PCでテレビ動画を趣味としている人なら一度はお世話になったCodecがDivX。ただ、Ver6以降はとんとご無沙汰、と疎遠になっているかと思います。未だ多くのビデオエンコードソフトやビデオプレイヤーはデフォルトでDivXに対応していますが、H.264/AVCを見慣れるとどうにも荒い画質と、遅いエンコード~4スレッドまでしか対応していないため。特にFX8350では遅くなる~など、仕様が古いだけに見劣りする部分が多すぎます。実際、DivX社提供のソフトもH.24/AVC方式を扱うものに移行しており、Codecの開発よりソフトの開発のほうに力を入れている印象が強いです。
そのH.264/AVCの後継がH.265/HEVCと決まってから、DivXの動きはかなりあわただしいものでした。一部で「H.265/HEVCを最初に扱えるソフトはDivXになるのではないか?」とささやかれていたほどです。
その噂が現実のものになったのは数日前~DivXのblogでDivX playerやDivX web playerを使い、同社サイトで公開されているHEVC動画を再生する方法が公開されてからでした。この時点で、もちろんわたしは試したのです。が、うまくいきませんでした。DivX playerもDivX web playerもHEVCファイルをうまく再生してくれなかったのです。が、あれは前哨戦に過ぎませんでした。HEVCを最初からサポートした、ソフト、DivX10が改めて公開されたのです。
今日はちょっと忙しく、現在もメインPCの無い場所にいるので自在に試すことは出来ませんが、それでも少しでも早く体験したいので、仕事の合間を縫ってFX8350のPCにDivX10をインストール(その際HEVCサポートに必ずチェックを入れること)し、体験版扱いながら15日間はMPEG2のデコードをサポートするDivX converterでHEVCを作ってみることにしました。
ただ、残念なことにDivX converterは我々がもっとも良く使うMPEG2-TSを放り込むと、音声のフィルターが対応していないらしくエラーが起きてしまいました。Splitterを入れるとかMPEG2-PSに変換しなおすとかすべきだったのでしょうが、時間がなかったので適当なMPEG2-PSファイルを、かなり昔作った29.97fpsで音声がAC3な720x480のMPEG2の70分ファイルを放り込みました。さすがにこれは対応しています。変換モードはHEVCの720p、ファイルサイズだけ指定しておきます。サイズは約360MB。最初のMPEG2-PSが約4.1GBですから1/10以下です。
・・・お、おそい・・・。とてつもなくエンコードは遅く、遅々としてすすみません。なんとFX8350機で2時間30分もかかってしまいました。HD動画だったらどれくらいかかることか・・・それは後でゆっくりやるとして、このファイル(ちなみにDivXの推すmkvコンテナでした)をDivX playerで再生します。
うーん、なんかボケてます。もともとのファイルがLDからのダビングものであまり画質が良くなかったんですが、インターレスがギザギザしっぱなしで、ちっともなめらかじゃありません。垂直解像度が半分になった感じです。音声もボロボロになってしまっていました。
いずれも設定をちっともつめずにエンコードした結果だと思います。まだ登場したばかりですからエンコーダーも洗練されていないのも原因でしょう。ただ、1/10以下のファイルサイズとは思えない画質はキープされていました。
HEVCが将来主力になるのはほぼ確実でしょうが、FX8350でSD映像をエンコードしたにもかかわらず大変時間がかかってしまいました。将来は最適化も進むでしょうが、今度ばかりはGPGPUの出番という気もします。
そのH.264/AVCの後継がH.265/HEVCと決まってから、DivXの動きはかなりあわただしいものでした。一部で「H.265/HEVCを最初に扱えるソフトはDivXになるのではないか?」とささやかれていたほどです。
その噂が現実のものになったのは数日前~DivXのblogでDivX playerやDivX web playerを使い、同社サイトで公開されているHEVC動画を再生する方法が公開されてからでした。この時点で、もちろんわたしは試したのです。が、うまくいきませんでした。DivX playerもDivX web playerもHEVCファイルをうまく再生してくれなかったのです。が、あれは前哨戦に過ぎませんでした。HEVCを最初からサポートした、ソフト、DivX10が改めて公開されたのです。
今日はちょっと忙しく、現在もメインPCの無い場所にいるので自在に試すことは出来ませんが、それでも少しでも早く体験したいので、仕事の合間を縫ってFX8350のPCにDivX10をインストール(その際HEVCサポートに必ずチェックを入れること)し、体験版扱いながら15日間はMPEG2のデコードをサポートするDivX converterでHEVCを作ってみることにしました。
ただ、残念なことにDivX converterは我々がもっとも良く使うMPEG2-TSを放り込むと、音声のフィルターが対応していないらしくエラーが起きてしまいました。Splitterを入れるとかMPEG2-PSに変換しなおすとかすべきだったのでしょうが、時間がなかったので適当なMPEG2-PSファイルを、かなり昔作った29.97fpsで音声がAC3な720x480のMPEG2の70分ファイルを放り込みました。さすがにこれは対応しています。変換モードはHEVCの720p、ファイルサイズだけ指定しておきます。サイズは約360MB。最初のMPEG2-PSが約4.1GBですから1/10以下です。
・・・お、おそい・・・。とてつもなくエンコードは遅く、遅々としてすすみません。なんとFX8350機で2時間30分もかかってしまいました。HD動画だったらどれくらいかかることか・・・それは後でゆっくりやるとして、このファイル(ちなみにDivXの推すmkvコンテナでした)をDivX playerで再生します。
うーん、なんかボケてます。もともとのファイルがLDからのダビングものであまり画質が良くなかったんですが、インターレスがギザギザしっぱなしで、ちっともなめらかじゃありません。垂直解像度が半分になった感じです。音声もボロボロになってしまっていました。
いずれも設定をちっともつめずにエンコードした結果だと思います。まだ登場したばかりですからエンコーダーも洗練されていないのも原因でしょう。ただ、1/10以下のファイルサイズとは思えない画質はキープされていました。
HEVCが将来主力になるのはほぼ確実でしょうが、FX8350でSD映像をエンコードしたにもかかわらず大変時間がかかってしまいました。将来は最適化も進むでしょうが、今度ばかりはGPGPUの出番という気もします。
これ、どうやって粒度を下げるのかは確かに腕の見せ所ではありますが、ヘタに下げると画質が極端に落ちるので非常に難しい。
その上で見ているとDivXはかなりうまくやっていると思いますよ。
そう言えばWin7にして何度かOSを入れなおす羽目になった際に入れてなかったのを思い出しました.かと言って動画を作っていなかったわけではなく最近はMP4かMKV形式でしか作っていませんでした.
