時事ドットコムニュース
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点描・永田町
「今年の政局は何でもあり」(政治ジャーナリスト)との見方が強まる中、年明けから林芳正内閣官房長官(64)の存在が永田町の注目を浴びている。岸田文雄、石破茂両政権で連続して同職を務め、「ポスト石破」の〝本命〟との声も相次ぐからだ。その一方で、「内閣の要」としての発信力不足も目立ち、「『勝負の夏』までにいかに変身できるか…
2025年の日本政治は、多事多難だった前年以上の混迷政局が想定されている。昨年暮れの臨時国会を何とか乗り切った石破茂首相だが、通常国会後の夏には、12年に1度重なる東京都議選と参院選が控えており、「そこまでたどり着けるかどうかも不透明」(自民長老)というのが大方の見方だ。そうした中、政権運営の〝主役〟となる首相の年末…
日本維新の会の新たなリーダーを選ぶ代表選が1日、投開票され、吉村洋文大阪府知事(49)が新代表に選出された。「10・27衆院選」敗北に伴う馬場伸幸代表(59)の辞任表明を受けたもので、「国政政党としての維新の在り方」が最大の争点となったが、維新共同代表を務めてきた吉村氏が、党内の圧倒的な支持で他候補に大差をつけて当選…
岸田文雄前首相(67)が自民党の「資産運用立国議員連盟」を設立したことが、永田町に波紋を広げている。「岸田政権で掲げた経済政策を改めてアピールすることで、党勢回復につなげるのが目的」(岸田氏側近)とされるが、「10・27衆院選」での自民、公明両党大敗による与党過半数割れで、石破茂首相(自民党総裁)の「短命説」もささや…
全国的にも注目された知事失職に伴う兵庫県知事選は、17日投開票の結果、無所属前職の斎藤元彦氏(47)が、前同県尼崎市長稲村和美氏(52)ら無所属新人6人を破り、再選を果たした。知事に対する不信任決議可決による「出直し選挙」での返り咲きは、2002年の長野県知事選での田中康夫知事(当時)以来という極めて異例の事態。しか…
公明党新代表に斉藤鉄夫国土交通相(72)が9日、就任した。与党の自民・公明大敗で政局激動を招いた「10・27衆院選」で、9月に代表になったばかりの石井啓一氏(66)が落選。急きょ斉藤氏の登板が決まった。ただ、9月まで計15年も代表を務めた山口那津男氏(72)と同い年で、同党議員の年齢制限も超えているだけに、次期参院選…
第50回衆院選(10月27日投開票)は、与党の自民、公明両党が過半数(233議席)を大きく割り込む大敗を喫したことで、政局も大混乱となった。与党・自公の過半数割れは2012年の政権復帰後初めてで、政権維持には一部野党の協力が必要となる。このため、国会運営を巡って与野党の駆け引きが激化する中、石破茂内閣は発足後わずか1…
「10・27衆院選」を前に、今回も立憲民主党の菅直人元首相(78)や、二階俊博元自民党幹事長(85)ら20人余の議員が現役を引退した。政界も含めあらゆる組織で「新旧交代は世の習い」ではあるが、「引退組の大半が、2度の政権交代という『激動の昭和・平成・令和』を生き抜いてきた有力議員」(政治ジャーナリスト)だけに、それぞ…
自民党総裁選と同時進行となった立憲民主党代表選で野田佳彦元首相(67)が新代表に就任。次期衆院選に向け「政権交代が最大の政治改革」と、首相再登板への意欲をアピールし、「代表選が終わればすべてがノーサイド」と挙党態勢構築を熱っぽく訴えた。しかし、肝心の野田新体制の人事に「論功行賞だらけ」(若手)との批判が噴出するなど「…
自民党総裁選と立憲民主党代表選の「ダブル党首選」の喧騒(けんそう)の陰で、公明党の新代表に就任した石井啓一前幹事長(66)の動きが、永田町で秘(ひそか)に注目されている。目前に迫る次期衆院選では「自らの当落も含めて、党として極めて厳しい戦いを余儀なくされる」(政治ジャーナリスト)ことに加え、「自民新体制での与党として…
