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2025-01-08

anond:20250107122129

罰を受けたら罪はチャラになる、っていうのは実は、非常にアジア的な考えなんだ。

 

卑近な例だと、ジャッキーチェン映画だと、ジャッキーに殴られた悪役は急に改心するんだけど

ブルースウィルスの悪役は悪のまま殴られて死ぬんだ。

 

日本アジア

罪を犯して切腹したらむしろ名誉、とか、西欧人には意味不明らしいよ。

 

で、刑務所とか現代法律の考え方ってのは、基本的西欧の輸入なんだよね。

噛み合ってないところは実際あるよ。

2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する⑥

【前】anond:20250102211547

3-01「わたし英国王給仕した」ボフミル・フラバ阿部賢一訳★★★

才覚でナチス共産主義の嵐を生きぬいた給仕お話経験から相手本質を見抜き、最高のサービスをする、ってのは序盤だけで、あとは東欧諸国悲惨歴史の中で話が進む……はずなんだが、文章全体にユーモアが漂っていて、ナチス政権下でも結構いい思いをしていて、「歴史をこんな風に扱っていいのか?」とその大胆さに驚かされる。当事者からいいのか? いや、そんなことはないのか? 最近は意外なことで炎上したり叩かれたりするので何もわからん(なんか、アジア人のふりをして小説を書いたらバズって、そのままアジア人のふりをする羽目になる、みたいなキャンセルカルチャーネタにしたアメリカ風刺文学があった気がするんだが、思い出せない。キーワード検索しても新しい価値観についていけないで炎上ちゃう六十代教授の出てくるアベルカンタン「エタンプの預言者」という別の文学しか出てこない。で、pretending to be an Asianでググってやっと見つけた。R. F. KuangのYellowface」。洋書だった。たぶんどっかの文芸評論家が紹介してたんだろう)。

関係ないけど、ナチスが優秀な子孫を作るための女性たちのためのキャンプヌーディスト楽園のような外見を持っていながら(いや、記憶いかも)発想がそもそも家畜改良みたいで、恐ろしすぎて「これは露悪的なSFか?」ってなる。しかし、殺戮こそしていないものの、今では人権意識の高いとされる北欧諸国でも、かつては平気で障害者異民族の断種が行われていたのだ。Whataboutismは建設議論にとっては有害だが、人間原始的感情に訴えかける強い説得力を持つ。「確かに俺も悪かったけど、お前にだけは言われたくねえよ」的なね。結局、政治感情で動く。

話を戻せば、この作品映画にもなっているらしい。というか、このエントリ全体で映像化された作品結構あるらしいのだが、全然見ていない。

3-02「黒檀」リシャルト・カプシチンスキ 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳★★★

ポーランドアフリカって接点があると普段ほとんど考えないのだけれど、きわめてよいルポタージュ。こうして独立してから何十年経つのに、アフリカ諸国とひとくくりにされがちな国々の個性を伝えてくれる。

しかし、出来事基本的に救いがない。人類史の多くは悲惨連続だが、アフリカで起きたことは桁の振れ幅が一つ違う。世界経済システムとの不幸すぎる出会いから五百年余り、まだ立ち直れていない大陸という印象を持った。とはいえ、暗澹たるルポタージュと言うわけでもなく、人々が村の中心の樹々に集まって生活するところや、市場の活気などは生命力にあふれ、まるでそこで暮らす人々の顔が浮かぶようだ。破綻した国家状態は目を覆うようだが、そこから復興して何とかやっている人々の姿もある。……と、当時の日記に書いてあった。

ところで、ヘミングウェイはよくアフリカ狩猟に出掛けているけれども、それは所詮旅行者の目で、上っ面でしかないと批判しているのがこの本だった。そう思っていたのだが、日記を読み返すとそれはポールセロー「ダーク・スターサファリ」だった。著者はマラウイウガンダで教鞭をとっていただけあって、アフリカに対して遠慮が無く極めて率直だ。時として情のこもった叱責や、人々へのまっすぐな好意も出る。きれいごとのないアフリカを知りたい人にオススメ

遅延する電車、かつての豊かな文化個性を失い広大なスラムと化したそれぞれの国の首都、高い失業率飢餓地元民のやる気を削ぐ支援窃盗強盗犯人へのリンチ放置されて本が残っていない図書館。親切な人や旧友もたくさん出てくるがいささか気が滅入ってくる。……と、当時の日記に書いてあった。

