大野雄大とは、
概要
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中日ドラゴンズ #22 | |
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大野雄大 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 京都府京都市 |
生年月日 | 1988年9月26日 |
身長 体重 |
183cm 78kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2010年ドラフト1位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
プレミア12 | 2015年、2019年 |
五輪 | 2021年 |
プロ野球選手テンプレート |
佛教大学に進学後、3年春から頭角を現し、3季連続でリーグMVPに輝く活躍で一躍ドラフト1位候補に躍り出るが、4年次の夏に左肩を痛める。全治半年とも1年以上とも言われる重傷で、一転ドラフト指名さえ危ぶまれる事態になった。
2010年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。怪我は承知の上での指名で、投手力に余裕のある中日だからこそできる一本釣りと評された。
中日時代
2011年(1年目)の序盤はリハビリに費やし、6月から実戦復帰。怪我開けということもあって二軍でもさほどの成績は残していなかったが、ファーム日本選手権では先発して5回無失点の好投を見せ優秀選手賞に輝く。その後一軍初昇格し、10月14日の読売ジャイアンツ戦でプロ初登板初先発したが、4回7失点でKOされ、この年はこの1試合で終わった。
2012年は前半戦は二軍暮らしだったが、7月に一軍昇格。7月11日の阪神タイガース戦に先発し、6回途中1失点でプロ初勝利を挙げた。7月31日の巨人戦で7回途中無失点で2勝目を挙げると、その後は9月まで先発ローテーション入りする。9試合に登板し、4勝3敗1ホールド、防御率2.62の成績を残す。クライマックスシリーズでは巨人とのファイナルステージ第1戦の先発に抜擢。6回途中1失点に抑える好投を見せ、最多勝の内海哲也に投げ勝ち白星を挙げた。
2013年は開幕ローテーション入り。4月は4連敗と開幕当初は振るわず、5月下旬には7失点して一度抹消されたが、6月に復帰した後は閉幕までローテーションを守り、チームでただひとり規定投球回数に到達した。最後の登板となった9月26日の広島東洋カープ戦でプロ初完投勝利を挙げ10勝にも到達。25試合で10勝10敗、防御率3.81の成績を残した。
2014年も開幕からローテーション入り。開幕当初と夏場に不調で負けが込むなど好不調の波があったもの、7月25日の巨人戦ではプロ初完封を無四球で達成。25試合で10勝8敗、防御率2.89と、概ね前年を上回る成績を残した。
2015年は開幕から好調で、5月は4勝1敗防御率2.39の成績で初の月間MVPを受賞した。
以降もエースとして安定した投球を続けていたが、7月中旬からはやや調子を落とし4連敗を喫する。8月中旬からは調子を取り戻すも、今度は援護に恵まれなくなって勝ち星が伸び悩み、この年は207.1回を投げて11勝10敗、防御率2.52という成績となった。
2016年は初の開幕投手を務め勝利を挙げたが、4月15日に左肩の炎症により6月まで一時戦線を離脱する。その後6月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で復帰し、6月終了までに合計で5勝を記録する等好調を維持していたが、7月19日の広島戦にて4回11失点の大炎上を喫する。これ以降は調子を落として7勝10敗と負け越し、二桁勝利も逃した。
2017年は2年連続の開幕投手も6回6失点と炎上すると、その後はムエンゴもあって5月まで1勝もできず5連敗を喫し、一時はリリーフに回されたりもした。6月7日の千葉ロッテマリーンズ戦でようやく初白星を挙げ、その後は7勝3敗と持ち直して規定投球回数にも届いたが、7勝8敗、防御率4.02という成績で終わる。
2018年は大不振に陥り、開幕先発ローテーション入りを逃すと、その後も一軍登板のたびに炎上。6試合で0勝3敗、防御率8.56と散々な成績のまま、8月を最後に一軍登板がなかった。契約更改では限度額いっぱいの25%ダウンを食らった。
2019年は前年の不調から復活。開幕から先発ローテーション入りし、4月16日の横浜DeNAベイスターズ戦で2年ぶりの勝利を挙げると、柳裕也、エニー・ロメロと共にローテーションの軸を担う。9月14日の阪神タイガース戦では、セ・リーグでは令和初となるノーヒットノーランを達成した。最終的に2桁勝利には届かなかったが、リーグ最多の177回2/3を投げ、広島のクリス・ジョンソンをかわして最優秀防御率のタイトルを獲得した。
2020年は開幕当初こそ援護も少なく6試合で0勝3敗とパッとしなかったが、7月31日の東京ヤクルトスワローズ戦で完投勝利を挙げて以降、なんとそこから5試合連続完投勝利と、現代野球とは思えない怒濤の完投マシーンと化す。9月22日から10月22日にかけては5試合連続無失点勝利、うち4試合が完封勝利という記録的な無双ぶりで、45イニング連続無失点の球団新記録を達成。完投した試合の平均投球数は117球という効率的な投球だった。
最終的に11勝6敗、防御率1.82、148奪三振で2年連続の最優秀防御率と、自身初の最多奪三振のタイトルを獲得、チーム8年ぶりのAクラスの大きな原動力となった。またリーグ最多の10完投・6完封が高く評価され、14勝を挙げた巨人の菅野智之を抑えて初の沢村賞を受賞した。シーズン中に国内FA権を取得したためオフの動向が注目されたが、3年契約で残留した。
2021年より、中日の投手としては異例となる選手別応援歌が作られた。5月21日の巨人戦で通算1000奪三振を達成。コンディション不良による離脱に加え、規定投球回数到達者ではリーグワーストの援護率2.65というムエンゴもあり、22試合に登板し7勝、リーグワーストの11敗を喫した。五輪では準々決勝のアメリカ合衆国戦の1試合のみに留まったが、無失点で決勝進出に貢献した。
