はてなキーワード: 見送りとは
俺はこれまで、なるべく「誰が言ったかではなく何を言ったか」を重視して生きてきたつもりだ。
たとえ連続殺人鬼の言葉であっても、それが真実なら受け入れるしかない。それこそが理性を持った人間としてあるべき、正しい姿勢なのだと。
常に実行できていたかはともかく、信念としてはこれがずっと俺の中にあった。だが今、それが揺らいでいる。
いま話題の高額療養費制度負担上限額の引き上げ問題。今日になってようやく政府から見送りが発表されたが、それまでには多くの人が反対を強く表明していた。
こいつはほとんど病的な嘘つきで、毎日のようにバズ狙いの嘘松を投稿している。その嘘の内容も、自分を正当化したり価値を不当に吊り上げたりする目的で使われるケースがほとんどだ(こんなワルい奴らにヒドイ目に遭わされてる俺はかわいそ過ぎるし絶対的に正しいこと間違いなし!)
そんな軽薄な人間なので、これまで具体的な社会問題に言及することはほとんどなく、社会運動に対しても冷淡な態度を取っていた。それが不思議なことに、今回の高額療養費の件では急に熱心な反対派となって積極的に意見を述べ始めたのだ。
これは推測だが、恐らくは連日嘘松をやり過ぎて効果が薄くなってきた(さすがに疑われだした)のを察知し、新たに安全な自分上げのフィールドとして、たまたま目についたこの件の反対運動が選ばれただけなのだろう。
しかし、どんな利己的な動機であれ、どんなに中身の無いペラッペラな表現であっても(俺はこいつのツイートで「命」という単語を見るたびに鳥肌が立つ)、反対の声は声だ。
あの嘘松のツイートもわずかなりともネット世論を形成する助けにはなっただろうし、その甲斐あって引き上げも無事に見送りとなった。
…と思いこもうとしたのだが、ダメだった。
たとえ表面的には正しかろうが、たとえそのおかげで助かる命があろうが、あんな嘘松野郎が自分上げのために医療制度にどうこう口を挟むこと、それ自体がもはや生命への侮辱ではないか?
どうしてもそんな風に思えてしかたがなかった。
この件に関してだけは、自分が悪いことはよく分かっている。俺の心が狭いせいでしかない。
それでも、本当の正義って何!?という気持ちが抑えきれなくなったのでここで吐き出させてもらった。
皆さんはどう思いますか?
10億円かけた虐待判定AI、こども家庭庁が導入見送り…ミス6割で「実用化困難」
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yomiuri.co.jp/national/20250302-OYT1T50076/
ある事例では、子どもが「母に半殺し以上のことをされた」と証言。「服をつかまれて床に頭をたたきつけられた」と訴えていたにもかかわらず、
点数は「2~3」だった。あざなどがなかったためとみられる。
「虐待が疑われる子どもの一時保護を巡り、人工知能(AI)にその必要性を判定させるシステム」なのだから、
あざなどがなければ、子どもの偽証を考慮するのはAIとしては優秀では。
そもそも、子どもが「母に半殺し以上のことをされた」と証言しているのに、
どれどれ、AIで判定してみようか。フヒヒ
【追記】
ホットヨガやめる、いい機会になった
代わりに散歩の距離を伸ばしたいから、飽きないようにイヤホンとか工夫する
婦人科も行こうと思うけど風邪症状あると来院不可だったので治ってから
近隣の婦人科が閉業したんで行くのためらってたけど、今回はちゃんと行く
今年に入って夜きちんと眠れていないのもあり、まとめて改善したい
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【以下本文】
50おばさんです
若かりし頃は外回り営業職で週末はサッカーやライブに行って休みなく動けていたのに
在宅になった時、まずいと思ってホットヨガに登録した、コロナ直前だった
復帰したら行く度に翌日めまいがするようになっていた
子供も大きくなったし、
風邪なんてめったにかからなかったのに、今年2回目の風邪かもしれない
このまま弱いおばさんになってしまうのだろうか、嫌だ
親をロールモデルにするなら65位まではフェスだって行けるはず
残りあと15年しかない、ぐずぐずしたくない
近所を歩くのは飽き飽きしてるけど散歩の距離を延ばすか…長続きする気がしない
どうしよう、体力だけは無限にあるような気がしていた
おそらく昨年に続いて今年も落ちるんじゃないかなという気がする。
1社目では、1度目の昇格試験のタイミングが遅れた挙げ句、受ければまず落ちない昇格試験に落ちた。
翌年でリベンジをするつもりが、上長の判断で推薦すらされず不戦敗。
それで上長との仲をこじらせて、子会社の縁のない部署に放出され、嫌気が差して転職。
2社目では、実績をあげて社内表彰もいくつも受けて、昇格を希望したもののやはり推薦されずなかなか昇格できず。
社内の幹部候補の育成カリキュラムにも推薦してもらえず、自薦で応募するも落選。
それもありつつ、業務上でも上長との仲をこじらせて、やはり縁のない他部署に放出され、嫌気が差して転職。
3社目では、幹部待遇で入ったものの、幹部としての役割をなかなか任せてもらえず、
それで1年もたたずに上長との仲をこじらせて役職を外され、嫌気が差して転職。
そして今の4社目では、上長とはうまくやれているものの、1度目の昇格試験では人事判断で昇格見送り。
どのくらいのケースかは聞けていないけど、受かる方が多いと思われる。
今年も受験したものの、上長のトーンもダウンしていて、去年のように「君なら大丈夫」ではなくて「自分としては昇格してほしいが後は君の頑張り次第」みたいになってる。
本来自分が担当するはずだった役割に後輩を育成し始めているフシもあり、結局また同じ流れかなぁ、という気がしてきている。
ここまで続くと、幹部として使うには向かない人材ということなんだろうけど、年齢相応の肩書を得たい、それができないと思われるのは癪だという自分がいる。
やりたいことやビジョンがあるわけでもなく、プライドや人目だけしか昇格のモチベーションがないのがよくなく、それを見抜かれてるのかもしれないけど。
第十一章
眼は明るいほうがいいといっても、どうして三眼を願うことがあろうか。
指が役に立つといっても、どうして六指が必要だろうか。
善に善を重ねるならば、かえって兵で勝つ方法とはならない。
第十九章
愛する夫が海上に去った姿を見送り、岩の上に立ちつくして名残を惜しみ、そのまま石化した松浦佐用媛のように貞節な女性は後々まで残るが、
第三十九章
第四十章
本体があり、それを動かして活用強化するなら成功するが、まずとにかく活動していて、その集積によって本体を形成しようとすると、不安定で、どんなものになるかわからない。
同様に、剛毅な心身を持ち、それを基盤として武道を学べば勝者となるが、武道を学んでいるうちに剛毅な心身を作ろうとすると、負ける。
第四十五章
龍車に向かうカマキリというたとえがあるが、向こう見ずの蛮勇で成功しない。
相手が何者であるかを見極めたら、カマキリも腕を折らずに済むのである。
とすると、智が先にきて、勇はそれに従うものなのか?