今はスマホも普及していてアフリカの様子も少なくとも都市部では大分違うと思う。ただし高野秀行は今でも地方市場では窃盗が起きると犯人リンチされると書いていた。

3-03「ロードジムジョゼフ・コンラッド 柴田元幸訳★★

沈没事故で船を見捨てた船員が、延々と続く良心の呵責に苦しみもがいて生きる話だったはず。

試練に敗れ、卑怯者のレッテルを貼られた人物独白を、別の語り手を通じて聞くという不思議構成だけれど、緊迫感が良い。最後には西欧世界の手の届かないところに引っ込んでしまうんだけれど、これって著者の中で「闇の奥」をどのように発展させてここに至ったのだろう。「闇の奥」の内容をあまり覚えていないので困る。語り手が「闇の奥」と同一人物だと全然気づかなかった。やはり覚えていないのは心細い。これは、たとえ敵意ある世界から逃れても……、的な話なのだろうか。……と、日記に書いてあった。「黒檀」と違い、こちらは日記を読み返しても当時の気持ちほとんどよみがえってこなかった。

3-04「苦海浄土石牟礼道子 ❗

この全集では最重要作品かもしれないのだが、実はこの作品だけ読めていない(だからこのエントリタイトルは「理系池澤夏樹世界文学全集を全部読んだから五段階評価する」ではない)。何かで水俣病患者が苦しみながら「これを垂れ流した企業の連中にメチル水銀汚染水を飲んでもらいたい」と心の底から呪っていたというのを読み、これほどの憎悪自分の中に受け止めるだけのエネルギーが無いと感じたためだ。もしかしたら社員だけでなく、その家族にも呪詛を向けていたかもしれない。記憶にない。あるいは、これはどこにも書いていないのだが、本当はこうして水俣病にかからなかった全ての人に向いていたのかも。

こういうことを言うと結局自国中心主義なのかと言われるかもしれないが、それをはっきりと自覚したのが石黒達昌「或る一日」を読んだ時だ(伴名練が編集した短編集がある)。戦争事故かはわからないが、強烈な放射能汚染で次々に子どもが死んでいく話で、読んでいて相当しんどかったのだが、特にきつかったのは名前が「美優」とか「翔」みたいに死んでいくのが現代日本の子もの(それとも自分と同世代人間の?)名前だった点だ。おそらく「亀吉」や「トメ子」だともっと冷静に読めただろうし、「サッダーム」とか「ウルスラ」とかだったらかなり距離ができる。

僕がこうして世界文学を読めていたのも、他人の苦しみが言語文化の壁によって希釈できているからでは、という疑念を僕に抱かせるに至った。

3-05「短篇コレクション Ⅰ」コルタサル他★★★★★

今にして振り返れば錚々たる作家ばかりだし、気に入った作家の(あるいは、ドナルド・バーセルミみたいによくわからなかった作家の)短編集を借りて読んだりもした(バーセルミは結局全然からなかった)。一方で、後になって適当に手に取った本の作者だったと後で気づくこともあった。当たりはずれがあるのがアンソロジーの楽しみである

フリオコルタサル南部高速道路東日本大震災の際に、災害時にできるコミュニティに関連して話題になったが、震災を知らない世代にも刺さる普遍性があるコルタサル作品の中で一番面白いものの一つ。金達寿「朴達の裁判は前提となる知識ほとんど知らずに読んだのだが、したたかに生きる庶民の話で、吉四六ばなしとひがみ根性のない「阿Q正伝」を足して割らない印象を受けた。官憲に殴られて卑屈に笑ってみせても、決してへこたれることのない強さがある。アリステア・マクラウド「冬の犬」は悲しいけどいい。この人の作品は何を読んでもカナダ東部の寒さが伝わってくる。新潮クレスト・ブックスで出ているので是非読んでほしい。レイモンド・カーヴァーささやかだけれど、役にたつことはわざとらしいが嫌いじゃない。村上春樹訳だ。最近村上春樹は一つの権威なっちゃってとうとう早稲田名誉博士にまでなって、「俺たちの反体制村上はどこに行っちまったんだ」みたいな気持ちになるが、翻訳は好きで、いまだに村上訳の本をたまに手に取る。それに、村上春樹小説男性中心的でときどきレイモンド・チャンドラーみたいにマッチョとはいえ、「メンヘラ」という言葉が広まるはるか前にもかかわらず、メンタル病気で苦しむ人の描写解像度が、身近にたくさんいたんじゃないかってくらい極めて高い。彼の最大の美点だ。もっとも、今では精神を病んだ当事者文学が出てきたので、「じゃあ当事者が書いた作品を超えるにはどうしたらいい?」ってのが次の文学課題だ。ガーダ・アル=サンマーン「猫の首を刎ねる」は、フランス移住したアラブ系青年が、男にとって都合のいい女がどれほど魅力的かを語ってくる叔母の幻影に悩まされる話で(たとえば恋する女性がもう処女じゃないことに苦しむと、脳内の叔母が「かわいくて素直で恥じらいのある処女を紹介するよ」と延々と語る)、あまりに男の欲望むき出し、即物的で笑っちゃうところもあるんだけれど、その都合のいい幻を切って捨てることもできないあたりがリアルで生々しい。男性向け・女性向けのポルノのぞき見ると、みんな都合のいいことばっかり望んでるよね(だがそれがいい)。

