この記事は第533回の今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
野木町 | |||
---|---|---|---|
自治体コード | 09364-5 | ||
都道府県 | 栃木県 | ||
面積 | 30.25km2 | ||
隣接市町村 | 小山市 栃木市 茨城県 古河市 |
||
町の木 | えんじゅ | ||
町の花 | ひまわり | ||
町の鳥 | ふくろう | ||
シンボル |
: ニコニコテレビちゃん バージョン |
||
市長 | 真瀬宏子 | ||
位置 | 青地は東京都市圏。 野木町は北端の飛び出てるところ |
概要
人口 24,568人 (2022年9月時点)のそこそこな町。下都賀郡に属する。
地理
- 面積およそ30.25km2、栃木県の自治体で一番小さい。
- 北には小山市、南には茨城県古河市、西に辛うじて栃木市と接する、といった位置関係。
- 関東平野の真ん中。標高は県内でも最も低いうちのひとつ。最大で28m(「都道府県市区町村」より)、平均20.33mほど(東京大学空間情報科学研究センターより)。
- 町の西側には思川が流れている。
- また、渡良瀬遊水地内には谷中湖が存在する。
- 関東平野の沖積層や洪積層が厚い。昔は沼地だった地区もあり地盤がもろめ。結露が多発したり、しばしば地震がある。
- 栃木県だが東京方面への通勤・通学がわりあい多く、2005年国勢調査データでは栃木県の市町村で唯一東京都市圏(通勤圏)に属している町であった(東京都市圏は首都圏とは異なる)。2010年(2018年時点で最新)では古河都市圏に属する(東京大学空間情報科学研究センターより)。
- 栃木県の市町村では唯一、町村制施行後130年間合併した経験がない。
- 野木駅ができた時代が遅いなどいろいろと不遇なことがあって、かつては「陸の孤島」と呼ばれたという。
交通
↑上りホーム ↓エレベータ&下り列車 |
鉄道
- ベッドタウン化に伴い通勤・通学客は多い。県内では5番目の乗客数。宇都宮駅・小山駅・那須塩原駅・栃木駅に次ぐ。
- 県内に限ると,新幹線不通の駅かつJR東日本所轄駅において栃木駅・石橋駅に続いて3位。JR東日本全体だと365位。(2017年度調査)
- 乗客数が近いJR東日本の駅と比較すると…
- アニメ「秒速5センチメートル」のうちの第一話「桜花抄」にて登場するため、ちょっとした知名度がある。聖地巡礼するファンもいる。
- 栃木県の中で、また東北本線でも最初の橋上駅。
- 駅スタンプにはひまわりと野木神社の絵が施されている。
- 東北本線最初の橋上駅である記念のスタンプもあったらしい。
1:50~野木駅のホームや西口を撮影してる動画。 | 野木駅スタンプ(sm20751979より) |
前面展望動画/下り 左:12:47~野木町域、14:00ころから野木駅。右:01:45ころまで野木町域。 | |
前面展望動画/上り 24:30?-野木町域-27:30? | 秒速5センチメートル聖地巡礼動画。3:40~野木駅 |
東北新幹線は通ってるだけ。
道路
国道4号車載動画。左動画の6:00ころから野木町域に入る。右動画の2:05まで町域。 | |
日光街道の解説つき車載動画。野木町は6:00~。 |
県道50・173号の動画。町域は6:29から6秒間。 | 県道174号の車載動画。町域は-1:50。松原大橋 |
県道190号。2:49-4:17が町域。一部294号と重複 | 県道261号の車載動画。5:30~野木町。日光街道 |
険道294号の車載動画。2:15-野木町の区間。 | 県道314号線の車載動画。野木町域だけ。 |
歴史
紀元前 |
|
紀元後 |
|
中近世 |
|
後記の野木神社が建立される。 |
|
現在の野木町が古河県に属す。 |
|
現代 |
|
町制が施行。「栃木県下都賀郡野木町」に。また国鉄東北線 野木駅が完成する。 |
雑多な箇条書き(トリビア)
- 現職町長の真瀬宏子氏は栃木県では初めての女性首長である。
- その他目立つ苗字としては「針谷」「館野・舘野」「柿沼」「須田」「寺内」「伏木」「菅沼」「海老沼」「老沼」「知久」「黒須」「須見」「長島」「長浜」「熊倉」「神原」「七五三掛」「大高」「宝示戸・寳示戸」など。
不毛な順位
- 民放バラエティの調査(白地図に自治体名を書かせる方式)によると、町の知名度は県内で下から4番目である(フジテレビ「ニッポン列島緊急特番ザふるさとランキング最新格付け決定SP!!」より)。
- 地質の話や地下水依存の高さもあり、地盤沈下が激しい。平成2年には6.7cm、平成8年には6.98cm沈下してそれぞれ全国1位であった(栃木県より、原典は環境庁)。
- 生産年齢人口比、核家族世帯比が栃木県1位。
