キツネの嫁入り、待望のセカンド・アルバム完成!
「どこにも属してないんです、キツネは。」2006年より京都で活動するバンド、キツネの嫁入り。その中心人物であるマドナシと初めて話した時、彼はそんなことを言っていた。私が彼らの音楽を誰かに伝える時、童話作家の宮沢賢治の名を引用する。全篇通して懐かしく温かで、時にゾッと背筋を凍らせる瞬間がある。そんなところがよく似ている。ミュージシャンで例えるなら? 途端に名前は出て来ない。ポップでありながらプログレッシヴ、幻想的でありつつも辛辣。一つの言葉では括れない、確かにどこかに属しがたい音楽だ。
昨年2011年には大規模な自主企画イベント「スキマアワー」を成功させ、今年2012年にはその2回目を開催し、大成功させた。昨年の開催の際に再び彼と話す機会があり、当時制作中の作品について「パンクな作品ができると思います」と嬉々として語ってくれた。で、完成した訳だ。それが本作『俯瞰せよ、月曜日』という訳だ。まずはバンドの成り立ちから。そして、いわゆる「パンク」の音からはかけ離れたこの音と言葉が語るパンクとは? 京都にあるマドナシの家でメンバー全員に話を伺った。
インタビュー&文 : 水嶋美和
写真 : 金民壽
キツネの嫁入り / 俯瞰せよ、月曜日
京都・木屋町の元・立誠小学校での自主企画イベント「スキマアワー」を主催するなど、京都シーンに深く根付いた4人組、キツネの嫁入り。OTOTOYでは収録曲「雨の歌」のミュージック・ビデオ・レビュー、「エール」の先行フリー・ダウンロード等行なってきましたが、いよいよ彼らの2ndアルバム『俯瞰せよ、月曜日』が登場です。彼らの描く寓話のような世界を、余すこと無くどうぞ。
【収録曲】
1. 俯瞰せよ、月曜日 / 2. 東西南北 / 3. エール / 4. 雨の歌 / 5. せん / 6. 結局、そう / 7. ヤキナオシクリカエシ / 8. ブルー、始まりと終わりと。 / 9. 家探し
「THE BLUE HEARTSを好きなら似た音楽は絶対にすんな」
――去年のインタビューで伺った話ですが、マドナシさんの音楽の原体験はTHE BLUE HEARTS、聖飢魔Ⅱ、長渕剛、渡辺美里だったとのことで。
マドナシ(Vo、Gt) : 我ながらすごい組み合わせですな。そこにたまも加えておいてください。
――たまを追加しても、今あるキツネの嫁入り(以下、キツネ)の音楽性にはなかなか結び付かない。他のメンバーの音楽の原体験談も聞かせてください。
ひさよ(Cho、Piano、Acordion、木琴、トライアングル) : 小学生の頃にドヴォルザークの「新世界」というオーケストラ音楽を知って「おお! 」っとなり、中学生の頃にTHE BOOMとスピッツを知って「歌っていいなあ」と思い始め、高校の部活で吹奏楽を始めて拍子や調が変わる音楽を好きになり、京都の大学に入る頃がちょうどくるりを始めとした京都バンド・ブームで、その頃からインディーズ・シーンを掘り始めました。
――藤井さんはどうですか?
藤井都督(Cho、Contrabass/以下、藤井) : 小学校の頃に、THE BLUE HEARTSを。
――お、そこはマドナシさんと通じてますね。
藤井 : 未だにTHE BLUE HEARTSの話で盛り上がれるの、マドナシくんだけやもんな。中学の時はLINDBERG、高校に入ったら尾崎豊、大阪の大学で軽音に入ってからはTHE WHOやThe Stone Rosesなどの洋楽を聴くようになりました。
――カギさんは?
カギ(Drums、percussion) : 親の趣味で小さい頃からベートーベンを聴いて育ち、実際に自分でやり始めたのは高校の軽音に入ってから。入部当時好きだったのはエアロスミスで、一番センセーショナルだった出会いはレッチリ。「こんなんもアリなんや! 」と衝撃を受けました。で、大学でまた軽音に入って20バンドぐらいをかけもちして、その中で音楽をジャンルで選ばないようになりました。
――キツネのオリジナル・メンバーはひさよさんとマドナシさんですよね。どういう風に始まったんですか?
