐久性を強化したモデル。

テンペスト ジャケット
ピークシェル ジャケット
レイントレッカー ジャケット
今回のラインアップは機能面でのアップデートだけが目的ではありません。スーパードライテック®、GORE-TEX「ePEメンブレン」ともに、環境への負荷が懸念される有機フッ素化合物を含まないサステナブルな素材(PFASフリー)になっています。
レインパンツも一新!
レインパンツも、スーパードライテック®素材のモデルと、新しいGORE-TEX素材のモデルにそれぞれアップデート。用途に合わせて選びやすくなりました。
スーパードライテック® を使用したレインパンツ 3種

スーパードライテック®を使用したレインパンツは3タイプ。
- スーパードライテック レインパンツ(画像右)
防水性、透湿性、耐久性など必要な機能のバランスがよいモデル。裏地は肌にベタつかず、履き心地もしなやかです。 - スーパードライテック レインパンツ フルジップ(画像中央)
サイドがジッパーで全開するモデル。登山靴を履いたままでもレインパンツの着脱が簡単なので、パンツが汚れたり、着脱の際にバランスを崩して転倒するリスクが軽減されます。 - スーパードライテック U.L.レインパンツ (画像左)
極薄素材を使用し、極限まで軽量化したモデル。驚くほど軽く、しなやかです!
スーパードライテック レインパンツ
スーパードライテック レインパンツ フルジップ
スーパードライテック U.L.レインパンツ
GORE-TEXを使用したレインパンツ 2種
GORE-TEX使用のタイプも2タイプ。ジッパーの開き方が異なります。

- GORE-TEX レインパンツ(画像左)
防水透湿性に優れた「ゴアテックスファブリクス」使用のモデル。ジッパーは膝丈まで開閉可能。 - GORE-TEX レインパンツ フルジップ(画像右)
サイドがジッパーで全開するモデル。
GORE-TEX レインパンツ
GORE-TEX レインパンツ フルジップ
コレが気になる!機能的でオリジナリティあふれる新作グッズ
新作グッズも目移りしてしまうほど、たくさん発表されています。ここでは、登山の悩みを解決する画期的なものや、登山以外のシーンにも使いたくなるような魅力的なアイテムを厳選してご紹介します。
今もっているギアと組み合わせて使える新作グッズに注目
愛用している登山グッズでも「ここが改善されればもっと使いやすいのに…….」と感じるポイントがありますよね。そんなちょっとした悩みを解決し、登山をもっと快適にアップデートする新作グッズを発見しました。
背中の蒸れに悩まない|バックパネル

近年人気が高まっているU.L.タイプのバックパックは軽量な分、背中とバックパックの背面に空間をつくるバックパネルがないモデルが主流です。バックパックが背中に密着するため、背中も背面も汗でびっしょりになってしまうことに悩んでいる人も多いはず。
このバックパネルはバックパックに後付けし、背中と本体の間に空間をつくるという画期的なアイテムなのです!

アイテム自体はメッシュ状なので、通気性は抜群。背中にかいた汗をしっかり逃し、快適な背負い心地をキープします。

しかも上下・左右のテープやバックルで簡単に着脱が可能という、扱いやすさ。背面長45〜53cmの20〜30リットルのデイパックに対応(目安)するので、真夏の日帰り登山に重宝しそうです。
少ない力でたっぷり浄水|ウォーターフィルター

モンベルから、ついにポータブル浄水器が登場。「え?こんな簡単に使えて、水が浄水できちゃうの!?」と驚きを隠せない、小さいボディの超高機能アイテムです。
まず感激したのは、専用のボトルやパウチは不要で、フレックスウォーターパックや市販のペットボトルに取り付けて使用できるという汎用性の高さ。しかも口をつけて直飲みも、他の容器に注水も可能という使い勝手のよさももちあわせています。なんて便利なアイテムでしょう!

ストロータイプの浄水器は、ろ過作業時に水を押し出すために意外と力が必要なタイプもあります。力をこめても少しずつしかろ過できないことも……。モンベルのウォーターフィルターは軽い力でもろ過作業がスムーズに進みます。

ウォーターパックを軽く押すと、勢いよく水が出てきます。流量が多いので、ペットボトルなどに取り付ければ水筒のように直接口をつけてごくごく水を飲むことができそう。
浄水器としての性能も抜群。手のひらサイズなのに、エキノコックスなどの原虫除去率99.9999%、バクテリア除去率99.9999%です!
軽量さと脅威の除去率の秘密は、0.1ミクロンの中空糸でできた膜。ストロー状に空洞ができている糸が汚れをキャッチし、水をろ過するのです。
アウトドア用としてだけではなく、防災グッズとしても1つはもっていたいアイテムです。売り切れる前に早めにゲットしたい!
いろんなシーンで活躍しそう!魅力的な小物たち
モンベルのアウトドア製品開発のノウハウが生かされた日用品は、機能性が高く以前から人気があります。今回も、登山でも日常生活でも活躍しそうな魅力的な小物が発表されていました。
紙容器と生漆の異色コラボ|クックウエア「野漆器」