立憲民主党の代表選では、野田佳彦元首相(67)と枝野幸男前代表(60)に、再選を目指す泉健太代表(50)が絡む「三つ巴(どもえ)の戦い」が注目されている。次期衆院選での政権交代をにらみ、「即戦力となる首相候補を」(党幹部)との思惑から、まさに〝昔の名前〟が前面に出る構図だが、〝刷新感〟に欠けることで国民の注目度は低く…
岸田文雄首相がお盆の最中の8月14日昼、突然「次期自民党総裁選不出馬」を表明したことで、「ポスト岸田」レースは一気に白熱化している。8月19日には「コバホーク」と呼ばれる小林鷹之前経済安保担当相(49)が先頭を切って出馬表明。河野太郎デジタル担当相(61)、石破茂元幹事長(67)、林芳正官房長官(63)が後に続き、高…
満を持して都知事選に挑み、現職・小池百合子氏との「女性対決」と煽(あお)り立てられた挙げ句、3位に沈んだ元民進党代表・蓮舫前参院議員(立憲民主を離党中)の「今後」に、中央政界が注目している。
大阪にとどまらない全国政党を目指している日本維新の会が、党内の「東西対立」の深刻化などで、馬場伸幸代表の指導力が厳しく問われる事態となっている。〝裏金国会〟最終盤での対応迷走や、大阪・関西万博開催を巡る国民的批判拡大などで、ここにきて、永田町でも「〝落ち目〟の三度笠(さんどがさ)」と揶揄(やゆ)される中、同党「大阪組…
都民だけでなく全国民が注視する東京都知事選が6月20日告示され、過去最多の立候補者による多彩な選挙活動が始まった。7月7日投開票の「七夕決戦」の〝主役〟は、3選に挑む小池百合子知事(71)と立憲民主党参院議員だった蓮舫氏(56)という「政治家としての知名度や実績が群を抜く2人の女性」(政治ジャーナリスト)だが、〝脇役…
自民党巨額裏金事件に絡んで政界引退宣言した二階俊博元幹事長(85)の地元・和歌山での「後継争い」が、「何でもありの混乱状態」(自民選対)に陥っている。「衆院10増10減」で小選挙区が3から2に減る和歌山では、二階氏の地盤だった和歌山新2区の後継者を巡って、長男・俊樹氏(59)と三男・伸康氏(46)による「身内の闘い」…
終盤を迎えた「政治改革」国会の最大の焦点の、自民巨額裏金事件再発防止のための政治資金規正法改正を巡る与野党協議が、5月末から約一週間の迷走の末、なんとか決着した。最終局面で岸田文雄首相(自民党総裁)が、公明党と日本維新の会の要求をそれぞれほぼ丸のみし、両党の賛成で会期末までの関連法成立がほぼ確実となったからだ。
首都の顔を選ぶ東京都知事選(7月7日投開票)が6月20日の告示まで1週間余となる中、小池百合子知事(71)が3選を目指して出馬の意向を固める一方、「小池氏の出方待ち」だった立憲民主、維新など主要野党の公認候補擁立の動きも本格化し、小池氏に先行する形で5月27日に立民の蓮舫参院議員(56)が出馬表明したことで、「小池V…
岸田文雄首相の「命運」が懸かるとされた「4・28トリプル補選」は、自民党「全敗」、立憲民主党「完勝」で終わった。その結果、与党内には「岸田政権では選挙を戦えないので、今国会での衆院解散などあり得ない。9月の自民総裁選で〝顔〟を代えるしかない」(閣僚経験者)との声が大勢となり、首相の政権運営は「絶体絶命のピンチ」(自民…
「首都の女帝」と呼ばれる東京都の小池百合子知事が、自らの学歴詐称疑惑を立証するかのような元最側近の「告発」で、政治生命も失いかねない危機を迎えている。今後の展開次第では、6月20日の告示まで2カ月足らずとなった都知事選(7月7日投開票)の構図も一変しかねない状況だ。しかも告発の余波で、岸田文雄首相の命運が懸かる衆院の…
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