登録日:2011/10/26 Wed 22:11:28
更新日:2025/01/05 Sun 23:16:55NEW!
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アニメ過疎地域とは、一言で言うと「
アニメを地上波放送であまり放送しない地域(県)」のことである。アニメ僻地、アニメ過疎、アニメ難民等様々な呼称がある。
本項ではそれ以外にもアニメ関連の
オタクにまつわる格差も並行して取り上げる。
概要
地上波過疎地域の主な特徴
- テレビチャンネルが片手で数えられる。
- テレ朝?テレ東?なにそれ、おいしいの?
- 放送されるアニメが少なく、流れるのはせいぜい主に子供向けの長寿アニメ。深夜アニメ?なにそれ、おいしいの?
- ジャンプ系のアニメなら放送される可能性は高い。
- しかし近年はジャンプの勢いと合わせるかのように、良くてテレ東系全日枠か独立局で放送される事例も珍しくなくなった。
- 全日帯アニメの遅れネットは早朝か夕方。果ては平日の昼間。
- 早朝昼間夕方深夜はドラマの再放送・ローカル番組・ショッピング番組ばかり。
- というか再放送されるならまだマシな方。
- NHKの本気に期待せざるを得ない。
こうなるのは何故?それは…。
アニメ事情などオタクの格差にまつわる元凶
本項における非常に重要な「格差の発生要因」を取り上げる。
地域経済力の格差
平たく言うと地域人口、更にそれに関連する購買力、などと言う名の「数の力」としか言いようがない。この世は残酷なもの、金の力には逆らえない事柄だらけである。
これは各地域の地上波民放テレビ放送局の数にも大いに反映され、地方によっては片手の半分も要らないほどになり、それに比例して番組数が少なくなる。
更に中小規模の局になると、番組制作やスポンサーマネーも持ち込む形の通販番組も特に深夜帯において多くを占めている。
ちなみに昭和時代はテレ朝系でさえ全国12局、テレ東系に至ってはわずか4局しか無く、経済成長と共にテレビ局が増加していったが、長引く不景気などが大きく足を引っ張っている。
また最低賃金は大都市圏では高い一方で地方では低くここでも大都市圏との格差がある。
スポンサーがいない、恵まれない
少子化の影響をモロに受けて、玩具会社などがスポンサーの地上波全国ネットアニメが激減してしまった。
古くから全日帯においては、ドラマやバラエティ番組など他ジャンルと比べると、アニメ番組のスポンサーの企業の幅が狭い上にCMを流す商品単価も安い傾向があり、放送局にとっても例え高視聴率であっても余り美味しいジャンルではないとされていて、かつては
ジャリ番と馬鹿にされていた(ジャリ=
ガキの意)。
また近年では、スポンサーの数が減少していることもある。もっともこれはアニメに限らず、テレビ番組全体の問題であるのだが…
一方深夜アニメの場合、放送の為に少なからぬコストを製作側が負担する事(テレビ局側に放送枠代を払う必要がある)がほとんどであり、広範囲での放送に意義を見出しにくい構造が出来上がってしまっている。その影響で、パチンコメーカーがバックに付くなど、予算豊富な一部の番組を除いて地方での放送はおざなりになりがち。
キー局および系列局の深夜帯においては、番組スポンサーとは別のスポット
ローカルCM収入も意外に重要で、これをBS民放局で流すと、ローカルスポンサーにとってはカバーエリア広すぎて逆に無意味、余計なCM料金負担するだけに終わると言う。
また地方局で地元経済力の弱さから、深夜帯のローカルスポンサー自体がなかなか付きにくい問題も抱えている。
ローカルセールス放送を基本とする深夜アニメにおいては、この影響が露骨なまでに地域格差に反映されており、地方局がネットされない深夜アニメなど、系列外局の番組やローカルセールス番組などを放送したい場合は、番組販売に頼らざるを得なくなる場合もある。
が、スポンサーが付きにくい為に購入予算を確保出来ずに放送できないことが多い。人口が少なく、経済力が弱い地域で起こりがちなことである。
更に言うならば地方局のCM料金は、
冗談抜きでキー局や大都市圏の局と比べて泣けるくらい安く、それでもまともにCM枠も埋められないほど経営も厳しい局がゴマンとある。
特に後発局ほど不利な条件になりがちであり、人口の割に局が林立している地域ほどスポンサーの奪い合いからダンピング合戦まで起こる有様。金が無い事にはどうにもならない事も多い。
技術的な要因
インターネット配信、果ては衛星放送すら無かった時代は、今とは比べ物にならないほど補完が困難であった。
有料の手段と言えど、かつてはそれすらも夢のような話だったのである。
商業的事情の要因
民放テレビ局や製作委員会各社も私企業であり、おいそれと損失を出す事は許されない立場にある。下手をしでかすと株主訴訟沙汰も有り得る。
特にキー局にとっての視聴率は、重要な収入源であるCM放送代金の価値をも左右するほどの死活問題でもある。
4大系列局の全日帯アニメが殆どBS局でネットされないのは、「するだけの費用対効果が見込めない」などにある。
NHKの場合はそんな柵は無いのだが、こちらの場合は国民からの大ブーイングを浴びている「受信料取り立て」が大問題となっている(後述)。
ネット配信にしても複数のサイトに登録しないと網羅出来ないと言う事情があるが、これも自社独占配信と言う戦略を取る運営会社の姿勢もある。
オタクの経済力格差
地域格差ではないが、これまた大きな格差社会を物語る話。ここでも財力の差がモロに出る。
コミケなどで大人買いや、イベントやライブではチケットや会場限定グッズ類、果ては遠征費用などに
何万~何十万円以上も平然と散財する者がいる一方、チケット1枚どころか漫画単行本1冊買うのも苦労する層(
特にバイトすら法律または校則で禁止されている学生児童層にとっては、単価の高い商品が増加した現代はなかなか大変である)との格差は、もはや
アニメ視聴環境格差をある程度埋める為のコストの比では無い次元に達している。
μ'sのファイナルライブ公演の先行申し込み券目当てに、
ラブライブ!の劇場版の
円盤を100枚以上購入したが、1枚も当たらなかった悲劇がネットで話題になった事がある。ガチ系は目的の為なら何でもする。
これに関しては、
地方の富裕層の方が、都市部の中堅以下の層と立場が逆転する事も珍しくない。中国など海外の富裕層も日本のオタク生活を楽しもうと来日するケースも増えている。
更にコネクションも駆使すれば、案外アニメ格差もそれなりに縮められたりする。得てして活動的な層はこれの構築に長けている。
地方局の編成事情
地方の民放では多くても4局体制で、3局体制、さらには2局体制の地域すらある。
これらの局は深夜に通販や
テレビ東京のバラエティやドラマなどの放送を優先している。
さらには3局以下の地域はテレ東の番組以外もその地域にない系列の番組も放送しなければならない。
その結果、編成面においても深夜アニメを放送する余裕がなく、結果的に地方が置き去りにされてしまうのである。
さらには一部の地方局は放送機器が長時間の放送に耐えうる設計ではなかったり、労働組合の力が強い影響があることや、中継局が多いことや地理的の関係で毎日メンテナンス時間を確保する必要性、そして深夜放送に必要な人員が確保できないもしくは人件費削減で終夜放送を行わないもしくは週末などの一部曜日だけ実施する局もあり、中には終夜放送を全く行っていない地域もある。
系列局を増やせばなんとかなるのではという意見もあるが、
- 昨今の景気の低迷
- スポンサーを先発局に押さえられて獲得できない
- 娯楽の多様化により若者のテレビ離れが進んでいる
- (特に平成新局で)収入減により経営が苦しくなっている
などの理由から、1997年をもって5大キー局の全国進出は事実上終結(山形と高知のフジテレビ系列が最後)してしまったため、今後どんなにせがんでも地上波の民放テレビ局が増える可能性は皆無と言って良い。
その他アニメ視聴環境格差の原因
テレビアニメの首都圏一極集中傾向
地方向けアニメも無い訳ではないが、殆どが5分程度の短編である。
かつての
じゃりン子チエ2期のように東日本では殆どネットされなかったものもあるが、これとてレアケースである。
バラエティ番組となると地方発の人気番組も少なくなく、ローカルヒーロー特撮番組もあったりするのだが。
もはや首都圏、特にTOKYO MXが映る地域のアニメの多さは数の暴力レベルである。
消極的だったり、やたら口うるさかったり
とにかくやる気がない。
そもそもロクな関心も示さない局もあれば、放送しても内容に対して口うるさく言って来たり、時には途中で放送中止すら平気でするケースまである。
中には番販では一切放送しないという方針を取っている所も多く(特に在名民放局や福岡民放局が顕著)、その関係で消極的になっている。
地方はBS・CS放送やネット配信で十分、と製作側が判断
BS局での放送やネット配信が普遍化するにつれ、特に深夜アニメの地上波ネット局が大幅に削減される傾向が強まっている。
極端な例で言えばTBSとBS-TBS(とTBSチャンネル辺り)、或いはTOKYO MXとBS11(と
AT-X辺り)のみ、というネットパターンもじわじわと。
MBSの竹田Pが「アニメが地上波からBSへシフトするのが、やがてトレンドとなる」と予言した事が多少は当たった格好か。
特に
愛知県や
北海道、
福岡県の放送本数が減ったのもこれが大きく影響しているとも。
但しテレビ東京系アニメに関しては、同局が番販ビジネスが収益の一つである事と、BSテレ東の放送料金が高いなどの事情でなかなか進んでいない。
……と思ったら、今になって
テレビ東京が何故かBS11の株主(1%程度ではあるが)に加わると言う動きが。
各放送手段の弱点
視聴しやすさ(特に一般層やBS環境が何らかの理由で構築出来ない層)と言う観点では地上波の方が有利だが、コスト面から深夜アニメとの相性が悪すぎるのが難点。
さりとてBS・CSは荒天時に電波状態が不安定になりやすく、安定性と言う意味では地上波に大きく劣るのが大きな欠点。
仮に全てのアニメがBSで放送されたとしても、依然としてその点で地域格差が生じるのである。
序にネット配信も回線状態に左右される所があり、特にモバイル通信だとそれが顕著になる事も多い。
隣県の遠距離受信かケーブルテレビの再配信でアニメをある程度補える地域もある。
特に
山梨県、
徳島県、
佐賀県ではこのおかげで地元局のみ視聴と比べると桁違いの差が生じるほどである。
また地形要素も見逃せない重要なファクターである。近隣の県から発せられるアニメの電波も天然の要害、すなわち山々などによって阻まれる。本当の田舎はおこぼれすら許されないのだ。
具体的には
- 青森・岩手・山形(電波)─県境(山々)…秋田
- 岐阜・三重・長野(電波)─愛知(山々)
- 愛媛・香川(電波)─県境(山々)…高知
- 福岡・熊本(電波)─長崎(山々)
- 熊本・鹿児島(電波)─県境(山々)…宮崎
- 鹿児島(電波)─県境(長距離の海)…沖縄
などの例がある。
そういった地域は「電波過疎地」と呼ばれている。また、ワンセグ放送もこれにより映らなかったりする。
…というか小数のチャンネルでも観れればマシであって、場合によっては地上波自体が受信出来ない。
一応それらの地域ではCATVで4系列のアニメが補える可能性もあるが、基本的に4系列のうちその地域にない系列のみ再送信されるので、テレ東のアニメや地元の系列局では未放映のアニメはどうしようもない場合が多い。
当然アニメ以外の番組でも当てはまる事だが。
酷い例になると、後発局の中継局が無い地域も未だに残っていたりする。
法律の問題
実はこれも大きなウェイトを占めている。
ここで書くと長くなってしまうので詳細は避けるが、ケーブルテレビ局側が県外局を放送したくても、地元局が拒否権を発動したら為す術が無い。都道府県単位では和歌山県や熊本県が典型的な例である。
地アナ放送終了と共に、区域外でのケーブルテレビでの放送が打ち切られてしまった事例が続出した。一部は地デジ化後に発生した事例もある。
区域外放送が打ち切られた主な例を挙げると、
- テレビ東京を除く在京キー局各局
- テレビ東京
- テレビ愛知
- 長野県伊那地方の一部、岐阜県美濃地方の一部、三重県中勢地方の一部(詳しくは後述)
- 関西テレビ
- 読売テレビ
- テレビ大阪
逆にTOKYO MXは
静岡県伊豆半島東部や
山梨県で区域外放送が開始されていたりする。独立局だからなのだろうか?