DivXの時代はとっくに終わってたなあと.
ただMP4にしてもMKVにしても画質的には良いですがファイルサイズは大して縮みません.DVDサイズでも1.5Mbpsくらいのレートがないと動きの激しいシーンでは破綻しますし実際にはもう少し高いレートが必要で圧縮率から言うと大した事ありませんからね.
そういう意味では期待していいのかなあとは思うもののDivXはMKV形式に移行してからどうでも良いコーデックとなってしまい今後もメジャーになる事は無いのだろうなとも思います.
Mepg-2、SD画質の映像をサイズそのままに圧縮してみました。
さすが、HEVC or H.265。納得のサイズ圧縮。画質はまあ、こんなもんなのかな。
現時点、"DivX"ということが障壁になりそうですが、今後、様々なH.265が出現し、
業界標準となっていくと、H.265で撮影する機材やガジェットだらけになるでしょうし、
動画投稿サイトの映像もDivX10サイト内の映像サンプルの様な高画質なものに...
ディスクメディアがどう動くか気にならない訳ではないですが、
映像はいよいよテレビやディスクメディアからではなく、
Webからということをいよいよ確かめた感じがあります。
素材は720/30pのものと1080/60iのもの。
720/30pはそのままの解像度、1080/60iは1080/60pへ変更。
・720/30pは、インターレース解除はしていないが、エンコード前のプリフィルターが強いのか、ビットレートを上げようが下げようが画面全体が少しボヤッとしてしまうことを確認。
おそらく平均ビットレートの指定になるかと思うが、2.4Mbps、4.0Mbps、6.0Mbpsの3パターンで試すも、ボヤッとする点に変化なし。
ブロックノイズのようなものについては2.4Mbpsではかなり目立ちます。
4.0Mbpsはもうひと頑張りというところ(VBRをもっと動的に変化できれば改善はできそう)
6.0Mbpsは合格(ボヤッと感除く)
・1080/60pは、インターレース解除が下手なためジャギーが目立つ。事前に解除しておくとよい。
ビットレートは8.0Mbpsと11.9Mbpsで確認。
前回のコメントでザラッとしたノイズと書いていた件は、オリジナルの素材に含まれていたものでしたので、コネ件は当エンコーダーのものではなかったため訂正。
730/30pほどにはボヤッとはしない。
動的なビットレートの割付については720/30p同様、もうすこし改善する必要はあるが、使えなくはない。
事前のインターレース解除とノイズ処理が肝。
共通するのは、H.264にくらべ、実写での色ののっぺり感が感じにくい(0ではないが)ため、実写エンコードも安心してできそうなこと。
この点が改善されたことは非常によい。
H.264ではビットレートを上げても改善しにくい要素であり、特にx264ではなかなか納得しにくい点であったため、大いに期待ができる。
ビットレート不足の場合でもH.264にくらべ、画像が汚く感じにくいことも確認。
今後のアップデートでプリフィルターの強度見直しとビットレートの動的割付、インターレース素材の扱い改善がされれば充分使い物になりそう。
GPGPU向きじゃないですかねぇ。CPU性能が頭打ちな現状ではHEVC実用がちょっと期待できないので、今度こそ出番という気がするのですが。
>2013-09-07 08:52:14さん
Aviutlは自前のコーデックを持ってないので、あれは別扱いです。
まぁすでにH.264や265を扱うソフトメーカーになってますので、今までの資産を使える状態を維持してくれるだけでも十分だと思います。
>korekiyoさん
簡単すぎてあまり役にたちませんでしたけどね。
H.265/HEVCの大きなターゲットの一つはWEB配信ですね。4Kでもあれだけファイルサイズが小さくすむのですから、本気で映像は配信メインになる日は近そうです。
>なんだかなぁさん
なぜか720pより1080pの方が破綻が目立たないんですよね。ちょっと不思議ですが、ソフトの性能でリサイズがヘタな気がしてます。エンコーダーの性能がすごいだけに、ソフト自体の細かい完成度の低さが気になってしまいます。
H.265のCU決定はどうしてもフィードバックが必要なため相互依存性が高く並列動作しにくいのです。
さらに巨大なCUは大量に存在しないためにやはり並列しにくく、また扱うデータも巨大となるためにGPGPUでは苦手な分野になります。
なるほど。もともとCUDAにしたところで必ずしもH.264エンコードが得意というわけではなかったという話も聞いてますし、GPUとエンコードの相性は必ずしもよくないのでしょうかね。となると、VCEのようなエンコード用エンジンの開発などを待つしかないかも知れないですね。