課題残ったスタート スピードスケートの森重、世界距離別へ手応えも―冬季アジア大会
目標のメダルは獲得したものの、1位とはわずか0秒02差。スピードスケート男子500メートルの森重は、「あれだけ僅差だと少し悔しい」。北京五輪の銅メダリストが苦笑した。
スキー距離で山下金、宇田が銀 森重は男子500で2位―冬季アジア大会
課題のスタートでつまずいた。滑り出してから数歩でバランスを崩し、うまくスピードに乗れず。「9秒6台で入れればベスト」という最初の100メートルで9秒76と出遅れたのが、結果的に響いた。
スタートは、序盤から不振が続く今季の悩みの種。2日前の男子100メートルで9秒67をマークして得た好感触を、この日のレースにつなげられなかった。「これがいいというものが見つかっていない」と、苦しい胸中を明かす。
ワールドカップが続く中、あえて出場したアジア大会。連戦の中で調子を上向かせるという狙い通り、カーブでの加速などは改善している手応えをつかんだ。「スタートがバチッとはまれば、全体的に良くなる」。今季の集大成となる世界距離別選手権まで、1カ月。最後のピースを埋め、五輪のプレシーズンを納得いく形で締めくくれるか。(ハルビン時事)