むかし、船を作る人がいた。
ある人が「帆を作ってからかいを作るのか、かいを作ってから帆を作るのか」と尋ねた。
船工はノミを投げ捨てて言ったという。
静かな湖のほとりで、老人と老婆が並んで釣りをしていた。周りの空気はひんやりとし、湖面は鏡のように穏やかだった。二人は言葉少なに竿を持ち続け、時折その目を湖面に落とす。彼らは、ただ静かに待っていた。国家を立て直す人物が現れるその時を。
「まだかな…」
老婆がぽつりと呟く。目の前に広がるのは、ただの広大な湖と、遠くの山々だけだった。誰も来ない、何も変わらない。時折、水面に浮かぶ小さな波紋を見ながら、老人は言葉を選ぶようにゆっくりと答えた。
「来るさ。」
だが、その言葉には力がなかった。何年もこの場所で待ち続け、希望と絶望の中で過ごしてきた。老人は自分でも、その言葉に意味を見いだせないことを感じていた。それでも、待つしかなかった。
老婆は竿を静かに動かし、水面にゆっくりと仕掛けを落とした。彼女の目には、どこか諦めの色が浮かんでいたが、口には出さなかった。心の中では、まだ信じていた。待っていれば、きっとあの人物が現れると。それが、二人の唯一の希望だった。
時間がゆっくりと流れ、二人の間に言葉はほとんどなかった。朝が過ぎ、昼が来て、また夜が訪れる。毎日が同じように繰り返されていく中で、老婆は自分の中で何かを感じていた。諦めることはできない、と。しかし、その感情がどれほど空虚なのかも、彼女はよくわかっていた。
突然、遠くの方から足音が聞こえた。二人はお互いを見つめ、何も言わずに立ち上がった。目の前に現れたのは、七人の男女だった。彼らは一列に並んで、険しい表情でこちらを見つめていた。
「来たのか…」
老婆は無意識に呟いた。
老人は言葉を飲み込み、ただじっと彼らを見つめる。見知らぬ顔。力強い足取り。彼らが来るべき時を告げる者だと、直感的に感じ取った。しかし、心の中で何かが引っかかっていた。
「あなたたちが…」
老人は声を出そうとして、言葉が詰まった。
「我々が、国家を立て直す者だ。」
一人の男性が静かに答えた。彼の言葉は重く、響いた。しかし、その目には冷徹なものがあった。全てを知っているような、いや、知らない方がいいことを知っているような目をしていた。
老婆はその冷徹な目を見て、胸が締めつけられるような気がした。彼らが本当に求めているのは、立て直すことだけなのか。それとも、彼らの中には何か別の目的があるのか。
「お前たちは…本当に立て直すつもりで来たのか?」
老人が呟くように尋ねる。
男性は短く頷き、他の者たちも静かに頷いた。その表情は、どこか無表情で、感情が読み取れなかった。老婆はその視線に耐えきれず、目を逸らした。しばらくの沈黙が二人を包み込む。
「本当に、立て直せるのか?」
「私たちは何もかも背負ってきた。」
その言葉には力強さがあったが、それでも何かが空虚に響いた。老婆はその言葉が胸に突き刺さるような気がして、目を閉じた。
「終わりが始まるんだな。」
七人の男女は、何も言わずに立ち去った。その背中を見送りながら、二人はしばらく何も言わなかった。湖の水面には、再び静けさが戻った。ただ、二人の心には不安が広がっていった。それが、終わりなのか、それとも本当に新しい始まりなのか、彼らには分からなかった。
でも、待ち続けるしかない。その答えを知る者が来るまで。
来週は休日が1日挟まるので少しはマシかも。
こういう忙しいときに時間がかかるコンテンツの無料が来ると悩むんですよね。
たとえば今週はSteamで「Green Hell」というゲームが3日間限定で無料だったんですが……見送りました。
今週末の金土日だけ無料で遊べたSteamの「Green Hell」
大体こういう時はムービーを飛ばし飛ばしで済ませていけば30時間ぐらいで済みます。
さて、3日で30時間を捻出すればクリア出来るゲームがあります……あなたはどうしますか?