また、地デジでは放送エリアの厳格化の一環として送信所または中継局の電波の飛びが抑制された事例(
テレビ愛知本局、在名局豊橋中継局など)もある。
豊橋局の抑制は
静岡県西部地方の視聴者に多大な影響を与えた。
その他のアニメ関連のオタクにまつわる格差
アニラジ格差
これは今ではインターネットラジオ番組の増加に加え、Radikoプレミアムに加入して月額税別350円を支払えば、全国各地のラジオ局をどこでも聴取出来ると言う、一昔前には考えられなかったサービスも登場。
一昔前は高性能
ラジオや高性能アンテナを駆使して、必死でお目当ての局の番組を聞こうとした者も多かったが、上のサービスを使えば、そんな手間はかける必要は無くなった。
テレビ局ほど柵が多くない
ラジオ業界だからこそ、でもある。
但し番組全体またはおまけパートの有料配信、ラジオCDに番組関連グッズなど各種版権商品の販売にイベント開催、などの有料サービスにより運営されている番組、または番組制作会社も多く、ここでも
オタクの経済力の差が出てしまう。
オタク向け専門店出店格差
最大手である
アニメイトが全都道府県への出店を達成し、ネット通販も充実している(但し働く側は薄給激務)昨今だが、更にマニア向けの店となると依然として大都市圏が有利な傾向にある。
特にウィンドウショッピングの要素が多大なジャンルとなると
一目瞭然。
しかし最近はとらのあなやゲーマーズといったメジャー店舗でも撤退が相次いでいる。
劇場版アニメ格差
地域によっては映画館でさえ近くには無い事例も多く、更に全国上映と銘打ちながら実質「主要都市圏だけ上映」に留まっている作品も数多い。近年急増した中編アニメ映画などに目立つパターンである。
更に先着順来場者特典も最速上映館のみで、遅れ上映の地方の上映館だと何のフォローも無い場合もザラ。
そのせいで交通費などを考えるとネットオークションで落とした方が安上がり、と言う笑えない話も。
もっともこのような展開を行う作品の殆どが、メジャータイトルと比べると集客力の面で分が悪いのは事実ではあり、上映してガラガラなら赤字の垂れ流しに終わるリスクも大きい。
やはりここでも集客力にコストの壁が分厚すぎる。
そもそも観るには上映料金を支払う必要があるので、全国どこであろうと金が無い人間には一定の壁が存在する。
イベント格差
2000年代に入るとアニメ(および声優)関連のイベントが年々増加傾向に入り、かつては想像すら出来なかった東京ドーム公演が行われるに至ったほどである。
しかしアニメ作品関連イベントは殆ど東京近郊に集中しており、地方でも開催されるのは『たまゆら』『ユーフォニアム』『
結城友奈は勇者である』など舞台地の縁絡みのケースくらい希少。
ほんの一部は総合展示イベントみたいな形で地方都市で開催されるケースもあるが、これも誘致する自治体や地元企業などの熱意と金が不可欠。
アニソン歌手声優関連のライブは地方でも開催されるケースもそこそこあるが、主要都市部以外では相当少なくなる。
もっともこうなるのも出演者の交通費やセットの輸送費などの金銭的負担に加え、移動時間の分だけ拘束時間が長くなる傾向も大きい。
東京から比較的近い東名阪以外の大都市である仙台や新潟などではイベントが行われる一方、東京から遠く離れている札幌や福岡といった大都市では開催されないのはこのため。
例えば福岡の場合新幹線こそ通っているが、首都圏から約5時間超と非常に時間がかかる上に終電も早い。(博多発東京行き最終電車は18:59出発)
航空機を使えば手続き含めて約2時間で行けるが、運賃が新幹線の場合に比べて非常に高い。(新幹線の場合は普通車指定席で約2万4千円程度、飛行機の場合は約4万円程度。)
更に札幌の場合は未だ新幹線すら通っていない上に道路網も本州と繋がっていないので、出演者は航空機でのアクセス・セットの搬入はフェリーの利用が必然となるだけでなく、名古屋や福岡、仙台などに比べると集客力が非常に劣る。
このことから東京から遠く離れてる札幌や福岡で開催するよりも東京から比較的近く、人口も多い仙台や新潟、静岡で開催されるケースが多い。
中小零細な会社や知名度の低い声優などにとってはその負担は重くのしかかる。所謂地下アイドルが地方では皆無なのもその影響。
安易に「全国各地で巡業しろ!」と言うのは、運営だけでなく出演者をも下手をすると殺す結果を招きかねないのである。
一部はライブビューイングを開催するケースも見られるが、やはり生の会場の雰囲気を味わいたいファンにはこれでも物足りない。
所謂コミケも東京ビッグサイトが東京オリンピックの影響で使用出来なくなる事から地方での代替開催も検討されたが、会場規模やアクセス面に加え参加者などの宿泊施設不足と言う問題が大きすぎて断念。
このようにイベント格差を埋めるにはアニメ放送以上に遥かにハードルが高いのが現実である。
各地の地上波アニメ放送、イベント事情等の傾向
テレビ東京系のテレビ北海道(TVh)が1989年に開局して5局地域になった。人口こそ福岡県を下回ったものの最大都市である札幌市の人口は約195万人と3大都市圏以外では最も多い。
道北・道東地域ではテレビ北海道が長らく映らなかったため
テレ東のアニメが皆無であった。
地アナ終了以降、国の助成金制度を利用しての中継局整備が進んだ結果、ごく一部の地域を除いてようやく悲願の全道放送を果たし、帯広・釧路に北見・網走、稚内や根室、利尻・礼文島などでも視聴が可能になった。
まさに「ようやくわが町に
セイコーマートがやって来た!」。
だが深夜アニメに関しては…角川書店原作アニメがある時期を境に
テレビ北海道で突如ハブられたり、長らくノイタミナのレギュラーネット地域ですら無かった時点でお察し下さい。
何かと比べられる
福岡県とはすっかり大差をつけられてしまったが、2020年頃から北海道テレビが深夜アニメの放送に注力し始め、「アニメな時間」と称する枠を月曜から木曜までの帯枠で設置するだけではなく北海道放送と
テレビ北海道も少数ながら放送。
北海道文化放送に至ってはノイタミナのレギュラーネット局に昇格した上に一時期は制作委員会の参加も積極的になっていたり
五等分の花嫁も2期まで放送されているなど、現在は東名阪以外では最も充実している。
その一方で、アニメイベント、ポップアップショップ(特に深夜アニメ)に関しては上記のように道路を使った搬入や新幹線移動が不可能と言うこともあることを考慮しても極端とも言えるほど冷遇されており、東名阪・福岡どころか、仙台や新潟よりも開催頻度が低い。
酷いときには、全国展開を謳っているイベントやポップアップショップ等においても190万人を超える全国有数の大都市である札幌市を有するくせに除外されているといったこともしょっちゅうある。これは既に展開されているゲーマーズやTSUTAYA、タワレコ等でも例外ではない。
大抵はハブられたまま事後通販という慈悲も良心のかけらも無いお知らせが来るが、たまにサテライトなどと称してお情け程度に縮小されたイベントが開催される。
もちろん東名阪ほどのクオリティは期待できず、ひどい時は開催しただけでもありがたいと思えと言わんばかりのクッソ適当な展示しかなく事実上のポップアップショップと化す場合もある。それやれるんならマルイ(後述)の出張販売とかにしてくれよ…。
体感的なイベント充実度で言えば、
よりも格段に下であるといえる。
上記の差別じみた扱いの原因は、上述の地理面や集客力の低いことの他に上述のイベント格差の項でも説明しているように、他の大都市よりも飛び抜けて道外からのアクセス性が最悪なことである。
例えば、東京とのアクセス手段が実質飛行機しかなく道内最大の空港である新千歳空港と札幌市内中心部はかなり離れておりアクセスに時間がかかること、
北海道特有の事情として冬は雪による欠航がたびたびあり欠航となった際の代替交通手段がほぼないリスクも一因に挙げられる。
さらには
北海道と本州の間には陸路で繋がってないため夜行バスで一晩で格安で移動できる手段がなく、上述の様に物品やセットの輸送にはフェリーが必須である。
福岡市の場合は後述するとして、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市も東京から近いという利点から東名阪福には及ばないにしてもライブ、イベントなどは比較的開催されやすい。
広島市はイベント充実度に関しては札幌以下であるが、
山陽新幹線で京阪神圏や福岡圏への移動が容易であるため、相対的にであるが割高の航空機しか移動手段が無い札幌市よりもアドバンテージがある。
もう一つの原因としてマルイ(丸井、OIOI)やスイーツパラダイス、ジーストア等、積極的にコラボしてくれる店舗やヲタショップが道内、とりわけ札幌市内にほぼないことが挙げられる。
上記のマルイが出店していないのはかなり致命的であり、よりによってアニメの公式はマルイとコラボすることが多いため必然的に北海道・札幌のイベント事情が悲惨な状態になる原因の一つになっている。
東京基準で札幌より遠方の福岡のアニメイベント事情が比較的良好な一因として、間違いなく2016年にマルイが進出した事が挙げられるほどマルイが果たす役割は大きい。その一方でマリオンクレープは札幌に出店しており未だに出店していない福岡とのアドバンテージがある。
また、
北海道は多数の著名な漫画家を輩出しておりサブカルチャーへの貢献も計り知れないが、肝心の行政や地場企業、百貨店などはろくな宣伝もタイアップも一部の例外を除いて行っておらず鼻からやる気がなかったことも少なからずアニメイベント過疎地化に拍車をかけていると言える。
また、
コミックマーケット入場券はファミリーマート限定発券となっていた時期があったが、北海道での出店事情が中途半端になっているせいで旭川などの道北オホーツク地方など、発券するだけで遠征を強いられる道民も少なくなかった。
そのためイベント充実度は他の大都市圏に比べて壊滅的に低く、全国的に見ても下位レベルとしか思えない劣悪に等しい惨状である。
札幌市内でのアニメイベントを検索しても、地元舞台作品などを除けば
腐女子を含めた女性向けイベント、ジャンプ系列しかほとんど存在せず深夜アニメファンにとっては地獄に等しい環境である。
ぶっちゃけ
北海道でまともに開かれている深夜アニメイベントはほぼなく、下手をすると
さっぽろ雪祭りが最大の深夜アニメイベントになりかねないレベルである。
上述の通り、深夜アニメの本数自体は地方の中では
福岡県等を差し置いて
愛知県に並ぶほど充実している方(2023年現在)だから、それらに乗じて深夜アニメ系イベントやポップアップショップは開催して欲しい、歪な状況を無くして欲しいと感じる道民のアニヲタ諸君は多いだろう。
しかし、現状では公式(あるいは自治体、企業)の良心に委ねるしかない状況に甘んじており、その肝心な公式側等のやる気や良心が無いに等しいので当分の間はイベント過疎地状態が続くと予想される。
ただ今後、
北海道新幹線が札幌へ延伸することによって対本州間のアクセスが向上するとともに札幌駅前では大規模な再開発が予定されている。再開発される商業施設にマルイ等をはじめとした北海道未進出の店舗が入る余地も多く残されている。
しかし、進出したとしても、札幌だけハブられるといったゲーマーズ、TSUTAYA等の二の舞になるケースも否定できないが…。
ともあれ現状はアニオタにとって隠れトラップ地帯となっている。
一方で最低賃金は1010円と何かと比べられる福岡よりも高く地デジ化も2006年6月で全局完了とこちらも福岡より早い。地下鉄も札幌オリンピックを控えた1971年に3大都市圏以外では初めての地下鉄として開業している上に路線の総延長も48kmと3大都市圏以外では最大の路線網を有しここでも福岡に勝ってる。
【東北地方】
東北地方全体に言えることだが最低賃金が九州と並んで低い部類に入る。
東北で唯一、テレビ東京系を見られる手段があるのが誇りである。
青森市は東北で唯一、民放5局が全て見られる県庁所在地となっている。
東北で唯一フジテレビ系列が無い事が県民の長年の悩みの種だと言われるが、北海道文化放送、テレビ北海道、岩手めんこいテレビなど、他県のテレビ局を見られる世帯は結構多い。
青森県にフジテレビ系列ができなかった訳は、一説には青森テレビ開局の際に地元の有力政治家が産経新聞の報道姿勢を嫌ったことや青森テレビの経営陣がフジテレビの方針に反発したこともあり、TBS系にしたという話があったとかなかったとか。
昭和の頃は民放が青森放送と青森テレビの2局しかなかった。
青森県の民放3局目は
フジテレビ系も候補に挙がっていたが、
フジテレビは東京・お台場の新社屋建設で余裕がなかったことなどを理由に拒否したため、1991年に
テレビ朝日系の青森朝日放送が開局した。
フジテレビは近年は視聴率低迷に喘いでいるものの、フジテレビ系列局がないことに対する青森県民の不満は未だに根強い。
23万都市・八戸市周辺では岩手めんこいテレビ(フジ系)が直接視聴可能な他、
27万都市・青森市では
テレビ北海道(テレ東系)と北海道文化放送(フジ系)がケーブルテレビで視聴可能である。
青森市ではケーブルテレビ対応の集合住宅ならこの2局は契約しなくても無料で見られるため、転勤・移住する際には、物件紹介サイト等で「フジ系、テレ東系が無料で見られる」旨の記載がある物件を探す、或いは不動産会社にそのような物件があるか問い合わせることをお勧めする。
因みに、
青森市は
東北の県庁所在地で唯一、民放5局が全て見られる都市でもある。また、下北地方や津軽地方北部では北海道文化放送などの北海道の民放が直接受信できる世帯が多い。
但し、17万都市・弘前市などでは秋田や岩手、
北海道からの電波が届かない上、ケーブルテレビもなく、他道県のテレビ局を視聴出来ない。
但し、
アニメイトは弘前を含む三大都市(青森市、八戸市、弘前市)全てに出店しており、店舗数は
福島県と並んで東北最多タイ、これはせめてもの救いである。
最近青森朝日放送がささやかながら深夜アニメを放送。しばらくしてから青森テレビや青森放送も放送し始めた。
特に青森放送では弘前市が舞台の「
ふらいんぐうぃっち」の製作委員会の中の一社に名を連ねており、再放送の実施や多数宣伝を流すなど非常に力を入れていた。
また『ドメスティックな彼女』の作者が青森県出身のためか、アニメ版が青森テレビで放映された。
原作も相当エロいのによく青森テレビの編成がゴーサイン出したな。五等分の花嫁も東北地方で唯一2期まで放送した。
しかしなから
【推しの子】は放送していない。
現在、
青森県で放映されているフジ系のアニメは「
サザエさん」のみである。メインスポンサーである東芝が撤退し存続が危ぶまれたが乗り切っている。但し、2019年10月からは真裏にドラえもんが来てしまい、図らずも2大国民的アニメが直接対決する形になってしまった。
青森テレビでは
ONE PIECEのネットを2011年から実施。2017年3月までは土曜か日曜の早朝・午前中、または平日の夕方に放送されていたが、4月以降は深夜に追いやられてしまい、9月に打ち切られた。
青森放送では