余談だが、自分恋人嫉妬深いので恋愛経験はあまり多くない方が好みだが、フォークナーを勧めてくれた友人は、むしろ経験豊富なほうが面倒くさくなくていいと熱く語っていた。このあたりは好みの問題だ。

閑話休題しかしこの叔母が独身だってのがミソで、「女の幸せ結婚だ」という社会独身女性は、こうやって世話焼きおばちゃん的な立場サバイブしてきたのだ、という指摘をどこかで読んだ。

目取真俊面影と連れて」は一番面白かった。自分の中では生涯読んだ短編の中の上位十位に入っている。ウチナーグチの語りなのだけれど、ひたすらいじめられ続けて、抵抗もできずにいる女性が、皇太子暗殺事件犯人関係して不幸になって、そのまま死んでいくという虚無の話なのだけれど、心が深く動かされる。世間ではタフになれとか戦って抗えとか言うけれど、抵抗するすべを知らず、その体力も能力もなく抵抗できずにそのままの人だってたくさんいる。弱い人間が弱いまま幸せに生きて死んで行けるようになってほしい。

3-06「短篇コレクション Ⅱ」A・グリーン/G・トマージ・ディ・ランペドゥーサ他★★★

前項は南北アメリカアジアアフリカが中心だったが、こちらはヨーロッパ作品が中心。こちらの巻はやや印象が薄い。

記憶に残っているのはサルマン・ラシュディ(ルシュディ)「無料ラジオで、人口対策で断種されてラジオをもらった男の話。どうもラシュディはこの政策に反対だったらしく、「真夜中の子供たち」でも断種・不妊手術を極めて否定的舞台装置として扱っているし、実行したインディラ・ガンディーを始め、権力を持った女性に対してうっすらとした嫌悪を持っている気がする。「真夜中の子供たち」でもアパート管理人の意地悪な姉妹とか出てきたし。

あとはミシェル・ウエルベックランサローテだけれど、ウエルベックはどの作品人権意識の高まりをはじめとした社会の変化について行けない中年男性の悲哀と愚痴が基本にあって、どれを読んでも感想が大体一緒になる。前にも書いたが要約すると「俺は非モテから思春期の頃には思いっきセックスできなかったし、処女と金銭のやり取りなしでイチャラブできなかった。中年になって女を金で買えるようになったが、ちっとも楽しくない。子供も老人もみんな大っ嫌いだ、バーカ!」「こうなったのもぜーんぶヨーロッパ文明進歩に見せかけた自滅のせいだ! みんなカルトに狂って不幸になっちまえ!」「人類所詮本能には抗えないサル並みの動物なので、あらゆる不幸はポストヒューマン進化しないと解決しないんだよ! アヒヒヒヒ!」。これはひどいもっとも、こういう反動的に見える作品にも賞をあげちゃうフランス文壇の度量の広さはすごいけどね。もしかしたら「セロトニン」はそこから一歩進んだかもしれないが読むのがめんどくさいし、これまた自分にとって輝きを(こんなものを読んでわざわざ憂鬱になりたいという暗黒の吸引力を?)失った作家だ。ウェルベックは悪くない。変わってしまったのは僕だ。

カズオ・イシグロも収録されていたはずなのだ記憶にない。

ところで、最後まで読んでみて見て思うのだけれど、このシリーズって表紙に毎回鳥が銀色印刷されているんだけれど、これってすべてポーズが違うんだろうか。重複したりしていない?

以上。

あとは同じように読んだ人のブログ探して読んでみようっと。

完読総評! 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 全冊 - ウラジーミルの微笑

池澤夏樹の世界文学全集は、何が読まれているのか? - ボヘミアの海岸線

おまけ

余談だけど日本文学全集は第10巻「能・狂言説経節曾根崎心中女殺油地獄菅原伝授手習鑑/義経千本桜仮名手本忠臣蔵」だけ読んだ。長いがめっちゃ面白い

岡田利規「能・狂言」の訳がかなり砕けていて、特に狂言だとカタカナも多用している。「荷六駄」の「おーい太郎いる?/はーい。/あ、いたのね」には笑ってしまったが(たぶん「太郎冠者、あるか」「御前に」あたりが原文だと思う)、当時の日本人にはこう聞こえていたのだろう。現代語訳したのが演劇の人なので、声に出してそのまま演じられそうなのがいい。カタカナ言葉が今の日本語の生きた要素として使われていることがよくわかる。