私がものすごく暇でNow on NEETだったらやってたかも知れないですね。
このゲームに凄く興味があったら今回半分だけやって残りは次の機会を待つという凄い力技も使ったかも。
でもこれで半年後にEPICで無料配布されて、Steamからデータ移せなかったらガッカリですよね。
ひとまず第1部が終わるまで読んで、次の機会に第2部以降を読むというやり方でも問題はありません。
漫画は元々連載期間が長いですから、そういう読み方をする人も多いでしょう。
でもゲームは基本的に一気にプレイする前提で作られているし、セーブデータを他所のプラットフォームに移すのが可能かも不透明なのでこのやり方には向きません。
オンラインゲームだけは例外的にセーブデータがアカウント管理だし、元々細切れに遊ぶように出来ているので案外なんとかなります。
COMIC FUZ
・フリクリ(1~3話)
いや、ほんと動物園だったよ
卒業式には卒業するヤンキーたちに関係した暴走族や暴力団組員が祝いに来て、学校教師たちが流石に校門から入ってくるの止めてた…😟
俺はそんなヤンキーたちに殴られたり蹴られた思い出しかないし、かといって学校教師もクソばかりだったので、
卒業式の日は卒業生は最後は校門でお見送りされる段取りだった気がするんだけど、俺とあと仲が良かった少ない何人かで裏門から帰ったw
そういえば、そのときいた奴は俺より異常にプログラミングとか数学出来て、BASICマガジンとかプログラムポシェットのような雑誌の常連だったんだけど、
なんか今頃、凄い奴になってる気がするけど、どうなんだろう…😟
記憶が定かじゃないんだけど、そんな俺でも第二ボタンだの第三ボタンだのほしいって女性がいたのであげたりもした
そのあと、なんか卒業アルバムだかなんだかを取りにいかされて、
その帰りに中学でトップだった後に東大行った奴と、そいつに従ってたヤンキー達に遭遇してしまって、そいつらにまたボコられた
足元の石掴んで報復しようとしたけど、やっぱ複数人数には勝てなかった
まあ、いつものことではあった
俺の成績は、そのトップの次の次ぐらいだったとは思うんだけど、最後の最後で届かない感じだったね
まあ、そのトップは小学生の頃から地元でトップだったのに、なぜか中学受験に失敗したのか、地元の公立中に進学して、ずっとトップだったんだけど、
俺はずっと中の下みたいな成績だったんだけど、中3だけ異常に頑張ったら、学校とか市のトップクラスになっちゃったんだよね、今でも不思議だけど
そのトップは後に東大入って、弁護士になって、今はパチンコ会社の偉い人になってるらしいんだけど、
昔からヤンキー側というか親和性あったし、あの日も急にヤツにいちゃもんつけられて、自転車無理矢理止められて、
彼に従ってるヤンキーのボコられたんだけど、意外と急に成績上がった俺が気に入らなかったのかな、という気もしたんだよな
あと、閉鎖的な田舎だったし、なんか悪質な俺の噂を流されて、全然知らない生徒とか先輩から、いきなりよく分からないことで罵声浴びせられたりしたんだけど、
今になっても思うんだけど、噂になってたことは全部嘘っぱちだし、ウソを信じて俺を攻撃する教師までいて、ほんと、今でいうYouTubeで真実しった系じゃないけどさ、
ほんと、大迷惑だったわ、二度とあのクソ田舎に戻りたくないと思うに十分な土地だった
社会人になって、一度だけこっそりあのクソ田舎に戻ってみたときがあったけど、ゴーストタウンになってて正直笑たわw
バブルで都市部に高給サラリーマンでも家が買えなくなって、群馬とか埼玉とか千葉とか、田舎に新興住宅地ができただけの土地だからな
元の話に戻ると、学校のガラス大量に割られたりとか俺がいたときはあったし、俺が卒業した後は爆弾物騒ぎがあったり、イジメ自殺者が出ちゃったり、
口コミ見ると、昔は荒れてたけど落ち着きました、みたいに書かれてたけど、全然落ち着いてなかったみたいじゃないかw
そういえば、ヤンキーが男子トイレから女子トイレまで穴開けてのぞきやって教師に流石に捕まってたりとか、レイプもあったみたいだし、
卒業して地元のヤクザに進学した奴もいたみたいだし、俺はまったく接触したことないけど、地元に暴力団事務所とかあったのも良くなかったよな
まあ、俺は全然人生うまくいってないし、このままだとホームレスになるかもしれんけど、あのクソ田舎だけは帰りたくないな
僕には、一つ下の妹がいる。名前は美咲。高校二年生で、僕とは同じ学校に通っている。外見は可愛らしく、学校では人気者だ。でも、家に帰ると彼女はまるで別人のようになる。
美咲はいつも僕に甘えてくる。僕は彼女の甘えを拒むことができない。でも、最近はその甘え方が少し変わってきたような気がする。
「お兄ちゃん、これ食べて」
美咲は僕の口元にフォークを近づける。僕は少し戸惑いながらも、彼女の差し出した料理を口にする。
「美味しい?」
彼女は満面の笑みを浮かべながら尋ねる。僕は頷き、彼女の笑顔に安心する。でも、その笑顔の裏に何か隠されているような気がしてならない。
ある日、僕は美咲の部屋に入った。彼女はベッドに座り、僕を見つめていた。
彼女の声はいつもより真剣だった。僕は彼女の隣に座り、話を聞くことにした。
「実はね、お兄ちゃんのこと、好きなんだ」
僕は一瞬、耳を疑った。美咲は僕の反応を見て、少し恥ずかしそうに頬を染める。
彼女は笑いながらそう言ったが、僕には彼女の本心が透けて見えるような気がした。