ちびまる子ちゃんをネットしていたが、2001年に打ち切られ、その後は単発番組枠に当てられた。
銀魂や
BLEACHはおろか
ワンピースすらやってなかった。
ちなみにフジテレビ系列局でワンピースが放送されてないのは秋田テレビ(AKT)が唯一であった。しかもフジテレビ系列局が無い青森・山口でも放送されているにもかかわらず。
ワンピース展とかやっておいてそりゃないぜ…
当然のごとく苦情が来たのだが、なんと「
BSフジでもやってますので」と一蹴した。
2013年5月になってようやくワンピースのネットを再開し日曜朝6時半から放送しているが、その間のフォローはほとんどなし。
まあ、
6年半もネットしていなきゃ無理もないか。
妖怪ウォッチは2014年10月から秋田放送(ABS)で放送されているが、この放送時間が
金曜午前10時55分からであり、祝日などでない限りどう考えても子供が見れない時間帯で放送されている。更にシンカリオンも深夜送り…。
ガンダムは
X以降は
UCしか放送していない。
AKTはノイタミナのレギュラーネット局になっているのが唯一の救いだが…。
また、民放3局の地域で唯一TBSの系列局がない。これはABSが隣県の青森放送や山形放送の後に開局した事で回線利用の絡みで、日本テレビ系列を選択せざるを得なくなった説が有力とされている。
非常に高いアンテナや高層ビルの屋上で辛うじてIBCやTUYが視聴できる可能性があるとはいえ、高層ビルはほとんどなく、高いアンテナも台風や冬の風で倒れるため常用できるレベルではなく、県外波の直接受信は困難。
昭和の頃は民放が秋田放送と秋田テレビの2局しかなかった。
秋田県の民放3局目はTBS系も候補に挙がっていたが、TBSが
秋田県の経済力の弱さを問題視したことや、三浦甲子二の出身地だったこともあり、1992年に
テレビ朝日系の秋田朝日放送が開局した。
ケーブルテレビではIBC岩手放送かテレビユー山形か青森テレビが放送されているものの、そもそも県内のケーブルテレビ局自体が少ない事から、必然的に対象地域も少ない。
さらにTBSは他系列への番販に消極的(MBSは逆に積極的なんだが)。その為TBS系列の番組はアニメに限らず視聴が難しい。
福井・徳島・佐賀にもTBS系列局が無いが、こちらは隣県から受信がしやすい・CATVが普及しているなどまだ良い方である。
2022年から改善してきており、話題性あるアニメは3局一体となって放送。
秋田朝日放送はブシロード製作アニメや
【推しの子】など充実。
「
プリキュアシリーズ」生みの親の
鷲尾天の出身地だけあってか、プリティストア出張店が開かれ、
秋田県限定グッズを販売してくれる。
最低賃金は2024年改定地点で951円と全国で一番低い。
平成新局のおかげで北東北で唯一の4局地域になった。岩手めんこいテレビの二戸中継局は
青森県南部地方住民にとっても重要な存在。
昭和の頃は民放がIBC岩手放送とテレビ岩手の2局しかなかった。1991年に岩手めんこいテレビ、1996年に岩手朝日テレビがそれぞれ開局して4局地域になった。
アニメの放送は、時代によって波がある。
4局化した直後は各局ともにアニメの放送に熱を入れており、特にIBC岩手放送は朝5時台に大量に編成していた。
あの
新世紀エヴァンゲリオンはテレビ東京での本放送終了後、同系列のない地方では一番早く放送され、他にも
スレイヤーズや
機動戦艦ナデシコ、
少女革命ウテナに
魔術士オーフェンなどの夕方アニメはもちろん、中には
エルフを狩るモノたちやMAZE☆爆熱時空みたいなまだ黎明期だった深夜アニメについても放送していた。一方で
ガンダムは
ZZ以降は
∀まで殆ど放送されなかった。
しかし、90年代末頃に一気に減少。
テレビ岩手はあの
それいけ!アンパンマンすら打ち切りにし、一時期は
日本で唯一日テレ系のテレビ局があるのにアンパンマンが放送されていない県だったことすらあった。
しかし、前後してめんこいテレビが力を入れ始め、殆どの地方でアニメの放送が取りやめとなった平日夕方5時台に
アニポケや
ケロロ軍曹、
銀魂などを編成し、深夜アニメに関しても
らき☆すたを数日遅れで放送するなど力を入れていたが、リーマンショックもあってか、
らき☆すた終了後は徐々に減少し、ケロロと銀魂は打ち切り。
更に追い打ちを掛けたのが
東日本大震災で、アニポケだけが金曜夕方4時台に移動して存続している状態となっている。
一方で震災がきっかけなのか、2011年の10月よりテレビ岩手でのアンパンマンの放送が1999年以来
12年ぶりに復活した。
ローカルヒーロー特撮に関しても、テレビ岩手は震災を機に開始した「鉄神ガンライザー」シリーズを定期的に制作放送しているが、地元出身者による出演陣が妙に豪華。声優も含まれたりする。
深夜アニメは一時期、他地域と同様にあまり放送されなかったが、2010年代よりIBC岩手放送を中心に断続的に放送されるようになった。2024年に入るとIBCの本数が飛躍的に増えているが、アニラジ担当している同局アナウンサーの影響との説がある。
昭和の頃は
- 山形放送(YBC)・山形テレビ(YTS)の2局ともクロスネットだったせいで編成が滅茶苦茶だったり
- 服部敬雄率いる山形新聞グループがテレビユー山形(TUY)の経営の主導権を握ろうとしたり
- タイトルに服部敬雄の姓が含まれていた為に『忍者ハットリくん』が打ち切りになったという噂が流れたり(実際は違うらしい)
…と、とにかく破茶滅茶。
YTSは元々NET系になる予定だったが、開局前に揉めたため服部敬雄の鶴の一声で心ならずもフジテレビ系列になった。
その後平成に入って服部が亡くなり、自由が利くようになったためか経営悪化したYTSがフジテレビ系列から突如
テレビ朝日系列に鞍替え。YBCは日本テレビ系列の単独ネット局となった。
TUYしかフジの番組を放送しなかったことから、県民から不満の声が噴出する事態に。尚、TUYでは『サザエさん』、『ドラゴンボールZ』、『キテレツ大百科』、『
こちら葛飾区亀有公園前派出所』が放映された。
YTSネットチェンジから4年余り経過して、さくらんぼテレビ(SAY)が開局する事になった。
深夜アニメは大半の地方の事例に漏れずに…、だったが、山形テレビでブシロード製作アニメが若干数放送されるようになったのを皮切りに各局で多少ながらも放送されている。
4局地域としては珍しく
【推しの子】が放送されていない。
アニメショップ事情はアニメイトが山形市にある程度で、特に庄内地方にはアニメイトすら存在しない。
地デジ化は2006年6月に福島県と同時に東北地方では初めて全局完了している。
(東北地方全体にいえるが)テレ東系列の局は無いが子供向け番組は遅れネットで放送中。
但し地元出身の
山寺宏一が司会を長年勤めた「おはスタ」はBSジャパン(現・BSテレ東)で1ヶ月ネットされた後、音事協から抗議を受けていきなり打ち切られ、その後卒業までリアルタイムで見る術は全く無いままであった。
テレ東系列局新設の計画はあったが、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況や
東日本大震災の余波で無かったことにされた。もっともこの話自体、当時のテレビ東京社長のリップサービスだったとも言われるが。但しフジ系のローカル枠「アドベンチャーサンデー」は全網羅。
民放4局化は1975年と早かったのが救いか。
深夜アニメはノイタミナのほか、主に東北放送が断続的に放送。地元舞台か原作者が地元出身者のものなら比較的多く放送される。最近ではミヤギテレビでも放映されるようになった。
khb東日本放送では平成中後期ぐらいまで平日16時台にテレ東系列のアニメなどを遅れネットで放送、中にはミッキーマウスクラブハウスを放送した事もあったが、2010年にトランスフォーマーアニメイテッドを月曜16時31分→月曜16時25分の時間帯でネットしたのを最後に消滅。
現在では刑事ドラマやサスペンスドラマの再放送に完全占拠され、かつての16時台後半枠に至っては現在ではローカル情報番組が放送されている。同局の深夜アニメの放送実績としては艦これなどがある。
ミヤギテレビでも2009年辺りまでは
春休み・
夏休み・
冬休みの期間のみながら、「
名探偵コナン」や「
犬夜叉」などの再放送を行っていた。
しかし近年は周辺県と比較するとローカル枠での深夜アニメが弱いのは否めない。ある意味岩手県や山形県の方が充実しているとすら。
最低賃金は2024年地点で973円と大都市圏ではかなり低く、山口や福井や石川や徳島や新潟よりも低い。
かつて福島市と郡山市、県内の新聞社絡みの争いが絡み、日本国内で最も遅く県域のVHF波民放テレビ局1局目が開局(福島テレビ。この影響で第三セクター方式の運営である)と言うエピソードまである。4局化は昭和のうちに完了(現在の政令指定都市が所在しない県としては唯一)しているのだが。
山形県同様、国民的アニメやニチアサといった子供向けアニメは比較的多く放送されているものの、ご多分に漏れず深夜アニメは…。
福島テレビはノイタミナを遅れネット(後に同日ネット化)で放送したり、福島中央テレビではミヤギテレビ同様にバップ出身の社長の影響で日テレの深夜アニメを放送するようになったり、テレビユー福島が若干数放送するようになったり、福島放送はD4DJや
しかのこのこのここしたんたんを放送したが、あとはお察しください。
ウルトラマンの生みの親
円谷英二の出身地にも拘らず、一時期ウルトラシリーズが冷遇されていた。
90年代ごろまでは平日の昼ごろや
夏休みの朝に、よく再放送をしていたのだが(主に帰ってきたウルトラマンや
ウルトラマン80)、00年代に入るとめっきり減り、2006年の
ウルトラマンメビウスは最初の3ヶ月は放送してくれなかった。一応、
夏休みに一挙放送し残りを定期放送する形になったが。
その後テレ東に移った
ウルトラマン列伝はとうとう放送されなくなってしまったが、翌年から早朝6時台に放送を行っており、
ウルトラマンギンガ以降のシリーズは無事放送されている。
福島テレビはフジテレビ系列であるにもかかわらず日曜9時のフジテレビのアニメを放送してくれない。ちなみに現在同時間帯では『ポケットモンスター』シリーズを放送している。
首都圏に隣接しているが、県内のケーブルテレビ局ではテレビ東京は再送信されていない。
いわき市南部では在京キー局の受信が可能な地域がある。
地デジ化は2006年6月に山形県と同時に東北地方では初めて全局完了している。
【関東地方】
在京キー局5つが全域で視聴できるが、独立局の有無、その編成により地域ごとの格差は存在する。
あと地方によくある「こんな時間に放送するなんて、子供に見せる気あるの?」問題。これが関東地方でもまさかの発生。
例えば2016年4月改編よりアンパンマンが金曜午前10時55分開始に。保育園や幼稚園に行く子は見られません……。
アニメやイベントなど
オタク環境目当てでやって来た地方民にとっては、それ以外の所で物足りなさなどを覚える者も少なくない(そもそも地価物価高いし…)。
過去を遡るとTOKYO MXの地アナ時代は23区近辺では東京タワー向けUHFアンテナを新規に立てる必要があったが、
東京タワーから同じUHF帯で送信していたのは放送大学(2018年秋でBSに完全移行)しか無かった上に電波障害も多発、更に当時のMX自身の番組編成も決して魅力的とは言い難く、NHKや在京キー局どころか、周辺県の独立局にまで勝負を挑む以前の問題で躓く状態が長らく続き、この影響でMXでは新作アニメの放送が皆無な時代が暫く続いた。
このため、下記の首都圏トライアングル3局が全局視聴可能なエリアに住む事が、ある種のステータスとなっていたほどである。
そんな折、国策で始まった地デジ放送は一律UHF波送信となった事から都内でも東京タワー向けUHFアンテナの設置が徐々に進み、00年代後半から次第に同局での新作アニメ放送が増加し、そして2012年10月に東京スカイツリー運用開始と合わせて送信所を移転した事で関東地方における、所謂UHFアニメの放送をほぼ独占するに至った。
編成面でも19時台・22時台、更に21時台の開拓やサンテレビ・KBS京都・BS11などとの同時ネットを徐々に推進するなど、従来の首都圏トライアングル3局主流時代とはこう言う所でも差を付けている。
また、いち早くスマホ専用アプリで(「
大人の事情で」全番組とまでは行かないが)全国どこでも視聴なサービスを開始したが、TVerに事実上統合される形で廃止された。
地アナ時代は上記のTOKYO MXとは対照的に勢いのあった首都圏トライアングル3局(テレビ神奈川、テレビ埼玉、チバテレ)だが、上記にある東京スカイツリー運用開始となった2012年秋クールを境に新作アニメの放送本数が激減、準新作および旧作放送中心にシフトした。
2017年冬クールにはKADOKAWA枠が撤退し、2017年夏クールには
チバテレが新規アニメ0本という事態が発生。
2018年冬クールには
テレ玉・チバテレが新規アニメ0本となり、テレ玉までもが力尽きてしまった…。たまに新作短編アニメなどを細々と放送する事はあるのだが。
基本的にこれらの県はほとんどのアニメを見られるイメージを持たれる事が多く、またかつては事実そうであったこともあるため、今や
北関東3兄弟をも超える、
アニオタ最大の罠と言えよう。
よって住むならTOKYO MXが最低限は映る地域の物件を探すのをオススメする。
進学などでアニメ過疎地方から関東に進出したアニヲタを待ち受ける
トラップエリア。
とちぎテレビと群馬テレビは一定数は放送しているが、やはりMXの本数には遠く及ばない。
但し(現時点で最後に開局した日本の地上波テレビ局である)
とちぎテレビは特異なまでに力を入れたアニメ専用サイトを設けており、局主催によるアニメイベントも定期的に開催しているほか、群馬テレビも最近になって短編とは言え、地元舞台アニメを輩出している。
栃木県や群馬県に関しては南部地域でTOKYO MXが視聴可能な地域があり、宇都宮市のケーブルテレビではTOKYO MXやtvkが視聴可能である。
なお
群馬県は関東圏で唯一最低賃金が1000円台ではない。
◎南関東3県の詳細な事情
テレビ神奈川(tvk)は2000年代中盤頃には
西のサンテレビ・東のtvkと言われる程アニメに力を入れていた放送局だった。
2004年秋に洋楽ファンの苦情を押し切る形で長寿の洋楽番組を潰してまでアニメ枠を設けたり、2007年夏には
『School Days』最終回の地上波放送を土壇場で中止にし「nine boat」事件を発生させるなど、エピソードにも事欠かなかった。また不定期で『tvkアニメまつり』と言うイベントも開催していた。
土曜日深夜は24時から28時までアニメ関連番組を大量に配置し
土曜深夜のアニメマラソンと称されていた時代もあり、中でも地元愛に道溢れたアニメ『
天体戦士サンレッド』はニコニコ公式配信アニメの人気爆発のきっかけを作ったことで高い人気を博した。
声優番組にも力を入れており、通算15年以上続いた『アニメTV』や、よゐこ有野課長をMCに抜擢した『まんとら〜マンガ虎の穴〜』を放送。