同時に収録されている狂言には視覚障害者おちょくるとんでもないネタもあるのだが、盲目であることが当時どのように受け止められていたかがわかる。江戸時代なんかだと視覚障害者団体も作っていたみたいだし、ただの弱者ではない。だから近江絵みたいに風刺対象ともなっているんだろうか。

おしまい

2024-12-22

anond:20241207205156

クルド人殆どイスラム教徒ではありません。あと、中東の中で一番女性束縛や、LGBTへの弾圧が少ないです。もしイスラム教徒保守的な部分が問題だと思うなら、それに抗っているクルド人を支えるのが理にかなっている。欧米各国はクルド人支援しているよ、それがイスラム諸国西欧化につながるから

2024-12-08

anond:20241207205156

これって逆だと思ってて

たとえば神戸でまともにアラブ商人として貿易やってた歴史あるムスリムとか見たら全然日本適応してるし問題はあるかもしれんけど受け入れられてるよ?

でも現代政策で行われた移民って日本西欧諸国が変な夢見せて差別禁止です給料高いですみたいな甘い態度取りながら「安い労働力ほしい」とかやってたから来る「詐欺に引っかかる馬鹿若者」がメインなんだよ。要は昔の十字軍

馬鹿がこぞって集まる制度を作って馬鹿を集めたら大変なことになったみたいな状態なんで誰が悪いのかって集め方を間違えた人の問題ですよねっていう

日本だって不良集めたら不良じゃん

そりゃムスリムチンピラ集めたら日本と同じようにチンピラだよね?

2024-12-04

韓国民主化って1987年から意外に最近なんだなと思ってたけど

スペイン民主化したのは1978年なんでけっこう最近だったんだな。

西欧の国なんてどこも戦前からずっと民主主義が続いてるように思ってたけど。

ポルトガル独裁体制が続いていて民主化1976年なのか。

東西ドイツ統一とかは教科書にも載ってたけど、このあたりの出来事体感してないなあ。

2024-11-22

anond:20241122214031

逆にNATOが介入するくらいでないともうウクライナ勝機は無いよ。

それで第三次世界大戦になったとしても最初に宥和的な政策西欧が取ったのが間違いだったということで

2024-11-15

ドバイ出稼ぎAV脳の中国人相手にした日本人女性によると

一昔前は「日本人女性従順マゾなので首を絞めても良い(AVの影響)」という外国人が多くて、特に中東系の男性は今でもそんな感じだから結構殺される(行方不明になる)ようなんだけど、

中国人男性北米西欧男性は「日本人女性痴女なので積極的愛撫してくれる(AVの影響)」となっているみたいで、自国素人女性マグロばかりだけど日本女は性欲が強くてエロエロで良いという方向性AV脳みたいです。

中東男性には注意!中東富豪に小型の虎との性交ショーをさせられて、体中ひっかき傷でズタズタにされて600万円もらって放り出されて、人間扱いされなかったせいで23歳で精神狂って廃人になってしまって人生終了とかあるみたいです。監禁行方不明も多い。

中国人男性はそれほどクリエティティがない一方、中東男性は非常に独創的で残虐な暴行を楽しむ傾向があるみたいなので、死にたくなければあんまり売らないほうがいいと思います音信不通になったなぁってやつ、普通に殺されてるんだよね。

中国は性云々というより、非合法の稼ぎ方についての発想力が凄いですね。システマチックな闇バイト黒幕中国人って説がありますが、政治的モチベーションを伴った「敵国日本」への攻撃ではなく、中国人中国人搾取したノウハウスレてない日本でも転用しただけみたいです。

 

https://x.com/de_Bilitis/status/1708017244763292005

渋谷歩いてるだけで「海外出稼ぎ(海外売春窟での労働)しませんか!?😎」って声掛けされるのでホンマにすごい。人身売買すな。

2024-11-13

anond:20241113090131

>明らかに倫理的問題のある発言をする軽率代表を支持するわけがない

 

これは煽りではなくて、マジレスなんだけど

この発言昭和インテリぶったバカ発言なのだよね。

己の青春時代感覚が抜けてないし、己に倫理的問題があるという自覚がない。

 

高度成長の感覚なんだよね。「賢い奴は他に何をおいても"善"を優先する」みたいな。

まず己の”善”が、西欧史観的な一面的価値観だという自覚がない。平成感覚の欠如だ。ポストモダンとか国際化とか通ってない。

そして善よりも優先することがあると言う感覚がない。経済≒稼ぎと生活の安定≒生命保全を優先する人もいるやろなあという予想すらない。生活は放っておいても確保できるとい感覚自分たち経済で困ることはないとしか思っている。