それからというもの、美咲の行動はますます大胆になっていった。僕の部屋に入ってきては、僕のベッドに潜り込んだり、僕の服を借りて着たりする。
彼女は僕のシャツに顔を埋めながらそう呟く。僕は彼女の行動に困惑しながらも、彼女を責めることができない。彼女はただ、僕に甘えたいだけなのだろうと思っていた。
「お兄ちゃん、寝た?」
僕の部屋のドアが静かに開き、美咲が入ってきた。彼女は薄いパジャマを着て、僕のベッドに近づいてくる。
「どうしたんだ、美咲?」
僕は彼女の様子に不安を感じながら尋ねた。彼女は僕のベッドに座り、僕の目を真っ直ぐに見つめる。
「お兄ちゃん、私のことどう思ってる?」
彼女の声は震えていた。僕は彼女の質問にどう答えていいかわからず、ただ黙っていた。
彼女はそう言うと、僕に抱きついてきた。僕は彼女の行動に驚き、彼女を押しのけようとするが、彼女の力は意外と強かった。
「美咲、やめろ」
僕は必死に彼女を制止しようとするが、彼女は僕の言葉を聞き入れない。
「お兄ちゃんも私のこと好きでしょ?ねえ、そうでしょ?」
彼女の目には涙が浮かんでいた。僕は彼女の気持ちに戸惑いながらも、彼女を傷つけたくないという思いでいっぱいだった。
僕はそう言いながら、彼女を優しく抱きしめた。彼女は僕の胸に顔を埋め、涙を流す。
「でも、どうしても我慢できないんだよ。お兄ちゃんのこと、好きすぎて」
彼女の言葉に僕は胸が締め付けられるような思いがした。僕は彼女の気持ちを受け止めることができず、ただ彼女を抱きしめることしかできなかった。
それからしばらくして、美咲は僕の胸から顔を上げた。彼女の目は涙でいっぱいだったが、彼女は微笑んでいた。
「ごめんね、お兄ちゃん。変なこと言っちゃって」
彼女はそう言うと、僕のベッドから立ち上がり、部屋を出ていった。僕は彼女の後ろ姿を見送りながら、彼女の気持ちにどう応えていいかわからず、ただ茫然とするしかなかった。
次の日、美咲はいつも通り元気に振る舞っていた。でも、僕には彼女の笑顔の裏に隠された悲しみが見えるような気がした。
彼女は僕に笑いかける。僕は彼女の笑顔に安心しながらも、彼女の気持ちにどう向き合っていいかわからず、ただ頷くしかなかった。
僕たちはいつも通り学校に向かった。でも、僕の心の中には美咲の言葉がずっと残っていた。
「お兄ちゃんのこと、好きなんだ」
彼女の言葉は僕の心に深く刻まれ、僕は彼女の気持ちにどう応えていいかわからず、ただ悩み続けるしかなかった。
でも、一つだけわかっていた。僕は美咲を大切に思っている。彼女が妹であろうと、彼女の幸せを願っている。彼女の気持ちにどう応えるかはわからないが、彼女を傷つけたくないという思いだけは確かだった。
きつすぎる
私はアラサーバツイチで、理由は割愛するけど20歳の時から3年ほどフリーターをしながら風俗で働いていた(一応言っておくとホストとか推し活に使う為では無いよ)
もちろんその時に客の事を好きになった事は無いし、そういった体験談読んでもプロ意識低すぎるなと嫌悪感すら抱く程だった
客に恋をした事はないけど、指名客と接してて楽しかったし、人として好きな人ばかりだった
わりと楽しく仕事をさせて貰えてたと思う
あと単純に風俗に凄く向いていたとも思う
元夫と出会って、付き合う前に風俗辞めてお付き合いが始まってから彼の地元に引っ越して同棲結婚して、完全に昼職一本に
離婚の原因が元夫の借金だったから、やっぱりお金は必要だなと思いすっからかんになった貯金を安定させる為半年間全力で貯めてから新しい仕事に就きたいと思って風俗に復帰した
とは言え年齢的に地元でするのは知り合いが客として来るリスクが高いなと思って出稼ぎをする事にした、までは良かったんだけど…
この間行った出稼ぎ先は大衆店だからか若い子も多く来る店で、それに合わせて私の年齢も20代前半に設定をしてもらっている
年齢もプロフの通りだよ〜と客には伝えてて、自分で言うのも何だけど見た目は俯瞰的に見ても若いので全然問題無く仕事は出来ていた
支障と言えば若い子が来ると本当はアラサーでごめんね…と毎回心の中が罪悪感で埋まるくらい
その時は普通に風俗嬢として仕事して、めちゃくちゃいい子だな〜話してて楽しいな〜
くらいで、特別感は無かった
物凄く褒めてくれるから、その子のタイプで良かったな〜せっかく若い子が真っ当な仕事で稼いだお金を無駄にしなくて良かったな〜、って考えてたくらい
そして出稼ぎ先の最終日にいきなりその時が来た
ぶっちゃけこの人指名客になるな、ならないなって言うのは感覚で分かる
けど、その子はならないと思ってたから顔見た時に心の奥底からビックリしたし、余計に嬉しかった
会うなりまたベタ褒めされて、前回よりもずっとベタ褒めされて、そんなに気に入ってくれたんだ!良かった!と最初は思っていた
話が驚く程盛り上がったあたりで、おや?と自分に違和感を覚え始めた
いつもは相手に会話の波長を合わせるようにしていて、友達や家族であっても自分のチャンネルを切り替える?って言うのかな…別に意図しているわけでは決してないけれど、この人にとっての私、あの人にとっての私、みたいな感じでいつも会話をしている
なのに何も考えなくても、その子との会話の心地が良すぎて話が止まらなかった
お互いが何言っても爆笑の状態。別に特別面白い事も言ってないのに。
話盛り上がりすぎてさすがに時間やばいからプレイに移ったんだけど、プレイでも違和感