番組に出演していた無名声優が後に出世した事例も多く『アニソン★カフェ ゆめが丘』からは
西明日香・野水伊織・米澤円、『AG学園 あに☆ぶん』からは
東山奈央、
佳村はるかが出世を果たした。
2011年にはお昼の情報番組『ありがとっ』のMCに松風雅也・週1レギュラーに
松本梨香が抜擢、看板番組だった『
saku saku』に
牧野由依が出演し、アニメ番組以外でもアニメ愛を見せつけた。
しかし、上述の通り新作アニメ枠激減後は以前のような勢いは見られなくなり、2015年にアニメまつりが終了。
2016年夏には最後の悪あがきなのか1クール遅れ開始の『
マクロスΔ』や放送が決まったアニメ2期の予習で『
響け! ユーフォニアム』の1期の再放送、
まさかの『
装甲騎兵ボトムズ』の再放送が開始するも、最近は『
ふらいんぐうぃっち』や『ナナマルサンバツ』等の再放送が大半であり、2017年春に新規アニメが2本とますます縮小。2018年冬にはとうとう『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』の1本のみとなった。以降は2〜3本程度の放送に留まっている。
地元舞台アニメでも、近年は『ブレイブウィッチーズ』や『Just Because』などの放送はあったものの、
横須賀市舞台の『
ハイスクール・フリート』、藤沢市舞台の『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』、鎌倉市舞台の『
逃げ上手の若君』はハブられてしまった。
また近年では珍しく
TOKYO MXでの放送が無かった『南鎌倉高校女子自転車部』を放送した。
2014年には『ありがとっ』で不定期出演レポーターを務めていた
杜野まこが全く畑違いのデレマス声優に抜擢されるサプライズがあったものの、
全体的に声優関連番組も激減。
森川智之出演の『森川さんのはっぴ~ぼ~らっき~』終了と共に消滅した。
◎北関東3県の詳細な事情
何と言っても独立局がそもそも存在しない、と言うか日本で唯一未だに県域民放テレビ局が無い県。
開局構想自体はあったが色々あって頓挫したまま、それが今なお尾を引いている。
あるのは県域民放ラジオ局のLUCKY FM茨城放送だけ、それも出力弱すぎて県内もまともにカバー出来ていない始末。そう言う事情もあってNHK水戸放送局が北関東でいち早く地デジ開始後に総合テレビのローカル放送を開始したのだが…。
故に地元の情報を得るのにさえ苦労する。東日本大震災で大きな被害を受けたにもかかわらず、県内の詳細な情報が余り報じられなかった事が問題視されたほどである。
アニメファン的にも県外独立局での深夜アニメ展開が本格化してから、先に挙げた弱点が一気に露呈してしまい、ある意味「孤島」と化した。
『
ガールズ&パンツァー』が地元大洗町で大フィーバーとなったにもかかわらず、地上波で視聴出来るには本放送の3年後にテレビ東京が遅れネットするのを待つしか無かった。一方でJRAのトレセンがある美浦村はケーブルテレビがあるためか『
ウマ娘 プリティーダービー』はTOKYO MX経由で視聴できた。
なお、県南地区は東京スカイツリーが見えるほど意外に
東京都に近く、加えて筑西地区の古河市などではTOKYO MXが直接受信できるほか、つくば市や土浦市、結城市などではケーブルテレビで県外独立局が視聴可能である。しかし、水戸市には県庁所在地である上に県内最大都市にも関わらずケーブルテレビ局がなく、フレッツテレビがあるが独立局は受信できない。更に北にある日立市のケーブルテレビでは独立局が視聴可能なだけに不可解である。
【甲信越地方】
首都圏に隣接するにもかかわらず、人口が80万人余りと少ない事から地上波が山梨放送とテレビ山梨の2局しか無く、アニメに限らずテレビ事情自体が厳しい。
しかしそんな事情から県内のケーブルテレビ普及率は地アナ時代から全国屈指であり、大半の地域では加入すれば
テレビ朝日・
フジテレビ・
テレビ東京に加え、何とTOKYO MXなども視聴可能である。日テレやTBSの深夜アニメはBSでほぼ補完可能である事を考慮すれば、限りなくほぼ全てのアニメが視聴可能なのは大きい。
『アンパンマン』が
朝5:30放送等、
子供向けアニメも早朝or真っ昼間に放送と何がしたいか不明。いくらなんでもその時間は鬼畜だろ…。
さらに『ONEPIECE』は一時期放送されてなかった。…「アドベンチャーサンデー」は全網羅してたけど。
深夜アニメは全体的にご多分に漏れず…ではあるが、信越放送や長野朝日放送が多少ながら放送している。
長野放送はノイタミナ枠が正式なレギュラーネット局には未だなっていないが、
フジテレビと同日ネットになると言うちょっと意味不明な放送形態。
民放4局目は1980年代前半に構想されたが、一本化調整の難航から開局が遅れ、1991年に長野朝日放送が開局した。
地アナ時代は関東や中京の電波を遠距離受信する世帯も目立ったが、基本的に電波に不利な地形な上、地デジでは相当厳しくなった。
テレビ東京はケーブルテレビで視聴出来る地域は多いものの、それとて期限付きとなっている為、予断を許さない。それでも映らない地域は(以下略)。
資金的に厳しいらしく、深夜アニメの放送事情は長らくお寒い限りだった。
ノイタミナレギュラーネット地域に入っているのが少ない救いだが、
するなど奇行が目立つ。「県民一人当たりの漫画家人口は日本一」「漫画で町興し」「アニメ、漫画の街・新潟」などと標榜しているのとは対照的に。
このスローガンと高橋留美子の出身地であることから、新潟市内では『
犬夜叉』のラッピングバスが走行しているが、
『犬夜叉 完結編』は放送されなかった。また、『ジョーカー・ゲーム』の再放送時に新潟市がスポンサーになったが、お察しの通り
新潟県では放送されていない。
新潟総合テレビはノイタミナのレギュラーネット局になっているほか、近年になって新潟放送や新潟テレビ21などで多少ながら深夜アニメが放送されるようにはなっている。
地アナ終了から3年後、
上越市や湯沢町など県境地域の一部で行われていた、
テレビ東京のケーブルテレビでの放送が打ち切られた。
新潟市や
長岡市のケーブルテレビではアナログ時代からテレビ東京は再送信されていない。
ちなみに田中角栄元首相の地元だったこともあり、民放4局化は1983年に完了した。
【北陸地方】
民放3局地域でテレ朝系がない。
北陸朝日放送、新潟テレビ21がケーブルテレビや直接受信で視聴可能な地域が多い。
テレ東のアニメはアニポケ・ナルト、あとは
ドラえもん・スーパー戦隊と
高知県と全く同じ。
富山テレビはノイタミナの放送実績一切なし。
仮面ライダーシリーズは昭和時代は日本テレビ系列の北日本放送がネットしていたが、平成ライダー以降はTBS系列のチューリップテレビでの「龍騎」だけしか放送実績がない。
その前枠の
メタルヒーローシリーズに至っては北日本放送がギャバンを放映したあと長らく途絶えてしまい、再開したのがチューリップテレビのカブタックからという有様である。
キュアリリアンの中の人が富山出身にもかかわらず、プリキュアは放送実績一切なし。
ワンピースは一時期打ち切り。同じく作者が富山出身にもかかわらず
ゆるゆりも二期まで一切放送されなかった。
インフィニットストラトスも作者(オーバーラップ文庫版はイラストレーターも)が富山出身にも関わらず放送されていない。
【推しの子】も放送していない。一方で
五等分の花嫁は2期まで放送した上にスペシャルアニメ版も放送している。
P.A.WORKSがあるおかげでそこの製作のアニメは放送される確率が高かったが、近年は未ネットが目立つ。
深夜アニメは北日本放送やチューリップテレビがたまに放送している。
昭和の頃は民放が北日本放送と富山テレビの2局しかなかった。
富山県の民放3局目は
テレビ朝日系も候補に挙がっていたが、
テレビ朝日は
石川県に系列局を置いた方が効率的と判断したこともあり、1990年にTBS系のチューリップテレビが開局した。
余談だが、北日本放送は東名阪以外の地方局の中では当時のテレビの最新技術を導入するのがどこよりも早い放送局だったりする。
北陸3県で唯一の4局地帯ではあるが、県内人口が120万人ほどでCMのダンピング合戦も起こる始末。
昭和の頃は民放が北陸放送と石川テレビの2局しかなかった。1990年にテレビ金沢、1991年に北陸朝日放送がそれぞれ開局して4局地域になった。
ご多分に漏れず深夜アニメは…。石川テレビはノイタミナを放送していない。北陸放送はやったりやらなかったりと安定しない。
しかし、北陸朝日放送が深夜アニメに注力した模様。ブシロードの社長出身地の縁からか?
民放は日テレ・テレ朝系の福井放送とフジ系の福井テレビの2局しかない。
テレ東のアニメはそれなりにやってくれているが、
深夜アニメとTBSやテレ朝のアニメは壊滅的。
TBSの番組は3局地域の
秋田県ですらほとんど放送されない時点でお察しください。
ガンダムは平成以降の作品は一切放送していないほか、逃げ上手の若君は放送していない。
民放3局目の開局構想はあったのだが、バブル崩壊により頓挫した。実現していれば、TBS系列局か
テレビ朝日系列局のいずれかになるはずだった。これが実現していれば…と悔やまれてならない。
ただ、
福井県が製作協力した『メガネブ!』は再放送までして放送しているのと、嶺南では近畿広域4局とKBS京都かBBCびわ湖放送が、嶺北では石川4局が直接受信しやすいのが救いか。しかし山間部の大野市や勝山市では県外民放の直接受信が難しく、ケーブルテレビもあまり普及していない。そのためTBS系やテレ朝系の番組はアニメに限らず視聴が難しい。
【東海地方】
割と大都市圏に近く、人口もそこそこ多いが、
テレビ東京系列局や独立局が開局しておらず、環境の割に不遇をかこっている。
テレ東系列局新設の計画はあったが、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況や
東日本大震災の余波で無かったことにされた。もう少し人口が(大体400万人ほど)多ければ、バブル期辺りに可能性はあったかとは思われるが…。
民放4局化が1979年と早かったのが救いか。
かの
「またキテレツか!」のネタ画は有名。
ネタになってることの大体の犯人は某フジ系。
但しワンピースは
同時ネット。
最近になって静岡放送が地元舞台深夜アニメを中心に力を入れてはいるのが救いといえば救いだが、2019年10月期より火曜深夜アニメ枠に「アニメ6区」の愛称が付けられた。2023年4月には「スーパーアニメ6区」と改題して放送枠を月曜から木曜と
土曜日まで拡大した。
他にも00年代は土6や平成
仮面ライダーが遅れネットだったことを考えると、多少は改善している。
スポーツ王国でオタクに厳しい県民性は相変わらずだが
SBSが積極的ではあるがテレビ静岡もノイタミナのレギュラーネット局となっており独立系やテレ東系作品も不定期で放送されることからフジ系では比較的アニメ放送に積極的と言える。しかし静岡朝日テレビと静岡第一テレビは積極的とは言えず全国枠のみの放送に留まっている。
アニメショップは
アニメイトが5店舗(これは三大都市圏以外の都道府県では最多)もある上に静岡市内には
メロンブックスや最近巨大店舗になった駿河屋本店がある。また、沼津市内にもゲーマーズが
ラブライブ!サンシャイン!!のコラボ店舗として出店しているなどかなり充実している。
また東海道メガロポリスを構成するとあって最低賃金も三大都市圏以外では最も高い1034円(2024年改定地点)となっている。2024年改定で1000円台の大台に乗った。
地デジ化も2005年11月に3大都市圏以外では全局完了している。
地理的にみると静岡は中京広域放送圏と関東広域放送圏の間にあり、西と東で文化が分かれているため、県域放送体制であるのはやむを得ないとも言えるが。
ケーブルテレビに加入した場合は、伊豆半島東部では
テレビ東京にTOKYO MXにテレビ神奈川も、富士市東部および静岡市清水区東部までは
テレビ東京とテレビ神奈川が、
浜松市中心部では
テレビ愛知が、浜松市西部や湖西市では直接受信で在名局が視聴可能。どうあがいてもテレビ東京系は見られない静岡市の大半…。
同じ県内でもこの差である。
テレビ東京系列の
テレビ愛知が1983年に開局して5局地域になった。
テレビ東京系列の
テレビ愛知が(所謂)UHFアニメの放送にも力を入れており、テレビ東京系アニメも含めると一時は「日本一アニメの放送本数が多い地上波テレビ局」とまで呼ばれていた程である。
しかし2010年代半ばに入り製作側に「BSやネットで見てね」と判断されたのか、全体的に深夜アニメの本数が激減傾向に入ってしまう。
関西とは違って広域4局が全体的に本数が少ないのが手痛い。
特にかつてはこの中で精力的だったCBCテレビの本数は2010年代後半からじわじわと減った結果、2018年冬季以降は何と
0~1本と言う惨状に。
お隣の静岡放送が番販で「キリングバイツ」をネットした事で1本枠をキープした事から、尚更この結果が際立つ事態に。
その一方でかつてサンライズと組んで長年全国ネット枠を続けて来たメ~テレが、2018年冬季にABCアニメーションほかと組んで久しぶりに深夜アニメ製作に復帰した事が数少ない明るい話題か。
ただ、CBCも2020年代初頭に入ってから少数ながらも放送されてきており、2023年には地元が舞台である
五等分の花嫁を2期まで放送した。そして2024年4月からは日曜深夜に久々に名古屋発の全国ネットアニメであるアガルアニメが誕生した。
テレビ愛知も独立局向け作品の制作委員会参加も積極的になっている。
ただ東海テレビは一時期深夜アニメの放送に積極的だった時期があったが現在はノイタミナと+Ultra以外は基本放送されていない。
その一方で本社隣接地にあるテレピアホールをアニメイベント専用化させるなどイベント面では積極的と言える。
それでも関東関西以外の他地域に比べれば、大いに恵まれているレベルではあるのだが…。(特にアニプレックス系作品は高確率で放送される。)
ここに来てアニオタにとって隠れトラップ地帯と化している現状が気掛かりである。
テレビ愛知が映るか映らないかで天地の差である。
岐阜放送が正式なテレビ東京系列では無い上に(所謂)UHFアニメを余り放送しない為である。
アニポケ等は放送しているものの、『おはスタ』や深夜アニメを放送していない上に、『
新世紀エヴァンゲリオン』は本放送から1年遅れでの放送であった。
下の三重テレビと同じくテレビ愛知で放送しない角川原作深夜アニメをたまに放送する事はあるが。
岐阜県とほぼ同じ事情。やはり三重テレビが(以下同文)。
岐阜県よりかは
テレビ愛知が映る地域は広いが。但し伊賀地方や東紀州地方では在阪広域4局が視聴出来る地域があり、ここでは多少はマシにはなる。
特に伊賀地方は「もはや近畿地方の一部」と言われるほど津・名古屋方面よりも奈良・大阪方面への流動が圧倒的に多い事から、
「何故ここが