産業
第一次産業
- 農業はわりと盛んである。あまり「栃木っぽさ」はない。
- 過去、大正・昭和のころには葉タバコづくりや養蚕などが盛況だったようだ。
- 思川での漁業も1990年代に廃れたとおもわれる。
- 平地林での林業も衰退したが、シイタケの栽培は今も割かし盛んであり、菌床センターなるJAの施設もある。
第二次産業
ゼブラ・野木工場のラインの動画(非ノンケ向け注意) |
- 後者は「正式には東武野木東工業団地」とか「愛称はテクノパーク野木」とか東武鉄道HPの沿革に書いてあるが町民は誰も聞いたことがない。
- 工業団地外にも、杏林製薬の研究所やUACJ製箔の工場なども有している。
- 田熊火工という花火屋さんがある。
第三次産業
- 小山広域保健衛生組合南部清掃センター(旧:野木資源化センター)は町が用地を出し、民間に設備およびその稼動を委託しているごみ処理センター。
- 人口に対する薬剤師の割合が全国で6位。人口157人につき薬剤師一人。(全国平均は530人に対し薬剤師一人)
- 栃木臨床病理研究所なる謎の施設がある(編集者の感想です)。論文寄稿したりしている。
- 医療・福祉関係の1事業所あたり従業員数が下野市に続いて県下2位、全国では35位(2012)
- 教育・学習支援業の1事業所あたり従業員数が県で1位 全国では27位(2012)
- 生活関連サービス業、娯楽業の……
名所・名物とか
いろいろある。下記のほかにもいろいろある。いろいろある。
野木町煉瓦窯
別称「旧下野煉化製造会社煉瓦窯」、通称「シモレン」。国指定重要文化財指定、国内に5つ残るホフマン式輪窯レンガ工場の内の一つ。「唯一の円形で・完全な形で残り・歴史が最古であり・煉瓦造の建造物では最大規模」というのがその評価の根拠だ。
1971年までの80年間、最盛期には月に40万本もの煉瓦を生産。どうも東京駅舎に少なからず使われたらしい(ウワサ)。ほかには足尾銅山、日光金谷ホテル、日本鉄道の設備など。また、「シモレン」はかつての企業名で、1990年代までは非常に調子よかったのだが……。一時期は乗馬クラブ経営に乗り出していて、まさにシモレンの敷地内にクラブがあった。最近はまた別のクラブが乗馬体験などを運営している。
2011年から2016年にかけて改修がなされ、併設するミニ博物館的施設とともに「野木ホフマン館」としてリニューアルされた。ガイド1回100円など。
これが ↓ こうなる |
渡良瀬遊水地
前述通り足尾鉱毒の件で作られた。領域の多くが栃木市、ほか北関東3+1県の3市1町が属すが気にしない。 ダムとしても活躍するが、今ではしばしばレジャーにも利用される。
…というのも、谷中湖付近を中心にゴルフ場・レンタサイクルに道の駅もあり、釣りや花火大会も可能。 時にはハーフマラソン、トライアスロン、スカイダイビングなどの大会も行われる。 空を見ればたまに気球やウルトラライトプレーンが飛び、谷中湖を見るとカヌーやヨットの帆が浮かぶことも。
域内のヨシ原を3月に野焼きするのは年中行事。 町に灰が飛ぶ飛ぶ。雨雲レーダーが誤探知する。植生遷移を抑え生態系を守る。2012年にラムサール条約登録された。
また、栃木・群馬・埼玉(・茨城)の県境が集まる場所なので一部の地理好きが集ったりする場所でもある。近くの陸地3県境も話題。
空撮&車載動画。初っ端から松原大橋。 | 県境マニア向け動画。野木町関係ない。 |
ひまわり
前述どおり町の花である。毎年7月末のひまわりフェスティバルは近くじゃメジャーなお祭り。4.5万m2に20万本の規模は関東で五本の指にたぶん入る。(茨城/筑西市・群馬/中之条町・神奈川/座間市・茨城/那珂市の次くらい)
目玉は「ひまわり大迷路」3つのスタンプを押して帰ってその時間を競う。80年代の巨大迷路ブームの名残と思われる。地元の子供たちがひと夏の思い出として園内を走り回る。最近は益子町・上三川町とも企画を分かち合ってる。
打倒、北海道北竜町?(参考:北竜町のひまわり畑の規模 23.13万m2 130万本)しかし、北竜町の職員が野木町に視察に来たこともあるらしい(当記事掲示板より)。
エニスホール(野木町文化会館)
後者で呼ぶ人は少ない。「えにす」とは町の木であるエンジュの古名である。大と小の2ホールがあり、規模にかかわらずもっぱら音楽コンサートとして使われる。舞台やトークや落語や町の発表なんかもある。
設計は東京ビッグサイトを手がけた佐藤総合計画が担当。建設は業界大手の鹿島建設。ピアノは、ヤマハ:CFⅢS、ベーゼンドルファー:Model 275、スタインウェイ:Model Dの三台を設備。それらは大小ホールでお好きに使える。地域誌でサントリーホールに匹敵すると書かれていた。
積極的に有名人を誘致してるようだ。そしてたまにとんでもない文化人が来る。…カーティア・リッチャレッリ!