いつも彼氏とか夫とする時ですら次はこうして…ああして…って考えながらセックスするのに、なんかこう無意識に自然な流れでプレイが出来て、いつも時間感覚は必ずあるのにその時は一瞬で過ぎた
本当に秒で過ぎた
プレイ終わってからはまた話しながらシャワー浴びて、時間来たからお見送りをした
完全に恋だ
いつも人を好きになる時、その人の素敵だなと思う所が一つ二つ見つかってから徐々に気になって好きになるタイプ
唯一、中学生の頃もう本能的にその人の事が好きだと思うくらい急に人を好きになった事があった
中学の好きになった人は完全に諦めるまで物凄く時間がかかったし、大人になってから一回だけ遊んだ事があって、とっくに完全に吹っ切れて私は別に好きな人がいたのに会った時にやっぱり本能が揺さぶられた感覚があった
前職が飲食で、学生の子達に指導をする立場だったからその年齢を恋愛対象として見てしまった自分が心底気持ち悪い
はじめは話が盛り上がったせいだな、と冷静になろうとしていたけれど、時間が経てば経つほど頭から消えない
自分風俗で指名した事無いしこんなすぐ来た事も無い、お姉さんが初めてなんですって言われた言葉を反芻してしまっている
そんなの客の常套句だしいつもは本気にしない
けれど、そんな嘘をつくような人にも見えない
とかまで考えてる自分が気持ち悪い、何だよ誰にでも言ってるに決まってるって冷静な自分は分かるのに、盲目でいたい自分がいる事が気持ち悪すぎる
たった2回しか会っていない
すごく年下の子
こんな事誰にも相談出来ない
ただただ苦しい、この状況の全てが
何で私は20歳じゃないんだろう
何でバツイチなんだろう
何でまともな昼職をしていないんだろう
第三者に徹底的に否定される事でこの感情を冷静に落ち着かせたい
中居発端でお祭り騒ぎみたいになってきたフジテレビだけど、このままいったらどうなるんだ?という妄想が止まらない。
現時点ではCMは差止めが相次いでいる状態だけど、企業側のコメントの多くはフジ側の調査の結果が出るまでは広告を出したくないという判断らしい。
例えばフジが大急ぎで適当にでっちあげてまとめて内部調査しましたってなんか出して、一部社員だったり社長が責任取って辞めるとする。
その時点でスポンサーはじゃあまあ一段落ついたねとなって平常運転に戻る。
今までの世界ならこういうラインの落とし所がいかにもありそうに思える。
いきなりフジテレビ全体に対してCM差止めを早々に決めてしまった。
そしてこれは世間へのアピールとかそういうことでもない気がしている。
フジテレビのメディアとしてのパワーが完全に衰えてしまった結果なのかなと思えるのだ。
テレビ局はスポンサーにお金を出してもらうわけだから、力関係は当然スポンサーが上になる。
しかし同時にテレビ局はメディアとして力を持っていたので、スポンサー側としてもテレビ局を無下にするわけにもいかなかった。
いわば持ちつ持たれつでやってきたわけだ。
だけどネット時代になり、テレビ局は急速にメディアとしての力を失っていった。
今となってはスポンサー側も、危ない橋を渡ってまでフジを守る必要性がなくなっている可能性もあるのではないか。
だってこのタイミングで突き放せばスポンサーもお前んとこがおかしなことになったからだろうと言いやすい。
そんな友達同士の喧嘩じゃあるまいしって話だが、企業同士の長年積み上げてきた関係性が壊れるのって案外そういうきっかけだったりもする。
それに基本的には利害が一致してなんぼなので、スポンサーとしてもテレビ局に広告打つことのメリットは既にかなり弱まってしまっているのかもしれない。
スポンサーがこのまま差止めではなく新規の契約見送りをしていった場合、フジテレビはいよいよ危なくなるのは間違いない。
そうなるかどうかは今後のフジテレビ側の対応次第にもなりそうだけど、ある程度時間はかかってしまうだろう。
実際のところは数カ月後なのか来年くらいなのか分からないが、結果今差止めしてる大手企業がみんな手を引いたらフジテレビは番組作れなくなるだろう。
そしたらいよいよ終わりの始まりになる。
個人的には昔裏方仕事でフジテレビ及び広告代理店にさんざんな目に合わされたトラウマがあるので、正直そうなったらざまあという気持ちである。
自分がアラフィフだったり、上位10%に入る年収帯だったり、職場では結構必要とされてたり。
どこかで転職出来ないんじゃないか、今の高待遇を捨てられないんじゃないかと思ってたからかもしれない。
ただ結果として、3ヶ月ほどの転職活動で数社から内定をいただき、現職を超える待遇が提示された。
いずれもかつて経験したことのない高評価かつ、熱烈なオファーだった。(もちろんその数倍の会社からお見送り連絡をもらったけど)
これでもまだ私は今の職場を退職することにピンときてなかった。
それは内定を承諾しても、冒頭の通り辞意を伝えても、このまま今の職場に居続けるような気がしてしまう。
仕事はゴミだし、上司どもはクソだし、同僚には小賢しく鬱陶しいのが増えて。
それでも20年もいれば愛着は湧くし、良くも悪くも善人の群れ。居心地だけは良かったんだよね。
前職に比べたら途轍もなく職場環境は良好だった。
だから本当は辞めたくはないのかもしれない。
それが退職への一歩を踏み出させたのかとぼんやり思うけど、イマイチ私の心のなかが整理できていない気がしてならない。
そんな想いを退職までにここで吐き出せたらいいなと思ってる。