三重県扱い?」と不思議がられるほどである(今の伊賀市長は元関西テレビアナウンサーである)。
地元ケーブルテレビ業者である松阪ケーブルテレビが2014年9月30日をもって
テレビ愛知の放送を「一部地域で」打ち切る事を発表。
これがアニメファンを中心に大騒動になり、当時の月刊アニメディアの読者投稿コーナーでも大激論が繰り広げられた事があった。
松阪ケーブルテレビ側も関係各所とギリギリまで話し合いを続けたが同意が得られなかった…。
これと同じ事態が伊勢市以南のケーブルテレビ局でも発生している。どうやら
テレビ愛知が映る南端は旧松阪市域のようだ。
アニメイトは四日市市と桑名市にあるが、県庁所在地の津市には
アニメイトすら存在しない。
【近畿地方】
近畿といえば、関東に次ぐ日本第二の都市圏だから、大丈夫…とはいえない。
地上波で東京に近いレベルの本数のアニメを視聴出来るのは、
テレビ大阪とサンテレビが確実に視聴出来る地域(+αでKBS京都が視聴可能な地域)に限られる。
テレビ東京系のテレビ大阪は
大阪府内のみの放送免許しか与えられておらず、その影響で近畿地方全域で放送が出来ない。
一方、サンテレビでは
兵庫県だけではなく大阪府も事実上カバーしていることからかTOKYO MXで放送されている多くのアニメに加え、在京キー局製作深夜アニメが在阪局でネットされない場合、その受け皿となる場合が多いのである。
この辺がKBS京都との大きな違いでもある。
2010年代後半に入ると上記の中京地区ほどではないものの、地上波では関東ローカルと言うものもじわじわと増えており、BS受信環境を揃えないとやや厳しい状況になりつつある。
更に関西の大いなる特殊な事情として、サンテレビは開局時から阪神タイガース戦中継に力を入れており、
試合開始から終了まで完全中継するという徹底ぶりである。
このため
プロ野球シーズン中は中継延長のしわ寄せから来る後続番組の放送開始時刻の大幅繰り下げが日常茶飯事と化し、酷い例だと翌日の放送開始寸前にまでずれ込む事も。近年では阪神日本一特番で久しぶりに早朝放送のアニメが出現していた。
しかし阪神戦中継がサンテレビにとっては開局時からの屋台骨であるからこそ、もし中継が無くなる事態になればサンテレビの存続すら危ぶまれるようになり、下手をすると近畿地方のアニメ事情が一気に悪化する危険性も高いので、野球に興味が無い近畿のアニオタの皆さんもまあ我慢しましょう。
これでも地デジでEPGが付帯するようになってからキチンと放送時間変更にも対応して、録画してくれるようになった事が大きな救いではある。
なお関東独立局でも野球中継は行われているが、最大延長が30分或いは延長分をサブチャンネルに振り替えたりするので、関西民ほどの苦労はしない。
また、夏の甲子園シーズンは朝日放送テレビが中継する影響で関西地区のみニチアサ枠が平日午前帯に振替放送されるのは毎年の風物詩?である。これでもTVerの見逃し配信が始まっただけかつてよりはマシにはなったが。
ついでに言うならば在阪局と在京キー局とは黎明期から数多く人気番組を制作してきた自負から「溝」は大きく、最も関係が良好とされる日本テレビ←→読売テレビも例外ではない。
代表的なのが自社製作アニメと日テレ製作ローカルセールスアニメの扱いの格差で、後者に至っては1990年代前半に人気を集めた「サイバーフォーミュラ」などを平日の午前帯に放送と言う暴挙をやらかした事で、地元アニメファンの大ブーイングを受けていた。
現在の月曜深夜のMANPA枠での番組別EPGを頑なに拒むなど視聴者無視の構成もまた、如何に同局が全国ネットアニメ優遇、ローカルセールスアニメ冷遇と言う差別を未だ続けている証でもある。
また最初毎日放送(TBS系)で放送されていた『
進撃の巨人』は、3期でNHKに移籍し全国ネットアニメになるも、今度は逆にNHK大阪がローカル枠を優先したため近畿のみ30分遅れての配信となっていた。
但し他地域には無い特徴として、広域4局各局が深夜アニメに多かれ少なかれ力を入れている事にある。
中でも老舗の毎日放送は合計13本と下手なキー局を凌ぐ放送本数を誇り、更に自社番組の系列外への番組販売は度々、TBS系列「以外の」系列番組ネットもたまにするなど、TBSとは真逆の事を平気でする。
更に2010年代に入ると長年深夜アニメに消極的であった朝日放送に加え、長年テレビアニメ自体関わる事に消極的だった関西テレビまでもが挙って深夜アニメ事業への参入を開始した。
これによりテレビ東京系が映らないハンデを背負った地域が多少は救われている一面もある。ある意味においてはTOKYO MXが映らない関東地方よりアドバンテージがある一面とも言えようか。
更に
徳島県では、地アナ時代から在阪局を海伝いに遠距離受信していた世帯が多かった事から、読売テレビを除く在阪局+サンテレビ+テレビ和歌山がケーブルテレビでの放送が認められた。
下手な関西地区より視聴可能なテレビアニメが多いと言う、隠れ天国に近い状況である。
但し一部局(テレビ大阪やサンテレビ)が映らない地域があったり、三好市地域では岡高局+サンテレビ視聴になる。
また県都徳島市ではマチアソビなるイベントが開催されている。
サンテレビとKBS京都でアニメ天国なのは重複している北側だけ。
大阪市に入ると北部か東部の一部か高層マンションにでも入居しない限りKBS京都が入ってこなくなる。
みんな大好きなサンテレビも高い建物が増えるに伴って電波の受信が難しくなり、大阪市内でありながらブースターなしでは苦しく、ケーブルテレビ推奨なところもあり、府内全域だと山間部にまで分け入ってくると受信不可能、特に富田林や長野などの南河内地方での直接受信はまず無理と言っていい。
一方南側でも沿岸部なら入ってくる上にテレビ和歌山が入ることもある。テレビ和歌山自体はダメダメなので基本的には使えないが、リリカルなのはStriker's難民がアンテナの向きを変えて無理矢理視聴したとか。
サンテレビの正式なエリアのため一見すると恵まれてるように思えるが…
テレ東のアニメが皆無な県でアニポケすら無い。テレ東の番組もほぼ皆無。
テレビ大阪と放送エリアが被りすぎてしまった事から、テレビ大阪開局以降、サンテレビでは
テレビ東京系列番組の購入すら「原則として」拒否され続けている。
最近はポケモンのバラエティ番組や映画のみなら放送しているが…
現状ではテレビ大阪かテレビせとうちを視聴するしかない。
しかし
神戸市西部以西ではテレビ大阪が受信困難だが、代わりにテレビせとうちが映る地域も多いものの深夜アニメが壊滅的に少なく、豊岡市など但馬地方と言った北部ではケーブルテレビでも放送されていない…。
こちらも
テレ東の番組が非常に少ない。
京都市などの山城地方ではテレビ大阪が見られる地域があるものの(それでも京都市内でも視聴不可能なエリアは存在する)、亀岡市、福知山市、舞鶴市などの丹波丹後地方はやはり悲惨である。
但しKBS京都はサンテレビほどテレビ大阪と放送エリアが被らないせいか、アニポケや
妖怪ウォッチなど、若干数ではあるがテレビ東京系番組がネットされている。ただ、
甘神さんちの縁結びは京都が舞台にも関わらず放送されていない。(BS・CS・配信やケーブルテレビでテレビ大阪経由なら視聴できるが。)また
五等分の花嫁も京都が第二の舞台にも関わらず放送されていない。(BS・CS・配信なら視聴できたほかKCNエリアならサンテレビ経由で視聴できた。しかし肝心の京都市内はサンテレビを視聴する手段がない(ケーブルテレビでも視聴できない)ためBS・CS・配信以外では視聴できなかった。)しかしここ最近ではブシロードから差別を受けてる地域でありKBS京都では2023年以降ブシロード主導の作品はまず放送されなくなった。
BanG Dream!も3期までは放送していたもののMygo!とAveMujicaは未放送である。
一時は新作深夜アニメ放送本数がサンテレビに大差を付けられる状況だったが、ここに来てその差は縮小しており、時折サンテレビでは未放送の番組が回って来るケースも見られる。
但し在阪局が放送しない深夜アニメが回って来る事は、相変わらず皆無に近い。
テレビ大阪やサンテレビが直接受信困難な地域が多く、さらに地元独立局の奈良テレビでは深夜アニメを余り放送しない為、京阪神エリアよりもさらにアニメ視聴事情が厳しくなる。
しかし近鉄ケーブルネットワークにより、サンテレビとKBS京都にテレビ大阪が見られる地域も多いので、和歌山と滋賀よりかなり恵まれている。と言うかKCNエリアでは京阪神並みの環境になる。
サンテレビどころかテレビ大阪も物理的なレベルで視聴不能であり、地元の独立放送局のびわ湖放送では深夜アニメは余り放送しない。
テレビ大阪に至っては地アナ放送終了と同時に大津市などでのケーブルテレビでの放送が打ち切られてしまった。
但し隣のKBS京都は直接受信やケーブルテレビで見られる地域が多いので、和歌山よりはマシといったところか。
近畿地方で唯一人口が100万人割っている、
本来の意味でも文字通りの過疎地。KBS京都・サンテレビ・テレビ大阪はいずれも県内では視聴する手段が皆無である。
これは地元独立局のテレビ和歌山がケーブルテレビでの県外局の放送を拒否している事が大きな理由。
で、当のテレビ和歌山では深夜アニメどころかテレビ東京系アニメですら…。たまにテレビ大阪でやらない深夜アニメが回る事はあるが。海向こうの本来は四国地方である
徳島県とは差が凄まじい。
【中国地方】
瀬戸内海を挟んで両県の電波が容易に対岸に飛んでいた事情から、1980年代に民放の放送地域が統合され、更にその頃に岡山側で3番目のテレビ局開局の機運が高まっていた事から、5大都市圏以外では唯一のテレビ東京系列であるテレビせとうちが1985年に開局するに至った。
そしてテレビせとうちは今現在に至るまで在東京および在名阪地域テレビ局以外で唯一自社制作のテレビアニメ枠を保持しているテレビ局となっている。
しかし深夜アニメは壊滅的なまでに少ない。何故なら
両県の人口を合わせても静岡県の人口に及ばないからである。それでもRSK山陽放送、西日本放送、瀬戸内海放送がたまに深夜アニメを放送している。
政令指定都市・岡山市を抱えているにもかかわらず、岡山放送はノイタミナをレギュラーネットしていない時点で…。サンテレビがケーブルテレビで見られる地域はまだマシではあるが。
そのケーブルテレビに加入しないと全5局(特にテレビせとうち)が視聴出来ない地域も未だ残っているので要注意である。
北海道や
福岡県にも言える事ではあるが、「全日帯アニメは十分、深夜アニメが全然ダメ」と言う傾向が最も極端に現れている地域である。
また民放5局が揃っていることもあり、テレ東夕方枠アニメ全盛期の頃はテレ東系列局があった分、他の地域がテレ東アニメを遅れ放送している平日夕方などの枠に余裕があるため
テレビ朝日系列の瀬戸内海放送が夕方にアニメ特撮のヘビロテ再放送枠を設けていたりなど各局どこもバラエティ性に富んでいる再放送編成をしていたが、何故か肝心のリアタイ本放送だとGWXのアナザーガンダムはGガンが1年遅れ他二作は放送無しだった。なおここ以外でテレ朝局があるのにアナザーガンダムが放送されなかったのは
長崎県のみである。
さらには地デジ化が最後になり2006年12月にKBCとKBCを除く福岡以外の九州・沖縄地方と同時に開始した。
民放はテレ朝系とテレ東系がない3局だが、一応子供向け番組はおおかたカバーされている。
「アドベンチャーサンデー」はこの二県だけでなく中国地方全体で古くから「エンゼルツアー・ハッピークイズ」を筆頭とする中国電力一社提供のローカルセールス番組を放送していた都合上、2024年3月までは前半のみ同時ネットで、「
ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)」放送以前はこの枠で
ONE PIECEを放送していた。なおワンピースは2024年4月から同時ネットに移行した。
但しケーブルテレビに加入すれば
テレビ朝日系列、一部地域を除いてテレビせとうちやサンテレビが視聴可能な地域が多い。
テレビせとうちやサンテレビが映る地域では
「広島市より恵まれている」と言う奇妙な現象が起こっている。
またアニメではないが、BSS山陰放送は音楽の日朝までライブを途中で打ち切って停波という暴挙を行ってる。
しかし2019年10月よりBSSが森谷佳奈アナウンサーによる「森谷佳奈のアニ物語」なる枠を設けた。
アニメショップの進出はかなり遅れ、アニメイトが2009年に米子市、2015年に松江市に出店した事で全都道府県の進出を果たした。しかし未だに鳥取市にはアニメイトがない。
民放4局なのもあって中国地方の中では恵まれており、全国的にメジャーなものは多少流れたりはするのだが、
全体的に見れば00年台くらいからアニメ枠が一気に減少。
- 子供が見られる時間から追いやられる
- 深夜アニメも全国枠以外で確実に放送されるのがノイタミナのみ
- ノイタミナ以外は固定枠がないことからやったりやらなかったりと安定しない
といったことから人口規模などから何かと比較される宮城県以上に少ない有様。七大都市圏では最もひどいレベルである。
場所による地形の違いも激しく、山間部も多いので電波過疎地域も見られる。
当然テレ東系列の局は無いが、子供向け番組は1年~数カ月遅れで放送中。
一応アニポケは1週間遅れで奮闘中。
2024年にはなんとニチアサキッズタイム直後になった。直前の番組のことも考えるとある意味サトシのシリーズが終わったのはタイミングが良かったかも…?
テレ東系列局新設の計画はあったが、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況や
東日本大震災の余波で無かったことにされた。
隣の岡山・香川みたいに愛媛(松山市)との距離がもっと近ければ…。
民放4局化が1975年と早かったのが救いか。
かつては毎日放送制作土曜6時枠をRCCが1週遅れ17:30から放送していた関係で県境周辺では17:30からRCCで視聴して18:00から他県のチャンネルで次の話を先行視聴する荒技が可能な地域もあったが、日5枠開始による遅れネット解消でこの手段は消滅。
1983~84年ごろにRCC中国放送が
「バイファム事件」と極一部で称される事案を引き起こし、それと関係するかは不明だがRCCではその後夕方の再放送帯が消えた。
最近、1年放送される『
メタルファイト ベイブレード爆』を
途中の話を丸々カットして半年で放送終了という妙な事をした。次シーズンの『メタルファイト ベイブレード 4D』もカットが多い。
深夜アニメはノイタミナのほか、主にRCC中国放送が断続的に放送している。
2015年の
艦隊これくしょん -艦これ-のアニメ1期は関係の深い呉市を擁する関係からか1時間遅れネットとやる気を出すも他より納品期限が厳しかったのか11話で未完成版を放送、続く最終回は唯一放送延期という珍事が発生している。
2018年冬季は、RCCがあの怪作『
ポプテピピック』をネット。前クールに同じキングレコード製作『昭和元禄落語心中』を遅れネットした縁だろうか?
