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2022-12-13

ハンコ文化が生み出した契印機という機械の話

役所戸籍謄本を取った時、ホチキス留めの真ん中になんか穴が空いているのに気付いただろうか?この穴は役所のハンコを省略したもので「契印機」という穴空けとホチキス綴じを一括で行う機械で作られている。プリンターで出した用紙を差し込み口みたいな隙間に入れると機械がガーっと動いてホチキス止めと穴あけを一度にしてくれるのである

役所市民に出す写類というのは契印作業(契約書とかで紙同士が繋がっている冊子であるという事を示す為に繋ぎ目にハンコを押す作業の事)が必要戸籍謄本を出す時に一々バカ正直にハンコを押していたら謄本一枚手に入れるのにどれだけ時間がかかるか解ったものではない。その為に役所電子データを導入する事を拒否してまで機械にその作業委託してまでペーパーレス真逆を行っている

日本全国東京区役所から離島の支所まで何処の自治体でもこの機械を使っているか面白い。ハンコ文化が滅びないのはこういう行政システム改訂が面倒なんじゃないかと思っている。

後、馴染みがないかもしれないが裁判所警察のにもこの機械が導入されている。裁判資料や保管調書は公文書性質上全部契印を入れる必要があるらしくそういう機械が無いと事務作業時間が非常に長くなってしまうという。その為に契印機がフル稼働する必要があるのだそうだ。

そう考えるとこの機械日本全国の自治体役所(支所含む)と全ての裁判所警察署にあるとすればかなりの台数になりそうだ。増田仕事柄こういう機械カタログも見るのだが一台10万-70万くらいと結構なお値段がする。ペーパーレスにすればコレが全部浮くって事ですよね?

余談

この契印機で作られる契印、実は法的効力が曖昧

官公庁条例規約を設定して契印機の穴=ハンコと

定義して使用している。しかし法的な印判の定義に契印機の穴というのは含まれていない。なので一個人がこの機械を買って契約書を作る時にコレを使って何かで揉めた時にトラブる可能性がある。公正証書を作ってもらったりすれば別かもだが

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