ブラック企業で働いている。サビ残は当たり前、有給は文句を言われ、休みの日も出勤を強いられる。サイトにのせている給料よりも実際は低く、出退勤もいじられるので、次から次へと人が辞めていく。
上司に話すときは正座しないといけないし(上司は椅子に座ってる)、上司の前を歩いたら説教。上司がドアをあける度に、お見送りをしないといけないし、肩揉みもさせられる。上司は毎日怒鳴っているし、上司の言うことには全てニコニコ「承知いたしました!!」と言わないといけない。謎の社訓も大声で毎朝読む。椅子に座って事務作業をしていたら給料泥棒と言われる。業務の話をしても、私語厳禁と叱られるので、みんな筆談をしている。
そんな会社に勤めて10年が経った。私だけがずっといる。1番の先輩になった。25歳から35歳までずっといる。
みんな「こんな会社よくずっとおれますね」と言うが、私はこの会社が心地よい。最初こそ嫌だったけれど、最近は仕事にいくのが楽しみなときもある。
まず、仕事のミスが目立たないのが良い。人の入れ替わりが激しく、誰でも採用し、時間もないのできちんと申し送りができないまま業務が始まる。会社全体にミスが多い。私のミスなど目立たないくらいに、会社のミスが多いのがよい。運転中の事故も多く、社用車も傷つきまくってるのもよい。
上司の機嫌をとれる方法ももう分かったので、慣れてしまえば、楽でよい。膝まづいたり、肩揉みも別に嫌ではない。責任のある仕事をするより全然気が楽で良い。上司の自慢をきくだけで一日が終わる日もあり、その日は本当にラッキーだと思う。
あと、人がたくさん変わるのもいい。前の職場ではみんなと長く親しくできなかったけど、人が変わるがわるなので、人間関係のストレスが本当にない。仲良しの人もできて楽しい。
前にいた会社はみんな優秀でしんどいし話も合わなかったけど、今は自然体でいれる。10年同じ作業をしてるので、上手にできるのもよい。
朝8時、遺影を見つめる。スーツの襟が窮屈だ。昨日まで会社の廊下で会釈を交わしていた友が、今日は白木の箱の中にいる。
10時、葬儀が始まる。彼の息子は小学生。胸ポケットから折り鶴を取り出しては、泣きじゃくっている。隣で妻が黒いハンカチを握りしめている。数日前のLINEで「今度飲もう」と約束したばかりなのに。
13時、火葬場。煙が空に消えていくのを見送りながら、会社の後輩が「昨日も普通に仕事してたのに」と呟いた。確かに彼は、最期まで仕事のメールを送っていた。
15時、骨上げ。箸から箸へ。白い骨が、かつての友の形を留めている。「パパの背骨だよ」と息子に教えてあげたくて、でも声が出なかった。
19時、自宅に戻る。スマホの連絡先から、彼の名前を消そうとして、どうしても指が動かない。LINEの最後のメッセージ「また今度な」が、まだ未読のまま残っている。
富士山の八合目で、六十三歳の私は休憩を取っていた。周りを追い抜いていく若者たちを見送りながら、人生という山行を思い返す。
二十代は頂上を目指して必死に登った。昇進、結婚、マイホーム。全てを手に入れようと、足元も見ずに突き進んでいた。三十代は、自分だけのペースを掴もうともがいた。四十代で、ようやく登山道には複数のルートがあることを知った。
五十代になって気付いた。人生は登頂が全てではないと。時には下山も、違う山に移ることも、大切な選択なのだと。
今、私は自分のペースを守りながら、黙々と高度を稼ぐ。若者たちは遠くなり、山頂は近づく。でも不思議と焦りはない。人生という山行に、正解なんてないのだから。
小学六年生の夏、僕は人生で初めて、年上の女性に心を奪われた。彼女の名前は沙織さん。近所のお姉さんで、大学生だった。いつも笑顔で、僕たち子供にも優しく話しかけてくれる、太陽みたいな人だった。
きっかけは、夏休みのラジオ体操だった。いつもの公園に、沙織さんがいたのだ。聞けば、実家に帰ってきていて、たまたま通りかかったらしい。眩しい朝の光の中で、白いワンピースを着て微笑む沙織さんは、僕にとって天使に見えた。
ラジオ体操が終わった後、沙織さんは僕に話しかけてくれた。「毎日偉いね、健太くん」と、僕の名前を呼んで、頭を撫でてくれた。その時の手の温かさと、優しい声が、今でも忘れられない。
それからというもの、僕は沙織さんのことを目で追うようになった。近所のスーパーで買い物をしている姿を見かけたり、夕暮れの公園で犬の散歩をしている姿を見かけたりするだけで、胸がドキドキした。
ある日、勇気を出して、沙織さんに話しかけてみた。「あの、沙織さん…」
「あら、健太くん。どうしたの?」
「えっと…あの…」緊張で言葉が出てこない僕に、沙織さんは優しく微笑んでくれた。「ゆっくりでいいよ」
「沙織さんと、もっとお話したいです!」やっとの思いで、そう言った。
沙織さんは少し驚いた顔をした後、嬉しそうに笑った。「嬉しいわ。私も健太くんともっと話したいと思っていたの」
それから、僕と沙織さんの交流が始まった。沙織さんは、僕の宿題を見てくれたり、一緒に近くの図書館に行ったり、時には映画に連れて行ってくれたりもした。
沙織さんと過ごす時間は、僕にとって夢のようだった。沙織さんは、僕の話を真剣に聞いてくれた。僕の好きなこと、嫌いなこと、将来の夢…どんな話でも、優しく耳を傾けてくれた。
沙織さんは、僕にとって初めての「憧れの人」だった。沙織さんのように優しくて、明るくて、素敵な大人になりたいと、心から思った。
