小さな会社の経営でがんばってるんだけど、でもほんと、コロナ不況だよね。こんな不況期の経営って、どうすればいいの? なーんて悩み抱えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『繁栄の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
不況期には、赤字の部門、不採算部門の人員や予算を若干締めて、強い部門をどんどん伸ばしていくことが大事です。
もっとも、赤字には、健全な赤字、積極的な赤字というものがあります。いまは赤字であっても、将来は発展する可能性が高く、二、三年すれば黒字になって会社を支えるような部門があるのです。
こういう将来性のある部門、将来は黒字に変わることが見えている部門については、削らずに頑張り抜かなければいけません。これは先行投資です。
しかし、構造的な赤字部門は縮小していき、そこの予算や人員をシフトして、黒字の部門を強化していく必要があります。
それから、不況期には投資の仕方が非常に難しく、一般的にいって、会社の売上額の二○パーセント以上の投資は危険です。この点を常に念頭に置いておくことが大切です。
欲望がふくらみすぎると倒産の原因になり、大勢の社員が路頭に迷うことになるので、企業家は非常に堅実な考え方をしなければいけません。一本調子の発展ばかり望むことはできないのです。
経営者というものは、最初はアイデア豊富にいろいろなことへ挑戦していくのが普通ですが、一定以上の成功を収めたあとも消えずに残っている人は、ある程度の段階からは、「負けない戦い」を考えているものです。
経営者は、「これはやめておこう。これはしないほうがよい」ということが分からなければだめなのです。
一見、撤退に見えることや、一見、消極的に見えることのなかにも、実は、発展の芽はあるのです。
「資金や人員のむだな投下をやめ、無謀な計画を中止し、健全なところに絞り込んでいく」――これは植木の剪定のようですが、非常に大事な考え方です。(中略)
不況期には、「経営体質」を強化することも非常に大事です。
好況のときには、広告宣伝費や交際費などに湯水のごとくお金が使えて、脇が非常に甘くなっているものなので、不況期には、会社の体質を強くすることが重要になります。
会社の体質強化のためには、まず、むだなものを削り、ローコストを実現することです。また、人材について、“社内失業”をしている人とそうでない人とを見わけなくてはなりません。この時期に、「ほんとうに大事な人はだれなのか。ほんとうに稼いでいる人はだれなのか」ということを見きわめていく必要があるのです。
それから、人材への投資、教育も大事です。いったん景気がよくなると、社業がどんどん拡張していくので、それに備えて、しっかりと社員教育をしておく必要があります。その時点ですぐに収益にはつながらなくても、社員によく勉強をさせて、将来のための蓄積をつくるのです。
このように、不況期には内部の力を充実させることが非常に大事です。(中略)
(198~203ページ)
不況期には、赤字・不採算部門の人員や予算を締めて、強い部門を伸ばし、会社の売上額の二○パーセント以上の投資をする危険性を念頭に置くこと。
一定以上の成功を収めたら、「負けない戦い」を考え、資金や人員のむだな投下、無謀な計画を中止し、健全なところに絞り込んでいくこと。
ローコストを実現し、人材を選別して経営体質を強化し、人材への投資・教育をして、内部の力を充実させておくこと──。
簡潔ですが、これを「公案」として受け止め、じっくり自分のものとしていくならば、目前の経営課題への回答に満ち満ちているのではないでしょうか。
会社や企業体の経営の良し悪しは、その社員や従業員だけでなく、その家族を含む数多くの人の幸・不幸と直結しているのが、この世における現実だと教えていただいています。
大川隆法先生が、心の教えにとどまらず、初歩からの経営の法を繰り返し説いておられるのは、この世における一人でも多くの人の幸福を願っておられるからこそ。
この経営のお教えを自分のものにした、一人でも多くの経営者のみなさんが、この厳しい不況期を乗り切り大発展していかれますように。
それこそが大川隆法先生の願いでもあるのではないかと改めて私は思っているのです。
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『繁栄の法』
大川隆法著 |
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