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6月24日土曜日は、外房春シーズンの最終日でした。
25日以降は海水浴場になってしまい、9月中旬まで出航できません。
前回リベンジを成功させ、爆釣体験をしたKenKen君が参戦希望。
最終日だけに混雑が予想されるので、早めに現地入りしました。
日の出前に準備完了です。
NEOカワノさん、カワノさんのお友達のNEO374さん、NEOタダノさんとNEOは4艇。
常連のSRVさん、ホープボートさん、ケンマリーンさんとトレーラブルが続々…。
カートップはさぶろく丸のあひさん&宮ちゃん、ステキチさん、JBB280さん…。
ゴムボートはsaiさんともう1艇。
やはり最終日だけにけっこう集まりましたね。
ゴムボートからFRPへ、カートップからトレーラブルへ…。
みなさんボートの進化が止まりませんね。
岸払いはAM4:10。日の出少し前です。
夜間航行灯を点灯させて一気にジギングポイントに向かいました。
ポイント一番乗りでジギング開始。
ひと流し目、2投でぐっちゃん根がかりジグロスト。
うーん、先行き不安です…。
ふた流し目、時間はAM4:35、ファーストヒットはぐっちゃんでした。
「きたっ!」
「おー、すごい!早速ですか」
とKenKen君。
かなりの重量感ですが、あまりラインは出ません。
それでも暴れ方は青物です。
「まだ上がって来ませんよね。写真撮りますよ」
これがそのファイト中の写真です。
3、4分のファイトの後に上がってきたのは、
「おめーじゃねーし!」
黄色いラインは鮮やかですが、ちょっとハイブリッドっぽいワラサでした。
75cm、4kgといったところでしょう。
セカンドヒットはAM5:00ちょっとすぎ、今度はKenKen君でした。
「よしっ、ヒットォ!」
「おー、すごい引きだな!こりゃ本命だね」
けっこう強めのドラグ設定をしているKenKen君ですが、
ジジジ…とラインを出されます。
「いま水深何メートルですか?」
「20mだよ」
「やばい、これ以上出せないな…」
そんなやり取りの後、徐々に巻き上げて釣り上げたのは、
80cmオーバー、4.5kgのヒラマサでした。
この季節としては上々のナイスサイズです。
このファイト中および写真を撮影しているころ、
たくさんのミニボートが我々の周りに集まってきていました。
「NEO-Gucchan号を探せ」がミニボートヒラマサ師の合言葉かと思いましたよ。
目の前でKenKen君のファイトを見たミニボート師たちは、
目の色を変えてジグをしゃくります。
JBB280さん、ワラサをゲットされたそうです。やりますね~。
ぐっちゃんの眉唾水温計では18.3℃でした。水温は悪くありませんね。
まだ出航して1時間も経っていません。
これは大爆釣か?祭りなのか?