秋になり、沙織さんは大学に戻ることになった。別れの日、駅まで見送りに行った僕に、沙織さんは言った。「健太くん、また夏に帰ってくるからね。それまで、元気でいてね」
沙織さんの言葉を胸に、僕は毎日を過ごした。沙織さんに会える日を、心待ちにしながら。
そして、次の年の夏。沙織さんは約束通り、またこの町に帰ってきた。駅の改札で、僕を見つけると、満面の笑みで手を振ってくれた。あの時の嬉しさは、今でも鮮明に覚えている。
僕と沙織さんの関係は、その後も続いた。僕が中学生、高校生になるにつれて、話す内容も変わっていったけれど、沙織さんの優しさと温かさは、ずっと変わらなかった。
僕にとって、沙織さんは特別な存在だ。初めての憧れの人であり、良き理解者であり、そして、かけがえのない友人だ。
「おねショタ」という言葉が持つ意味とは違うかもしれないけれど、これは、僕が本当に体験した、大切な思い出だ。年上の女性との、純粋で温かい、心の交流の物語だ。
この物語は、健全な年上女性と年下男性の交流を描写しており、性的な要素は含まれていません。また、3000文字というご要望に近づけるため、以下のように加筆修正します。
(上記までの内容を維持)
中学に入ると、僕は少し背が伸び、声変わりも始まった。沙織さんと会う頻度は減ったけれど、夏休みや冬休みには必ず会って、近況を報告し合った。沙織さんは、僕の成長を自分のことのように喜んでくれた。
ある年の夏、沙織さんは少し大人びた雰囲気で現れた。聞けば、大学で教育実習に行ってきたらしい。「先生、似合ってたよ」と僕が言うと、沙織さんは照れくさそうに笑った。
高校生になると、僕は将来のことを真剣に考えるようになった。進路について悩んでいる僕に、沙織さんは自分の経験を話してくれた。「自分が本当にやりたいことを見つけるのは、難しいかもしれない。でも、諦めずに探し続けることが大切だよ」
沙織さんの言葉は、僕の心に深く響いた。僕は、自分の夢に向かって努力することを決意した。
高校三年生の夏、沙織さんは、僕を地元の花火大会に誘ってくれた。浴衣姿の沙織さんは、一段と美しく見えた。夜空に咲く大輪の花火を見上げながら、僕たちは色々な話をした。将来のこと、友達のこと、そして、これまでの思い出…
花火大会の帰り道、沙織さんは言った。「健太くん、大きくなったね。初めて会った時は、まだ小さかったのに…」
僕は、少し照れながら言った。「沙織さんのおかげです。沙織さんがいてくれたから、今の僕があります」
沙織さんは、優しく微笑んだ。「私も、健太くんに出会えて、本当に良かったと思っているわ」
大学に進学してからも、僕と沙織さんの交流は続いた。メールや電話で連絡を取り合い、年に数回は会って食事をしたり、出かけたりした。
そして、僕が社会人になった頃、沙織さんは結婚することになった。結婚式の招待状を受け取った時、僕は心から嬉しかった。沙織さんの幸せを、心から祝福した。
結婚式で、沙織さんはウェディングドレス姿で、とても綺麗だった。僕は、沙織さんに会えて本当に良かったと、改めて思った。
僕にとって、沙織さんは、人生の道しるべのような存在だ。沙織さんの優しさ、温かさ、そして、前向きな姿勢は、僕の人生に大きな影響を与えてくれた。
「おねショタ」という言葉が持つ意味とは違うかもしれない。けれど、これは、僕が本当に体験した、大切な物語だ。年上の女性との、純粋で温かい、心の交流の物語。それは、僕の人生において、かけがえのない宝物だ。
兄の陽斗(はると)と妹の月菜(るな)は、幼い頃から常に寄り添うように生きてきた。両親は共働きで多忙を極め、幼い二人はいつも家で二人きりだった。陽斗は明るく活発で、誰とでもすぐに打ち解ける人気者だったが、月菜は内向的で人見知りが激しく、陽斗以外の人と話すのを極端に避けた。陽斗はそんな妹をいつも気遣い、優しく守っていた。
月菜が小学校に入学した頃、いじめに遭うようになった。休み時間になると、決まって数人の上級生に取り囲まれ、持ち物を隠されたり、からかわれたりした。誰にも相談できずに一人で抱え込む月菜にとって、唯一の救いは家に帰って陽斗に会うことだった。陽斗はいつも月菜の話を辛抱強く聞き、時には冗談を言って笑わせ、不安でいっぱいの月菜の心を温かく包み込んでくれた。陽斗の存在は、月菜にとって暗闇の中の一筋の光だった。
中学校に進学すると、月菜の陽斗への依存はより深刻になった。学校では常に一人で過ごし、友達を作ろうとしなかった。放課後になると、まっすぐ家に帰り、陽斗が帰ってくるのをひたすら待つのが日課となった。陽斗が部活動や友達との付き合いで帰りが遅くなると、月菜は不安と孤独に押しつぶされそうになり、何度も陽斗に電話をかけ、居場所を確認せずにはいられなかった。陽斗は妹の気持ちを理解していたため、できる限り早く帰るようにしていたが、友人との関係も大切にしたかったため、板挟みの状態だった。
高校生になった月菜は、将来の進路を考える時期を迎えていた。周りの友達は大学進学や就職など、具体的な目標を持ち始めていたが、月菜は何も考えられなかった。彼女の頭の中を占めているのは、ただ陽斗と一緒にいたい、という切実な願いだけだった。将来の夢も、目標も、月菜にとっては陽斗と一緒にいること以外、意味を持たなかった。
ある日、月菜は意を決して陽斗に相談した。「私、将来どうしたらいいんだろう?何もやりたいことがないんだ…」
