以前、「人の金を預かる怖さ。【七十七銀行女川支店の悲劇】」と言うお題で記事を書きました。何故かこの記事読んでいる人が多いので「何でかなぁー」と思っていたら、2月25日に判決があったみたいですね。
結果、判決は棄却。支店に留まるよう指揮した支店長も亡くなっていますし、まあ、そうなるだろうなぁーとは思っていました。
その記事に関連してgooでは「その記事を読んでる人は、こんな記事も読んでいます」も出るので、チョット目を通してみました。
そしたら、その裁判の遺族に対し「どんだけ金が欲しいのか」、「こんな未曾有の大震災、誰が予想出来たのだ、責任取れる訳無いだろ」、「誰かのせいにしたいのか」旨の激しい発言でブログを書いている女性がおりました。東京の方です。
私、それはチョット論点が違うと思っていたので、その論点の違いをその方のブログにコメントし返信を待っているのですが、その方、私のコメントを未だに反映させてくれません。どうも返信する気が無い様です。
多分、津浪被害者の心情も判らず裁判で金を得ようとしてズルイと思ったのでしょう。怒りに任せて書き殴っただけで、そこまで考えてはいなかった様です。
それとその方へ同調するコメントも2、3書かれていましたが、酷い書きようです。被害者の心情が全然判っていないと思いました。
流石にこれでは被害者の御魂も浮かばれないし、被害者家族も気の毒です。読んでて悲しくなりましたわ。
以前から思っていたのですが、状況も分からず被災地に対し「甘えすぎ」、「お涙頂戴」、「優遇しすぎ」と考えている方々が多くなっていると感じます。所詮、他人事なんでしょうね。まあ、あの震災を現場で体験してないから言える言葉なのでしょう。そうでないとあんな言葉は吐けないと思いました。
まっ、そう言う訳なんで、その論点についてチョット語りたいと思います。
先ずは私の以前の記事にも実際と違う点がありました。
津浪は20メートルの高さがあった。気象庁の津波の予測では最初3メートル、後に6メートルに訂正。そして七十七銀行女川支店の建物の高さは2階までが10メートル。屋上の階段の建物を入れれば13メートル合ったと言う事です。
裁判では6メートルの津浪の予測に対し、13メートルの建物ゆえ支店長の屋上に避難する指示は妥当。建物を超える巨大津波が来る予測は客観的に困難。故に棄却って事です。
第一、屋上避難を指示した支店長は亡くなっています、それは予測が出来なかった事を意味してます。でも他の行員はどうだったのでしょうか。
仮に巨大津浪が来る事を予想した方がいた。その方は高台への避難を主張したが支店長に却下押し切られ、渋々支店長の指示に従った。それで亡くなったとしたら、支店長や会社側には責任は無いのでしょうか。
私はその点に疑問を感じます。現に理由は知りませんが、派遣社員の1人は地震直後に帰宅してます。
多分、自らの意思で帰宅を願い出た。そして派遣社員の立場から帰宅を許されたのだと思います。勿論、その方は津浪の被害から逃れました。自分の判断が正しかったと言う事です。
更にもう1人派遣社員がいました。その方は地震直後に旦那さんに「帰りたい」とメールしてます。つまり、その場には居たくなかった言う事です。その方は派遣社員ではありますが、支店長の指示に従い命を落とした事になります。
私、天下の七十七銀行が派遣社員を使っていたとは知りませんでしたが、もしかしたらこの派遣社員の方々は、地元の人で地元民ゆえに巨大津浪を確信していた、もしくは危惧していたと思うのです。
しかし、超優良企業である七十七銀行支店長の指示を拒否すれば、今後の仕事に差し支えます。正社員なら特にそうです。会社絵の忠誠心を疑われるし、出世にも響く。ペナルティが課せられる可能性も有る。その怖さから従わざるおえなかったとしたらどうでしょうか。
この点、会社側に責任が無かったか私は疑問を感じます。優良企業故の服従を強いる姿勢が感じられるのです。
つづく。