一時期、
全部「子供の頃に親の愛情が不足しててさびしかった」になってたんだけど、
(ナルト、サスケ、ガアラは勿論、割と冷血悪党ポジションのサソリや大蛇丸すらそうだった)
更にその全部に「実は勘違いだよ、上手く伝わらなかったけど愛されてたんだよ」というオチがつく。
今週とうとうサスケの過去まで「実は両親にも兄にも愛されてたんだよ」で決着してしまった。
やめてほしい。
便所でクソと一緒にひりだされて嫌々面倒見られながら生き延びて
少なくとも小学校卒業ぐらいまでは誰にも目をかけられずに大きくなった子、
そういうのを描いて欲しかった。
一人ぐらいは。
本当はナルトがそういう奴なはずだった。
里中の大人から嫌われて憎まれて、親のそういうのが子供達にも伝わるから友達ができなくて、
里の上層部は別の意味では気にしててたまに人が見に来る(実は強力な兵器だから)っていう、
初期設定ではナルトはそういう奴だった。
開き直って馬鹿な事や迷惑な事を繰り返すパッと見明るいワルガキ、
でも中身はどす黒くて真っ黒の黒黒、
自分を一番可哀相だと思ってたサスケがナルトの内面に気付いたら「えっ?」てビビるとか、
火影の爺さんがなんかケツ持ちしてくれるので
ごまをする為に&いつものみんなの気を引く癖で「火影になるってばよ!」を口癖にしてるけど
もちろん木の葉の里になんてなんの愛着も無いから上っ面で言ってるだけ。
根底の本音はむしろまるっきり正反対、
みたいな人間のはずだった。
超エリートのお父さんと慈愛にあふれるお母さんが時空を超えて愛情を伝えてくれるようなぶったるい夢はもちろん夢で、
子供の頃は毎晩そういう夢を見て泣きながら目が覚めては暗い部屋に自分しか居ない子の筈だった。
そんなナルトの友達であり家族であるのは自分の中に居る九尾だけの筈だった。
誰も認めてくれなくても九尾だけは自分のそばに居てくれて、
檻としてだろうがなんだろうが互いに一対一の関係で、
なによりある日特別な力を与えてくれる。
里を滅ぼせるほどの!
特別な力を自覚したときに、
まず「これで里の奴等を皆殺しにしてやるのはどうか」と悩むナルトであって欲しかった。
「ああ、おれがずっとやりたかったのはこれだった!」と感動するようなナルトが見たかった。
サスケやサクラに話を合わせてるけど内心密かに大蛇丸のビジョンに打ちのめされてるナルトの筈だった。
幸せや家族を奪った兄(後期はその黒幕たる木の葉の里)に憎しみを抱くわかりやすいサスケと比べて
はるかにあいまいでスケールの大きい負のポテンシャルを持ったナルトの筈だった。
カカシのように自分を鍛えてくれたわずかな人間の思い出を糧にして
里を守る側に立つっていうならそれはベタだが泣ける。
もっと酷い話にするなら、
木の葉の上層部が派遣した女(アカデミー低学年からずっと密命を帯びてる同級生とか)に騙されてて
操られる形で里の側に立つならそれはそれで忍者らしい話になる。
が、実際のナルトは
初期設定から当然ある筈だった辛い境遇からも負の人格からもほぼフリーになる。
ほぼ序盤から。何の説明も無く。
街を歩いてて嫌な視線や陰口に悩まされてた事もないし、
誰もナルトに対して軽口以外の、侮蔑や疎外の態度なんか取ってない。
なんだこれは。
せっかくの初期設定が
何の葛藤もカタルシスもなくボンヤリと薄まって解決してしまった。
これは本来一番おいしいところを手をつけずに捨てるような物では無かったか。
単に「成績悪かったおちこぼれがど根性でこんなに出世しました」程度のカタルシスになっていた。
ナルトも大して感慨も戸惑いも持っていない(とっくに受け入れられていたから)。
なんなのこれは。
お前が読みたがってるような暗い漫画じゃねーんだよと言われたらそれまでだが。
今思い出した余談だけど
「人間を食わないと死んでしまう」「生きる為に食ってるだけの俺を殺すのか正義の味方が!」という設定のパピヨンが
後に「なんか人間以外の食料でも生存できるようになった」とか言い出して、これも心底呆れた。
「少年ジャンプ」の漫画にいい歳した大人が噛みつく方がよっぽど問題だと思うけどな
元増田は中学生(最高学年ですけど…)なのでギリギリ少年ってことにしてください
あんだけ表面上明るいキャラが、レイプ目で「みんな死ねばいいのに」とか言い出したらいい意味でたまらんね そこは二次創作に期待だな どっかの小説サイトにはあるんじゃないか
その昔、瀬田宗次郎っていう男がいてなぁ…。 志々雄真って男に出逢うまで、そりゃ酷い目にあってたのじゃぁ…。 もし、ナルトで瀬田宗次郎のようなキャラを描けば、そりゃもう…...
あれは設定上は結構大変な奴だったけど 和月がとにかく力量ないからぺらくてな
WOW
「うしおととら」読もうぜ。 基本明るい主人公なんだけどさ。母への想いというか、母親不在ってけっこう重いのよね。 みたいなところからくる葛藤をちゃんとやる漫画です。シリアス...
「天地無用」(コミック版)にもそんな感じのエピソードがあったように記憶しているなあ。 母親の遺物から作られたクローン母によって天地家がめちゃくちゃにされるって感じの話だ...
You-me 増田, 漫画 えーパピヨンはそれこそが人間を超越した証でしょう/増田はパピヨンに人間への未練にまみれてほしかったってことなのかな?パピヨンは人間武藤カズキへの執着が...
いいですね。 里の誰も仲間になってくれないし中忍試験も受けれないし… たまんねえな、その超鬱展開。ぐへへ。
岸本斉史が登場人物のバックボーンを描くと 全部「子供の頃に親の愛情が不足しててさびしかった」になってたんだけど、 (ナルト、サスケ、ガアラは勿論、割と冷血悪党ポジシ...
お前が読みたがってるような暗い漫画じゃねーんだよと言われたらそれまでだが、俺もおんなじこと思ってた。 承認欲求を満たすのが目的で、火影になるのは手段だったよな? じゃあ今...
おまえ感情移入する相手間違ってるよね。 ナルトはもう手に入れたものを守るフェイズに入ってるのでお前の敵でしかない。 「血なんかFuck!」って言えるのは、恋人も友達もいない奴...
両者の立場が逆転したからこそ最大の理解者で同時に最も憎い奴にもなる。 社会的な問題、一族の問題をすべて廃した後に、サスケには純粋な妬み嫉みでナルトに斬りかかって欲しいと...
http://togetter.com/li/115004
http://anond.hatelabo.jp/20120704024333 思い出した。黒なるとが敵役になったっぽいじゃん。
今年度 総合 タイトル ブクマ数 日付 カテゴリ 1 (14) 先日倒産したメモリメーカーの友人と飲んできた話 2085users 2012/02/29 コンピュータ・IT 2 (15) "Hello world!" ...
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結構あるんじゃない? 今思い出した映画批評と漫画批評を一本ずつ 【ネタバレだらけ】ダークナイトライジングのだめなところ http://anond.hatelabo.jp/20120802230116 ナルトはなんで「下層の...