いやいや、世の中そんなに甘くありません。
この後、とんでもなく長ーい空白の時間が流れます。
これまでの写真の海面をご覧ください。
まさに無風・ベタ凪、潮が流れない厳しい海でした。
我々は早い時間に1本づつ獲れたので余裕がありましたが、
「無の海」と感じたボーターも多かったのではと思います。
ミニボート船団に加え、イサキ釣りの遊漁船も加わって、
ジギングポイントはかなり騒がしくなったので、
Gucchan号は別のポイントを探りました。
移動先で2度ほどマグロのボイルを見ました。
けっこうな数のマグロがすごい勢いで泳ぎながらボイルしていきましたが、
こちらが戦闘態勢に入ったころには過ぎ去っているというパターンです。
ちなみにマグロのサイズはせいぜい数キロのメジサイズ。
「マグロ獲りたいねー」
「獲りたいっすねー」
残念ながら可能性だけを感じさせて魚からの魚信はありません。
大潮なのに潮が流れません。
いつもの西から東への正潮ではなく、
東から西へわずかに流れる逆潮です。
ここで作戦会議。
潮が流れないのなら、流れるところまで行けばいい。
この日は最終日なので、中途半端な時間に上がる気はありません。
ましてベタ凪の海です。
どこまでも行けちゃいそうな海でした。
「よし、かの地まで大遠征しようか!」
「行きましょう!」
NEO-Gucchan号の最高速度は2人乗りで37~38km/h、
巡航速度は30km/hほどです。
30km/hで進めば、かの地であっても40分ほどで到着するはず。
AM7:45移動開始。
ご覧のようなベタ凪の海ですから、30km/h以上で巡航できます。
AM8:30少し前にかの地へ到着しました。
外房ジギングマンのあこがれの地です。
そして、この地は他がベタ凪であっても波立ち、
他で潮が止まっていても激流なんです。
ご覧のようにかの地では波立っています。
そして、
無風なのにボートは4~5km/hで流されます。
さらに、
水温は朝のポイントより2℃も高いんです。
勇者KenKen、この男にはこの地が似合います。
残念ながらかの地の巨大な根にもベイトが少なくて、
有名なジギング船が何艘かやってきたものの、すぐに去っていくという感じでした。
根を少し外して水深60mほどまで来ると御覧のようなベイトが映りますが、
結局釣果は上げられず。
それどころかバカッ速でさらに2枚潮になっているため、
150gのジグでも底がとれない事も…。
根がかりしてジグロストすること3回。
朝イチのロストと合わせて4本のジグをロストする体たらくでした。
AM11:00、かの地での挑戦を諦め戻ることに…。
帰り道はKenKen君に操船してもらって、ぐっちゃんはのんびり後ろで休憩しました。
この日はベタ凪なので、ボートが跳ねることもなくとても快適なクルージングでしたよ。
東の実績ポイントまで戻ってみると、全く潮が動いていませんでした。
「これは厳しいですね。一度休憩しましょうか?」
「そうだね、休むか」
一旦出航場所に戻り、カップ麺を食べて昼寝しようということになりました。
この日は新兵器のe-Trex30xと、今まで使っていたATLAS ASG-CM13を両方持ち込みました。
ATLUSの方はここで既に電池切れが近づいていました。
ATLUSは最初のジギングポイントについてから電源を入れたので、
時間も距離も少し少なめになっています。
実際にはこの休憩時、航行距離は60kmに達していました。
カップ麺を食べ、KenKen君はGucchan号用のパラソルを堤防で開いて日陰を造り昼寝。
ぐっちゃんは次々と帰航してくる仲間たちと談笑。
ステキチさんの車に変なものがつけられていたので皆でいじりまわしました。
宮ちゃんは自身の真鯛の最大記録を更新したそうです。
一方で、イカや大アジを狙った人は大苦戦。
少し前まで大量にいた大アジはどこかに行ってしまったようでした。
Ken君は休養十分、ぐっちゃんは寝不足のままPM2:00に再出航。
今度は西のポイントへ。
ベイト反応はそこそこありますが、どうしても魚がヒットしません。
NEOタダノさん、NEOカワノさんもやってきて参戦しますが、
どうにも成果が上がりません。
後から聞いたところでは、この場所でカワノさんはブリを上げたそうです。
ぐっちゃん&Ken君、最後の勝負に出るために再度東側のポイントに向かいます。
移動途中で25リットルのメインタンクがガス欠。
その時のログがこちら。
既に航行距離は70kmに達しようとしています。
Gucchan号の燃費はそこそこ走ったときで3km/リットル弱ですから、
計算通りのガス欠です。
予備タンクに切り替えて再スタート。
ジギングポイントにはゴムボートとFRPが1艘ずつ粘っていましたが、
しばらくすると移動して行きました。
時間は既にPM4:00を過ぎていて、片付けを考えればゴムボートの限界時間が近づいています。
魚探反応は相変わらず乏しくて、苦戦が続きます。
ジギングポイントでは結果が出ないので、少し岸寄りのポイントに移動。
PN5:15頃、水深25mほどのポイントを流しているとき、
突如水深5mくらいの浅い層に60cmほどの魚の反応がいくつか出ました。
「おっ!?」
と思いながらジグを水面近くまでしゃくってきたときに、
「ガツンッ!」
わずか水深5mでひったくるような強烈なアタリ!