2022年は5月6日の阪神タイガース戦で9回を完全に抑えながら、援護がなく0-0のまま延長戦に突入するという2005年の西口文也以来の事態が発生(ちなみにこの年、4月10日に槙原寛己以来となる完全試合を達成した佐々木朗希が、17日の登板でも8回を完全に抑えながら援護がなく0-0で降板している)。大野は10回も続投し2アウトまで抑えたが、30人目の打者となった佐藤輝明に二塁打を打たれ、西口と同様に延長戦で完全試合を逃した。なおその後は後続を断ち、裏にチームがサヨナラを決めて大野には完封勝利がついている(これも西口と同様)。4年連続で規定投球回に到達し、8勝8敗だった。
2023年は4月に左肘を手術。そのリハビリの影響で1試合の登板で1敗に留まった。この1試合で1500投球回を達成した。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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中日 | セントラル・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#146 | 18673 |
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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2011年 | 中日 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 4.0 | 1 | 2 | 7 | 6 | 13.50 |
2012年 | 9 | 8 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 1 | .571 | 44.2 | 14 | 41 | 15 | 13 | 2.62 | |
2013年 | 25 | 25 | 1 | 0 | 10 | 10 | 0 | 0 | .500 | 146.1 | 43 | 117 | 65 | 62 | 3.81 | |
2014年 | 25 | 25 | 3 | 1 | 10 | 8 | 0 | 0 | .556 | 165.0 | 47 | 119 | 60 | 53 | 2.89 | |
2015年 | 28 | 27 | 6 | 3 | 11 | 10 | 0 | 1 | .524 | 207.1 | 47 | 154 | 67 | 58 | 2.52 | |
2016年 | 19 | 19 | 3 | 1 | 7 | 10 | 0 | 0 | .412 | 129.2 | 37 | 85 | 59 | 51 | 3.54 | |
2017年 | 24 | 22 | 2 | 1 | 7 | 8 | 0 | 0 | .467 | 147.2 | 51 | 117 | 71 | 66 | 4.02 | |
2018年 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 27.1 | 19 | 21 | 27 | 26 | 8.56 | |
2019年 | 25 | 25 | 2 | 2 | 9 | 8 | 0 | 0 | .529 | 177.2 | 43 | 156 | 52 | 51 | 2.58 | |
2020年 | 20 | 20 | 10 | 6 | 11 | 6 | 0 | 0 | .647 | 148.2 | 23 | 148 | 33 | 30 | 1.82 | |
2021年 | 22 | 22 | 1 | 0 | 7 | 11 | 0 | 0 | .389 | 143.1 | 26 | 118 | 48 | 47 | 2.95 | |
2022年 | 23 | 23 | 4 | 2 | 8 | 8 | 0 | 0 | .500 | 157.0 | 37 | 108 | 50 | 43 | 2.46 | |
2023年 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 7.0 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0.00 | |
2024年 | 9 | 9 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 | .200 | 44.1 | 12 | 27 | 27 | 24 | 4.87 | |
NPB:14年 | 237 | 233 | 32 | 16 | 86 | 93 | 0 | 2 | .480 | 1550.0 | 401 | 1216 | 582 | 530 | 3.08 |
国際大会での投手成績
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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2015年 | 日本 | プレミア12 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.2 | 0 | 3 | 1 | 1 | 2.45 |
2019年 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5.0 | 3 | 7 | 1 | 1 | 1.80 | ||
2021年 | 五輪 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
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最優秀防御率 | 2回 | 2019年、2020年 |
最多奪三振 | 1回 | 2020年 |
表彰 | ||
月間MVP | 2回 | 2015年5月、2020年9月 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 3回 | 2014年、2015年、2022年 |
開幕投手 | 4回 | 2016年、2017年、2020年、2022年 |
ノーヒットノーラン | 1回 | 2019年9月14日 |
沢村賞 | 1回 | 2020年 |
最優秀バッテリー賞 | 1回 | 2020年(捕手:木下拓哉) |
オールスターゲーム敢闘選手賞 | 1回 | 2022年第2戦 |