いまの政府って、なんだかとってもガタガタしてる印象だけど、鳩山政権って、どう考えたらいいの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、最新刊の『危機に立つ日本』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
鳩山政権発足当初の時点では、日本国民の七十パーセント以上は、「何か新しい時代が始まる」ということを期待していました。そして、政権交代が起きたことについて、「一種の革命が起きた」というような受け止め方をした人も多かったでしょう。
そのとおりです。革命は起きました。ただ、方向の違う革命が起きたのです。
すなわち、「江戸時代から明治時代へ」という革命ではなく、「明治から江戸へ」と向かっていく革命が、今回、起きたのです。「坂の上の雲」を目指して日本人が駆け上っていった明治以降の流れや、その戦いの歴史とは逆方向に向かう革命です。これが、今後に起きる事態です。
ただ、その“革命”を推し進めている本人たちも、また、それを見守っている国民たちも、まだそのことに十分に気づいてはいません。
具体的に出てきているものとしては、例えば、八ッ場ダムを中心とした、ダム建設中止の動きがあります。全国で百四十三カ所あるダム建設計画をすべて見直すなどと言ったりしています。
それから、鳩山首相は、二〇〇九年九月の国連演説において、「世界に先駆けて、二〇二〇年までに、CO2の排出を一九九〇年比で二十五パーセント削減することを目指す」ということを述べて、拍手を受けていました。
ただ、その拍手のなかに隠されている意味を、彼自身は十分に気づいていないのではないかと思われます。
他の先進国の人たちは、「経済の優等生であった日本が、自ら崖から飛び降りようとする行為だ」ということを知っているのに、言っている本人には、それが分かっていないわけです。
昔、「江戸の三大改革」といわれるものがありました。「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」という三つの改革ですが、要するに、鳩山政権はあれをやろうとしているわけです。「明治から江戸へ」という逆の流れが起きていると述べましたが、見ていると、やろうとしていることは、まさしくあれなのです。
したがって、鳩山政権は、まず、ケチケチ運動から始まって、国費の“無駄”を削ろうとするでしょう。江戸時代で言えば、「木綿の服に着替え、贅沢部門を廃止する」という感じに、おそらくなっていくでしょう。鳩山首相の頭の中にあるものは、そういうことであり、江戸の三大改革のようなことをやろうとしていると思われます。(中略)
歴史家は、そういう江戸の三大改革を高く評価することが多いのですが、それらの時代は、実際には景気が悪くなり、人々の生活が苦しくなった時代でした。
逆に、文化・文政時代は、景気も非常によく、いろいろな文化が繁栄した時代であったのですが、お上のほうは、「享楽と堕落の時代」という捉え方をして、「とにかく、質素倹約をして締め上げる」ということをしました。(中略)鳩山政権も、おそらく、そのような方向に向かっていくだろうと考えられます。(中略)基本的に、「経営の本質を知らない」と私は見ています。(中略)
おそらく、鳩山内閣は、最終的には、麻生前首相と同じように、巨大な財政出動を行うことになるはずです。それをしなければ、もたなくなります。まず不況をつくってから、財政出動が行われると思いますが、そのときには、すでに手遅れになっている可能性が極めて高いでしょう。(中略)これでは、残念ながら、国民が貧乏になる方向へと向かっていくことになるでしょう。
(63~78ページ)
この論考は、昨年の9月24日、総選挙で政権交代が起きてまもない頃に説かれた法話が活字に起こされたものです。
この時点で、大川隆法先生は、鳩山政権に対して、ものすごく厳しい評価をくだしておられるわけですが、最近の政権運営の迷走は、この見方がいかに先見性に満ちたものだったかを示しているようです。
このままでは、危機に立つ日本を救うことはできない。この政治をなんとかしなくてはならないって、切に思います。自民党も民主党以上い迷走しているように思えるいま、幸福実現党には、頑張ってほしいものですね!
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『危機に立つ日本』
大川隆法著
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