モンベルの遊び心を感じるアイテムを発見しました。「野点」「野筆」に続き、今度はあたたかみのある食器で食事を楽しめるクックウェアが登場です。
ステンレスやプラスチック製は丈夫で軽いけれど、なんだかちょっと味気ない。そんな人におすすめなのが、こちらの漆塗りの食器。サトウキビの搾りかすと竹の繊維からできた紙容器に、日本が世界に誇る伝統技術である輪島塗りの技術で生漆を塗布しています。軽いだけじゃなく、ひかえめな艶がとても美しい食器です。
これで食べれば、フリーズドライ食品やインスタント麺も一味違って感じそう!?
軽量な長傘に晴雨兼用のモデルが仲間入り|O.D.アンブレラ プラス

圧倒的な軽さで人気が高いモンベルの傘に、晴雨兼用のラインアップが増えました。
モンベルのアンブレラシリーズは非常に種類が豊富で、大きく4つのカテゴリに分けることができます。
- トレッキングアンブレラ:軽量で強度に優れた登山用モデル(折り畳み傘)
- トラベルアンブレラ:旅行に適した超軽量コンパクトモデル(折り畳み傘)
- サンブロックアンブレラ:遮熱効果に優れた晴雨兼用のモデル(折り畳み傘)
- O.D.アンブレラ:軽くシンプルな長傘
今回注目したのは、開閉しやすく使い勝手抜群の④O.D.アンブレラのカテゴリに新登場した、晴雨兼用モデル「O.D.アンブレラ プラス」です。
骨長は50cmと60cmの2タイプ。UV機能をもった長傘が初めて登場しました。

晴雨兼用なので、遮熱効果もバッチリ。内側を黒くコーティングすることで照り返しを吸収し、眩しさを軽減します。
悪天候時でも炎天下時でも、これ1本あれば対応できますね!
個人的に「即買い!」のアイテムはズバリ、コレ

数ある魅力的なアイテムの中でも、個人的に「今すぐ欲しい!」と感じた新作商品は……
フリーズドライのサラダチキンです!
サラダチキンといえばしっとりとした食感が特徴ですが、フリーズドライにしちゃって大丈夫!?と恐る恐る試食させていただくと、これが絶品!鶏肉本来のうまみと濃いめの味付けがマッチして、手が止まらなくなるおいしさです。

お湯で1分あれば戻せるという時短調理もメリットですが、やはりそのままでも食べられるという手軽さが魅力。おつまみとしても、スープのトッピングとしても、リゾッタシリーズの追加の具材としても利用できます。
まつだしなこ
私は山でよくショートパスタを作ります。このサラダチキンは具材として相性がよさそう。トマトソースパスタや、ペペロンチーノにたっぷり混ぜたい!
炭水化物にかたよりがちな登山中の食事に、筋肉の疲労回復に不可欠なタンパク質を手軽に摂取できるのは栄養面でもメリットが大きいです。
味は「うす塩」 「ガーリック」 「スモーク」の3種類。山で食べるのが楽しみです!
50周年記念アイテムも見逃せない!

創業50周年を記念した、特別デザインのアイテムがたくさん発表されていました。Tシャツ、スウェット、バッグ、ペンケースやポーチ、そしてアルパインサーモボトルまでバリエーション豊かです。
創業当初のゴロデザインから歴代のロゴまで、さまざまなロゴを使った製品がたくさんありました!

50周年記念モンタベア®もかわいい……!
今年はモンベルクラブ会員限定でモンベル創業50周年記念フレンドフェアを大阪(3月15,16日)、横浜(7月5,6日)に開催予定です。
さまざまなイベントやブース出展、クライミング・カヤック体験など、子どもから大人まで一日中楽しめる企画が盛りだくさん。記念グッズの特設販売コーナーが設置予定とのことで、今から待ち遠しくてたまりません!
早くフィールドで使ってみたいものばかり!

ここでは紹介しきれないほど新作商品や人気アイテムの最新版がたくさん発表されていました!
モンベルの商品開発は「自分たちが本当にフィールドで使いたいものを作る」ことにこだわっているそう。だからこそ、細部まで徹底的にアウトドアフィールドでの使いやすさが追求されているのですね。しかも手に取りやすい価格がキープされているところが、さすがモンベル。早くフィールドで使ってみたくなります。
気になる製品はモンベル公式サイトをチェック!店頭でも手に取って、モンベル製品の進化を体感してみてくださいね。