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大漁!水産部長の魚トピックス
ラーメンやそうめん、日本そばにマグロやカツオ、ブリなどの魚やクジラをトッピングした料理が話題となっている。一見、ミスマッチとも思える「麺+海の幸」。店主らのこだわりやヘルシー志向で、人気がじわりと高まっている。(時事通信水産部長 川本大吾)
遠洋マグロ漁業の若手漁師を確保するため、インターネットに活路を見いだす動きが強まっている。遠洋漁業の生産者で組織する日本かつお・まぐろ漁業協同組合(東京)は、仮想現実(VR)で漁を疑似体験できる取り組みを始めた。また、漁船でもネットを快適に利用できる環境づくりへ、漁業者らは衛星通信サービス「スターリンク」に注目してい…
クジラはかつて日本で、貴重な食糧として利用されてきた。肉だけでなく舌や内臓、皮などの部位をさまざまな料理にしてきたが、近年は食卓からすっかり遠ざかっている。商業捕鯨が再開された日本で今、伝統の捕鯨とクジラ料理を再び広げていこうという機運が高まっている。(時事通信水産部長 川本大吾)
サバが秋の旬を迎えた。塩焼きやみそ煮、「締めさば」などとして人気は根強い。国内消費の大半を占めるのはノルウェー産だ。冷凍ものだけでなく、今秋からはすしネタ用の生サバもお目見えしている。(時事通信水産部長 川本大吾)
北大西洋に生息する「アイスランドガイ」が、今秋から回転ずしチェーンにお目見えし、新種のすしネタとして注目が集まっている。これまで食卓でなじみがなく、「長寿貝」の異名を持つ二枚貝に迫った。(時事通信水産部長 川本大吾)
レジャーで楽しむクロマグロ釣りに、漁業並みの厳しい規制を適用する動きが加速してきた。水産庁は、遊漁船やプレジャーボートによるマグロ採捕の実態を把握するため、2026年度をめどにすべての船を届け出制とし、その後、早い段階で本格的な総量規制に移行させる方針だ。(時事通信水産部長 川本大吾)
近年、サンマは記録的な不漁に見舞われ、関係者は厳しい経営を余儀なくされている。単価は高くなっているものの、漁獲の総額は豊漁期に比べ大幅に減少。サンマ漁に見切りを付ける漁業者が多い一方、サンマ漁船でマグロやイカの漁にチャレンジする動きが出ている。(時事通信水産部長 川本大吾)
遠洋マグロ漁業の全国団体である日本かつお・まぐろ漁業協同組合(東京)は、冷凍されたマグロをおいしく食べられる解凍法をPRしている。カギは「5%の塩水」。水産業界からも注目を集めるこの方法は、ある元競り人の経験から生まれた。(時事通信水産部長 川本大吾)
クロマグロに次いで高級とされるミナミマグロの流通価格が急落し、漁業者が悲鳴を上げている。魚市場では高級魚扱いだが、認知度が低く需要は低下。遠洋マグロはえ縄船の船主は漁港の水揚げ金額の急落から、大半が赤字操業を余儀なくされている。(時事通信水産部長 川本大吾)
食卓でのなじみが薄れつつあるクジラ。日本は2019年に商業捕鯨を再開し、ここへきてクジラを巡る新たな動きが出てきた。水産庁が捕獲枠を新設する方針を示し、大幅に増産の見通しとなったほか、73年ぶりに建造された国産の新たな大型捕鯨母船が操業した。(時事通信水産部長 川本大吾)
日本の伝統食とも言える魚の干物に、外国産の原料がじわり浸透している。製造するのは国内各地の水産加工業者だが、かつて地元でたくさん取れていた魚の水揚げが少なく、原料を確保できなくなっており、輸入魚を使う機会が増えている。(時事通信水産部長 川本大吾)
海を生業の場とする漁業は、「板子一枚下は地獄」と言われるように、危険と隣り合わせの過酷な仕事だ。ベテランの漁師でさえ、時には海へ投げ出されてしまうこともある。そうした漁船事故の際、漁師を守るのがライフジャケットだ。水産庁は安全確保のため、常時着用を強く訴えている。(時事通信水産部長 川本大吾)
漁業法など関係法令に違反して魚介類や海藻類などを捕る密漁が、後を絶たない。近年は、漁業者以外が捕ることを禁止されている高級魚介を持ち去るケースが増え、資源への影響も懸念されている。海上では、特に夜間は人の目が届きにくく、貴重な貝類などが狙われるケースが頻発。春の行楽シーズンを迎え、国や自治体は海洋レジャーの利用に伴う…
人工知能(AI)を使った技術が飛躍的に進歩する中、漁業や魚の流通段階でも幅広く活用されている。水産の現場ではこれまで、漁師や魚のプロたちの経験や勘に頼りがちだったが、大量のデータを蓄積したAIのディープラーニング(深層学習)などにより、素早く判断ができるようになってきた。実用化と同時に、精度や機能を高める開発者の取り…
水産資源の持続的利用につながる代替食品が、魚の刺し身にも広がっている。見た目だけでなく、味や食感が本物に近いと言われるほど質が向上。SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、国内外で注目を集めている。(時事通信水産部長 川本大吾)
すしネタや刺し身で人気のマグロ。大トロ、中トロ、赤身のほか、最近は中骨に付いた中落ちや頭部の脳天、ほほ肉といった希少部位も注目されている。一方、「血合い」は身の一部ではあるものの、流通過程で捨てられることもある。近年、この血合いを食べると、生活習慣病やストレスの改善などに効果が期待される抗酸化物質を摂取できることが分…
すしネタなどで人気のサーモンを、ステーキやかつ、しょうが焼きなど、肉料理のように楽しんでもらいたい―。在日ノルウェー大使館が新たなPRを開始した。(時事通信水産部長 川本大吾)
おでんやおせち料理に使われる魚の練り物の人気が低迷している。農林水産省が9月にまとめた水産加工統計調査によると、水産練り製品の2022年の生産量は約47万1000トンで、1975年の6割減。加工業者の数も大幅に減っている。練り物は日本が誇る魚食文化の一つ。復活へ、加工メーカーはあの手この手で策を練っている。
「入梅イワシ」と呼ばれるほど、梅雨時に脂が乗っておいしくなるイワシ。初ガツオや秋のサンマに比べると人気は落ちるが、イワシの水揚げがトップレベルの千葉県銚子港(銚子市)では、今年も順調な水揚げ量を示しており、地元の料理店や水産加工業者の需要が例年になく高まっている。
日本の漁業の衰退とともに、漁師の数は減少の一途をたどり、後継者不足が深刻化している。そんな中、漁師の仕事に興味を持つ女性が増え、漁師として採用されるケースが増えている。男性の職業の印象が強い漁業でもジェンダー平等が進みつつある。
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