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洞察☆中国
中国の都市部ではペットの数が急増している。先日、香港メディア「鳳凰網」が「中国ペットの数が中国の人間の4歳以下の乳幼児数を上回る」「1億世帯がペットを贅沢(ぜいたく)に飼う時代に突入」との見出しで中国の現在のペット事情を報じた。それによると、中国の犬や猫のペットの数は、2023年に1億2000万匹を超え、ペットを飼う…
10月24日、スイスで43歳の中国人女性の沙白(ネット名)さんが安楽死した。
中国は今年に入ってから、「青年養老院」というキーワードがトレンドとなり、注目を集めている。「若者の介護施設?」と思われてしまうが、老人ホームではなくて、若者が集まり、共同生活する施設をいうのだ。
ゴールデンウイークの間に、東京・渋谷の映画館「イメージフォーラム」で上映されていた、中国人監督の王兵(ワン・ビン)の新作ドキュメンタリー「青春」を観(み)に行った。王兵監督は、中国の歴史に残る闇の部分や個人個人にとって人生の一大転機となる出来事などをデジタルカメラ1台で記録することで知られている。上映時間7~9時間に…
最近、あるネットユーザーの女性Aさんは、自身が300万元(約6000万円)の貯金を達成したため、仕事を引退して、利息で生活している様子の動画をSNSに投稿した。動画の題名は「定年後の生活」という。この話題が各SNSのプラットフォームで大きな反響を呼び、ネットユーザーの間で激論を巻き起こした。
3月15日は「世界消費者権利デー」。この日は、CCTV(中国中央テレビ)の特別番組、通称「3.15晩会」の放送日でもある。番組は1991年から始まり、消費者の権利を侵害する「問題企業」に潜入調査し、「裏」を暴露する長寿番組である。これまで国民の日常生活と密着するさまざまな問題を取り上げてきており、視聴率が高い。今年も…
2月9日から始まった中国の春節(旧正月)が10日間の大型連休を経て終了した。今年の春節は、コロナ禍後初めての本格的な春節であるため、中国政府は春節の前後も含めた40日間で、帰省や旅行などで延べ90億人が移動すると予測していた。
最近、中国の大学生を中心とした若者の間で、冬の必需品〝ダウンコート〟の代わりに、男性は人民解放軍の冬の軍服(カーキ色の中綿の長いコート)、女性は花柄の中綿ジャケットがトレンドとなっている。これらはいずれも経済成長前の時代、すなわち今の若者の親世代が若き時代にあったファッションだ。数年前まで、冬物というと、若者はこぞっ…
高齢化が猛スピードで進む中国では、国が在宅の高齢者を支援する政策の一環として、地域に高齢者向けの食堂や配膳センターなどを設置・整備してきた。最近、各地で一般市民や若者もこぞって利用することで、多くの写真や体験談がSNSで投稿され、ちまたで大きく話題となり、注目を集めている。特に交通が便利で、お洒落な建物の中にある「社区食堂」に人々が押し寄せ、昼食の時間帯には長蛇の列ができるほどである。
先日、中国のある親子の話が中国全土に広がり話題となった。事の発端は、重慶に住む80代後半の老夫婦が、一人っ子の娘に介護施設に入れられたこと。入居して程なく、老夫婦は「ご飯がおいしくない。夜に眠れない」などと言い、帰宅を申し出た。しかし、娘はそれを承知せず、断った。父親は普段車いすの生活で、母親は重い認知症を抱えている。責められるべきは娘なのか?それとも親なのか?激しい論争が交わされた-。
中国は日本と同じく、「敬老の日」がある。日本は毎年9月の第三月曜日であるが、中国は旧暦(農歴)の9月9日を「敬老の日」としている。その由来は古代「易経」に、9という数字が陽数と定められ、9月9日は9の重ねで、戦国時代から「重陽節」として祭日と見なされていたそうだ。そして、「九」は中国語の「久」と同じ発音で…
9月21日は「世界アルツハイマーデー」だ。1994年9月21日、スコットランドのエディンバラで第10回「国際アルツハイマー病協会」(ADI)の国際会議が開催された際、この日を「世界アルツハイマーデー」と宣言し、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日に制定した。
旧暦「七夕」は、中国では「バレンタインデー」という位置付け。恋人同士や夫婦の間で互いにプレゼントを贈ったり、普段より豪華な外食をしたり、ホテルに泊まったりすることが多い。「七夕は中国のギフト経済にとって極めて重要だ」と、中国のシンクタンクは指摘する。だが、2021年までに中国の15歳以上の独身者は約2億3900万人に達し、若者の結婚・出産年齢も概して遅れているという。
先日、あるニュースが中国で話題沸騰となり、中国最大のSNSである微博(Weibo)だけでも、わずか数日間でアクセスの数が1.4億を超えたという。それは「ユースホステルが35歳以上のお客さんの宿泊を拒否した」と報じられたものだ。幅広い年代の人が宿泊することができるはずが、最近、35歳以上のお客さんの宿泊を断るユースホステルが各地で続出しているという。
最近、中国の各都市で中古マンションの売却登録数が急増している。値下げをしても売れない。このことが大きく話題となり、注目を集めている。多くの中国人にとって、不動産は常に生活の中心で、最も重要な財産であるからだ。
今年に入り、中国各地で中高生の自殺が相次いでいる。衝撃的だったのは、天津で3月19~23日のわずか5日間に、7人の生徒がビルから飛び降りて亡くなったことだ。いずれも10代だった。本来なら、彼らの人生はこれからバラ色のはずだ。なぜ、このような形で死を選んだのか。
中国山東省の中部に位置する、人口約470万人の淄博(しはく)市は、これまで知名度は決して高くなかった。ところが、ネット上では3月から「淄博・バーベキュー」というキーワードの検索が急増。観光客は2019年と比べ800%増加したという調査データもある。
今、多くの人が「失業」と「就職難」の苦境に立たされている。一連の数字がそれを裏付けている。22年12月の都市調査失業率は5.5%である。一見してそれほど高くない。しかし、中国では、都市部の出稼ぎ労働者や一度も就職したことがない人、失業して3カ月以下の人、自ら退職した人などは「失業者」に入っていない。
急速な経済成長とともに、社会の競争が激しくなった上、不動産価格や教育費などが高騰した。そのため、若者は結婚や出産に対し総じて悲観的なムードになっている。SNSには「自分を養うことすら精いっぱいなのに、どうやって家庭を築き子どもを育てていくのか」「子どもを産むことに対して大変不安だ」などのコメントが常にあふれている。
中国政府が「ゼロコロナ政策」を突然解除した。「ゼロコロナ」から一気に「ウィズコロナ」へと大きくかじを切った。急な政策転換に加え、オミクロン株の感染力が高かったため、市中感染は急拡大した。上海の大学病院に看護師として勤めている筆者の知人は、次のように話してくれた。
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