ひさよ : 溺れたエビの検視報告書というバンドで木琴を中心とした打楽器を担当してました。
マドナシ : その頃僕はドーマンセーマンというエレキでうるさいバンドをやっていたんですけど、もうちょっと歌や言葉に重きをおいた音楽をやりたいと思い始めて、ひーちゃん(ひさよ)とアコギとアコーディオンだけでキツネを始めたんです。京都らしくベタに鴨川でセッションしたりね(笑)。
ひさよ : で、蚊に噛まれて帰る。梅小路公園でもやったよね。蚊に噛まれて帰ったけど(笑)。
――その後に加入するのがカギさんですよね?
マドナシ : 彼と僕は同じ団地で生まれ育った幼なじみで、中高と一緒だったんですけど、彼が大学に進学したあたりで会わなくなっていったんです。で、久々に再会したらジャズ・クラブに出入りするジャズ野郎になっていて(笑)。ジャズ明けの頃に僕らはキツネで活動を始めていて、一度ライヴに来てくれた時に「パーカッションを入れたら面白そう」とのことだったので、入ってもらいました。
――では最後に、藤井さんが加入した経緯は?
マドナシ : 藤井くんは元々LLamaというバンドでベースを弾いていて、2008年ぐらいかな? キツネ企画のイベント「スキマ産業」で対バンして、その夜にサポートとして演奏してもらったのが最初。それが良かったから2009年に出したファースト(『いつも通りの世界の終わり』)に4曲だけ参加してもらって、それがまた良かったから改めてメンバーに誘ったんやけど、藤井くんにはもうLLamaがあったから一度諦めて。
――サポートのままではダメだったんですか?
マドナシ : サポートって形を僕があまり好きではなくて。僕が表現したいことをお互い納得のいくところで共有して、一緒に曲作りして表現できる仲間と音楽をやりたかった。他の人を探したんやけど僕ら的なベストは藤井くんで固まってしまっていたから、誰とスタジオに入ってもしっくり来ず。で、どうやら藤井くんも一緒にやりたがってくれているらしいことを知って、LLamaとかけもちできるように活動スパンや練習時間を調整しながら、この4人でやろう! ということで今のメンバーに落ち着きました。
――マドナシさんは、この4人であることに必然性は感じますか?
マドナシ : はい。僕と藤井くんはTHE BLUE HEARTSで繋がってるので、パンクなんですよね。そのパンク的な考えをプレイに反映させて、かつグルーヴに昇華させるのが藤井くん。歌詞で出すのが僕。そこにジャンル問わず色んな要素を交らせてキツネの嫁入りたるノリを出すのがカギ。さらにそれをマニアック過ぎず、ポップにまとまるようフィルターをかけてくれているのがひーちゃんで… って今考えながら言ったんですけど(笑)、ちゃんと役割分担がありますね。
――「言葉に重きをおいた音楽をやりたい」とのことでしたが、それってTHE BLUE HEARTSの影響もあるのでは? 音楽的には毛色は違いますが、言葉を届かせるという点で。
マドナシ : ありますねえ。ヒロトやマーシーの書く歌詞は「俺たちは俺たちにしか歌えへんことを歌ってるんやから、THE BLUE HEARTSを好きなら似た音楽は絶対にすんな」って言ってるように僕には聴こえるんですよ。何かっぽいことをしているうちはパンクじゃない。自分たちにしかできないことをしなくてはいけない。そういう面で影響は強いですね。
――他に、歌詞の面で影響を受けたミュージシャンはいますか?
マドナシ : たまですね。2000年に出した『東京フルーツ』というアルバムの中に「僕と君しかこの世にもう居ないから、君が一番ブス」って感じの歌詞があって(笑)。ちょっと笑いつつもこれはすごいな。そういうはっとする言い回しを出来ればいいですね。
――曲と歌詞はどちらが先にできますか?
マドナシ : 最近はもっぱら並行して作ってます。セッションで曲を作り始めて、その時出来たフレーズを持って帰って家で弾いて、詩を書き溜めているノートがあるのでそこから言葉を拾って歌詞を考えたり。
――曲作りは全てセッションで?
マドナシ : 全てではないんですけど、セッションで作ることは多いです。歌詞は僕が主ですが、僕の考えだけでやってもバンドとして面白くないし、やっぱりメンバーとの化学反応がないと。
藤井 : でもベーシックにマドナシくんの頭の中から出てきたものがあって、そこに足していく感覚はある。俺は1から2にすることはできても、0から1は無理ですね。
カギ : どうなんだろう。藤井くんが曲を作ってきて、それがすごいポップなものだったとしてもキツネの音になるのかな。
ひさよ : マドナシくんのギターと歌が乗った時点でなるんちゃう?
