ここのスラッシュドットニュース
政府の“国民電子私書箱”構想、ライフログのマーケティング目的利用を検討
http://slashdot.jp/yro/article.pl?sid=09/05/13/1523258
電子私書箱は、クラウドっぽい動きをするのに、
どーしてユビキタスのライフログ情報まで、クラウド上にアップさせちゃうの?
データがバブリーになっちゃうじゃん!!
(以下斜体は上記サイトより引用)
「このままでは,ライフログ・プラットフォームまで米国に制覇されてしまう」と危惧
そーやって、金融業でアメリカと似たようなことしたから、
アメリカのサブプライムで、日本もおかしくなっちゃったんじゃん。
どーして、アメリカのIT版サブプライムであるデータバブルに日本が付き合わないといけないんだよ・・・
やっぱ、こーいう発想がでてくるのは、クラウドとユビキタスをまとめてないからで、
そろそろ、偉い学者さんがまとめたほうがよくね?
ま、とりあえず、ウィリアムのいたずらがまとめとく。
■あちら側が何でもいいのがクラウド
こちら側が何でもいいのがユビキタス
クラウドとユビキタスの関係についての説明で秀逸だったのが、
OracleOpenWorldExpoのNSSOLのセミナー(4月23日)
「クラウド・コンピューティングがもたらす新たなパラダイム」
だったので、そこからちょっと話をかりてくると、
クラウドを論ずるとき、あちら側とこちら側という表現を使う。
こちら側は、サービスを利用するユーザー側
あちら側とは、サービスを提供する、サーバー、プロバイダ側。
このとき、
こちら側(ユーザー)からみて、
あちら側(サーバー)は、なんでもいい、知らなくても扱える
ようにするのが、クラウドコンピューティング。
一方、
あちら側(サーバー)からみて
こちら側(ユーザー)は、いつでも、どこでも、だれでも、どんな機種でもいい
っていうのが、ユビキタス。
つまり、こんなかんじ
ユーザー サーバー
こちら側 ⇔ あちら側
ユビキタス クラウドコンピューティング
■技術的には、データやプロセスは、どこでもいいことになる
でも、経済性とかを考えると、適所適材がきまる。
ここで、あちら側とこちら側がドーデもよくなれば、問題は、そこをつなぐ通信になる。
もしこれも、同じくらいの速さになれば、もう、データにしろ、処理にしろ、どこにおいても、技術的にはよくなる。
サービスはネット上にあればいいし、データもネット上でも、手元にあってもいい。
そうなってくると、問題は、経済性や信頼性になる。
サーバー上にあると、結局、サーバー会社がデータを管理し、その管理費用を、利用者が負担することになる。
このとき、究極の形は、データ利用は、2:8の法則になるだろう。
2割のヘビーユーザーのために、8割のあまり使わないユーザーが費用をはらう。
そこで、サーバ上のディスクは、平均すると値段が高くなる。
一方、個人が利用するデータであれば、ハードディスクよりもっと割安な大容量メディアにとっておくことが可能になる。
(まー、やる気になれば、サーバー側でもできなくないが、アクセス頻度などを考えると、ハードディスクが現実的か?)
そうすると、経済的に考えると、あまり利用しない個人データはDVD,ブルーレイなど大容量メディアに
頻度が高く共有したいデータはクラウド。
それ以外のものは、頻度とか信用度に応じて、適所適材・・・
という感じで、信頼性、経済性に応じて、データ保存メディア、場所が選ばれる。
すべて、雲の上がいいわけではない。
■データをどこにおくか?はデータの経済性に関係する
そして、データをどこにおくか?はデータの経済性に関係する。
ここでいうデータの経済性とは、そのデータが生み出す価値と、データを保存する価値を比較したとき、生み出す価値がどれくらい大きいかという話だ。大きくなければ、それは、データというよりガベージである。
・・・ってこの話から、データのサブプライム(生み出す価値は小さいのに、あたかも大きな価値を生み出すように言われ、過剰なお金をつかって、データを蓄えている)という話に向かっていくのだが、この先長いのと、とりあえず、クラウドとユビキタスの関係は説明したので、今回はここまで。またこんど、データの経済性と、データのサブプライムについては書きます。