踊る阿呆に聞く阿呆! 未来型お祭りロックをフリー・ダウンロードで!
民謡、口伝承歌を含む東北地方の民俗音楽に、レゲエ、ヒップ・ホップ、ロック、ポップスなど異ジャンルの音楽を掛け合わせる未来型お祭りバンド、アラゲホンジ(人名にあらず! )。現在、ライヴ会場でしか販売されていない彼らのファースト・アルバムを、全国流通より先行で配信開始&高音質DSDリマスタリング&収録曲から一曲をフリー・ダウンロードで! 特典としてアートワークとセルフ・ライナーノーツが付くOTOTOYだけのスペシャル・パッケージでお送りします。まだまだ暑い日々が続きますが、この音源は涼しくなる前に聴いて欲しい!
「藍や真紅に白い百合」のフリー・ダウンロードはこちらから!
(フリー・ダウンロード期間 : 2011年9月29日)
アラゲホンジのファースト・アルバムをDSDとHQDの高音質で!!
【トラック・リスト】 01. 暁(Introduction) / 02. 太陽のマナグ / 03. 藍や真紅に白い百合 / 04. 平成秋田萬歳 / 05. 真昼のゆめ / 06. 雨の後 / 07. 千の秋と一夜の祈り / 08. 秋田音頭 / 09. 可愛がらんせ / 10. 長持唄 (※CDとは一部収録内容が異なります)
【特典】
歌詞付きアートワーク、セルフ・ライナーノーツ (OTOTOY限定)
DSDの聴き方はこちら
アラゲホンジ :
齋藤 真文 (Vocal、Acoustic & Electric Guitar、Piano、Keyboards、Samples(M1, 10)) / 喜田 小百合 (Voice) / 小澤 さと (Taiko、Narimono、Chorus、Voice (M5, 8)) / 鐘ヶ江 哲生 (Bass、Voice (M8)) / 坂本 紀仁 (Drums、Voice (M8))
Guest Musicians :
佐藤 貴子 (Fue、Voice (M7, 8)) / 大橋 いさお (Lead Guitar & Guitar Solo (M7))
【ダウンロードに関して】
windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-Zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/
また、ファイル名が長く操作出来ない場合や、ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)o>totoy.jpまでお問い合わせください。
夏に燃え尽き、夏を燃やし尽くし、秋に向かう
8月の末、家の玄関を出ると蝉の死骸が転がっていた。昼夜問わず鳴き散らかしていた彼らも夜は徐々に鈴虫にその座を奪われ、先日の台風で一旦涼しくなった頃には昼ですら声を聞くことが減った。そうか、夏は終わるのか。胸に例年の郷愁がよぎったが、今朝、玄関を開けると蝉の鳴き声が再び、前よりも激しさを増して燦々と降り注いできた。終わりの前の激しさが、より終わりの色を濃くする。
そんな季節の節目にアラゲホンジを初めて聴いた。彼らは東北を中心とした日本古来の民俗音楽にアフリカ、アジア、ブラジル、ヨーロッパなど世界のポップスを融合させた音楽を奏でる。一見奇異なことを試みている様に思えるが、彼らの音楽を聞いていると日本の民俗音楽は他国のポップスととても相性がいいことがわかる。歌詞には東北の方言が使われ、ねぶた祭を連想させる衣装も、田んぼで行われたチンドン・スタイルの演奏も実に日本的だが、ギターのカッティングを下地としたレゲエ調の「真夏のゆめ」に、「千の秋と一夜の祈り」では方言でラップし、ライヴではスクラッチ音も入り、ヒップ・ホップの要素をふんだんに取り入れている。
しかし、彼らの魅力は音楽の目新しさだけにある訳ではない。むしろ目新しくありながらも異様なほどの肌なじみの良さ、本能が抵抗を許さない血沸き肉躍る高揚感、思わず目を細めてしまう懐かしさと切なさにある。アラゲホンジを聴いて感じるこの天然のグルーヴはほとんどの日本人が共通して知っているのではないだろうか。祭の終わりに向けて激しさを増す花火や神輿を見ながら感じる、得も言えぬあの感覚。日本にはたくさんの祭があるが、その中でも青森のねぶた祭を始めとし、東北地方の夏祭りは熱狂的なほどに盛り上がるという。夏が短い分、燃えるスピードも速くなるのだろう。自分の目で見たことはないけれど、本作を最初から最後まで聴くと遠目ながらにその熱狂の一夜をしっかりと目撃した気分になる。そしてその後に蝉の最後の激しい泣き声を聞くと、どうしても彼らの音楽と、東北地方の夏祭りと重なってしまう。夏に燃え尽き、夏を燃やし尽くし、秋に向かうその様が似ているのかもしれない。
しかし本作『アラゲホンジ』をリピート再生で聴いていると、最終曲、秋田県民謡「長持唄」と一曲目「暁(Introduction)」は境目は分からないほど自然にループし、気がつけばまた祭は始まっている。夏の狂熱と陶酔の余韻を残す作品を、全国流通より先行してこの季節に聴けることは、実はとても贅沢なことなのかもしれない。この激しさが過ぎても、また夏はやってくるのだ。
(text by 水嶋 美和)
アラゲホンジのライヴ音源を高音質で配信します!!
2011年7月18日、青山月見ル君想フで行われたアラゲホンジのリリース・パーティの模様を高音質DSDで収録しました。人の肌からしか生まれ得ない現場の熱気とグルーヴをそのままお届けします! 9月末配信予定!!
PROFILE
2007年2月結成。
東北地方を中心とした日本の民俗音楽と、アフリカ、アジア、ブラジル、EURO等世界中のPOPSを掛け合わせて、今を生きる自分達の身体に真にフィットする音楽、最もエネルギーを発散出来る音楽を生み出すこと。そしてこの土地の芸能が縄文の太古から果たして来た「祈り」のかたちを基に、出来るだけたくさんの人の無意識が集合する場「祭り」を作ること。それがアラゲホンジの目標です。人が自然に心も体も踊れるような音楽を目指しています。現在は、東京近郊のライヴ・ハウス及びストリートで活動中。
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