アニメショップにおいても中国地方では最も充実している関係でアニメイトこそ県内に3店舗存在するがゲーマーズは七大都市圏では唯一存在しない。メロンブックスこそは存在するが。
竹原市を舞台にした『たまゆら』は地元局で放送されたのはもちろんの事、イベントも地元で度々開かれている。製作側と地元の熱意もあってのケースである。
民放3局地域でフジ系とテレ東系が無い。
テレビ山口はかつて土6枠すらネットしていない時期があった
が、『ウルトラマンコスモス』後半を当時1週遅れだったお隣を差し置いて同時ネットしたり、福岡では地上波放送しなかった『邪神ちゃんドロップキック'』をネットしたりする等、たまに本気を出すから困る。
但し岩国市近郊では広島局が、周南市周辺以西ではテレビ西日本・TVQ九州放送がケーブルテレビで視聴可能である。
昭和の頃は民放が日テレ系の山口放送とTBS系のテレビ山口の2局しかなかった。
山口県の民放3局目はフジテレビ系も候補に挙がっていたが、フジテレビは東京・お台場の新社屋建設で余裕がなかったことなどを理由に拒否したこともあり、1993年にテレビ朝日系の山口朝日放送が開局した。
Wikipediaには山口朝日放送開局と同時にスーパー戦隊シリーズの放送がそちらに移行したと記されているが、実際は翌年度いっぱいまでテレビ山口で遅れネットしていた
中国地方5県で唯一
6期鬼太郎が未放映かつ
ちびまる子ちゃんが打ち切られたが、上記の理由によりあんまり気にならなかったりする。'21年秋~'22年冬には
なぜか鬼滅の刃をドアサで放映している等、近年は他4県との格差も埋まりつつある。……が、
【推しの子】は中国地方5県で唯一未放送と再び差が生じてしまった。一応、山陰が取りこぼした
逃げ若はちゃんと拾えてはいるが。
深夜アニメはかなり消極的だったが、テレビ山口や山口朝日放送がたまに何か放送するようになった。
山口放送も転スラを1期から放送している等頑張ってはいるのだが、薬屋のひとりごとや令和版らんまが遅れネットだったりして今一パッとしない
アニメイトは防府市にあるが、山口市と下関市にはアニメイトがない。
【四国地方】
昭和の頃は民放が南海放送とテレビ愛媛の2局しかなかった。1992年にあいテレビ、1995年に愛媛朝日テレビが開局して民放4局地域になった。これらの局が開局するまでは、隣接する岡山香川や対岸の広島・山口・大分方面にアンテナを向けて補完する家庭も多かった。
また、愛媛県東予地方では地デジ化後も近接する岡山香川からの電波が届く地域がある為、直接またはCATV経由でテレビせとうちを受信して擬似的に5系列を揃える事も可能。逆に中予・南予地方ではテレ東系の視聴は絶望的。
テレ東系アニメは長らく南海放送で平日夕方枠に多数編成されていたものの、夕方のニュース番組が拡大するにつれて枠が減少していき、しまじろうとポケモン(及びポケモン情報番組)がそれぞれ水曜午前と日曜朝に移行した後、2022年に全国的な流れでしまじろうが打ち切られてからはポケモン系統のみが継続されている状態。
テレビ愛媛は四国地方で唯一ノイタミナ枠をレギュラーネットし、日曜朝9時台のアニメ枠も2枠とも同時ネットしている上にブシロード作品を放送していたり、南海放送やあいテレビが深夜アニメを不定期にやったりと、4局以下地域ではまだ恵まれている方ではあるが…。
『まんが甲子園』を開くほどの(自称)漫画王国なのにアニメに必要なテレ朝系、テレ東系が無い上に、深夜アニメはおろかテレ朝・テレ東のアニメすらほぼ皆無な県。1997年まではフジ系すらなかった。その高知さんさんテレビも当時の県知事・橋本大二郎の尽力あってこそ開局に結び付いたと言っていい。
また、県境が高知県を円弧で囲むようになっている上に険しい四国山地であるため、殆どの地域で県外波の直接受信は絶望的。
ごく僅かにテレ朝系・テレ東系・独立局(ABC・WTV・KSB・TSC・eat・UMK)のある県外波が入る地域があるが、そこは県境付近か東西の端っこである。
テレ東のアニメはBSである程度フォローできるのでまだいいが、テレ朝のアニメは遅れネットでRKCの金曜朝10:30にドラえもん、KUTVの日曜早朝にスーパー戦隊をやっている
だけである。
KSSに至ってはテレ朝の番組自体一切ネットしていない。(テレ東の番組なら火曜日の夕方に
妖怪ウォッチを放送していたが、シャドウサイド終了と同時に放送が打ち切られた。)
これほどまでに悲惨な理由は、人口が一番少ない放送エリアであるため、真っ先に足切りを喰らう地域であり、スポンサーが殆ど付かないためである。
このため、90年代後半から次々とアニメが打ち切られ、現在ではごらんの有様となった。
その惨状たるや地元のテレビ局が
- 「アニメを放送するのは苦しい(RKC)」
- 「ネットしたくてもネットさせてくれない(KUTV)」
と嘆く程。過疎地の経済力の低さがそのまま反映されてしまっている現実が痛ましいくらいに。
そのため冗談抜きで難視聴対象地域で見られた局(日テレ・TBS・フジ)の方が見られるアニメが多い。この3局はゴールデン帯から完全撤退し、深夜アニメに力を入れているためである。
これまでテレ朝系(1997年まではフジ系も)の区域外再送信を認められなかったが、2011年になってようやく
テレ朝系のみがCATVで再送信されるようになった。
……が、香美市・安芸市・室戸市など東部を中心にCATVがない、あってもテレ朝系が再送信されていない地域が多い。そのため、
高知県のCATV加入率は4分の1以下である。
そのためこれらの地域では地上波のテレ朝系のみで放送されているスポーツ中継は、NHKでも放送されている高校野球とNHKBSでも放送されているW杯予選を除いて見れない。
ただ電波過疎地としては珍しくパス
スルーで高知局+テレ朝系の地上波のみの再送信サービスが行われているのが救いか。
他の地域はその地域に系列のない局を見るためだけに衛星放送との契約が必須な所が多く、最悪STB必須のトランスモジュレーション方式で区域外再送信されている所やそもそも区域外再送信を行っていない所もある。
『
ウェークアップぷらす!』は『
朝だ!生です旅サラダ』に差し替えてるため見ることはできないが。
【九州・沖縄地方】
九州地方全体に言えることだが最低賃金が全国屈指の低さである上に地デジ化がNHK福岡とNHK沖縄が2006年4月に、福岡(KBC除く)民放は2006年7月に、NHK北九州が2006年10月に、KBCと福岡(KBC除く)以外の九州全局と沖縄民放は2006年12月と全国で最後に完了した。
テレビ東京系のTVQ九州放送(テレQ)が1991年に開局して5局地域になった。人口は北海道を上回っているものの最大都市である福岡市の人口は増加中とも言われているがこれでも約161万人と札幌市よりも少ない。人口密度は福岡が上である。
三大都市圏ほどではないが、それでも日本有数の大都市圏であり5局地域とかなり恵まれてる方と思われるのだが、実は…。
福岡における特徴は、後述する2019年のテレQから角川メディアハウスからの放送が打ち切られて以降は放送したりしなかったりと一定しないことが挙げられる。
放送するときは民放5局で1クールあたり20本に迫る本数を放送する一方、放送しないときは全国ネット作品とノイタミナと+Ultraと独立局アニメ1本だけというクールもある(特にテレQとRKBに顕著)。
これは主要大都市圏で珍しく深夜アニメの独自での固定枠がないことが要因に挙げられる。全国ネット枠以外で確実に放送されるのはノイタミナと+Ultraとサイゲ枠のみ。
各局ごとに見ていくと
- テレQ:かつて九州最多の本数を放送していたが、土曜朝のサイゲ枠以外は全局同時ネット作品以外は放送したりしなかったりと安定しない。
- RKB:全国枠以外では放送したりしなかったりと安定しない。
- FBS:もっぱら全国ネット以外は不定期にアニプレックス系作品を放送する程度に留まる
- TNC:ノイタミナと+ultra以外はほぼ放送していない。ただ、2024年10月には地元が舞台であるメカウデを放送している上に製作委員会にも関わっている。
- KBC:長らく消極的だったが不定期で自社制作のショートアニメを放送していた上2020年春に球詠を放送して以降は積極的に放送していた時期があったが2022年秋以降は全国枠以外では一切放送していない。
- そもそもKBCが深夜アニメの放送に消極的な理由は労働組合の力が強く深夜早朝の放送が制限されておりアニメに充てれる枠がないことが挙げられる。
このほかにもKBCはコロナ禍を受けての徹底したコストカットも挙げられる。
- KBCは2021年をもってテレ朝系夏の風物詩である高校野球地区大会(夏の甲子園の予選)中継を取りやめ
- 2022年をもって長らく代名詞とも言えたKBCラジオにおける福岡ソフトバンクホークス戦全試合実況中継を取りやめ
- テレビでは2023年9月にWeareSTARDOM!!を打ち切って以降外部制作の番組は通販と権利切れの再放送とドゲンジャーズを除きほぼ放送していない。
- 設備面でも中継車は報道用のみしか保有しておらず基幹局の割にスポーツ中継に対応した中継車を保有していない。地デジ化も大幅に遅れ2006年12月に開始と全国最後だった。
といった点からコストカットの傾向が顕著にある。
余談だがKBCはデビュー前の
田村ゆかりと
阿澄佳奈を輩出している。(両者ともデビュー前にKBCラジオでレギュラーを持っていたことがある。)
地デジ化は2006年4月にNHK福岡を皮切りに7月にKBC以外の民放が開始し10月にNHK北九州、12月にKBCが開始したことで全国で最後に完了した。
かつて福岡は毎期放送本数が2桁を記録しており、東名阪を除けば最多の本数を放送していた。
特にTVQ九州放送が差が激しいものの、毎期6~8本程度放送するなど安定感を誇っていた。
このような要因となったのは角川メディアハウスの固定枠が4枠も設けられていたことが大きなアドバンテージとなっていた。
しかし、2019年4月スタート作品からメディアハウス主導作品の放送がなくなったことにより激減。
これ以降現在に至るまで角川メディアハウスによる福岡飛ばしが顕著になり、テレQのみに限らず在福各局では角川メディアハウス主導作品は長らく放送されていなかった。
『
盾の勇者の成り上がり』や『
ようこそ実力至上主義の教室へ』などの続編作品はもちろん、『プランダラ』や『探偵はもう、死んでいる』『夫婦以上、恋人未満。』などといった福岡に縁のある作品すら放送されていない。ただ、ブルバスターに関しては北九州市の関与もあってか放送されている。
さらに言えばテレQとの関係を強めているCygamesが関与している
メイドインアビス2期すらも角川メディアハウスの福岡外し方針の影響で放送されなかった。ただ、2023年頃から大量に取る作品は放送されるようになっている。その一方で政令指定都市を有する都道府県では京都と並んでブシロードから差別を受けてる地域であり、ブシロード関与作品はまず放送されない。以前はRKBで放送されていたが。
BanG Dream!は3期だけ放送したもののMygo!とAveMujicaは放送されていない。さらには
五等分の花嫁は未だに放送されていない。その一方で
ぼっち・ざ・ろっく!は名古屋や北海道を差し置いて放送された。
2019年10月期はついにTVQの新規開始作品がゼロとなってしまった。
2020年に入ってからは、今まで深夜アニメの放送に消極的だったKBCが放送するようになったことで再び増加しつつあったが、
2021年10月期はテレQの深夜アニメの定期放送を6局ネット作品を除いて取りやめことを境に再び減少し始め、
2022年夏は大きく減らしそれ以降は低水準で推移。
日本有数の大都市圏でありながら北海道には追い抜かれた挙句差をつけられ、静岡にも迫られ宮城、石川などの地方中堅レベルと同レベルまで下がった。
そしてついに2023年7月期は全国枠以外で深夜枠に放送される作品がノイタミナと+Ultraのみでそれ以外は後述のサイゲ枠以外は一切放送しないという事態が発生した。2024年10月期は久々に本数面で北海道を抜いたが翌2025年1月期は激減しテレQは6局枠を除いてテレ東系で唯一深夜枠に新規開始アニメ作品がゼロという事態が発生した。
その一方でテレQは2021年10月から土曜朝にCygames提供枠を設けていることからCygamesとの関係は強いと言える。このサイゲ枠設定引き換えにテレQで深夜枠でのアニメ放送に消極的になったと言われている。
深夜アニメ放送本数激減の影響なのか、2020年に入ってから福岡市では
秋葉原にあるショップの撤退が相次ぎ、ツクモ、とらのあな、DOLLCE、ジーストアと閉店が相次いでいる。
アニメショップはアニメイトが県内に3店舗(福岡天神・小倉・イオン筑紫野)存在し福岡市と北九州市はアニメイトとゲーマーズとメロンブックスが一通り揃っているが、県内第三の都市であり筑後地方最大の都市久留米市には
アニメイトすら存在しない。
かつては福岡天神にアニメイトカフェが存在していたが採算が取れなかったのかアニメイトの福岡パルコへの移転を機に閉鎖された。
また、在福局は深夜アニメ作品の制作委員会の参加に消極的である上にアニメ・声優関係のイベントの関与や放送予定および放送中の深夜アニメの作品の番宣や公式SNSなどによる宣伝もあまり積極的ではない。
このことから在福民放はアニメに関してほとんど関心がないように思える。
九州お約束の超保守的な土地柄故か
ただ、2023年春にはテレQのCygames提供枠を使って『
アイドルマスター シンデレラガールズ U149』を放送したほか、2024年にはRKBとTNCが深夜アニメの製作委員会に参加しており、まだ希望はある……かもしれない。
このようにアニメ放映事情では目を当てられないレベルにまで凋落していった福岡であるが、アニメイベント関連においては東名阪についでかなり優遇されている方である。福岡は出身有名人が多いことで知られているが声優や漫画家も多いことからもサブカルチャーへの貢献も大きい。
これは福岡空港と福岡都心部の距離が圧倒的に近いことが挙げられる。
このことからも出演者も福岡市内の開催地へ容易にアクセスできる。また関門橋・関門トンネルを通して本州と繋がってるためフェリーを通さずにトラック輸送ができ、東京とのアクセス手段に飛行機だけではなく新幹線と夜行高速バスがある。さらに北九州はフェリーがある。
ただし、アニメイト福岡パルコ店はポスタージャック系などのイベントでなぜかハブられる傾向がある。福岡県では小倉店での開催かそもそも開催がないこともしばしば。あるあるCityが所在しそのあるあるCityが積極的にイベントを行う北九州市の方が充実している。
ちなみに
福岡県は8大都市圏では唯一、サッカーA代表の試合が開催できる規模(4万人以上収容)のスタジアムが存在しない。
また最低賃金も政令指定都市を擁する都道府県の割には992円(2024年改定地点)と低い。三大都市圏はおろか
北海道や静岡や広島、果ては富山や長野すらも下回る。
さらには8大都市圏で唯一マリオンクレープの店舗がない。(もっとも、九州は長崎と鹿児島しかない。)
北海道とはベクトルは異なるが、現状はアニオタにとって隠れトラップ地帯となっているので注意されたし。
お隣の
佐賀県は1局地帯ではあるが、福岡局が直接受信かケーブルテレビで全域で視聴可能な環境に加え、サガテレビがCygames原作作品を中心に深夜アニメ放送に積極的になっており、福岡県内でもサガテレビが映るか否かも多少は差が付くようになっている。しかし最近はCygames作品であっても放送されなくなっている。
全く放送しないよりかはマシとは言え、いまいち作品選定基準の分からない深夜アニメ枠が突発的に出来たり消えたりの繰り返しで安定感ゼロ。
全国ネットだったコードギアス第二期は放送されたものの、第一期が放送されなかった県でもある。
ちょっと前まではノイタミナも見られたが、それもなくなった。
長崎市を舞台にした『
幻影ヲ駆ケル太陽』も当然映らない。気のせいか、原作者が九州出身なら贔屓されている気がしなくもないが、仮に贔屓されているならマシ。
『
坂道のアポロン』や『
弱虫ペダル』などのように作者が地元出身の場合は放送される事がある。
BLEACHやナルト、トリコあたりのジャンプアニメは放送するが、
月、火曜日の午後3時からと、明らかに子供達が録画以外で観れる時間ではない。
ワンピースは一度終了したが抗議が殺到して再開されたクチ。一回深夜に移籍し、その後は日曜の朝9時に放送されている。
ドラゴンボール改は第1期が月曜午後3時半、第2期は土曜朝11時からの放送だったが、『改』終盤からは日曜朝6時半からの放送となり、『超』も日曜朝6時半からの放送だった。
ナルト疾風伝は日曜朝5時半という早朝アニメに。
ちなみに
アニメイトは2店舗があるが、ほぼ
見れないアニメのグッズが売られているという何とも滑稽な話である。
地元(五島列島)を舞台とした『
ばらかもん』は地元の新聞や情報番組、書店などでそれなりにプッシュされ、遅れナシで放送されている。但し放送時間は
土曜日朝10時からである。
『
ばらかもん』では子どもを深夜アニメの世界に引きずり込んだ事が批判されたが、地元民にとってはピンとこない話だった。
なお『
ばらかもん』については年末に一挙放送が行われている。編集者は深夜アニメであることを知らなかった始末である。
余談だが、『
ばらかもん』に出演している
立木文彦と古木のぞみは五島列島出身である。
2015年には何故かNBC長崎放送で『
艦隊これくしょん -艦これ-』が放送され地元の
提督を驚かせた。佐世保鎮守府の提督に配慮したのだろうか。
なお艦これの後番組は『ローリング☆ガールズ』。何故だ。
2017年11月には、NBCで地元動物園の提供により突然『けものフレンズ』が放送された。すっごーい。ぜんぜんわからん。
本数はさておき安定度抜群のお隣とは大違いである。
