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2024-12-06

育児休業給付金って知ってる?

みなさんは、育児休業給付金という制度をご存知だろうか。当方新婚のアラサーで、そろそろ子どもを作ることも考えて育児出産に関わる制度を調べていたところ驚愕事実が発覚したので共有したい。

この育児休業給付金という制度、なにがやばいって満額月30万円を最大24ヶ月(2年)、合計720万円もらえるのだ。

しかもこれ、子ども一人につき、ではなく夫婦それぞれに対して発生するのである

まり夫婦が満額受け取った場合1440万円を子ども一人出産するたびに国からもらえるのだ。

これだけ聞くと大変喜ばしい制度である。その昔、テキトーに見ていたYouTube動画ひろゆきが「子ども一人産んだら1000万円配ればいいんですよ」と子育て対策の自論を展開していたが、実は既にそれは実行されていたのである

ただし、条件付きで。

上記の満額を受け取るための条件が以下である

1. 雇用保険に加入している

2. 各給料支払いの実態がある月について、就業日数が11日以上且つ就業時間が週に20時間以上である月が過去2年間以内に12ヶ月以上ある

3. 給付金を受ける直近6ヶ月の平均給料が45万円以上である

4. 給付金受給期間、保険を加入している企業での就労を休業している

5. 出産後1年時点と1年半時点で二度保育園への入園が断られている

ざっくりこの理不尽さを理解してもらうためにあえて以下のような極端な例をあげよう。

夫婦ともに年収780万円(月収50万+ボーナス)、世帯年収1560万円の家庭の場合: 会社を2年休んで給付金1440万円

シングルマザー非正規年収180万円(週20時間未満労働)の家庭の場合: 給付金0円

(無論、所得に応じたその他公共施設の利用料に価格差があったりはするが1440万円に比べれば誤差である

さて、いくつかツッコミどころが湧いたかと思うが順に見ていこう。

1. 雇用保険に加入している。

この条件は2の条件に近いが、次の条件を満たしている被雇用者に対して加入が義務付けられている。

これは実はパートなどにも適用できるので非正規であっても上記の条件に当てはまれば入ることができるが、現実問題パート業務委託フリーランスなどで働いた場合意図しなければ雇用保険に入るケースは少ないだろう。さらに、「学生でない」という条件があり、学生出産などの”真に金銭的援助を必要とする層”を完全に切り捨てるような条件だ。(学生であっても企業側が融通を聞かせて雇用保険に加入させることもできるが相当優秀で引く手あまたな社会人学生などでなければそのような特別待遇は難しい)

さらに、事業主もこれに加わらない。これも異常な点は女性会社役員は貰えないのである女性社会進出をこんだけ謳っているなかで、「起業して、自分事業を起こす」というもっと社会でたくましく働いている女性出産の際に一切この制度を利用できないのである

大前提として、これほどの大規模の給付金の仕組みが雇用保険制度に閉じていて人によって享受できないことがおかしい。そもそもこの給付金の財源は雇用保険だけでなく「**子ども子育て支援納付金」**が組み込まれており普通に税金である。複雑に名前を変えた保険をたくさん作ってわざわざ不公平制度を作っているとしか思えない。社会保険税金統一し、一律公平に1000万円配れば?と思わずはいられない。

2. 各給料支払いの実態がある月について、就業日数が11日以上且つ就業時間が週に20時間以上である月が過去2年間以内に12ヶ月以上ある。

こちらは、例えば就業後すぐに出産したケースなどを認めないのである。「制度悪用を防ぐため😤」などと言っているアホはほっといてそもそも制度自体カスなくせに一丁前に悪用を防ぐなどと息巻いているのが腹立たしい。上記で言っている通り一律給付にすれば悪用もクソもないのである

3. 給付金を受ける直近6ヶ月の平均給料が45万円以上である

こちらは給付金金額が「直近6ヶ月の給料平均*2/3」と定義されているかである。ざっくり、給料がいいほどたくさんお金がもらえる。なんでこんなことになっているのか分からないが、これも一律30万円にすればよい。(生活水準が〜みたいな話だと思うが、そもそも仕組みがカスなので割愛

4. 給付金受給期間、保険を加入している企業で休業している

これも地味にやばい世論育児休業給付金受給者への対立煽りが発生している原因が主にこれのせいだと考えられる。これに限った話ではないが、「公金をもらうために人々に仕事をしないインセンティブを与える」仕組みが多すぎる。こんなことしてるから経済が成長しないのである。休んで金もらって他の人がその仕事を巻いているか文句言われているのである。休まず働いて給付金ももらって余裕ができた資金ベビーシッターを雇うという選択肢も与えてよいのだ。そもそも、「育児休業」の仕組みと「育児休業給付金」の仕組みは別物であるので、「育児休業」がとりたい人は取れるよう今まで通り整備しておけばよいだけである

ちなみに、雇用保険対象企業で休業していることが条件なので、別途フリーランス仕事してたりしても問題なく給付金はもらえる。なんだその中途半端なしばり、もはやなくていいだろ。

5. 出産後1年時点と1年半時点で二度保育園への入園が断られている

これをクリアするために保育園を落ちるための「スコアリング」みたいな謎のゲームをやる必要がある。もうここまで来るとめちゃくちゃであるが、最大1440万円のお金が降ってくるんだから下手に仕事するより全力でこれを取りにいくために労力を割いても割に合うのである。いい加減、ゲームを複雑化してそれを攻略できる人間けが得でき、なんの生産性もない時間に人々の労力を向けさせるのやめませんか?

SNSなどをみるとこの特大給付金をファックしているプロ主婦の方々が叩かれているのをみるが、正直「落ちている1000万円」を拾うのに死力を尽くすのは当然だと思う。別にこれをファックしている方々を叩く気にはなれない。なぜなら制度が悪いから。むしろ、このような複雑怪奇制度を華麗にファックできる知能と行動力のある方々の労力が、制度ファックというなんの生産性もないクソの所業に使われていることが嘆かわしい。

やや感情的な文面になってしまったが、これが一つの問題提起となり、一律1000万円給付金社会保険税金統一してシンプルで透明な制度にしてくれと切実に願う。

  • 誰も反応しないけど、俺はこの力作嫌いじゃないよ

    • 勢いで書いて話題になると思ってた俺が恥ずかしいわ。供養してくれ。

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