トランプ当選コメントに、気持ちはわかるけどですらなく、怒りを表明してるやつらに、マジで共通してたバカさと思う。

2024-11-08

anond:20241107174109

人権自由権)でも経済的自由精神的自由では、後者が前者に優越するとされる。というのも、経済的自由が損なわれる場合民主的プロセスを経て回復が見込めるが、精神的自由が損なわれる場合民主的プロセス自体機能不全を起こし、回復が困難になるためである

 

とくにこの部分が大事だ。

20世紀後半の思想哲学リベラル人権思想根底は、そういうお前の言う通りの考えが根本にあった。

それが間違っていた、というのが21世紀初頭現在の、批判思想状況だよ。

 

まず、「経済ってのは放っておいても発展するよね」「人類はもう飢餓を克服したよね」みたいな考えがあって。

そこに、「だからご飯というのは頑張らなくても得られるよね」「無関心でもいいよね」という態度が乗っかってた。  

個人的に、西欧の発展が貧困から搾取に元付いている……みたいな話がされても、なお変わらなかったのが大失敗だと思うな。じゃあ搾取が無くなったら発達しなくなるわけですけど、それはどうするんですか? に考えが及ばず、今に至っても危機感がない。

 

民主的プロセスを経た程度で、経済解決すれば苦労はない。

そういう発想がこれから必要だ。発想っていうか、事実に対する認識か。

2024-11-01

anond:20241101100500

別にカルトじゃなくて保守ってどこの国でもそんなもの

去年、アメリカ民間会社統計取ったら全体の8割が夫の姓を選択していて、保守高齢は夫の姓、リベラル高学歴・若年は別姓っていう傾向が出てる(どちらかが見栄を張ってるのか男女で数字が合ってないし....)


https://www.pewresearch.org/short-reads/2023/09/07/about-eight-in-ten-women-in-opposite-sex-marriages-say-they-took-their-husbands-last-name/


2020年BBC報道では西欧は今でも夫の姓にする社会的圧力が強いらしい


https://www.bbc.com/worklife/article/20200921-why-do-women-still-change-their-names


戸籍制度の無い国は男女平等夫婦別姓にしているのはなく、勝手にやって下さいというだけの話だけだと思う

同姓か別姓か夫婦統合姓かの公的統計データも無いか民間会社統計取って推計するしかない

夫婦同姓が日本根付いた文化だったら制度を変えてもそんな急激には変わらないはずなんだけどね

2024-10-31

anond:20241030075343

はてブは内燃擁護書き込みが湧く。まあ産業人口多いんだろうな。でもよー、COP3の京都議定書からもうすぐ30年なんだぜ、内燃機とかビジネスが難しくなるのはずっと見え見えだったじゃん?これはドイツ政策とかそんな話じゃなくて中国の過剰生産経済戦に負けているわけだよ。太陽光発電産業とかもそう。中国が、全力で補助金漬け税金免除等をフル活用して西側から最新の製造装置を導入して、過剰に生産する経済戦に日本を含め西欧も負け続けている。製造装置を売る会社だけは一時的にもうかっている。中国では電池EVをいまフル生産しはじめたわけですよ。

2024-10-28

綾瀬はるか、大胆ドレス

……というタイトル芸能ニュースでふと思ったんだけど、西欧世界では女性の盛装はほとんど必ずセクシーさと結びついてるよね。あれってどういう歴史的経緯でああなってんだろ?

一方で「エロいもの下品」という価値観もあるので不思議だなあ、と思い。

服飾文化、詳しい増田いない?

2024-10-26

古代中世ヨーロッパ史の陸戦史上、最も重要野戦10

海戦を入れると10選に収まらないので陸戦のみで…書いてみたら近代以降を入れるのも無理だった。攻城戦もなー

レウクトラの戦い

 斜線陣の工夫によって兵の質量が劣る側が勝利した。意識的場所によって攻撃と防御を使い分ける戦術が発展する(それ以前から右翼重視思想などはあったが)

ガウガメラ(アルベラ)の戦い

 アレクサンドロス大王ひきいるマケドニア軍がペルシア帝国の圧倒的大軍相手陣形と機動性、戦機を掴むセンス勝利した。多民族大国ペルシア帝国の滅亡を決した。

カンネーの戦い

 少数・寄合所帯のカルタゴ軍側がハンニバルの巧みな両翼包囲戦術によって多数のローマ軍を包囲殲滅した

タラウヌムの戦い

 アエティウスひきいる西ローマ帝国と西ゴートの連合軍が命がけでフン族アッティラ王のヨーロッパ侵攻を停止させた

ギネー(ブスタ・ガロールム)の戦い

 東ローマ軍が防御と投射武器によって東ゴート軍の騎兵突撃撃退した(これがあるのでクレシー・アジャンクールの戦いは取り上げない)