と思っていたら、ncc長崎文化放送が2019年4月より突如「あに。」なる平日深夜の深夜アニメベルト枠を新設。果たして定着するか否か全国のローカルアニメファンから注目を浴びている。
nccが深夜アニメに注力した結果、本数面で
福岡県を匹敵する結果となった。
現在は本数が減少傾向にあるものの、NBC、KTN、NIBでもわずかながら深夜アニメを放送している為、県内4局でそれぞれ深夜アニメを放送している。
なお、『
SPY×FAMILY』はseason1の1クール目が他の地域と同様に深夜での放送だったが、2クール目は
日曜日のお昼(午後1時)に放送という全国でもかなり珍しいケースとなっており、2023年の元日も特別番組などで休止する番組が多い中、ニューイヤー駅伝の放送で開始時間は遅れたものの普通に放送され、season2では再び深夜に戻ったものの6日遅れでの放送とかなり早いほうだった。
ただし、『
【推しの子】』は多くの地域から約10ヵ月遅れの2024年2月に放送を始めた為、同じ話題作でも放送開始にかかった期間の差がかなり大きい。九州地方では唯一
五等分の花嫁を2期まで放送しスペシャルアニメも放送したなどアドバンテージもある。
場所によっては福岡や熊本の電波を拾えるが、基本的に電波に不利な地形なため、隣の町は映るのに、うちでは映らないといった学校の友達レベルで格差が生まれることは日常である。
県内のケーブルテレビ局ではTVQ九州放送が再送信されている。
昭和の頃は民放がNBC長崎放送とKTNテレビ長崎の2局しかなかった。1990年にNCC長崎文化放送、1991年にNIB長崎国際テレビが開局して4局地域になった。
RKK熊本放送とTKUテレビ熊本が拒否しているせいで、県内のケーブルテレビ局では県外局を一切視聴出来ない。無論TVQもである。
ある意味3局地帯の山口や大分より酷い。
しかしその副次的効果なのか、両県で地上波未放送の『SPY×FAMILY』が地上波のくまもと県民テレビで視聴できる
そんな中、RKK熊本放送はマニアックなチョイスで1クールあたり1~2本深夜アニメを放送し続けている事で有名である。
大都市圏に所在しない地方局(一応熊本市は政令指定都市ではあるが)でここまで安定して深夜アニメ枠を維持している局は希少である
(RKKより規模大きい、HBC北海道放送、CBCテレビ、RKB毎日放送、お前らココの爪の垢煎じて飲め…)。
テレビ熊本もノイタミナ枠のほか、地元舞台の
夏目友人帳シリーズを遅れネットしている。
くまもと県民テレビでも深夜アニメを放送するようになった。
熊本朝日放送はテレ朝系でも深夜アニメには消極的だったが、ユーリ!!!onICEや
【推しの子】などを放送した。
民放4局目は1980年代前半に構想されたが、一本化調整の難航から開局が遅れ、1989年に熊本朝日放送が開局した。
最低賃金は2024年改定地点で952円と政令指定都市を有する都道府県では最も低い。
3局地域ではあるが、テレビ大分がフジ・日テレのクロスネット(今や全国でも希少な局である)。その為、名探偵コナンなどの読売テレビ制作全国ネットアニメが同時ネット出来なかったり、金曜ロードショーが放送されなかったりするなどの弊害が出ている。
そのおかげで県内のケーブルテレビではテレビ西日本、福岡放送、TVQ九州放送の再送信が認められている。
深夜アニメは勿論全体的にアニメの放送に消極的だったが、大分放送や大分朝日放送がたまに深夜アニメを放送するようになった。
ナルトやイナズマイレブンなどは朝の5時30分くらいから放送している。
ワンピースは大分放送で遅れネットされていたが、2020年に打ち切られた。
【推しの子】は九州本土では唯一未放送である。
勘違いしてはいけないが、格差は昔からあり、今はかなり改善されている。難視聴も4局見られる。
また、県外波を直接受信しやすい地域が多いが、地域によって受信できる局はバラバラで、特に2局以下の地域が多かった昭和時代は県内で格差が目立った。
地元局(TBS系のOBSとクロスネットのTOS)との相性が良い日テレ系とフジ系が視聴できる愛媛波か、福岡波を受信できる地域が勝ち組だった。
昭和の頃は民放が大分放送とテレビ大分の2局しかなかった。
大分県の民放3局目はテレビ大分から日テレ系・フジ系・テレ朝系のどれが独立するかが争点になったが、
フジテレビと日本テレビはテレビ大分との結びつきが強かったこともあり、1993年に
テレビ朝日系の大分朝日放送が開局した。
アニメ過疎地域どころか、テレビ自体がやばい。いや、高知と同じくテレビ以前に交通の便もだが。東京や大阪どころか宮崎と同じ九州でも福岡に行くのですら飛行機が速いという有様。
民放は
- TBS系の「MRT宮崎放送」
- TOSテレビ大分よりひどいフジ・日テレ・テレ朝の闇鍋状態の「UMKテレビ宮崎」
しかない上に県外波の直接受信は都城市近辺を除いて絶望的。
CATVもあるにはあるが、よりにもよってあのUMKがフジ系扱いされているため宮崎市や延岡市などではフジ系は再送信されていない。難視聴でもTBSとフジのみしか見れなかった。
ちなみにUMKがフジ系扱いされているのは総務省は番組供給系列のみで判断しているためである。UMKの番組供給系列はFNSのみであり、省庁と住民の認識のズレがよくわかる例である。大分みたいにクロスネット系列全局の再送信が認められたらどれだけ良かったか。
おまけに県外波は基本的にSTB必須のトランスモジュレーション方式で再送信されているので、テレビの数が多いほど費用がかさむ有様。
テレビがこの有様であるため衛星放送加入率が非常に高い。CATVに加入する場合も衛星放送との契約が必須なのもあるが。
そのため、アニメよりも
ニュース・ドラマ・バラエティ番組・スポーツ中継の方が酷い場合が多い。
例えば、2013年の
プロ野球オールスターゲームはテレ朝系とフジ系な上に、いずれもUMKではネットしない時間帯であったためにすべて放送されず、
日テレの1番ソングSHOW、
フジテレビのMUSIC FAIR、僕らの音楽10、テレ朝のミュージックステーションなどの音楽番組もろくに放送されていない。
かつては
月曜9時から11時まではどちらもサスペンスドラマだった時期があった。現在この時間帯はMRTはTBSのバラエティ番組、UMKはテレ朝の木曜日のドラマ2枠を放送している。
かつて放送されていたニュース番組『ズームイン!SUPER』のマスコットキャラ・ズーミンのご当地版も、CATVに加入しても日テレ系が見れない地域である沖縄ですらあるのに、放送してないとはいえクロスネットの日テレ系がある
宮崎だけないという有様。
日テレ系を視聴できない
沖縄県の方がUMKより日テレに優遇されているかが一目瞭然である。
また、UMKは回線費をケチってるのか緊急ニュースが出ても流さない時もある。例としてはアメリカ同時多発テロ事件など。
そのため見終わった後すぐに寝て、朝になってようやく緊急ニュースを知るということもある。
肝心のアニメに関しては
民放2局という最悪の状況。2000年代前半に早々とゴールデンタイムからアニメが消えていた。
特に日テレ系のアニメは扱いが悪く、
名探偵コナンすら放送開始から10年以上経過して平日の昼間という枠でようやく県内での放送が開始し、しかも深夜枠に左遷させられるという有様(一方で
金田一は普通に夕方に放送していた)。
テレ朝系に関しては、プリキュアや(特撮だが)仮面ライダーは長い事放送されていた……のだが、
『仮面ライダーエグゼイド』と『キラキラプリキュアアラモード』をもって揃って相次いで打ち切られる悲劇が起こった。
と思ったら暫くして
仮面ライダービルドが半年遅れて開始が開始し、仮面ライダーシリーズは再開へ。何なんだこのドッタンバッタンぶり。
ガンダムは
ZZ以降は
SEEDまで一切放送しなかった。
民放3局目の開局構想はあったのだが、バブル崩壊により頓挫した。実現していれば、日本テレビ系列局か
テレビ朝日系列局のいずれかになるはずだった。これが実現していれば…と悔やまれてならない。
ちなみに
宮崎県のテレビの電波は
鹿児島県の大半や
高知県西部の極々一部でも視聴できる。
が、前述のようにテレビ自体が悲惨な状況であるため、当該県の局では放映されていない番組や、遅れネット目的以外で見られることはない。
そんな悲惨な宮崎だがMRTでは
鬼滅の刃再放送以降アニメ枠が若干ではあるものの復活しつつあり、
ぼっち・ざ・ろっく!は宮崎出身である原作者の要望によって本放送から約1時間後という宮崎にはあるまじき速さでの放送が行われたり、何故か系列外のテレ朝系深夜アニメの製作委員会に加わったりと頑張っている一面もある。
ご多分に漏れず深夜アニメは多いとは言えないが、南日本放送が細々と放送している。
かつては鹿児島テレビの代名詞ではあったが(今は通販専門となったひょうたん書店提供枠が有名)。
鹿児島放送はテレ朝系でも深夜アニメには消極的だったが、ユーリ!!!onICEや【推しの子】などを放送した。
また、鹿児島読売テレビはどういうわけか月に1回しまじろうを通販に差し替えている。
福岡県から距離が離れていることもあり、県内のケーブルテレビではTVQ九州放送は再送信されていない。
民放4局目は1980年代前半に構想されたが、一本化調整の難航から開局が遅れ、1994年に鹿児島読売テレビが開局した。
日本の果てのアニメ超過疎地。
深夜に昼間のニュースを再放送するなど編成に
てーげー(沖縄の方言でいい加減)やる気のかけらも見られない。
一部のジャンプ作品も放映されているが、勿論地方例に漏れず遅れネット。
日曜早朝からワンピース、土曜朝5時半に
妖怪ウォッチ、朝9時半から
BLEACH、平日昼間にナルト…少々子供には酷すぎるのではないか。
今はその時間にテレビショッピングを流されていたが、何を考えたのか2014年10月26日(日)25:20から『
進撃の巨人』が始まる。
そして2017年、QABにて『
けものフレンズ』が土曜夕方17時にて放送された。すっごーい!
だが、この奇跡はいつまで続くかわからない。アニメイズムはおろか、ノイタミナすらもネットしてない(スーパーアニメイズムはネット)。
テレビ局がアニメに大して興味ないのか、一時期
アンパンマンを朝5:30から放送したりしていた。
作者であるしまぶーの出身地であるにもかかわらずトリコも打ち切りになったり、ウルトラマンの生みの親の
金城哲夫と
上原正三の出身地でもあるが、
マックス以降はウルトラマンの扱いも悪い。
エヴァンゲリオン、【推しの子】も地上波未放送である。
アニメ以外でも、
CATVに入っても日テレ系列が見られないため金曜ロードショーなどが見られずに沖縄に行って涙を飲んだ人はいるはず。
特に年末年始は
正月の定番番組である『絶対に笑ってはいけないシリーズ(ガキ使)』は年明け2月頃に遅れネット、『箱根駅伝』に至っては放送がないので非常に痛い。
理由は簡単。遠距離受信できない理由が山に囲まれているからである他の電波過疎地と違い、単に鹿児島波ですら遠距離受信が距離的に困難で、鹿児島読売テレビの再送信を行おうとすれば回線費及び維持費が大きくかかり割に合わないからである。
日テレ系列(南西放送)開局構想はあったのだが、バブル崩壊により頓挫した。これが実現していれば…と悔やまれてならない。
2019年から地元ケーブルテレビ局が鹿児島波を利用した日テレ系番組の放送を開始したが、地元局との兼ね合いからかZIP!やnews every.といった生放送の生活情報番組に限られてしまっている。
そんな中、沖縄舞台アニメが在沖局全局で放送と言うニュースが。
沖縄の人口自体はさておき、那覇都市圏の人口密度は三大都市圏並みなのが更に悲劇だったりする。
ごく一部に日本国内の越境電波を受信出来る地域もあるとか?
それ以外だとBSでさえ全く映らないどころか、各種ネット配信も配信契約上などの理由で日本国外からのアクセスを締め出しているものも数多い。
海外留学や出張、転勤となると日本国内の過疎地以上に本当に不自由する羽目になる。仮に日本国内の配信サービスが利用可能だとしても、時差の関係で生活習慣上事実上困難な地域もある。
現状と格差改善策の進展と
2010年代前後から公式がネット配信するアニメ作品が増え、2020年代にはほぼ全てのアニメ作品がネット配信されるようになり、最速放送局と同時配信されるものも徐々に増え、更には「無料で」テレビより速く視聴可能なものまで登場(配信草創期には有料のしか無かった)。
また地域に関係無く視聴出来るBS・CSでも深夜アニメの過半数を放送するようになり、特にBS局で後発組ながらBS11は今では恐るべき量のアニメ枠を設けたり、TOKYO MXなどの独立局との同時ネット番組がじわじわ増えるなど、地方民からは救世主みたいな存在として崇められており(それに対抗するかのように、キー局系BS各局もアニメ枠を増やしている)、更には地上波でも毎日放送・TBS系のスーパーアニメイズムを皮切りに全局同時ネットの深夜アニメが相次いで新設されるなど、かつてのような格差は徐々に解消されてはいる。
関東ではTOKYO MXを中心に放送されるアニメは比較的BSやネット配信補完率が高いが、視聴率など柵の多いキー局系のものは依然としてBS未放送だったりネット配信でさえ敷居が高いものが多いなど、地方民には不親切な放送配信体制なのが目立つ。
また、dアニメストアやAmazonプライムビデオ、Netflixなどは有料であり、中にはこれらのサイト独占配信のアニメもあり(AbemaTVなどの一定期間無料配信を重視する番組との二極化も進んでいる)、更に支払い方法もクレジット決済のみ、と言うものも少なくない。
そもそもネット環境が無いと観られない、配信が終了する恐れがある等、決して万全の対策とは言えない。
BSとCSにしても衛星放送を受信出来る環境を整えなければならず(物件によっては衛星放送環境そのものを構築が不可能な場合もある)、少し面倒(そして何と言ってもスマホなどの端末で衛星放送を受信するのは現状では困難なのが致命的)。故にMXにBS各局、更に何かしらのネット配信で相互補完しあいながら、効率的に全国をカバーする手法が徐々に広まりつつある。低予算での制作を強いられるケースが多い深夜アニメにとっては、まさに好都合な手法の登場であった。
なお4K/8K放送は現状では地デジで実施するには技術的並びにコスト的障壁が余りに大きく、現行規格に切り替えるだけでも相当な苦労を放送局並びに視聴者に強いたことから、これをすぐさままた切り替えるなど、到底同意を得られない事から、当面は衛星放送で実施する運びとなる。
都市部の
オタクだって、別に地方民に対してイヤミっぽく自慢する気も無いだろう。進学就職転勤などで地方に行く事になるパターンだって珍しくない、恵まれない地域の
オタクと付き合う時に不意に相手を傷付けないように神経使わざるを得ない事を考えれば、そんな時でもアニメ格差が少ない方がいいに決まっている。ただ、同じ視聴者同士でさえ立場が大きく違ったり、更に放送局に製作側との利害が必ずしも一致しない所が、このような格差を引き起こしてしまう悲劇の要因だと思われる。
違法サイト蔓延の背景、その対策、そして残酷な現実
このような理不尽な地域格差が、近年急激にその数を増やし続けている、アニメ作品を不当にアップロードした海外の違法動画サイトの蔓延…所謂「
割れ」に繋がっているとの指摘もある。
これらのサイトは明らかな著作権法違反を犯しており、またユーザーに正規の手段で作品を視聴して貰わないと、各テレビ局や制作側に収入が入らなくなってしまう。
それ故に現在はほとんどのアニメ作品において、
番組を違法にアップロードするのは違法行為なので止めて下さい
といったテロップを流すようになっている。
そんな中、雑誌アニメディアの読者投稿コーナーにおいて、上記の違法サイトでアニメを視聴している事を公言する者が現れ、
- 私も確かに悪いが、全国ネットで作品を流してくれないテレビ局や製作側にも問題があるのではないか
- 地上波で作品を流してくれない以上、我々のような過疎地域の住民には、これ(違法サイト)以外にアニメを視聴する手段が無い
- 製作側は自分たちの権利を主張してばかりで、我々のような過疎地域の住民の事を何も考えてくれていない
と主張した事で騒然となった。
既にその頃からスカパー!でやっていたのもあったのだが。加入している者からすれば納得出来る意見とは到底思えない。
とはいえ地理的な問題などでどうしても衛星放送などがダメな場合があり、金で解決できないような問題もあるので仕方ないことではある。
無論法的には許されるものではない違法動画だが、製作側に危機感を募らせて、公式配信サービスの整備を一気に促した一面もあるのは事実である。
違法アップロードを無意味化させる「同時配信」や「テレビ放送よりいち早く配信」などなど。
見たいのが有料放送か配信しか無い場合?それは製作側の意向ですので、その方針を呪うしかありません。これ書いている人達でもどうにもなりません。
仮に製作側が違法手段黙認でもしたら、正規手段で視聴している方々からの信用問題にも関わるのである。
「何で都会民だけタダで見られんだ!」これも主にキー局の抱える柵など、そう単純な問題では片付けられないのである…。
娯楽は生活必需品やインフラとは言えない以上、国家や地域行政政策においても優先順位はどうしても低くなるのである。
上にもある買い物やライブイベント関係になると、もっと露骨なまでの格差を味わう世界…(住む世界が違いすぎ、妬んでも仕方無いと悟るしかナッシング)。
確かに、作品愛があれば多少の格差などものともしないファンも存在している。
地方のファンが熱心に誘致活動行って実ったケースもある。
だがものには限界というものがあり、ファンの財布の中身も熱意も同様である。
中には純粋に楽しめなくなり、アニメ、あるいは作品そのものから離れていってしまったファンもいる。
敢えてテレビを持たない層の出現は現状を変えるか?