野木神社
樹齢1200年のイチョウの木は坂上田村麻呂が植えたものと伝わる。イチョウは気根がおっぱいに見えるのでお乳がでるようにという母乳信仰にもなっている。
源頼朝さんが田地を寄付したり、実朝さんが神馬を奉納したり。田村麻呂がリフォームした社殿は江戸時代には古河藩土井利厚によって再建。乃木希典陸軍大将は名前に縁を感じ、何度か当社に参拝し、陣羽織などを奉納している。算額とか黒馬繋馬図絵馬(浅草寺に兄弟がいるらしい)がある。山県有朋の社額もなんてものも。
毎年12月3日開催、提灯をぶつけ合う「提灯もみ祭り」はお隣茨城県古河市でも有名な「奇祭」だが、源流はここ野木町にある。祭りでは太々神楽「五行の舞」というのも行われる。(右画像および下の関連動画参照)5人のおなごが舞うのである。
イルミネーション
2008年から「イルミネーション大作戦」と題して毎冬町が進めているささやかなイベント。駅前や役場を数万球のLEDライトがさまざまなオブジェとなって野木の冬を飾ります。毎年おおよそ11月下旬から設置している気がする。特に駅前イルミは日が短くなった冬の夜、野木を通過していくサラリーマンの癒しになっている…ことを祈る。
野木でイルミネーションといえば例の布団屋だろ!と思う町民がいるかもしれないが、実はこのイルミネーションの設計デザインは実は例の布団屋さんによるものである。その布団屋も2017年には引退してしまった。
マスコット(ゆるキャラ)
マスコットとしてはわりと登場時期が早い「ひまわりサンちゃん」が1983年からいる一方で,2012年からは昨今のゆるキャラブームに乗っかる形で「のぎのんちゃん」という仲間が登場した。
野木出身の有名人
例が少ないため、項目がなくとも列挙。
|
以下は故人。 |
- 森昌子(歌手)宇都宮市生・祖母の実家が野木町?野木町賛歌・野木町音頭を歌う。野木町観光大使。
- 野下俊哉(ミュージシャン)長崎県生・野木町在住。RABBITのギターなどを担当。作曲家、音楽講師。
- 青山幸成(コントラバス奏者)茨城県生・野木町在住。
- 青木世一(芸術家)茨城県生・野木町在住。AOKIT(アオキット)は名画を2.5次元に造形。
- 赤羽みちえ(漫画家)野木町在住。野木町観光大使。
- 小山太朗(コピーライター)長野県生・野木町在住。
- 依田英将(アナウンサー)長野県生・野木町育ち。北海道テレビ放送(HTB)。
- 大沢幸広(アナウンサー)埼玉県生・野木町育ち。NHK宮崎→秋田→大阪。NHK秋田時代に地デジ大使を務める。
- 八代目春風亭柳橋(落語家)古河市生。野木町観光大使。
- 吉田敬一(経済学博士)大阪府生・野木町在住。駒澤大学教授。
- 藤田昌彦(熱気球競技者)東京都生・野木町在住。世界ランク最高位2位。世界大会優勝。藤田雄大の父。
- 海老沼匡(柔道)小山市生・かつて野木町柔道クラブに所属。66kg級世界ランク最高2位。
- 長島立弥(柔道)足利市生・かつて野木町柔道クラブに所属。全国中学校柔道大会90kg級で優勝。
以下は故人。
小島秀仁・森昌子・八代春風亭柳橋・赤羽みちえは野木町観光大使。
他自治体との関係
関東どまんなかサミット県境で接する自治体同士、古くからの交流(古河藩など)、県庁が遠いなどの共通点がある。 |
ひまわりサミットひまわりを前面に押し出したビジネススタイルは全国でもなかなか早いほうの野木町であるが、県内でもこの2町がひまわりに関連したイベントを始めるようになった。 |
||
全国女性町長サミット野木の現在の首長は女性である…が、全国に700ある町に女性首長は6人だけ。 男女参画とか能力性差とかはひとまずおいといて地域づくりを重点的に話し合う。 性格上入れ替わり激しそうな集まりだが、2015年度には野木町でサミットが開催された。 |
小野藤行政上の呼び名…に近いと思われる。それぞれの市町村の頭文字をとっただけのシンプルな名前。 「小野藤土地改良事業」「小野藤土地改良区」という言葉が使われている。でも「小野藤東部」なんて言われても町民誰も分からない。 |
その他関連動画
町内の恐怖スポット(?)、旧野木病院。 | ある言葉を韓国語で再翻訳すると野木になる事案 |
関連項目
栃木県:市町村の一覧 | ||
---|---|---|
県北地域 | 日光地区 | 日光市 |
那須地区 | 大田原市 - 那須塩原市 - 那須町 | |
塩谷地域 | 矢板市 - さくら市 | |
南那須地区 | 那須鳥山市 - 那珂川町 | |
県央地域 | 宇都宮地区 | 宇都宮市 |
鹿沼地区 | 鹿沼市 | |
真岡地区 | 真岡市 | |
県南地域 | 安足地区 | 足利市 - 佐野市 |
栃木地区 | 栃木市 - 壬生町 | |
小山地区 | 小山市 - 下野市 - 野木町 |