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「ウクライナから第三国に避難された方のわが国への受け入れを今後進める」。今年3月に岸田文雄首相がロシアの軍事侵攻を受けたウクライナ避難民の受け入れを表明してから10カ月弱。12月14日現在で2193人が戦火を逃れて来日した。元来、難民の受け入れに消極的な日本政府は、今回の経験をどう生かしていくべきなのか。当事者や支援…
女性議員を増やすための若手女性限定の政治塾「村上財団パブリックリーダー塾」を、11月にスタートさせた村上フレンツェル玲(れい)さん(28)。「物言う株主」として知られた村上世彰(よしあき)氏を父に持ち、自身も現在、NPO法人への寄付を通じて社会問題の解決を図る村上財団の代表理事を務める。玲さんに異色の政治塾設立の狙い…
岸田文雄首相は11月、韓国の尹錫悦大統領と会談した。日韓首脳の正式会談としては約3年ぶりで、両氏は元徴用工問題を巡る「懸案の早期解決」で一致した。関係改善に前向きな尹氏が大統領に就任して半年が経過し、「戦後最悪」と呼ばれた状況は脱しつつあるようにも見えるが、「またゴールポストを動かされるのでは」と、日韓外交をめぐる日…
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」と自民、公明両党が激戦を繰り広げた2022年の沖縄「選挙イヤー」。オール沖縄は9月の知事選で玉城デニー氏を再選させたものの、市長選では7連敗を喫し、苦境が際立った。14年に故翁長雄志前知事が保守と革新を結集させて始動したが、今は革新勢力にすぎないと…
永田町・霞が関などを取材拠点とする記者を巻き込んだセクハラ疑惑・事案が後を絶たない。過去には福田淳一財務事務次官(当時)が女性記者にわいせつな言動を繰り返したことが露見。最近も細田博之衆院議長が複数の女性記者を自宅に誘ったとの疑惑が報道された。
監督の実体験を元にした2018年の映画「ジェニーの記憶」では、主人公の女性が、すてきな恋の記憶だと思っていた13歳ごろの成年男性との「交際」について、40代になってから性虐待だったと認識する。大人が性的な目的で子どもを手なずける「グルーミング」の手法や、子どもの自己決定の危うさ、被害認知に至るまでの「時差」などが説得…
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始してから8カ月あまり。多数の犠牲者が出て、核兵器使用の可能性すら取り沙汰される状況に、プーチン大統領に対する国際社会の非難は収まらない。 そんな中にあっても、ウクライナや米欧諸国の側にも問題があるとの主張を譲らず、「けんか両成敗」の立場で早期停戦を説くのが日本維新の会の鈴木宗男参院議…
旅行代金を割り引く「全国旅行支援」が10月から始まり、全国各地で宿泊施設の予約が埋まるなど好評だ。一方、2020年7月にスタートした観光支援事業「GoToトラベル」は、新型コロナウイルスの感染拡大を引き起こす懸念から約5カ月で事業を停止。当時の菅内閣の支持率が低下する一因ともなった。ただ、最近の研究では、全国旅行支援…
安倍晋三元首相への銃撃事件を契機に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の「霊感商法」や高額寄付の問題がクローズアップされた。与野党は被害者救済のための法整備に着手。消費者庁の有識者検討会は17日、教団への調査の必要性や被害者救済策について提言をまとめた。検討会のメンバーで元衆院議員の菅野志桜里さん(議員時代は山尾姓)…
「台湾有事が起きるかもしれない」―。こんな不安が静かに広がっている。日本最西端の沖縄県与那国島と台湾はわずか110キロしか離れておらず、日本が巻き込まれない保証はない。
政府は、新型コロナウイルスの水際規制を大幅に緩和した。1日5万人の入国者数上限を撤廃し、外国人の個人旅行を解禁。今後、円安効果も相まってインバウンド(訪日客)の回復が見込まれ、大きな打撃を受けてきた関連業界の期待は高まる。日本旅行業協会の池畑孝治理事・事務局長に、政府対応の評価や旅行業界の課題などを聞いた。(時事通信…
岸田内閣の支持率が低迷している。背景にあるのは、安倍晋三元首相の国葬や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党議員の関わりをめぐる問題だ。 岸田文雄首相はこの8月末、「丁寧な説明に全力を尽くす」として記者会見に臨み、9月上旬には国会の閉会中審査に出席して質疑に応じた。だが、閉会中審査後の同月9~12日に行われた時…
参院選の遊説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相に対する追悼演説が10月3日召集の臨時国会で行われる見込みだ。現職議員が死去した際の慣例として続いてきた追悼演説の歴史をたどると、今日まで永田町の語り草となっている「名演説」も生まれている。登壇者の人選も含めて注目が集まる安倍氏追悼演説を前に、その習わしと過去の事例を振り…
安倍晋三元首相の銃撃事件を契機に、政治と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係がクローズアップされ、議論を呼んでいる。政治家は宗教団体とどう関わるべきなのか。政治と宗教の関係や宗教倫理に詳しい同志社大学神学部の小原克博教授に聞いた。(時事通信政治部 堀内誠太)
7月の参院選で本職が牧師という異色の経歴を持つ新人が初当選した。日本維新の会の金子道仁参院議員(52)だ。聖職者が政治の世界に身を投じようと思ったきっかけは何だったのか。自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のつながりなど、政治と宗教の関係がクローズアップされていることをどう見ているのか、話を聞きに行った。
政府は7月11日、銃撃を受け死亡した安倍晋三元首相を従一位に叙するとともに、大勲位菊花章頸飾を贈ることを決定した。従一位などの叙位を調べてみると、1400年前に始まった日本の位階制度が起源であることが分かる。今も脈々と続いている同制度を振り返ってみた。
参院選の遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の国葬が9月27日に行われる。岸田文雄首相は8月31日に記者会見し、安倍氏について「国民の信任を得て憲政史上最長の8年8カ月にわたり重責を務めた」などと強調。国葬がふさわしいとの考えを改めて示した。
岸田文雄首相(自民党総裁)が断行した8月10日の内閣改造で、公明党の要望通り、同党の斉藤鉄夫国土交通相が続投した。同党が国交相ポストを握るのは、自公が2012年に政権を奪還してから10年弱、政権交代前も含めると、約14年にわたる。自民党が公明党の要望を受け入れるのは、政権維持に向けた配慮からだが、なぜ公明党は国交相に…
4期目の現職・仁坂吉伸氏(71)が6月の県議会で不出馬の意向を示した和歌山県知事選(11月10日告示、27日投開票)の行方がにわかに注目されている。和歌山県は衆院和歌山3区選出の自民党の二階俊博元幹事長(83)が大きな影響力を持つ「二階王国」とも呼ばれる。知事選には、衆院1区で圧倒的な強さを誇ってきた国民民主党出身の…
ロシアのウクライナ侵攻など世界各地の情勢が緊迫化する中、外交の重要度は近年一段と高まっている。そんな国際政治の最前線で話し手の口、聞き手の耳として傍らに控えるのが通訳者だ。歴史の一場面で言葉の「橋渡し役」を担うのは一体どんな人たちなのか。外務省中・東欧課主査でウクライナ語の通訳担当官も務める松平翔(まつだいら・しょう…
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