昨今、自宅にテレビを置かず、代わりにチューナーの無いモニターを設置し、Fire TV Stick、Chromecast、Apple TVなどのメディアストリーミング端末を置いて視聴する生活に切り替える世帯も増えているようだ。
そうすれば有料放送などの受信料やアンテナの設置費用を浮かす事が出来て、その分有料配信サービスに回す余裕もできる。
最速放送などは一部諦める必要も出て来るが、特定配信サービスオリジナル番組を視聴出来るメリットもある。現状はまだ少数派であるが、ネット配信オンリーアニメもある。設定次第では手持ちのスマホやタブレットなどの携帯端末でどこでも視聴可能である。
つまり、どこに住もうが、全くテレビ放送に頼らない場合は大幅に格差は縮小される。都市部でも敢えてそれを選択する者も増えているとか。
まだ主流派には程遠いが、果たしてネット配信がテレビ放送に取って代わるかは、今後の動向に注目であろう。
2022年になって地上波を受信出来ない「サブスク専用テレビ」なんて物まで販売されており、
NHKも「地上波を介さずにサブスク専用テレビと端末を使って番組を視聴するのであれば、受信料を支払う義務が発生しない」と公式に認めている。
だがそれに対抗するかのように、今度は一部の国で認められている事を理由に
「ネットの受信料を徴収する事を検討している」などと言い出す始末。
人の心とかないんか?
かつて存在していた
ラジオ受信料の復活にも関わってくる話であり、今後どうなるのか、先が見えない状況である。
先人におけるアニメ格差事情
1960-1970年代
そもそもテレビ自体が一般家庭では今みたいに簡単に買える値段ではなく、買えたとしても、親兄弟姉妹とのチャンネル争いは普通にあり、自分が見たい番組が見られない事もゴマンとあった時代が長く続いた。
録画機器は1970年代後半頃にようやく市販化され、かなり高価で一介のファンが買える値段ではなかった。
そして、当時はまだ
オタクと言う用語さえ登場していなかった。
1980年代
70年代後半にアニメ専門雑誌が登場。それに掲載されていた毎月のアニメ放送データを読んで、各地のアニメ放送事情を知ったファンも数多い。
この頃にテレ東系列局が徐々に開局し、4大系列の地方局も開局ラッシュが進む。
BSアナログ放送がようやく登場したが、今ほど手軽に装備出来る値段ではなく、NHKと後に開局したWOWOWだけという時代が暫く続いた。
テレビやビデオデッキの低価格化が進んだとは言え、まだ1人に1台とまでは行かなかった。
パソコンも高価で、インターネットなど想像すら出来なかった時代で、当時はパソコン通信が主流、回線接続のためのプロバイダや電話回線料金も従量制、常時接続だなんて夢のまた夢の時代であり、富裕層の娯楽であった。
1990年代
バブル崩壊と共に格差の増大の足音が聞こえて来るようになる。
テレビやビデオデッキも低価格化が進み、一家に1台から個人に1台、と言う時代へと変化し始める。
映像ソフトはDVDが登場する。
後半になり、インターネットが徐々に普及し始める。しかし当時はまだ技術的に未熟で音声配信が出来るかどうかの水準だった。プロバイダによっては固定料金の制度も出始めたが、電話回線使用料金は依然として従量制であった。
それと同時に、全国ネットアニメの衰退と共に深夜アニメの展開が本格化して行く。これまで独立局でアニメ放送は殆ど再放送か遅れネットが相場であったが、新作深夜アニメの放送の場となったのもこの頃である。
2000年代
ここから激動の時代となる。
バブル崩壊からの景気悪化に歯止めがかからず、所得や地方格差も次第に深刻なものと化して行く。
依然高価な光回線の代わりに、既存の電話回線がそのまま使えて低価格のADSL回線が登場、常時接続環境が一気に普及し出す。
パソコンの技術革新と共に、動画配信も出来るレベルに達する。一方で違法動画も簡単に制作してアップロード出来るようになったのである。
DVDレコーダーにHDDを内蔵したレコーダーが登場し、
オタクのライフスタイルを大きく変えた。この頃の東芝製レコーダーはマニア向け設計で大いに人気を集める。後半にはブルーレイ搭載のものが登場する。
BSデジタル放送の登場で民放BS局が相次いで開局。特に2007年開局のBS11は次第に深夜アニメ放送におけるシェアを拡大させる。地上波デジタルテレビ放送も登場し、ハイビジョン環境への置き換えが進む。
それに伴い携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスことワンセグのサービスが開始した。
携帯電話や携帯
ゲーム機、カーナビ等を通した地上波放送を視聴が可能に。これにより(相変わらず受信地域には影響されるが)屋外でもアニメ観賞ができるようになった。
深夜アニメの展開は留まる所を知らず、本数増加によるしわ寄せは制作現場に押し寄せ、制作スケジュール崩壊も相次いだ。色々制約の多いキー局を見限り、独立局のシェアが大きく伸びて行く。
2010年代
屋内では光回線の使用者が増加し、屋外でも
スマートフォンの普及に伴いモバイルデータ通信の高速化が進展する。
この時代の中期前後から定額制の
動画配信サービス(VOD)が大幅にシェアを伸ば始める。
これまで深夜放送の録画やDVDといった何かしらの時間や価格に制限があった中、そうした労力を経ず「いつでも見放題」というかつての時代がウソのような時代が到来した。もちろんサービスには種類があり、いつでも見られる訳ではないものや、アニメに限らずドラマや映画などにスポットを当てたサービスなども存在する。
様々なサービスが存在するためどれが一概に代表的とは言えないが、一例として
dアニメストアは月額低価格が人気を博し2015年頃には200万人を突破。
もちろんまだ完全とはいえないが、アニメ過疎地域によって苦しむ民の救済はかなり進んだといっていいだろう。
2020年代
VODや動画サイトを利用したアニメ配信が完全に定着。TV放送された新作アニメはほぼ確実にネットで配信され、配信期間中は繰り返し気軽に見返せる時代が到来した。
ネット環境・動画視聴環境さえあればいつでもどこでも全ての最新アニメを見れるに等しいため、「アニメ過疎地域」という概念は過去のものとなったと言っていいかもしれない。
ただし今度は「自分が加入しているVODでは配信されないアニメがある」という新たな問題も発生。
また配信されていてもVODの月額料金に加えて「個別の有料レンタル料金」を支払う必要があるケースもあったりと、必ずしも盤石ではない。
またサービスの普及と競争激化でVOD独占作品も増加しており、最新アニメを完全網羅しようものなら複数のVODに加入する必要が求められる場合もある。そのためVODの費用を捻出できない(したくない)人にとってはアニメ過疎地帯の苦難が未だ立ち塞がる。
一方、この時期になると民放各局で全国ネットの深夜アニメ枠が新たに誕生するようになったり、Eテレのゴールデンにアニメ枠が新設され
はたらく細胞等がゴールデン昇格する、
日5が復活する、独自に深夜アニメ番販ネットを行う地方局の増加など地上波テレビアニメの編成についても新たな展開が始まった。
その一方で
鬼滅の刃ほどヒットしても深夜より上の、GP帯の枠を貰うことができないと見る向きもある。
尤も下手にGP帯に編成すると規制が強くなって原作の作風が損なわれるほか、近年のGP帯は特番の乱発が常態化しているせいか、休止なく放送されるの深夜枠の方が良いとする向きもある。
また並行して民放各社が協力の下、同時配信・見逃し配信に対応したVODサービスであるTVerが普及。あくまで地上波放送の延長であり
視聴するだけなら無料なので、録画に拘りが無く安価に済ませたい人には有力な選択肢になりつつある。NHKも同様の立ち位置にあるNHKプラスが登場した。
またテレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資しているAbemaでも数多くの作品が無料で放送されており、テレビアニメに関してはVOD黎明期と比べると費用面の負担はある程度緩和された。
テレビ放送の補完や新作放送開始に伴う宣伝も兼ねて、YouTube等の動画サイトを活用し制作会社が直接無料配信してくれることも増え、
ONE PIECEの様に一挙配信を永遠に続ける試みも始まっている。
(PS)
特にアニメ過疎地の方は追記・修正お願します。
- もっと年数進めば歴史的資料になりそうだよね(情報引用元欲しいが -- 名無しさん (2023-02-12 01:54:47)
- 福岡のテレビ事情を語ると自動的に佐賀まで語れてしまうから佐賀が空欄になってるの草 -- 名無しさん (2023-02-26 16:41:36)
- 放送してる地域に住んでる親戚の家にビデオテープ送ってダビングして返送してもらうとかやってたな -- 名無しさん (2023-03-19 23:24:17)
- 秋田とか福島とか熊本とかはフジのアニメ蹴り飛ばしてまで他系列のポケモンやってるがテレ東に弱みでも握られてるのか? -- 名無しさん (2023-04-04 01:09:16)
- ワンピースですら深夜に放送させられるって頭おかしいな -- 名無しさん (2023-04-12 19:21:40)
- タグ内に「大人の事情」が入りそう。 -- 名無しさん (2023-05-11 19:20:07)
- 「アニメ過疎地域」というタイトルで徳島と佐賀以外の全都道府県が入っているのに誰一人として突っ込まないのか…? -- 名無しさん (2023-05-11 19:34:12)
- 佐賀県は民放が実質サガテレビ位だから、川越の「鎧勇騎 月兎」の様に最初の放送だけでも半年くらいやるローカルヒーローやればいいのにって思う。アニメ関係ないし、その「月兎」も半年とは言え夏休みの1ヶ月インターバルを挟んでいるが。 -- 名無しさん (2023-05-15 19:06:31)
- 長崎だけどマシになった。でも「かのかり」や「フルバス」「プリコネ」1期放送して2期以降は放送しない。因みに邪神ちゃんは3期まで放送された(笑)…判断基準分からないですの。 -- 名無しさん (2023-05-29 06:05:43)
- 地方の救世主だったBS11も、新作アニメの本数が随分減って、昔のアニメの再放送が多くなってるような気がする。サブスクで観てねって事なのかな。 -- 名無しさん (2023-06-09 07:29:26)
- チューリップテレビは急に深夜アニメ放送するようになった(2010年代半ばはいくらか放送してた)かと思ったら急に放送しなくなってまた急に放送するようになってと安定しない。 -- 名無しさん (2023-06-22 01:59:00)
- 地上波で1本も放送してない田舎だろうがサブスクと1週間無料配信の充実で「早さに拘らなければ」見られないアニメはほぼ根絶されたと言っていいけど、最新話最速放送と同時じゃなければアニメ実況にリアタイ出来ないわけで、Abemaやdアニメ等が地上波最速同時配信をやってくれる少数のアニメを除くと実況リアタイだけは未だに都会だけの特権になっている。そもそも見られなかった時代と比べたらそりゃ贅沢な悩みではあるけど、2chが実況の主流だった昔と比べるとTwitter実況は参加者が圧倒的に多くてSNSの繋がり性もあって盛り上がってるんで、実況文化を羨む地方アニオタは昔より多いんじゃないかと -- 名無しさん (2023-07-29 00:57:23)
- 昔、KeyHoleTVという合法アプリがあったけど、アナログ放送扱いだったせいで2011年7月24日以降はサービス終了されちゃったんだよな…。 -- 名無しさん (2023-08-19 12:47:04)
- テレビ東京は2021年10月以降、月曜から木曜までの夕方のアニメ枠が消滅されたなんて、さすがのテレ東もアニメの放送に厳しい放送局になったようですな。もしかしたら2024年の4月か10月には金曜の夕方と夜のアニメ枠は消滅されるのかも。 -- 名無しさん (2023-09-09 19:16:04)
- どんどんアニメはサブスク移行していって最速放送も(若干ラグあるとはいえ)AbemaTVなんかが取り扱っていくだろうから、日に日に死語になっていくんだろうなこの言葉… -- 名無しさん (2023-09-11 23:34:26)
- アニメに限らずTVから映画の放送もなくなって行ってるなぁ…日曜洋画劇場から始まって深夜帯放送も(自分の地域では)無くなった。映画の場合は中々にいいポイント押さえた作品やってたから楽しみだったんだよね。アニメも放送自体は増えてるけど時代の移り変わりと共にゆっくりと放送するところは完全にはなくならなくても少なくなっていきそう -- 名無しさん (2023-09-12 11:16:20)
- ↑もしかしたら、数十年後には日テレの金曜ロードショーも消滅されるかもね。 -- 名無しさん (2023-09-15 16:49:17)
- 「先人におけるアニメ格差事情」内の2010年代と2020年代は統合した方が良いのでは? -- 名無しさん (2023-12-08 18:08:01)
- ↑5、広島県にテレ東系列の開局の頓挫は正解だったかもね。 -- 名無しさん (2024-01-08 15:53:40)
- BSの無料民放は長年スポンサーが付きにくいせいで通販番組だらけである上に、近年はNetflixやHuluなどの有料のサブスクの動画配信サービスに押されてBS放送自体は物凄く需要が無くなってるのに、それでもBSの無料民放は流石に通販番組だらけのまま完全停波される気配が無いのはどういう事なんだ? -- 名無しさん (2024-01-29 13:37:28)
- ある意味これも親ガチャの影響だな -- 名無しさん (2024-03-13 10:46:52)
- 遠征費用などに何万~何十万円以上も平然と散財する???え???遠征費用なんてそれくらいいるでしょ??? -- 名無しさん (2024-04-15 20:23:26)
- ↑8、レンタルDVDやBS•CS放送も死語だよね。 -- 名無しさん (2024-05-27 15:24:51)
- こういう事情を見ていると、ネット動画配信がものすごく有り難く思われてしまうのも止む無しかと思うわなぁ -- 名無しさん (2024-05-30 20:56:53)
- 広島から上京したけどSEEDが終わりそうな局があるかと思いきや始まる局があったりキャッツ・アイみたいな昔のアニメを放送したり学生時代をこういう場所で過ごしたかったと言う気持ちが強くなったわ。 やっぱりTVで放送されるって有り難いよ。 -- 名無しさん (2024-07-18 14:47:12)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-08-15 11:17:14)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-08-22 09:27:05
- 新潟より悲惨な県はないと思っていたら… -- (名無しさん) 2024-09-29 10:10:15
- ↑民放4局ある時点で全然マシなんだよなぁ・・・ -- (名無しさん) 2024-10-22 17:36:16
- 日本テレビは2010年代以降、視聴率三冠を獲得したり、名探偵コナンの劇場版が毎年爆発的大ヒットを獲得したり、僕のヒーローアカデミアのシーズン2以降が日テレだったり、金曜ロードショーが地上波で唯一の映画番組になったり、日テレのバラエティ番組が割と沖縄ゴリ押ししてる事や、沖縄県への移住で人口が増加した事、6つの出来事が起きた事を考えれば、沖縄県での日テレ系列の開局の企画の頓挫は大間違いだったかもしれない…。 -- (名無しさん) 2024-10-28 19:38:19
最終更新:2025年01月05日 23:16