トゥール・ポワティエ間の戦い

 フランク王国の宮宰カール・マルテルイスラム勢力ピレネー山脈を東に越える西欧への拡大を阻止した。カール・マルテルの子孫がカロリング朝を興す

レヒフェルトの戦い

 神聖ローマ皇帝オットー一世要塞網も駆使して機動力に優れるマジャール人の侵攻を押し留めた

モヒの戦い

 共に機動力の優れた軍隊の戦い。巧みな戦術モンゴル軍がハンガリー軍大敗させた(リーグニッツの戦いに優先した。さら重要なのはアインジャールートの戦いだが流石にヨーロッパの外)

モルガルテンの戦い

 スイス三州同盟軍パイク兵の密集陣形ハプスブルク軍に勝利を収める。規律士気の高い歩兵なら重装騎兵勝利しうることを示した

グルンヴァルトの戦い

 ポーランドリトアニア連合軍ドイツチュートン)騎士団による領土拡張の野心を打ち砕いた

その他

レウクトラの戦いの前にレカイオンの戦い(戦術的にはガリア戦争のアドゥアトゥカの戦いに似ている)も入れたかった。やるなら古代だけで10戦かな?ファルサルスの戦いなどで嵩増しはできる。

ギネーはやや場違いかも。でも、クレシーもけっきょく歴史の決定打になっていないし、それなら古いタギネーを出すべきかなと。

2024-10-18

マジョリティとしてのトランスジェンダー

ジェンダーとは社会的文化的な性規範のことであり、時代地域ごとにそれぞれ存在しうるもの

そのはずなのだが、トランスジェンダーを名乗る人々が存在の前提に掲げるジェンダーは、なぜだか彼らの中では共通かつ一義的概念である 現代トランスジェンダーが言う「ジェンダー」とは、西欧の・もしくは既に西欧化されたジェンダーにほかならないのだ

これは異文化の透明化であり、本来時代地域存在したジェンダーの淘汰と抑圧でもある そのうえで、トランスジェンダーの多くは、このことに対して特段の説明を避けており、無自覚ですらある

説明すれば彼らは連帯のための一つのよすがを手放し、彼らの存在根拠である性自認」の概念までも揺るがすことになるので、触れたくない気持ちは十分に理解するが)

トランスジェンダー性的マイノリティだが、その一方で西欧文化というマジョリティのもとに存在していることに自覚的必要があるだろう

2024-10-16

多くの人が考えているが、口に出すのをためらっていることを言う。

ウクライナ現在戦争に負けつつあり、抜本的な対策を講じない限り状況は悪化するだろう。

何が敗北で何が勝利かという議論はあり得るし、確かにこれまでのところウクライナが生き残ったことは大きな勝利だ。

しかしたとえロシアが攻勢を止めて守勢に回ったとしても、クリミア侵攻前の国境どころか、2022年国境まで領土を取り戻すためのリソースはない。

これには多くの要因がある。

動員の遅れ、援助の不足、制裁の弱さ、西側諸国政治的意思の欠如、軍事的判断の誤り、エスカレーションへの懸念による援助の遅れ。

そしてウクライナの4倍の人口を持ち、ほぼすべての領域で優位に立ち、世界最大級軍事産業を持つ国と戦っているという純然たる現実だ。

人員不足という問題もあるがこれには別の原因がある。

もちろんウクライナ政府はこの問題に対する責任の大部分を負っている。

しか西側諸国がゼレンスキー大統領要求した14個旅団の装備を供給できないのであれば、数十万人の徴兵を行っても武器がない。既存部隊に大量の補給をする必要もある。

誰がその費用負担するのか?

正直に言うと、米国欧州にはこれに資金提供する意欲はもはやない。

ロシア領土を獲得すれば、武力による現状変更は許されないとする欧州安全保障の基本原則が損なわれることになる。

2014年ロシアはこの原則に反し、2022年の侵攻につながった。

そして次の失敗はウクライナだけではない。ロシアを倒せなかったウクライナ米国、そして西欧諸国の失敗になる。

ウクライナ西側諸国が動員支援のための援助を大幅に増やす真剣計画を立てない限り。

まり西側が適切な武装と訓練の提供し、ウクライナがより多くの人々を動員することを約束し、米国イスラエルに対して行っているのと同じくらい強力な装備を提供しない限り、ウクライナは消耗戦に負けるだろう。

それは不利な条件での講和と、ウクライナから他国への大量難民を強いることになる。

そして西側ロシアに負けた、西側は戦えないという危険前例となるだろう。

2024-10-02

anond:20241002134926

教育文化継承のないヒトなんて、自然存在じゃない。

サルですらするんだぜ。

 