一同 : ああ~。
――(笑)。「言葉」という単語が既にたくさん出てきましたが、この作品を聴き終えて私が最初に思い浮かべた単語も「言葉」だったんですよ。1曲目の「俯瞰せよ、月曜日」では「言葉は意味を話さないから/信じることはできても 意味があるかわからないから」と歌っていて、「雨の歌」では「ああ、これが傘だっけ/そういえば誰に教わったんだっけ」と歌っている。傘が傘って名前だってこと、当たり前になり過ぎて誰に教わったかなんて考えもしないし、再認識することもない。
マドナシ : ほう。
――マドナシさんは言葉ってものを疑ってるのかなと。そういう懐疑的な部分が前作よりも前面に出ていると思いました。
マドナシ : なるほど。「疑えよ」と言いたいのではなく、自分にとっての真実は自分で判断して手に入れていくものだと僕は思っていて、その為に、今まで当然のように与えられてきたものをもう一度見直した方がいいんちゃう? ということはずっと考え続けてます。前作の頃の編成では言葉を発すると前に出過ぎてしまうので、直接的な表現でそういうことを歌うのは控えてたんですけど、今の編成になって楽曲で聴かせられる幅が広がったので、もう少し歌詞をどぎつくしてもいけるかなと。という点で、今作は前作より分かりやすい表現で出しましたね。
――キツネの音楽ってすごく宮沢賢治っぽい、童話チックだなと思うんです。本は読まれますか?
マドナシ : それはたまに言われるんですけど、実は宮沢賢治を読んだことがないんですよ。本は読みますよ。ベタですが、村上龍、伊坂幸太郎やディケンズ、ポール・オースターなど。あ、村上龍の影響で「疑う」って行為を知った気がする! 彼の作品は小説もエッセイも結構な数の作品を読んでたんですけど、彼を初めてテレビで見た時に「胡散臭っ! 」って思って、そこから彼の作品を読み直しても彼の人となりの胡散臭さが呼び起こされて「これ、どうなん? 」って思うようになって。
――あ、作品どうこうではなく、マドナシさんが村上龍に対して疑い始めたんですね(笑)。
マドナシ : もしかして好きじゃないんかなとすら思い始めてます(笑)。それでも読み直すのは、自分の中の疑う感覚を呼び戻すためなんでしょうね。
パンクは新しいものを生み出す考えや原動力
――どの曲も主人公が見えてくる歌詞だと思いましたが、マドナシさんの中に明確なストーリーはありますか? 例えば、「雨の歌」。
マドナシ : これはイメージする絵がありました。あと、ひーちゃんがいい声やからもっと歌ってもらえる曲が欲しいと思って作りました。僕以外の3人があまりにも色んなことをできるもんやから、パートに捉われずに色んなことをやっていってもらいたいですね。「せん」の中盤の歌詞もひーちゃんと藤井くんに書いてもらったり。
――キツネの曲はどれも長めだけど、この曲は10分近くあるんですね。
マドナシ : これは今の僕らの集大成的な曲で、その分難産でしたね。最初は僕と藤井くんのセッションで始めて、それを一回持って帰り、歌詞は通勤途中のバスで「会社辞めたいなー仕事嫌やなー… あ、でもどうせ死ぬし」って思った時に、その時のバスの中の情景をヒントに書き始めました。
――「仕事嫌やな」から「どうせ死ぬし」って、すごい急展開な達観ですね(笑)。
マドナシ : ね(笑)。中盤に差し掛かって曲作りが難儀して、家で藤井くんと考えてたんですけど、藤井くんが提案したフレーズが良くてですね。バンドを始める前の高校生の頃は、こういう風にメンバーとアイディアを出し合いながら曲を作りたいと思っていたので、非常に嬉しかったです。
――タイトル曲「俯瞰せよ、月曜日」は、先ほど言った「会社辞めたいなー」という気持ちから?
マドナシ : まあそうなんですけど、2通りの意味があるんです。一つは、俯瞰して、今までと違った見方で自分すら見直した時が物事の始まりなんだぜ。って意味。もう一つは、逆に世間的には月曜日が始まりとされているけど、そうじゃない「始まり」の人もいるだろってところで「俯瞰せよ」と。
――そのタイトルに少しひっかけた質問なのですが、マドナシさん以外のメンバーに聞きたい。マドナシさんよりも少し離れた所から、それこそ俯瞰した目で、本作をどう評価しますか?