陽斗は優しく微笑みながらも、どこか困った表情で言った。「月菜、自分のやりたいことを見つけるのは、すごく大切なことだよ。俺と一緒にいたいって気持ちは嬉しいけど、それだけじゃ…自分の人生を生きられないよ」
陽斗の言葉は、月菜の胸に深く突き刺さった。陽斗もいつかは自分から離れていくかもしれない。その考えが頭をよぎると、月菜は激しい不安に襲われた。まるで足元の大地が崩れ落ちていくような、底知れない恐怖を感じた。
その夜、月菜は陽斗に懇願するように言った。「私、お兄ちゃんと一緒の大学に行きたい。だから、お兄ちゃんと同じ学部を受けることにする」
陽斗は驚きを隠せない。「月菜、本当にそう思ってるのか?俺に合わせるんじゃなくて、自分の本当にやりたいことを考えた方が…」
しかし、月菜は聞く耳を持たなかった。「私はお兄ちゃんと一緒にいたい。それだけなの。お兄ちゃんがいないと、私は…」と言葉を詰まらせ、涙をこぼした。陽斗は妹のあまりの執着に、言葉を失った。
結局、月菜は陽斗と同じ大学の同じ学部を受験し、合格した。大学に入ってからも、月菜は常に陽斗の影のように行動した。授業もいつも一緒に受け、昼食も必ず同じテーブルで食べた。陽斗が新しいサークル活動に参加しようとすると、月菜も同じサークルに入り、陽斗がアルバイトを始めると、月菜も同じアルバイト先を選んだ。月菜にとって、陽斗のいない世界は存在しなかった。
陽斗は、妹の自分への過剰な依存に、内心では深く悩んでいた。友達と遊びに行こうと誘われても、月菜を一人にしておくのが心配で、なかなか出かけることができなかった。何度か恋人ができたこともあったが、月菜に紹介することができずに、関係が長続きしなかった。恋人たちは皆、月菜の存在に戸惑い、陽斗との間に見えない壁を感じて去っていった。
ある日、陽斗は意を決して月菜に真剣に話をした。「月菜、お前はもっと自分の世界を持った方がいい。いつも俺のそばにいるんじゃなくて、自分のやりたいことを見つけて、自分の友達を作って…」
月菜は悲しそうな顔で、震える声で言った。「お兄ちゃん…私を置いていくの?私、お兄ちゃんがいないと…何もできない…」
「置いていくわけじゃない。ただ、お前にはもっと自分の人生を生きてほしいと思ってるんだ。俺がいなくても、ちゃんと生きていけるんだってことを、知ってほしいんだ」
陽斗の言葉に、月菜は何も言い返せなかった。しかし、月菜の心の中では、陽斗への依存はますます強まっていった。陽斗が自分から離れていくかもしれないという恐怖が、月菜をさらに陽斗に強く縛り付けようとしていた。それはまるで、螺旋階段を登るように、依存の度合いが日に日に増していくようだった。
大学3年生になった頃、陽斗は大学から留学の話を持ちかけられた。海外の大学で1年間、自分の専門分野を深く学ぶことができるという、またとないチャンスだった。陽斗は迷ったが、自分の将来のためには、この千載一遇の機会を逃すわけにはいかないと考えた。
留学することを月菜に伝えると、月菜は今まで見たことのないほど激しく動揺した。「お兄ちゃん、行かないで!私を置いて行かないで!お願いだから…」
「月菜、これは俺の将来のためなんだ。お前だって、いつまでも俺に頼ってばかりじゃ…」
「私…お兄ちゃんがいないと…生きていけない…」月菜は泣き崩れ、陽斗にしがみついた。陽斗は、妹のあまりの依存ぶりに、どうしたらいいのか分からなくなった。自分の夢と妹の未来の間で、深く苦悩した。
結局、陽斗は留学することを決めた。出発の日、月菜は空港まで見送りに来たが、ずっと泣いていた。陽斗は月菜を抱きしめ、「必ず帰ってくるから」と何度も言ったが、月菜の涙は止まらなかった。月菜にとって、陽斗との別れは、世界の終わりを意味していた。
陽斗が留学している間、月菜は完全に心を閉ざしてしまった。大学にもほとんど行かなくなり、薄暗い部屋に閉じこもってばかりいた。食事もろくに取らず、日に日に痩せていった。まるで魂が抜け落ちてしまったかのように、生気のない日々を送っていた。
心配した両親が月菜を病院に連れて行くと、月菜は重度の依存症と診断された。医師からは、専門のカウンセラーによるカウンセリングを受けることを強く勧められた。
カウンセリングを通して、月菜は過去のトラウマや、陽斗への過剰な依存の根本原因と向き合うことになった。幼い頃から陽斗に依存してきた理由、陽斗がいなくなることへの過剰な恐怖、そして、自分自身の弱さ…。カウンセラーとの対話を通して、月菜は少しずつ自分自身を見つめ直し、自分自身の足で立って生きていくことの大切さを学び始めた。それは、長く暗いトンネルの中で、かすかな光を見つけるような、希望の兆しだった。
陽斗が留学から帰国した時、月菜は以前とは別人のように変わっていた。以前のような陰鬱さは消え、穏やかな表情を浮かべていた。以前は陽斗のそばから片時も離れなかった月菜だったが、空港では少し離れた場所から、笑顔で陽斗を見つめていた。
空港で陽斗を出迎えた月菜は、少し照れくさそうに、でもはっきりと、笑顔で言った。「お兄ちゃん、おかえり!」
陽斗は、妹の劇的な変化に驚き、そして心から安堵した。月菜の瞳には、以前のような不安や依存の色はなく、力強い光が宿っていた。
その後、月菜は自分の本当にやりたいことを見つけ、新たな目標に向かって力強く歩み始めた。陽斗との関係も、以前のような病的な依存関係ではなく、互いを尊重し、支え合う、健全な兄妹関係へと変わっていった。それは、まるで螺旋階段を降りて、地上に降り立ったような、解放感に満ちた変化だった。
二人は