「ジジジジジジッーーー!」
ドラグが鳴ります。
ラインがあまり残っていないので、相手はガンガン暴れます。
「おー、粘った甲斐がありましたね!」
そう言いながらネットを持って構えてくれるKenKen君。
「おっ、カンパチですよ!」
なんと、掬い上げたのは55cmほどのショゴ(カンパチ)でした。
これは嬉しい外道ですが、
「おめーじゃねーし!」
と一応言っておきましょう。
まあ、よく引きました。ファイトは十分楽しめましたよ。
その後、少し沖側で鳥山&青物のボイル合戦を発見。
ボートで追いかけて投げまくりましたが不発でした。
もう時間もほとんど残っていません。
最後にもう一度ジギングポイントに戻って、
ラストチャレンジです。
たまにはこんな魚探反応も出ます。
こんな時は大抵なにも釣れないんですけどね。
ところが…、
最後に海の女神がほほ笑んだのもぐっちゃんにでした。
PM5:50、ジグを投入して着底した直後にスマホがバイブしました。
メールが届いたんです。
根がかりは嫌なので、ジグを底から5mほど巻き上げて、
ロッドを股に挟み、左手に持ち替えました。
そして右手でスマホを確認…、
とその時、いきなり魚信が左手に持ったロッドに!
「ガガガンッ!」
「え、えーっ」
なんと、静止させたジグに何かが食いついたんです。
「な、なんだぁ?」
「えー、最後の最後にまたせんちょーですかぁ?」
「いやいや、止めてたジグになんかが食ったんだよ。しゃくってないんだよ」
なんて言いながらやり取り。
「さっきのカンパチに比べるとパワーないですね」
「青物じゃないかも」
そんな会話の後に水中に姿を現したのは、
「真鯛だ!」
なんと、スマホ確認中に真鯛が食ってくるという、
秘儀「スマホ釣法」完成です。
もう、笑うしかありません。
「おめーじゃねーし、ゲラゲラ…」
この後ちょっと延長戦をやりましたが追加はなし。
本日のロングラン釣行、これにて終了です。
ぐっちゃんのワラサ、カンパチ、真鯛、
KenKen君のヒラマサ、
2人で3大青物コンプリート&ジギンググランドスラム?達成です。
結果だけ見るとまずまずの釣果ですが、
出航から帰航まで2時間の休憩があったものの、14時間30分、
航行距離は何と90km以上、ガソリン消費量は30リットルを超えました。
最高速度は38.8km/hですが、
この日は凪での大移動があったため、30km/hくらいでの長距離移動がかなりを占めました。
この日の航行記録をパソコンで見てみると、
普段の移動範囲は赤枠で覆った部分なので、
いかにこの日の遠征がすごかったのかわかるでしょう。
残念ながら成果は上がりませんでしたが、
NEOのポテンシャルを再確認した1日になりました。
ワラサは駐車場管理のお父さんに日頃の感謝の気持ちを込めてプレゼント。
お持ち帰りは、
50cm真鯛と55cmショゴ。
本日刺身で食べましたが、どちらもすごく美味しかったですよ。
春シーズン最終日、ぐっちゃんには本命は釣れませんでしたが、
やりつくした充実感十分の釣行となりました。
これからしばらくは外房シーズンオフです。
昨年はこのシーズンオフにけっこうな数のボートチェンジがありました。
今年はどうなるんでしょうか?
2016年春の外房の海に感謝し、秋の豊漁を祈りましょう。
次週よりヒラマサ以外のチャレンジが始まるかも…。
それではまた おやすみなさい