藤井 : 僕が加入して3人から4人になったキツネの嫁入りはいいです。前もよかったけどもっといい。
ひさよ : つまりは僕の魅力を… 。
藤井 : 聴いてください(笑)。
――ひさよさんはどうですか?
ひさよ : でも藤井くんが入ったことでみんなの自由度が高くなって、より良くなったのは確かです。コーラス・ワークも楽しくなったしね。前作から今作を出すまで、バンド的にも個人的にも色々な変化があった。でも今作はまだ着地点ではないので、これからどんどん変化していくでしょう。前作を聴いて、今作を聴いて、ライヴではもう新曲をやり始めているので足を運んでもらって、私たちの変化を楽しんで欲しいです。
――カギさんは?
カギ : 自由にやらせてもらってるけど、何をやってもいいって訳じゃない。マドナシくんの描く世界観に沿わせつつ、でも自分もドラマーとして表現はしたい。何が言いたいかというと、他にこんなドラム叩くヤツおらへんでって思ってて… 。
ひさよ : 俺の魅力を… 。
カギ : 聴いてくれ(笑)。
――ひさよさん以外、全然俯瞰してないじゃないですか(笑)。
ひさよ : 実はみんな我が強いんです(笑)。
――では最後に。昨年、本作の制作中にマドナシさんが「パンクな作品ができると思います」と話してくれたのを覚えてるんですけど、この作品は何に対してのパンクなのでしょうか。
マドナシ : 言ってましたな。パンクでありオルタナティヴな作品が出来たと思います。何に対してのパンクかと言われると、2012年、情報が溢れ返った現代において、その溢れ返っているものに対してのパンク。自分たちにしかできない固有のものを表現したいんです。
――その情報というのは、例えば?
マドナシ : かいつまんで話しますと、60~70年代にSex PiSTOLSやThe Germsのような、その当時あった既存のものに対してのカウンター・カルチャーとしてパンクという言葉が出てきた。そして80年代の後半には、BON JOVIのようなメジャー・シーンとは別のところ、ラジオ文化やカレッジ・チャートでR.E.M.やSONIC YOUTHが盛り上がり始めて、それらをカテゴライズするためにオルタナティヴという言葉が生まれた。そういう流れの繰り返しがあって、今はどのジャンルの音楽もどんな情報も、手の届く範囲で氾濫している。それに対してのパンクってものを考えると、そのあらゆる情報を知った上で、そうではない自分固有の表現をすることなんじゃないかなと。そういう作品を作りたくて、出来ました。
――いわゆるパンクな音ではないけれど、精神面、姿勢としてのパンク。
マドナシ : はい。パンクは新しいものを生み出す考えや原動力だと思っていて、自分もそうやって生きていきたいと思ってる。そんな自分が大切にしているものをファッションとして商品化されたり、薄っぺらいカルチャー化されたりするのは、非常に気に入らない訳です。そういうことに対して皮肉も込めて、僕、僕らキツネの嫁入りは、自ら「パンクです」と言い続けるんでしょうね。
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PROFILE
・マドナシ : Vo / Guitar
・ひさよ : Cho / Piano / Accordion / 木琴
・藤井都督 : Cho / Contrabass
・カギ : Drums / percussion
2006年頃から京都を中心に活動中。京都・大阪のライヴ・ハウスを使用した「スキマ産業」。京都木屋町の廃校を使ったフェス「スキマアワー」を主催。なんとなくの癒しの言葉や、あやふやな応援、ありきたりの恋愛歌等の要素を一切排除した歌詞。辛辣かもしれない、誰しもが身に覚えのある「誰かのせいにしたくなる、絶望的とまではいかないにしても、嘆きたくなる日常」を目の前に突きつけられる言葉達は、変拍子を織り交ぜ、アコギとアコーディオン・ピアノ・木琴・コントラバス・ドラムにより繰り出される破壊力のある楽曲により、それでいてポップ・ミュージックというフィルタを通過した、唯一無二の「キツネの嫁入り」でしかない音世界として昇華される。
既存の何かに対しての「警鐘と終焉、そして始まり」を「夕焼けと朝焼け=オレンジ」になぞらえ、この街に、人々の心に、流れる川に突き刺し、それに掴まるもよし、行き先を変えるもよしの「一つの杭」をコンセプトに、キツネの嫁入りは、時代・国・場所を越えて、人々の心に残るだろう歌と音を確実に突き刺し、残す。今そうじゃなかったとしても、いつか、その心に響く事を信じて。2012年5月大阪の老舗レーベル、ギューンカセットより、待望の2nd Album『俯瞰せよ、月曜日』をリリース。