翻訳の仕事を志望していらっしゃるのでしょうか。英語力を仕事につなげたいと思うのであれば、まず、「TOEICの勉強をする」「翻訳検定の勉強をする」という考え方をやめたほうがいいと思います。
英語で仕事をしたい。そのためには、どんな英語力が必要か。その英語力を付けるための勉強をしましょう。試験は、自分のどれだけの力がついたかという目安と、他人に自分の力がどの程度かを知らせる目安として利用するものです。基本的な英語力が上がれば、TOEICのスコアは自然に上がります。TOEICのスコアは高いのに、実用的な英語をあまり使いこなせず、仕事もできない人はいます。そういう人はかなり多いので、TOEICのスコアが900以上だとか、翻訳検定に合格しているということだけでは、就職できないし、フリーの仕事ももらえません。
産業翻訳を目指すのであれば、英語力のほかに、英語で理解した内容を適確な日本語で表現する日本語力、わからない部分を調べ上げる調査力や判断力、専門分野の内容を理解する専門知識や経験、仕事をこなす社会人として最低限のビジネスマナーや業務達成能力、コミュニケーション能力などが必要です。
TOEIC730程度といっても中身によって差があると思いますが、翻訳の仕事を受けてこなして行くには、もう少し英語力があったほうがいいと思います。慣れれば専門知識がある分野の仕事はできるかもしれませんが、正確さや速さに欠けると、仕事として非常に割が悪いものになるでしょうから。でも、翻訳の勉強を始めるのであれば、そろそろ始めてもかまわないレベルだと思います。例えば、トライアルを受けて玉砕してみるのもいいかもしれません。自分のできなさ加減や、どういうところができないかを知ることができるかもしれませんから。
仕事につなげるためには、自分がターゲットにする専門分野の文書を読み込んだり、その分野での語彙力をつけたり、業界の最新情報をチェックしたりしていく必要があります。ターゲットは、自分の経験や嗜好から有利になりそうで、しかも仕事はある割に人材が不足していそうな分野を探すといいでしょう。人材が不足している分野では、少々未熟な未経験者でも参入するチャンスが増えますが、人材が余っているような分野では、かなり実力がある経験者でも仕事にあぶれたりします。
そういうマーケティングなども自分である程度考えられるようになっていかないと、仕事をこなせる人材になれません。テキストを勉強して資格試験に合格するだけでは、仕事にならないんです。
お礼
通訳ガイドの試験はHPに掲載されていたので、みてみましたが、 私には語彙力などの問題もあり、まだ難しそうです。 今は基礎と語彙力を増やす勉強をすることにしました。 ありがとうございます。