まあまあとはいえ、お前がそういう風に考えるのはしかたのないのことだ。

19年代哲学普通の発想だからな。偉大な古典にはお前の言うようなことが書いてある。

当時の西欧には、「自然」とは神の作りたもうた秩序と理性に反するは野蛮な何か、という思い込みがあったんだよね。

俺はその思い込み批判する思想を、20世紀後半の大学で習ったことがあるので、それを話しているというわけ。

2024-09-12

黒人仁義を重んじる義士日本人は米欧にへつらっていて恥ずかしい

アンゴラモザンビークジンバブエ南アらは西欧から虐待虐殺ヘイトされていたときロシアに助けられた

数十年後、彼らはアメリカEUウクライナに虐められるロシアを助けている

たとえ強大な敵に相対しても恩人に報いようとする、真の義士ではないか

たとえ孔子孟子現在によみがえったとしても、同じようなことをできるとは限らない

あとウクライナ土人マリニジェール黒人虐殺するのやめてくれ

日本人無職蔑視ナマポ敵視って正しいのでは?

日本人は働かない奴に厳しいって言われているね

例えば西欧諸国では人口の1~2割がナマポ

日本は2~3パーセントくらい

ナマポ無職は当然に軽蔑され真人間扱いされない

女子ならともかく男子なら日本男児失格と言えるだろう

ではそのような風潮は間違っているのだろうか?

そうは思わない

例えばイギリスフランスをはじめ中世封建貴族伝統のある国では身分地位資産、職によって厳しく差別される

たとえフルタイムで働いていても肉体労働者は下層民でクズ扱い

日本では建前とはいえ職業に貴賤なし

建前とはいえ汗と埃でうす汚れている作業服おっさん感謝

働ていると誰でも一人前

これはね

すごいことですよ

他の先進国にはない利点だ

どんな低学歴・貧民・下層階級・育ちの悪い者でも職があれば社会包摂される

働いているだけでいっちょ前の男

日本の勤労重視の思想階級差別の防止に役立っている

2024-09-10

anond:20240910214401

う~ん、それは違うんじゃないかな。日本人ほど戒律が好きな民族国民)は
いないと思うよ。西欧においては、国家の成立過程からし契約法律などのルール
敏感な一方で、人種民族が混在していることから宗教戒律においては柔軟性を持ち合わせて
いるよ。カトリックからプロテスタント分派したことはまさしく
無教会主義の台頭による戒律形骸化でしょ。

2024-09-05

anond:20211002114004

ポリコレについて「欧米価値観の押しつけだー!」って人はよくいるけど、だからって「ポリコレアジア人排除するための陰謀だ!」は無茶だろ。排外主義者ポリコレ仮面なんかかぶらないと思うよ。

勉強してくださいとしか

西欧では極右現代にあってなおイスラモフォビアをやるための方便としてポリコレが動員されてるんだよな(イスラームコミュニティ女性差別であるため云々)

白人至上主義はまだまだ根強い

この辺も正直、白人至上主義と趣向の間みたいなやつである

AMWFものAVが好き、外国人と付き合うくらいまでなら趣向の範囲に見えるが、結婚のような社会契約までいくと趣向を超えて「それって白人至上主義じゃねーの?」と他人の家庭ながら不安になることがある。だって血統に取り込み出してるんだぞ‥

みんなもっと白人至上主義と戦おう!

