反捕鯨ワトソン容疑者釈放デモ 「人権侵害」と日本批判―英
【ロンドン時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の創設者で、デンマーク領グリーンランド当局に拘束されたポール・ワトソン容疑者(73)の釈放を求めるデモが7日、英ロンドン市内で行われた。同容疑者を巡っては、日本が国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配し、デンマークに身柄引き渡しを要請している。
デモはSSの関連団体であるシー・シェパードUKを前身とする海洋保護団体「キャプテン・ポール・ワトソン基金」が主催し、英外務省や在英デンマーク大使館前などで実施。活動家ら約20人が集まり「(クジラの)虐殺をやめよ」「ワトソンに自由を」などと書かれたプラカードを掲げて釈放を訴えた。
同基金のロバート・リード氏は「デンマーク政府に引き渡しを認めないよう求める。日本では公正な裁判を受けられず、15年拘禁される可能性もあり、人権侵害だ」と主張。参加者も口々に「日本は海洋生物の大切さを認識し、捕鯨をやめるべきだ」(33歳女性)、「海洋保護のルールを尊重せよ」(44歳男性)などと訴えた。