2024-09-01

anond:20240901105938

西欧大学大手には植民地政策学とか地域政策学とか、あるのが常だが

日本大学国際政治学とか国際関係学とかフワっというよな

敗戦国学問の自由いか

医学権威大学で国際地域政策とか思えばコワいことだな

ジョンズ・ホプキンス大学アジア政策の教鞭を執っており、また軍人としても陸軍情報部の大佐を務めていた

2024-08-30

村上隆へのオタク評価ある意味しかった

浮世絵西欧評価されたのは当時の西欧画家達が自分達の表現とは全く違う表現出会たかであるアートマーケット評価された訳ではない。同じように日本漫画アニメアートマーケットは見向きもしなかったが、一般ファン大衆文化として親しまれその独自表現映像クリエイターコミック作家達が発見して彼らに評価され影響を与えリスペクトされてきた。そのような大衆文化サブカルチャー西欧アートマーケット=ハイカルチャー価値観文脈に合うように=流通やすいように日本美術史表現技法と強引に接続、あるいは捏造したのが村上隆である村上作品を見た時のオタク達の反応はある意味しかった。浮世絵浮世絵として西欧美術史価値観とは全く別の芸術であるように日本漫画アニメは正しく漫画アニメとして世界認識してもらうべきであって立派な芸術として受け入れて貰う必要など無かった。現在ではやっとそのように受容されるようになった訳だがそれは村上のやった事とは何の関係もない。西欧権威に認められる為に戦略を考え努力して色々やってきたという村上の話を聞き実際に評価された事を受けてやっと村上隆理解できたなどというのはまさに出羽守であって植民地根性も甚だしい。そして彼の作品評価があがり村上日本でも受け入れられつつあるのだろう。だが村上はそれを本当に喜んでいるだろうか。オタククリエイターに憧れた村上自分作品が持つその恥ずかしさをわかっている。だから彼はインタビューの中で自虐的な事を何度も言う。敗戦国という発言もある。西欧基準に合わせざるを得ないいわゆる「アート」の限界を痛いほどわかっているから。

2024-08-22

オルカンも立派に投資だけど、今はみんな(良い方に)騙されてるだけだよ

https://anond.hatelabo.jp/20240803084522

世界株式投信も、立派な投資行動なんだけど、みんななんも考えてないので騙されて「保管」とか「増える」とか思いこまされてるだけだよ。

投資信託は、(規制があるから)全員もれなく投資目論見書を読んで理解した人だけが買えるはずなんだけど、そこを無視してるだけだよ。

投資」というものが持つ「経済の動向について自分で考える」とか「特定企業資産の面で一蓮托生となる」といった要素がスポイルされてるじゃん。

投資定義元増田の言う、経済動向を考えるとか企業と一蓮托生になるは、オルカンでも同じだよ。目論見書読んでない人が多いだけで。

真面目に読んでるなら

みたいな、「アメリカ風邪ひいたらオルカン全滅するやん」みたいなのは、読み取れるはずだよ。

日本株すべてよりもマイクロソフトAppleの方に投資してることになるやん」とか。

「全世界言うて新興国には10%だけやん」とか。

本来シッカリ調べて、アメリカいうてもインフレ加熱で中央銀行政策金利上げたらなんぞバブル弾けたりせえへんのかな、とか

アメリカが失速したときに、オルカンだったら連動率低くて影響受けないよな?え?97%も連動してんの意味ないやん!、とか

あいうて軍事大国アメリカが一強で、EUとか中国がこれを抜かすことはないやろ、アメリカならインフレしてくれるやろし、結果7%は見込んでええんちゃうか、とか

そういう見込みがあって「投資」行動に出るはずなんよ。

良く「オルカン全力投資中ですが、結局増えるかは時の運ですね!」みたいなXのポストみてるとアホちゃうか、と思うわな。

増えると思うから投資すんねん、減ると思ってたら入れんなや、わけわからんと積み立てるなら国債買っとけや元本保証やぞボケが。

少なくとも現状のオルカンは、「世界経済が豊かになると思う方に賭ける」とかそんなボンヤリしたもんちゃうで。

アメリカが主導する資本主義経済を、主にFRBと米政府が上手く舵とって商売できる程度には不安定化させずにすすめる、というところに賭けとるんやで。

ただ、良い方に騙されている言うのは、下手な考え休むに似たりで、個人個別投資とかするより安全なんは間違いないのよ。

最近日経が全面安になったやろ。暴落とか騒ぎよったやつ。アレ見たら一目瞭然やったやろ。

特定企業の動向とか、現代マーケットではあん意味ないの。日本株、みたいな括りでヤラれんの。

機関投資家の行動の前じゃ、個人個別株で応援とか全然無意味なの。

そういうよくわからん大波を起こすクジラの影響を受けて一喜一憂するくらいだったら、ほにゃらら市場全体に投資する方が合理的なの。

オマエ一人の考えよりも間違いなく機関投資家の方が賢くて資金があって行動力もあるから

素人がじっくり考えて一社投資するぐらいなら、なんも考えんとオルカン買った方がはるかにマシなんよ。

というのを、自分の頭で考えて自己責任投資するのが投資なんであって、保管とかって言い方にくくるのはより悪質だと思うけどな。

タンス預金みたいなド直球の無リスク資産との比較はいくら何でも悪質。

いまは「よくわからんもんに」「よくわからんままに」「自分のカネを賭けてるアホばっかり」という状況で、たまたまうまく回ってるだけよ。

「保管」してる金融資産が4割減する性質のもんだとは普通は思わないから、やっぱちゃんと「投資だって言い続けないと危険だよ。

俺?俺はテンバガー当てて増やしてキャッキャしてたけど、その辺のOLまでレバナスとか言い出したんで手仕舞いして半分オルカンに入れたよ。

投資信託は買うのも売るのも時間かかるから嫌だけど、流石に全部個別株だのETFだので管理すんの面倒くさすぎるから

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